ブログ記事1,718件
夜、母から電話がきた。姉宅に滞在しているが、いよいよ明後日(28日)に帰るという。姉が一緒に行くことになっている。わたしは、あちこち仕事が散乱し、姉にお任せ。少し前なら、なんとなく移動は私の仕事みたいな雰囲気もあったが、今は姉宅基点なので、ほぼ姉が担当している。ま、わたしも再婚して独り身ではないし。。やっぱり、しょーじき淋しいかな。ちょっとね。でも今回、母が我が家に来てくれた一週間は、なかなか濃密だった。実は、母の滞在中、以前から買っていた演奏会のチケットがあり、母には半日ほど留守
今回は「彼岸花」(1958年)。娘の結婚めぐって父親の複雑な思いを小津安二郎監督が切なくコミカルに描きます。"p832787269"Photobyjdxywsource:p832787269flic.kr大和商事の重役・平山渉(佐分利信)は、友人の娘の結婚式に中学から親友の三上(笠智衆)が来ていないことが気になっていました。実は、三上は一人娘の文子(久我美子)が、三上の意に反して家を出て好きな男性と同棲をしているために、こういった祝いの席に出席することに気がす
いつもいつも温かいお付き合い本当に本当にありがとうございます最近毎日、いくつかのドラマ最終回を迎えている朝ドラも、今週が最終週だね(再放送のもリアルタイムのも)何か・・ここのところ、最終回に納得したドラマが・・皆無と言っても良いくらい・・ドラマ全般、中盤で盛り上げ最終回は失速気味な気がする・・私自身、最初は興味↓だったが中盤でどうなる?と盛り上がり最後まで観たけど、あらそう、で終わったものもあるm(__)mこの結末なら、不必要に盛り上げる必
2024年ー令和6年3月26日シネ・ヌーヴォ昭和37年作品小津安二郎特集で彼の遺作でも有ります。本作品は83年11月に劇場、16年2月に録画、16年3月に劇場、そして20年6月に劇場で観ています。本作品も娘を嫁として送り出すパターンですが、そこに庶民による戦争体験の総括的な反省の視点も加わった構成と成っています。「秋刀魚の味」小津安二郎生誕110年・ニューデジタルリマスター[Blu-ray]Amazon(アマゾン)
2024年ー令和6年3月26日シネ・ヌーヴォ昭和35年作品小津安二郎特集、本作品は82年7月に劇場、10年10月に録画、20年6月に劇場で観ています。本作品は、その完成度が高い事は十分認識していますが、改めて再見しそれを確認した所です。戦後、小津監督が描いてきた娘を嫁として送り出すパターンの集大成、脚本も演出も最高潮で乗りに乗っていて、それに応える俳優たちも絶好調です。おそらく初めて観る小津監督作品としても、お勧めで、小津を良く知る人も、何度観ても唸ってしまう出来栄えだと思います。
映画監督の中で、本当に独創的であるとか、個性的であるというのは、2人だけ。小津安二郎とアキ・カウリスマキ、その二人である。どれだけ個性的な監督と言われていても、ちょっと画面を観ただけで誰の作品だ、と判別できるのはこの2人だけ。小津の特徴。・カメラが移動もしないし、パンもしないし、ズームもしない。・登場人物はカメラ目線で正面を向いてしゃべる。(いわゆる話してる相手の後頭部を映すして、「切り返し」的ショットがない。)・特徴的なセリフ。(「こんちわ」)アキ・カウリスマキの
蓼科の小津安二郎記念館・無藝荘長野県茅野市にある蓼科高原は、映画監督小津安二郎が晩年を過ごした地です。無藝荘は小津が仕事場兼別荘として1956年に建てた山荘で、現在は小津安二郎記念館として一般公開されています。無藝荘は、茅葺き屋根、白壁、黒い縁側が特徴的な和風建築です。内部は、小津が実際に使用していた書斎、寝室、応接間などが公開されています。書斎には、小津が愛用していた万年筆や眼鏡、映画の台本などが展示されています。また、無藝荘の庭には、小津が愛した八ヶ岳や蓼科山の美しい景色を眺め
