「城をやる」で初めて大鳥井山遺跡について記したのが2015年のこと。その後、高橋克彦さんの「炎立つ」をはじめとするいわゆる"蝦夷四部作"を読ませて頂き、前九年の役や後三年の役を巡る登場人物やその人間関係などを垣間見ることとなり、大鳥井山遺跡と陣館遺跡、それに沼柵や金沢柵に対する認識も改まりました。「炎立つ」は小説であって史実ではないという当然の前提は置きつつも、それでも清原氏には長男であり本来の本家筋であった光頼系と、清原家衡を金沢柵へと誘う武則系とがあったことに異論はなく、そのそれぞれが大鳥井