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一年を24の節で区切り季節の移ろいを表現した二十四節氣。その暦のうちのひとつである「処暑(しょしょ)」にあたる今日。この日は夏の終わりを意味しています。朝晩は秋の虫が鳴き始めた大垣の庭には名残惜しそうに鳴く蝉との共演が楽しめます。この日本の文化である二十四節氣で季節を感じながらお酒を楽しみましょう。長野県飯山市【角口酒造店】KADOGUCHI『北光正宗実りの秋山廃純米金紋錦80』HOKKOMASAMUNEYamahaiJunmai
水とお米で造られる日本酒ですが原材料名には書かれていない「酵母」が大きな役割を果たしています。ちなみにビール、ワイン、日本酒のでき方の違いをご存知ですか?この3つとも醸造酒(じょうぞうしゅ)と呼ばれる分野のお酒です。一度も氣体になることなく搾ることによって出来上がるお酒が醸造酒。原材料の違いももちろんあります。ビールは主に麦と麦芽ワインは葡萄そして日本酒はお米。発酵の仕方もそれぞれ違っていてもともと原材料の中に糖分が含まれている葡萄が「単発酵
久しぶりのカラっと晴れた大垣。待ってましたとばかりに梅を干す庭を眺めるこんなお酒。昨日は純米についてお話しましたが今日は「吟醸」について。日本酒はお米を精米して(まわりを削って)中心部分を使って醸されます。どれだけ削ったかで付けられる名前が変わるのです。精米歩合が60%以下の場合(すなわちお米の周りを40%以上カット)「吟醸」と呼ぶことができて精米歩合が50%以下の場合(すなわちお米の周りを50%以上カット)「大吟醸」と呼ぶことができます。
フランス人によるフランス人のための日本酒のコンテスト「KURAMASTER」が2017年初めてパリで行われ純米大吟醸部門でプラチナ賞を獲得したこちらのお酒。日本の表記では「山廃純米吟醸」としていますが部門の分け方が精米歩合が50%以下なら「純米大吟醸」部門51%以上なら「純米」部門となっていたためこちらは純米大吟醸部門での受賞となりました。純米(じゅんまい)という言葉は表示義務のある「原材料名」のところに「米、米こうじ」とだけ表記されているもののことです
先日、飲食店様のトータルサポートを目指す名古屋飲食店繁盛隊「結(むすぶ)」の定例会議を日本酒専門店ゆとりさんにて行いました。今回は私がプレゼン担当ということもあり日本酒のことはもちろん、今の酒屋さんのことや業界のことなど幅広くお伝えさせてもらいました。そしてみなさんお待ちかねの大利き酒大会!「こんなにたくさん利き酒したのは初めて!」というお声も聴きながらたくさんの日本酒を利き酒してもらいましたよ。やっぱり体験してみなきゃあ分からない。言葉でどうや
二十四節氣「立秋」を過ぎ暦の上では秋。この前の台風で入れ替わった空氣からはまだまだ秋は感じませんがそれでも一歩ずつもうすぐそこにいるはず。昨日渡れなかった対岸へ今日は船をこぎ出でてまだ見ぬ大地を想い描く。イマを限りの命と思えばただ前へ進むのみ。滋賀県東近江市【畑酒造】HATA『大治郎生酛純米渡船六号生』DAIJIROKIMOTOJunmaiWATARIBUNEその昔琵琶湖を渡るために船を出し運ばれてきたお米があったという。そのことから
この生酛っていう文字、見られたことありますか?まずは何て読むんだろうと思われたかもしれませんね。「きもと」と読みます。酛という漢字は、酉の元と書きまして酉はとっくりの形を現した象形文字で本来酒を意味しています。酒の元のことを「酛」は意味していて酒母(しゅぼ)とも呼ばれます。お酒造りの行程の中でいきなり大きなタンクで造ろうとすると雑菌が繁殖しやすく腐りやすいので日本酒は段階的にお米とお水を増やしていくのですがその前に大元になる日本酒のもとを小さく造