2024年ー令和6年3月25日シネ・ヌーヴォ昭和34年作品小津安二郎特集、本作品は12年10月に録画で観ています。作品の記憶は子どもたちのテレビ買ってくれ闘争劇のイメージしか残っていませんでしたが再見すると、ご近所付合いの難しさ、うわさ話合戦でも有ったんですね!そして老いの問題や、定年後はどうする問題も扱っていました。産婆お婆ちゃん(三好栄子)と嫁に行った娘(杉村春子)の親子関係、その会話の不満を垂れるお婆ちゃん、ここには老いの問題と、家族だけど大人に成って仕舞えば、分かり合えない仲で有
おはようございます、海人三面相です。先日、ショッピングモールをウロウロしながら映画の上映を待ちました。久々に観た映画は役所広司さん主演の「PERFECTDAY」遅ればせながらやっと観に行くことができました。この映画で役所広司さんはカンヌ映画祭で最優秀男優賞を獲得してますよね。ネタばらししてはいけませんが、この映画で役所さんは東京都のトイレ清掃員を演じています。その平山(役所さん)の日々を淡々と描き、その中に光と影を絶妙に織り込みます。東京都の公衆トイレも有名
『長屋紳士録』は、小津安二郎監督が1947年に撮った戦後第一作目の長編映画です。占い師の笠智衆(役名:田代)、鋳掛屋の河村黎吉(役名:為吉)、宝くじ売りの飯田蝶子(役名:おたね)は、空襲被害を受けた東京の長屋に暮らしています。或る晩、笠智衆は河村黎吉と同居している家に、茅ケ崎から来て父親とはぐれた青木放屁演じる’幸平’少年を靖国神社から連れて来ます。笠智衆は少年に一晩寝床を与えたいと言いますが、河村黎吉は子供が苦手と言って断り、笠智衆に道路の向こうの飯田蝶子に少年を連れて行って貰う様に
2024/4/5から「午前十時の映画祭14」が始まります…🎥A、Bグループ有りますが僕の鑑賞地域はAグループですのでもし鑑賞される方はご自分の地域をご確認ください…🙇※取り敢えず僕はが現在興味ある映画から…先ず最初は「インディ・ジョーンズ・シリーズ」「レイダース/失われたアーク(聖櫃)」1981年4/5〜4/11(1週上映)「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」1984年4/12〜4/18(1週上映)「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」1989年4/19〜4/25(1週上映)「
敗戦後、女性は強くなり男性は社畜と化した。画一化した画面に、単一な日常が軽妙に展開され、その不満や鬱屈が吹き溜まり、時として人生の波乱の一つとして同化して行く。それを俯瞰して見てみると人生は空ぞしくも在りながら凡庸と承知して行くことが敗戦直後からの教訓なのかも知れない。( ̄∇ ̄)通勤電車で顔なじみの丸の内勤めの男女が織りなす哀歓に満ちた人間模様。一児を亡くしてから妻との関係に隙間風が吹く杉山(池辺良)とそんな彼を愛する現代娘(岸惠子)の不倫を主軸に、戦後10年が過ぎたころのサラリ
1954年(昭和29)から34年間松竹大船撮影所でプロデューサー、シナリオ研究所長などをされた升本喜年(ますもときねん)さんのご本「松竹映画の栄光と崩壊」非常に読みでのある、読み出したら止まらない500頁近い長編で松竹だけではなく激動の昭和に翻弄された実録日本映画史ですほんとに面白いんですよご紹介したい箇所はたくさん、たくさんあるのですが今回はこのご本から『田中絹代は負けない』の項と他、画像などはあちこちから抜粋で田中絹代さんを
●暖流(1939年)監督:吉村公三郎主な出演:佐分利信高峰三枝子水戸光子徳大寺伸斎藤達夫葛城文子森川まさみ●父ありき(1942年)監督:小津安二郎笠智衆佐野周二坂本武水戸光子佐分利信津田晴彦
2024年-令和6年3月19日シネ・ヌーヴォ昭和33年作品小津安二郎特集、本作品は81年7月にテレビ、83年11月に劇場、16年9月に録画、そして20年6月に劇場で観ています。本作品、自分の娘の結婚にはこだわりが有って認めようとはしないのですが、他人の娘の結婚問題の相談には柔軟で進歩的な考えを示す親父(佐分利信)で有った。作品の中ではトリックと言っていますが、小津安二郎と野田高梧の絶妙な脚本で親父は反面教師な状況を体験させられます。日本映画黄金期で、配役は見事で唸ってしまいます。傑作
