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レビュー一覧012345「暦のしずく」(6)第六章「弟子」63(1/27)~73(4/6)朝日新聞be(土曜版)作沢木耕太郎画茂本ヒデキチ感想文耕の弟子になりたいと、井筒屋手代源吉に連れられてやって来た伝吉。語らせるとなかなかの腕前。出入りを許した文耕。そして文耕の「皿屋敷」が出来上がるまでの顛末が語られる。そうこうするうち、今度は源吉までもが文耕の弟子になりたいと言い出す。ついては以前話して気になっていた秋田佐竹家のお家騒動を調べるという。井筒屋に
気がついたら2週間もブログを書いていなかったんですね。ありがたいことに仕事が充実していて時間がありませんでした。そこで今日は新聞に載っている小説を紹介したいと思います。新川帆立さん作「ひまわり」という小説ですが、主人公の女性は20代ですが自動車事故で首から下が動かなくなってしまいました。職場に復帰を望みますが叶わず弁護士になる為のロースクールに通うことになって順風
里見弴:陥没(1924)大阪毎日新聞里見弴が大阪毎日新聞に連載した『陥没(1924)全150回』後に『凡夫愛』と改題され出版された。里見弴といえば『里見弴小津映画原作集彼岸花/秋日和(中公文庫)』が出版されているとくれば、作風は小津的人情の機微を描いたものが多いらしい。「らしい」と述べたのには、実は里見弴とは不縁であまりきちんと読んだ記憶がない。有島武郎・生馬を兄に持ち、兄の友人志賀直哉の強い影響を受け『白樺』創刊に参加という筋・育ちの良さに反感を持ったか?新聞小説の切抜きを入
菊池寛:真珠夫人(1920)大阪毎日新聞菊池寛のベストセラー小説『真珠夫人(全196回)』の新聞切抜き。本作品は後に延々と「昼ドラ」の原型としてリメイクされ続けた名作です。卑劣な奸計に落ち金満家の妻とならざるを得なくなった唐沢瑠璃子の復讐譚で、今となっては甘々のドラマとはいえ、当時の女性の熱狂はすごかったといわれます。その後「真珠夫人もどき」が叢生すると「昼メロ」へと形を整えていくことになる。いま読んでもわりとサスペンスフルで読ませてくれますね。菊池寛おそるべし。連載第1回奇
菊池幽芳:彼女の運命(1923-24)大阪毎日新聞菊池幽芳の新聞小説『彼女の運命』の切抜きを再製本した。挿絵は絶頂期の鰭崎英朋が担当していて、この挿絵については以前にも紹介している。幽芳の回想によると異常なまでの好評で、すぐに4社が競作し映画化され1932年に再映画化された。すべてサイレント映画とのことである。菊池幽芳:彼女の運命新聞切抜き鰭崎英朋の挿絵明治中頃から流行りだした「家庭小説」に位置づけられるもので、昭和の「昼メロ」「よろめきドラマ」はその後裔といってよく、
朝日新聞小説「人よ、花よ、」(13)終章「人よ、花よ、」542(2/25)~576(3/31)作:今村翔吾挿絵:北村さゆり感想とうとう迎えた最終章。連戦連勝で、和議のための下固めを万全にした多聞丸。年末に訪れた虎夜叉丸にも、必要な時には必ず力を貸してもらうと約束。これがあとになって効いてくる。そして親房による、帝を無視したまさかの「京攻め」の綸旨。戦は避けられぬと悟った多聞丸は帝に、吉野を捨てて紀伊への動座を進言。親房を抑え、それを受け入れた後村上帝。多聞丸は、帝と民を移
わ、忘れてた〜っ🙀今朝、新聞を眺めながら突然思い出した。4月から、湊かなえさんの連載小説が始まるんだった!慌てて納戸から7日分の新聞をガサゴソと探し出し、無事に揃っていてホッとした。新聞紙は何かと便利だからね〜、色々と使ってしまうので、揃わないかもとドキドキした。1日分くらい抜かしても、あらすじが分からなくならないのが新聞連載の良いところだとは思うけど、湊さんの小説は全部読まないと大事なものを溢れ落としてしまうだろう。生きる。その言葉を自分の未来に重ね、輝いたものでありたいという願望
