松山市以外で入手が難しい食べ物に労研饅頭があります。子供の頃、3時のオヤツで時々食べていましたが、労研饅頭の労研という名を不思議に思っていました。この労研は倉敷紡績(現クラボウ)と倉敷人絹(現クラレ)の経営者であった大原孫三郎が設立した倉敷労働科学研究所に由来します。大原孫三郎は企業経営者であるだけでなく、社会事業家の顔を持っており、労働者の労働環境の改善を目指して倉敷労働科学研究所を設立しました。労働者の食を改善するため、満州の労働者の主食であった饅頭を日本人向けに改良し、安価で製造できるよう