2024年-令和6年3月19日シネ・ヌーヴォ昭和32年作品小津安二郎特集、本作品は82年7月と20年7月に劇場で観ています。今まで、本作品を普通のドラマとして観ようとしていたのが間違いでした。本作品が制作された時代背景がポイントで、戦争、戦後と人生を狂わされた人々のお話なんですね、それを暗い話だと理解していたのが、そもそも間違いでした。この時期で無ければ成立しない作品だったのです。東京暮色デジタル修復版[Blu-ray]Amazon(アマゾン)
2024年-令和6年3月18日シネ・ヌーヴォ昭和31年作品小津安二郎特集、本作品は18年10月と20年6月に劇場で観ています。単純に小津監督としては異色の不倫ドラマなのだと理解していましたが、今回見直して小津が描く世界は2つ有って、相手の気持ちが理解出来ない状況から、理解出来るように成るパターンと、たとえ血の繋がった家族でさえも、相手の気持ちが理解出来ない事も有るのだと言うパターンが有るのですが、本作品は後者で他人同士が一緒に成った夫婦も理解出来ない事が有って妻(淡島千景)は家出、人生はそ
晴れのち曇り温かい春の日またも休日出勤のうえまずはユニフォームの洗濯そして書類とお勉強午後は掃除と書類の山の予定書類はお相撲を見ながらに今日からネスカフェ・エクセラインスタントコーヒーにさっと溶けて美味しい十分美味しい……3月16日半日超絶忙発熱外来7名,予約5名検査6名陽性2名B型インフルエンザ陽性1名心不全の80台男性近隣循環器内科へ発熱ないけど心陰影に重なる斑状影も疑われもしかしたら感染症か
今回はジム・ジャームッシュ監督作「パターソン」(2016年)。主人公のある1週間を描いています。"Paterson(2016)byJimJarmusch"Photobydeepskyobjectsource:https://flic.kr/p/Rocggi舞台はニュージャージー州パターソンの町。同じ時間に目覚める市バス運転手のパターソン(アダム・ドライバー)。妻のローラ(ゴルシフテ・ファラハニ)はお寝坊さんなので、そっとベッドを出てシリアルを食べる。
本居宣長記念館は松阪城址にあります。住所:三重県松阪市殿町1538-1本居宣長ノ宮の参道を降りたところに、本居宣長記念館へ向かう登り道があります。館内は、撮影OK。とはいえ、宣長公が書かれた書類がメインの展示物です。駅鈴。松阪市内のマンホールには、この駅鈴を描かれています。--------------------------大切な拝領品駅鈴(えきれい)寛政七年(1795、宣長66歳)八月、石見国(現在の島
こんにちは、大島へぶんです。以前購入したDVDで映画「東京物語」を観ました。一回は観ているのですが、殆ど内容を忘れていてラスト近くで原節子さんが号泣するシーンしか覚えていなかったのですが今回観返してみて、主人公の老夫婦に年齢が近づいてきたせいか心に染みました。尾道に暮らす老夫婦が東京で暮らす子供たちを訪ねて上京するのですが、子供たちは皆自分たちの生活が忙しく中々相手にしてくれない。そんな中、戦死した次男の嫁の紀子だけが優しく接してくれる・・・といったストーリー。19
早春★★早春Amazon(アマゾン)1956年(昭31)1月29日公開/モノクロスタンダード/144分/松竹/製作山内静夫脚本野田高梧、小津安二郎監督小津安二郎撮影厚田雄春音楽斎藤高順美術浜田辰雄出演-池部良・淡島千景・岸恵子・高橋貞二・須賀不二男・田中春男・浦辺粂子・中北千枝子・杉村春子・山村聡・笠智衆・三井弘次・加東大介・宮口精二・三宅邦子・中村伸郎・長岡輝子前作「東京物語」から2年4ヶ月ぶりの小津監督作。Wik
(冒頭に言っておきます。この映画についてのネタバレは限りなくゼロに近いと思います。)ーーーーーーーーーーーーーーーちょっと前に観た「ドライブ・マイ・カー」が良かったので、日本の映画も悪くないなと、だから今話題になっている「パーフェクト・デイズ」も観てみようと、すると監督はあの「パリス・テキサス」のヴィム・ヴェンダース。あれ、日本の映画じゃないの?でも、ソフィア・コッポラの「ロスト・イン・トランスレーション」みたいに日本が舞台でもアメリカ人の話、みたいなの