暇をいいことに、加藤武雄が大阪毎日新聞に連載(1928.6.22—1929.03.23)した新聞小説『饗宴』の切抜きを製本した。加藤武雄(1888-1956)は戦前戦後に活躍した通俗小説の作家で当時は菊池寛と人気を分けた。女性誌への掲載が多く若い女性をヒロインにしたものが多い。明治20年代に登場した「家庭小説」の後継者なのだろう。ネットに木村涼子さんによる『大衆文学とジェンダー研究のために』と題された加藤武雄の作品目録が掲載されている。力量があった作家だが、今となっては研究対象にされて
3月から新聞連載が始まった、大沢在昌サンの「棺の狩人」新聞小説は読み応えなくなんだか苦手でしたが💦そこは好きな作家の大沢さんなので毎朝、読むのが楽しみになった…😌『昨日から連載が始まった、大沢在昌サン「棺の狩人」〜☆』昨日から連載が始まった、大沢在昌サンの「棺の狩人」。舞台は大沢氏十八番の新宿歌舞伎町。新聞小説📰苦手ですが、読み慣れた大沢さんなので毎朝、読み続けられそう……ameblo.jp
夏目漱石の『彼岸過迄』読み始めました。ショパンのことは出ていないけど、漱石が作中で使う言葉に『浪漫』が多発。気になっています。漱石のいう浪漫とは男女の色恋らしいのです。この小説は新聞小説だったので、読者を想定してのことでしょう。漱石が浪漫、浪漫と書くとは^_^ショパンはロマン派。そして恋多き人!漱石の恋も作品に生きているのでしょう。
朝日新聞小説「人よ、花よ、」第十二章「東条の風」492(1/5)~542(2/25)作:今村翔吾挿絵:北村さゆりレビュー一覧連載前情報1前半1後半234567891011感想決起の地と決めた隅田。堅い守りと言われていた隅田城を簡単に落とした楠木党。だが北進する先の紀見峠で邪魔をする吉野衆。情報がなく疑心暗鬼だった灰左が何ともカワイイ。だが南朝というより、主上に尽くすとの姿勢に感じ入る多聞丸。そして細川軍との衝突。まずは八尾城を中途半端に攻め
昨日から連載が始まった、大沢在昌サンの「棺の狩人」。舞台は大沢氏十八番の新宿歌舞伎町。新聞小説📰苦手ですが、読み慣れた大沢さんなので毎朝、読み続けられそう…これまで読んだ大沢作品…新宿鮫毒猿無間人形屍蘭絆回廊北の狩人夏までの長い旅六本木を1ダース氷の森アルバイト探偵まだ有るかな🤔『大沢在昌サンの小説が新聞連載で始まる…』大沢在昌サンの小説が新聞連載で始まるのを、昨日知った。本は好きだけど新聞小説は苦手。でも好きな大沢サンだから読むだろうなぁ…これまで読んだ大沢作品…新
大沢在昌サンの小説が新聞連載で始まるのを、昨日知った。本は好きだけど新聞小説は苦手。でも好きな大沢サンだから読むだろうなぁ…これまで読んだ大沢作品…新宿鮫毒猿無間人形屍蘭絆回廊北の狩人夏までの長い旅六本木を1ダース氷の森アルバイト探偵まだ有るかな🤔
新聞小説を読み始めたのは何歳だったかな(小学生っだったと思うけれど5年生の時学級新聞を作って連載小説も入れた思い出がある)読まなくなったのは高校入学から時間がないもの忙しくなった(^^ちょっと違うけれどシリーズの本も好きでしたいつものキャラクターがいつもの動きをしてくれる脇の登場人物(好みの)が重要な役柄でクローズアップしたときもウレシイこういうお約束読書も捨てがたい魅力があるこの本そんなシリーズ本軽く読めるエンターテナ娯楽本(笑説明なしで時間があっ
「暦のしずく」(5)第五章「駕籠」46(9/16)~62(1/20)朝日新聞be(土曜版)作沢木耕太郎画茂本ヒデキチ過去レビュー012345感想文耕の生活がある意味「のんびり」と語られる。番町皿屋敷の「お岩」の話の始まりが文耕とは知らなかった。そんな話の後、講釈場を提供している市兵衛が持って来た、大名家へ出向いての講釈。豪華な駕籠に乗せられて行った先は「大岡忠光」の屋敷。文耕を推挙したのはかつて「龍助」として一年あまり親交のあった「田沼意次」そして講釈
