ジャズというのは厄介な音楽で、何のどこが凄いのかが実にわかりにくいのです。例えばソニー.ロリンズのサキソフォン.コロッサス。ジャズの名盤10枚選べって言われたら絶対に入るアルバムですが、聴いた瞬間万人がひれ伏すというような音楽ではありません。色々なものを聴いて改めて聴きかえすと「!」ってなる感じです。1950年代のアルバムだからスケールアウトみたいなこともほとんどないし、驚異的な高速フレーズみたいなものもありません。でも凄い。技巧的に難解なことをすることが凄いことに結びつかないのです。能弁である