こんにちわ。本日は自己認識についてブログを書かせていただきます。参考書籍:「居場所がない」人たち超ソロ社会における幸福のコミュニティ論」荒川和久著本日も今読んでいる書籍から。居場所づくりについて論じた箇所がありました。居場所は最近、頻繁に耳にするようになりました。政府や自治体が居場所を作る目的は人々を孤独から救うことです。居場所を作ってそこに人たちが集まれば孤独は無くなる。この考え方は間違いだと本書は主張しています。たとえば「つながり孤独」という問題もありま
2024年-令和6年3月12日シネ・ヌーヴォ昭和26年作品小津安二郎特集、本作品は20代で初めて観て、直ぐにお気に入りに成った作品、明るく、分かり易いドラマ展開だったからね。最初が82年5月に劇場、直ぐの7月にも劇場、そして13年4月が録画、最近は20年6月に劇場で観ています。今回の特集で小津監督が何を描きたかが少し分かって、本作品はどうだったかの確認で再見。父母と兄夫婦の子ども2人の家で暮らす妹紀子(原節子)は勤めているのですが、28才で周囲の者達は結婚の事を気遣っている状況だった。
2024年-令和6年3月12日シネ・ヌーヴォ昭和5年作品小津安二郎特集、初見。伴奏も無いサイレント映画は久しぶりです。原作が外国である様に、日本ぽく無いアメリカナイズされた映像を目指しているクライムサスペンス劇。ストーリー展開としてはかなり無理が有るのですが、目指そうとしている感覚は分かりますね!あの頃映画松竹DVDコレクション「その夜の妻/非常線の女」Amazon(アマゾン)小津安二郎名作映画集10+109東京暮色その夜の妻(小学館DVDBOOK)Amazon(
東宝スターが大挙して出演した小津映画評価:★★★★★小津安二郎が初めて東宝で撮った作品。(「宗方姉妹」も東宝からソフトが発売されているが製作は新東宝。)舞台が関西、老齢の主人公が枯れた感じではなく艶っぽい、紀子役が原節子ではなく司葉子、などなどいつもと少し違う小津作品。<ストーリー>代々、造り酒屋を営んできた小早川家。当主の万兵衛(中村鴈治郎)は仕事を娘の文子(新珠三千代)の久夫(小林桂樹)に仕事を任せ、長男の未亡人の秋子(原節子)と末娘の紀子(司葉子)の結婚を気にか
2024年-令和6年3月11日シネ・ヌーヴォ昭和28年作品小津安二郎特集、本作品は20代で初めて観た時は何故評価が高いのか全く理解出来ませんでしたね!最初が82年7月に劇場で、16年3月も劇場、20年7月も劇場だった。今回の特集のラインナップを見た時、もう何度も観て理解出来ているから、外そうと思っていましたが、今回の特集で「淑女は何を忘れたか」(1937)を観て、小津監督が描きたい事の真の意味が分かり、改めて観たいと思う様に成りました。尾道で暮らす老夫婦の周吉(笠智衆)と、とみ(東山
第47回日本アカデミー賞授賞式写真左から最優秀主演男優賞の役所広司・最優秀主演女優賞の安藤サクラ最優秀助演男優賞の磯村勇斗(Precious.jpサイトより拝借)昨夜、日本アカデミー賞授賞式の様子がテレビで放映されていた。これを見たあと、少し驚くことがあった。映画「PERFECTDAY」より偶然にも、昨日の昼過ぎに観たヴィム・ヴェンダース監督の「PERFECTDAY」※と昨年6月に観た是枝監督の「怪
2024年-令和6年3月8日シネ・ヌーヴォ昭和24年作品小津安二郎特集、本作品は82年5月に劇場、13年6月に録画、20年6月劇場で観ています。小津監督の父と娘ものの第1作、ここから父1人を残してお嫁に行けない娘が何度も登場します。娘紀子(原節子)が嫁ぐのを決心した時の描写は記憶には残っていなかったのですが、今回再見して寂しそうに、控えめに了承していたんですね。晩春デジタル修復版[Blu-ray]Amazon(アマゾン)