レビュー一覧連載前情報1前半1後半2345678910感想北朝に降ると言った時も、北朝を討つと決めた時も一丸となって多聞丸を支えようとする家臣たち。その筆頭が野田の親仁。北朝を討つのはあくまでも和議のため。それゆえ二年の間は全勝を貫く決意(453回)これで思い出したのは先の戦争で連合艦隊長官だった山本五十六が開戦時「半年や一年は暴れてみせましょう」と言った言葉。五十六も、初動で叩いて何とか講和に持ち込みたかった。そんな背景を抱えて開戦準備をする多聞丸らへの
海音寺潮五郎:潮(1962)日本経済新聞夕刊日本経済新聞に連載(1962.8.13-1963.11.20,全457回)された海音寺潮五郎と佐多芳郎コンビによる『潮』の新聞切抜きです。佐多芳郎の挿絵画家としての最初の仕事が海音寺潮五郎の短編で、佐多は高岡夏生のペンネームで描いた。海音寺とはその後、倭寇にまつわる新聞小説『潮』他でご一緒したものの、そのエピソードについては触れなかったと『私の絵筆日記(1992)中公文庫』のなかで述べている。佐多芳郎は東京新聞に連載した『風の鳴る樹(19
最近、また新聞が溜まってしまいました。朝刊一紙しか取ってないのに。ようやく月曜日の朝刊を読み終わったところです。うかうかしてると1週間分溜まってしまう(T^T)くまなく読んでるわけではなく、ほとんど流し読みなのに。先月も新聞が読みきれなくて溜まって困ると書きましたね。この時は、老眼鏡を掛けることでで解決しました。見え辛くて読みにくかったんです(´・Д・)」老眼鏡を購入して、入院中にサクサク読みました。今でも老眼鏡は大活躍です。でも、老眼鏡掛けても捗らないのです。何故だ
自分の好きなところは?つまらない人生に意味を持たせて、小さな楽しみと無意味な勉学に勤しんで生きていられるところかなぁ。ははは。人権と関係ある▼本日限定!ブログスタンプあなたもスタンプをGETしよう世界人権デーは、毎年12月10日に行われる国際デーで、1948年のこの日に国連総会で世界人権宣言が採択されたことを記念しています。この日は、すべての人々が持っている基本的な権利、つまり「人権」を尊重し、保護することの重要性を世界中に訴える日です世界人権宣言は、基本的人権尊重の原則を定めたもの
朝日新聞小説「人よ、花よ、」第十章「牢の血」399(9/30)~454(11/26)作:今村翔吾挿絵:北村さゆりレビュー一覧連載前情報1前半1後半2345678910感想大立ち回りの末、後村上帝を守りきった多聞丸たち。そして一族を引き連れて吉野へ参内。上奏文を懐に、重大な決意を以って帝に対峙する多聞丸。普通ならこんな不敬はヘタをすれば手討ちもの。でも村上クンの命助けたんだから、そんな事にはならない(笑)帝と二人きりになった時、ホンネを引
黄色い家川上未映子2023年2月初版【中央公論新社書籍紹介】2020年春、惣菜店に勤める花は、ニュース記事に黄美子の名前を見つける。60歳になった彼女は、若い女性の監禁・傷害の罪に問われていた。長らく忘却していた20年前の記憶――黄美子と、少女たち2人と疑似家族のように暮らした日々。まっとうに稼ぐすべを持たない花たちは、必死に働くがその金は無情にも奪われ、よりリスキーな〝シノギ?に手を出す。歪んだ共同生活は、ある女性の死をきっかけに瓦解へ向かい……。善と悪の境界に肉薄する、
おはようございます。ほやほやばあちゃんです。惣十郎浮世始末読売新聞の小説で毎日楽しみに読んでいてとうとうこの間、了となってしまったわ〜最終回の意味時代劇はあまり興味ないんやけどいつの間にかはまってたー江戸末期に種痘(今でいう予防接種)を世に広める中で起こった事件を服部惣十郎(同心)が解決していくお話コロナと相まって全て今の世の中にあてはまる所が面白かった。人間模様とか、物の考え方もなるほどなーと心に染みることも多かったわ。読んだあとすぐ忘れてしまうけどな。ひとつ
朝日新聞小説「人よ、花よ、」(9)第九章「吉野騒乱」353(8/13)~398(9/29)作:今村翔吾挿絵:北村さゆりレビュー一覧連載前情報1前半1後半2345678910感想茅野に乞われ後村上帝警護のため南朝御所に入った多聞丸たち。年末から年明けにかけて無事に済んだものの、正月十日の深夜、襲撃を受ける。帝の寝所に駆け付けるも、そこに帝はおらず。帝は「すでに逃げた」と言った阿野がその人だったとはナイスな展開(笑)そらー確かに帝のことを「逃げた」