日本酒のラベルを読むのって慣れてくるととても楽しいものです。前回は精米歩合のことをお話しましたが、今回はまたちょっと特殊な言葉をお伝えします。「直汲み」何て読むの?って方もお見えでしょう。「じかぐみ」と読みます。日本酒はタンクの中に入っている状態から清酒と酒粕に分ける「搾り」を行うのですがそのときに貯蔵タンクへ移してから瓶詰するのではなく直接瓶の方へ詰めることを「直汲み」って言います。タンクを経由していない分生まれたてのぴちぴちした状態がそのまま
夏休みになると一番楽しみにしていたのは日本海側の海水浴場へ行くことでした。それほど綺麗な海ではなかったものの海のない岐阜で生まれ育った私はただ海の匂いやその青い色、いつまでも打ち寄せる波に心躍っていたのを思い出します。あなたの夏の想い出は何ですか?大人になってあのころとは違う想いで海を見つめながら晴天の向こう側に雨の匂いを感じひとそれぞれ違った想い出がそこには存在することそのすべてを尊重しようと思えます。このお酒がやってくるたびに去来するのは
大垣にはナナホシテントウがたくさんいます。とくにアブラムシを食べてくれる存在として畑に見つけると可愛く見えますね。いつまでもこのナナホシテントウがアブラムシを食べるそんな当たり前の光景をここ大垣の地でも残していきます。【福岡県三井郡】みいの寿MIINOKOTOBUKI『三井の寿コチネレ純米酒』MIINOKOTOBUKICoccinellaJunmai季節ごとに異なる味わいとラベルで展開する人気のイタリアンシリーズ。春の限定酒「クアドリフォリオ
7月30日(日曜日)のお昼間から食育セミナーや教室などを主宰されている廣瀬るみ子さんのご自宅、「るみ子の部屋」にて第一回目となる「食育と酒育の会」を行いました。定年まで幼稚園の園長先生をしていらっしゃったるみ子さんはがんを患ったご主人を食事療法で完治させた食育のプロ。ミネラルたっぷりの素材をふんだんに使ってお料理をしてくださいました。島根で生まれ育ち活発な幼少時代のなかでも茶道をならってらっしゃいましてその時間だけが「静」の時間であり、また着物や茶道を
梅雨明けしたけれどまだジメジメと曇り空が広がる大垣。去年の写真を見ているとちょうど梅を干している様子が出てきた。早く今年もカラっと晴れて梅を干せるといいな。本格的な夏だからしっかりと芯の通ったお酒を飲みたいもの。「精米歩合」という言葉はお聴きになったことはありますか?日本酒はお米の外側を削って中心部分を使って醸されるお酒。「お米をどこまで削ったか」を表すのが精米歩合。だから精米歩合が80%というのはお米の周りを20%削ったお米を使っている
ゲリラ豪雨に遭った昨日名古屋の名店へ特別な天ぷらをいただきに。夏野菜をふんだんに使い、高級食材を使うから美味しいのではなく一番ごまかしのきかない、技が必要な野菜を中心とした天ぷらと料理の数々。店主の楠さんは語ります。「天ぷらは200℃の油を使うことで食材を包み込んで普通は100℃程度までしか上がらない水分を120℃まで上げて蒸しあげることができる。」しっかりと油を切っているので始めは手で持っても熱くないんです。でも中はしっかりと熱いですから
フランス建国の御祝である「パリ祭」が今年も7月15日(日本時間)夕刻から港区のフランス大使館で行われました。弊社共同代表の駒澤が唯一の日本酒担当として現場に入りなんとこんな大役を!https://twitter.com/ambafrancejp_jp/status/885831599627001856/video/1↑フランス大使館の公式twitterで乾杯の模様が流されました。鏡開きをするフランス大使ローラン・ピック氏、石原伸晃経済再生大臣、国際交流基金
フランスで初めて開催される日本酒のコンクール「KURAMASTER」フランス人によるフランス人のためのフランスの地で行う、日本酒のコンクールです。フランスの歴史的食文化である≪食と飲み物の食べ合わせのマリアージュ≫を、日本酒と食という観点からみて実際に体験していただく場としての重要性をもたせフランス的にロジックに判断していただくことでフランス市場における日本酒をアピールする場を提供する(主催者ホームページより)http://kuramaster.com/ja/ab
