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風邪を引いた後に見事に悪化した掌蹠膿庖症。当初は炎症4点セット(腫れ・赤み・熱感・痒み)が揃っていたため、実証と考え清熱利水剤を使用したものの、ものの見事に玉砕した女性。そこからしっかりと弁証をし直し、ようやく緩解しました。この女性の掌蹠膿庖症のポイントは、肺・脾・腎という水に関与する臓腑異常と水の通り道である三焦の問題でした。。。この女性の掌蹠膿庖症は手掌と手陽明大腸経・手太陰肺経に集中していました。水疱は皮下にうっすらと水の玉が観察でき、その周囲の赤みはさほど強
最近、一貫堂処方の1つ荊芥連翹湯を使うことが多くなっています。といっても弁証をしっかりと行ったうえで必要だから使っているのであって、むやみやたらに使ったりはしていませんよ(^^♪たとえば・・・掌蹠膿庖症でお悩みの女性の場合、膿疱は利湿薬で激減したものの、破壊された手掌の組織がなかなか治らず、手荒れ・手掌紅斑・ひび割れ・痛みなどが残ってしまいました。掌を触ると熱感があり、紅斑、痛みから、これは炎症による毛細血管の拡張(三焦の実熱・相火の鬱熱・血熱)が同時に併存していると考え、牡丹皮
掌蹠膿庖症で相談に訪れていた女性のお話以前、掌蹠膿庖症で悩んでおり、漢方専門の病院で治療していたものの、あまり芳しくなかったために当方に相談しに来られた彼女。皮膚の状況や問診、舌診、脈診などから総合的に判断し、「虚寒証からの水滞」とし複数方剤を使って症状はほとんど出なくなりました。その後、妊娠されたため、安胎作用のある生薬配合のものに切り替えて様子を見ていましたが、妊娠中も症状は出ず、漢方を服用しなくても大丈夫なレベルにまで落ち着いていました。しかし、最近になって風邪を引