掲載当時、毎日楽しみに読んでましたね読み終わったら次が気になって、翌日が待ち遠しかった『いよいよ終盤!イオカステの揺籠』以前書いた連続新聞小説のコレ↓『イオカステの揺籃』読売新聞オンラインでの小説『イオカステの揺籃・遠田潤子』読み始めたら止まらない最新話まで一気読みしました続き…ameblo.jp『イオカステの揺籠完』ずっと読んでいたイオカステの揺籠昨日完結しました「イオカステの揺籃」あらすじ新進気鋭の建築家・青川英樹はバラが咲き誇る家で育った。美しい母・恭子と、仕事一筋…ameblo
最近読んだ本です。「白鶴亮翅(はっかくりょうし)多和田葉子朝日新聞社新刊を見かけたらすぐに買うのは、多和田さんの本だけです。2022年2月から8月まで朝日新聞に連載されていたものに加筆修正したそうです。ベルリンで一人暮らしの女性が太極拳教室に通うのが軸になった話ですが、タイトルが読めなかった。ネットで検索したら、鶴が羽を広げるように、手をふわりと伸ばす太極拳の技の名前だそうです。新聞小説を意識したのか、いつもと少しテイストが違って、面白かったです。白鶴亮翅Am
新聞を自宅で取り出したのは、僕が高校生になった頃だ。極貧の母子家庭だったが、新聞購読は大学入試に望むのに必須だったからだ。以来、大学進学後も、社会人になったら当然、新聞を宅配で講読していた。新聞購読歴うん十年で初めて連載小説を熟読新聞は、丹念に読む。しかし、ずっと読まないで飛ばしてきたのは、連載小説である。短くても半年、長いと3年は続く毎日細切れの小説を読む意味が乏しく思えたのだ。途中から、初めの頃の筋立てなどを忘れてしまうし。しかし、新聞購読歴うん十年で、初めて毎朝、一
#連休中にやっておきたいこと>のどの不調(痛み・せき)を治し、体調を整えてお盆休み明けに備えたいです。今週に入ってからでしょうか。初めこそ「のどがちょっと痛いかも?」だったのですが、だんだんと曜日が進むにつれて「咳」が出始めてしまい~痰が絡む程度だったのが、水曜日にはしっかりと「咳」が辛くて、咳が響いて今は頭や腹が痛くなるほど辛くなったため、今朝、朝一で近所の内科へ診察~薬を頂いてきました。発熱はなく(クリニック入り口の体温チェックはOKでした)体はだるく
「らんまん」田邊教授夫妻がモデル?破廉恥新聞小説の作者にネットは「まさか」の推察【ネタバレ】9日に放送されたNHK連続テレビ小説「らんまん」では、新聞小説がもとで田邊教授夫妻が大ピンチに。ネットではこの小説を書いた人物に推測が広がっている。この日の「らんまん」では、寿恵子(浜辺美波)が質屋で新聞の小説を見つける。質屋の主人は「続き物で、今話題だよ」と教えると「田口って男が主人公で、田口は大学の教授で東京貴婦人学校の教授もやってる。その田口が女生徒に手を出しちゃう。その女生徒がさとえちゃんっ
#今日1日を振り返ろう>今日は、三男の実習先にて「事前面談」があり、同伴で私も一緒に行ってきました。(アットホームな会社で、安心感がありました)特例子会社への就職には、この「実習」が欠かせませんし、ほぼほぼ「就職試験」のような意味合いを持っていて、ご縁ができるといいなと、21日からの実習を、有意義なものにしてほしいと応援しています。(特別支援学校が取り組んでいるキャリア教育を、インクルーシブ教育でもやってくれて、助かります)[らんまん感想]㈬今日
公明新聞の新聞小説がきょうから第1回目が始まった。畠中恵の「まろ丸伊勢参り」という、仔イヌが主人公の物語。今までのは、幕末が舞台で、「幕末の妻女たち」というもの。妻女たち、というと、長屋の女将さんも入るかと思いきや、さにあらず。征夷大将軍の取り巻きの女性達。江戸幕府から明治政府へ変わる時を簡潔に描いている。歴史を間違えて覚えてたり、全く知らなかったり、など、記されたら大変恥ずかしい限りになるところ、誰も記さないので、悠々と最後まで読んじゃった!面白かった!きょう始まった小説も