朝からアブラゼミの大合唱で目が覚める。25年ほど前私が小学生のころはミンミンゼミが良く鳴いていました。25年後はどんな蝉が鳴いているのでしょう?ミンミンゼミもアブラゼミも変わらずに鳴いている夏を守るために今日も日本酒を通して全力を尽くします。【滋賀県甲賀市】笑四季酒造EMISHIKI『笑四季モンスーン貴醸酒山田錦火入れ』EMISHIKIMONSOONYAMADANISHIKIそのボトルデザインとラベルイラストからも日本酒の新時代を切り
今年の夏は本当に暑いですね。そのなかでも今日は特に35℃以上の猛暑日になるところがこの夏一番多い日になる予想。暑い暑いと言っていても仕方ないのですだれをかけて風鈴を軒先に釣り打ち水をして扇子片手に縁側でしっかり冷やした冷酒を飲みましょう。岐阜県美濃加茂市【御代櫻醸造】MIYOZAKURA『津島屋石狩産吟風純米瓶囲い』TSUSHIMAYAGINPUJunmai注目の北海道産の酒米「吟風」を使った火入れ原酒。ほんのりメロンの様な果実香と、穏やかな
三連休の中日の7月16日(日曜日)に岐阜駅北口からほど近い飲食店街「玉宮町」にある居酒屋喰快(くうかい)さんにて岐阜県は本巣市のブランド豚である「文殊にゅうとん」を育てる田中さんとのコラボイベント『文殊にゅうとんを喰快』をコーディネートしました。(左:文殊にゅうとん:田中さん)(中:喰快:西山さん)(右:わたし)文殊にゅうとんの田中さんとは2015年の居酒屋大サーカス京都大会で初めて岐阜代表として一緒に参戦してからのご縁。そのあとビーナスアンドマー
東海、関東甲信、近畿、中国、四国もついに梅雨明けしましたね!本格的な夏の到来です。個人的には梅雨明けしてからお盆までとっても早く感じるんです。4週間近くあるのにあっという間。学生時代の夏休みのような感じで氣付いたらもう終わり?みたいな感覚。今年の夏はやり残したことのないように思いっきり思い立ったらすぐ行動!やりきります。【島根県益田市】桑原酒場KUWABARA『扶桑鶴純米にごり酒』FUSOZURUJunmai穏
2013年7月28日。ラベルに刻まれたあの日。一歩ずつ前へ今日も歩みを進める澄川さんの想いをうけとめて今日は燦々と輝く太陽に盃を掲げる山口県萩市【澄川酒造】SUMIKAWA『東洋美人原点からの一歩出羽燦々』TOYOBIJINIPPODEWASANSAN東洋美人は「稲をくぐり抜けた透明な水でありたい」。そう語る蔵元兼杜氏の澄川宜史氏はかの「十四代」醸造元・高木酒造で修行し若手No.1の造り手とも称される存在です。地元契約栽培の山田錦を始
15日の土曜日三連休初日、弾丸で金沢へ行ってきました。目的は「すし処めくみ」さん。予約が取れないミシュラン二つ星金沢すしやこれだけ揃えば行くしかないということでかなり無理やり日程を調整して行ってきました。素材を最大限に活かす仕事その素材の良さはもちろんのこと出し方魅せ方内容の充実ぶりには私たちの前に来られていた常連さまが「今日はいつもにも増して氣合い入ってて1.5倍良かった。毎週来てるけど、今日のお客さんはホントにラッキーだよ」
不安定な天氣が続く大垣もそれを乗り越えるたびに近づく夏を想い今朝も東から陽が昇るその情熱的な赤色は心の奥底まで届いて歩く力をくれているような氣になる心の声を聴いて言葉を生み出していると自分の言葉ではないようなそんな感覚に陥ることもあります。あとはその言葉にまっすぐに向き合い紡いでいきます。時に官能的に。滋賀県甲賀市【笑四季酒造】EMISHIKI『笑四季INTENSESENSUAL純米大吟醸』EMISHIKIINTENSESE
早朝まで激しく降っていた雨もあがり蝉が鳴きはじめました。梅雨明けした九州南部に続いて東海地方の梅雨明けも間近すでに猛暑日が記録されるなどこの夏はとても暑くなりそうです夏のスタミナ料理とともにガツンと旨みの強いお酒で氣を入れましょう。佐賀県小城市【天山酒造】TENZAN『七田純米七割五分磨き山田錦火入れ』SHICHIDAJunmaiYAMADANISHIKI七田ブランドの代名詞とも言える75%精米。米の個性を十分に出す。米を磨かなくと
7月9日(日)に行いました12回目となる賛否両論名古屋さんでのお酒の会。実は、お越しくださった方にはお見せしましたが私、当日のお昼頃に左足の親指を骨折しまして座ったままで大変ご迷惑をおかけいたしました。動けないということを言い訳にしたくないので、その分いつもよりも語りを充実させよう!ということでみなさんにお酒の事はもちろん飲み方のこと相性のことラベルのこと夏酒のことなどなどたくさん話をさせてもらいました。動かないままだったのでいつもサービスのお手
織姫と彦星が1年に一度だけ会うことのできる日七夕今日は久しぶりの晴れですね。梅雨真っただ中にある七夕で晴れるということも珍しい統計によると56年間で晴れたのは17度だけのようです。あなたはどんな願いを星に願いますか?100年後もこの夜空を眺める自然と平和がありますように。岐阜県美濃加茂市【御代櫻醸造】MIYOZAKURA『津島屋外伝父なるライン純米うすにごりSummer』TSUSHIMAYAAnotherstoryJunmai
数ある日本酒のコンテストの中でも長い歴史と伝統のある大会が明治44年に始まった「全国新酒鑑評会」。酒類総合研究所と日本酒造組合中央会の共催でひらかれる日本酒の全国大会です。その年度に「製造された清酒を全国的に調査研究することにより、製造技術と酒質の現状及び動向を明らかにし、もって清酒の品質及び製造技術の向上に資するとともに、国民の清酒に対する認識を高めることを目的としています。」(酒類総合研究所HPより)受賞がすべてだとは言いませんが少なくとも金賞を目標にして
この季節に台風がやってくるのはあまり記憶にないですね。雷をともなって嵐の前の静けさというような大垣の片隅分厚い雲の向こう側に輝いているであろう北斗七星を探します見えないだけでそこに確かに存在する大きな力を感じながら今日もこの台風の中歩いて行きます。長野県飯山市【角口酒造店】KADOGUCHI『北光正宗さわやか吟醸夏季限定酒』HOKKOMASAMUNEGinjoSummerプリンスメロンを思わせる香りと爽やかで軽快なアタックが心地
むしむししたじっとりと汗ばむ梅雨の後半恋しくなるのはやっぱり精力のつく食材関西では鱧(はも)関東では鰻(うなぎ)どちらもにょろにょろ系(笑)東海地区でも鰻がよく食べられます。特に岐阜県は海なし県ということもあり鰻屋さんが多くこの季節は大盛況。私も鰻、大好物です。鰻とあわせるために造られた酒と聞けば飲まないわけにはいかんでしょ?「石鎚土用酒」お試しください!愛媛県西条市【石鎚酒造】ISHIZUCHI『石鎚純米土用酒』
今日から7月ですね。下半期が始まるな、と思っている方がほとんど?日本酒業界では7月1日は大切な区切りのひとつになっています。BYって聞いたことありますか?あるいは醸造年度、とか酒造年度と呼んでいるのがそれです。BYとはBrewery(Brewing)Yearの頭文字をとったものつまりはお酒が生まれた年を表すワインで言うところのヴィンテージのこと。日本酒の年度が切り替わり新年度にはいるのが今日7月1日なんです。ちなみに昨日搾られたお酒は2
酒、という名は本来は日本酒、清酒を表して米から造られる日本文化の象徴でもあります。日本酒を愛して守ることはお米を守り水を守り森を守り日本のみならず世界の自然を守ることに繋がるその先に生きる未来の子どもたちを救うそう信じています。「酒未来」という名のお米を使った酒を飲みながら100年先へ贈る想い。山口県萩市【澄川酒造場】SUMIKAWA『東洋美人原点からの一歩酒未来』TOYOBIJINIPPOSAKEMIRAI酒造りができる喜び