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1986年の直木賞受賞作。フリーのPRマンを主人公に、日本とスペインを舞台に大活躍!って冒険小説。「カディス」とはスペイン南部の港町。ひょんなことから、その名前がついた、ギターの名器の持ち主を探す主人公。関わりの有るフラメンコグループメンバーを探すうちに、独裁者フランコに反抗する左翼グループと日本の左翼グループが調査に関わって来て、舞台は日本からスペインへと、アレヤコレヤ話が大きく転がります。結構キザな主人公、アクションに恋愛にと大活躍過ぎるかも。ともかく盛り沢山なストーリーでした。
古典から現代まで、膨大な数の小説を読んできた。新たな物語に飢えている。AIに好みの作風を教え、これらすべてを混ぜ合わせた最高の物語を創ってもらった。が、しかし、読むのを躊躇する。これを読了したら、あとは何を読めばいいのだ?それを考えると、最後の一冊は読めないでいる。
幸せの1ページ2008年9月6日公開引きこもりの冒険小説家が少女を助けるために行動を始める、感動アドベンチャー。あらすじベストセラー冒険小説家アレクサンドラ・ローバーは、対人恐怖症で外出恐怖症、そして潔癖症の引きこもり。自分が書くヒーロー、アレックス・ローバーとは似ても似つかない女性だ。新作の執筆に励んでいるものの、原稿はなかなかはかどらない。何か小説に役立つネタはないかとネットで検索していたところ、孤島の火山のふもとで暮らす海洋生物学者ジャックの記事に目を留める。大いに興味を惹か
冒険小説。日本の作品で、これほど銃弾が飛び交う作品は記憶に無い。玉の井の銘酒屋の若き女主人百合(ゆり)と使用人の奈加(なか)は、関東大震災が起こった日の夜、双子を産む最中の妊婦を助けることになった。そこに、四人のやくざ者と捕らえられた黒背広の男が現れる。やくざ者は、火事場泥棒であり、戦利品と気を失った美しい四人の娘をリヤカーで運んでいたが、百合に絡んできた。長短刀(ながドス)を振り回すやくざ達に、百合のS&WM1917リヴォルバーが火を吹く。撃ち尽くして、銃弾を拳銃に装填し、なおも撃つ。や
おはようございます。芥川龍之介さんの、アグニの神を、読みました。冒険小説のようで、面白かったです。空想的で、良かったです。ありがとうございます。また読んでください。
『八十日間世界一周』ジュール・ヴェルヌ革新クラブのメンバー、フィリアス・フォッグ氏は、毎日分刻みのスケジュールどおりの生活を送っている。几帳面を絵に描いたような性格。想定外の行動など決してするはずがない。新たに下男として雇われたパスパルトゥーにとっては理想的な主人だ。しかしある日、フォッグ氏はクラブのメンバーに対して無茶な賭けを挑んだらしい。なんと世界一周するには80日間で十分だと言い張り、2万ポンドを賭けてしまった。パスパルトゥーはフォッグ氏のお供で旅に出るハメに。どんな時も
マギの聖骨上下ジェームズ・コリンズ2005年竹書房文庫2012年マギ(MAGI)とは「東方の三博士」と訳される、キリスト生誕を祝いにベツレヘムを訪れた3人の博士を指し、新約聖書の「マタイによる福音書」ではマギは新しい王が生まれたことを星の知らせにより知り、エルサレムのヘロデ王に伝えたとされる。聖書内に性格な数の表示はないが、マギによって捧げられた贈り物が『黄金』『没薬』『乳香』の三種類であったことからマギの数も3人だったと推定され、それぞれガスパール・メルキオール・バルタザールとさ
この小説も面白かった!!白馬岳から日本海が舞台の冒険小説です。この小説を読むと、白馬岳から栂海新道を通って、親不知まで行きたくなります。雨が降っても、小説を読むと、山に行った気分に浸れます。
真珠湾の冬(ハヤカワ・ミステリ)Amazon(アマゾン)2,200〜5,980円本書を課題書にした読書会〈西東京ミニミニ読書会〉に参加する事になり再読しましたが、再読してもやっぱり面白かったです!※読書会で参加者の皆さんからいただいたお土産(おやつ)最初は猟奇殺人の犯人を追う警察小説といった形から、思いがけない展開でまさかの着地点を迎えるので、あらすじも最初の方しか知らない方が絶対に楽しめます。なので、極力予備知識を入れずに読んで欲しいのですが、表紙のイラストと邦
三島由紀夫のエンタメ小説ブログ第二弾、『命売ります』1963年『肉体の学校』1963年、は女性誌“マドモアゼル”への連載『命売ります』は男性誌“週刊プレイボーイ”1968年5月21日号ー10月8日号(全21回)への連載あらすじは、『目覚めたのは病院だった、まだ生きていた。必要とも思えない命、これを売ろうと新聞広告に出したところ......。危険な目にあううちに、ふいに恐怖の念におそわれた。死にたくないー。三島の考える命とは?解説種村季弘』文庫本背表紙より自殺に失敗した27
本の解説から引用。かつてベトナムの逃亡米兵を国外脱出させた川久保は、極秘依頼を受けた。新型レーダーの機密データを持つ元自衛官を、潜伏先の京都から根室を経て、ソ連に渡してほしいというのだ。警察と謎の一団による追撃を振り切って、一路、北上をつづけた川久保と男だったが、函館到着と同時に、逃亡計画は中止された。なぜだ。二転三転する敵と味方。罠と裏切りの荒野に、男の孤絶の闘いがつづく。圧倒の冒険長篇。ギャビン・ライアル「深夜プラス1」という冒険小説が元ネタのようです。未読。元自衛隊の技官と機
ハードボイルド・ミステリー巨編。あらすじ(ネットからお借りしましたm(__)m)ある日、わたしのボート専門店に二人の男が現れた。ひとりはシュタインと名乗る外人、もうひとりは樋口と名乗る。わたしは彼らにある岩壁に登頂してほしいとの依頼を受ける。断るわたしだったが、愛用のボートで海に出ると大型船に襲撃され、命からがら陸へと上がると、自分の店が炎上しているのを発見する。その炎は、わたしの店だけではなく店員の北原をも灰にしていた。すべてを失い、絶望するわたし。しかし、再生のチャンスが。樋口と
「禁断領域イックンジュッキの棲む森」(美原さつき宝島社文庫)コンゴでの道路建設に関する、環境アセスメントの依頼を受けて参加することになった季華。目的は希少類人猿ボノボの生息域の調査だったが、狂暴な未発見の霊長類が調査チームに迫る。迫力の冒険小説でもあり、パニックホラーでもあります。更にこの作品、このミスの文庫グランプリ受賞作でもあり、ミステリでもあります。私たちは普段野性動物と接することはないので、体力で敵わないことはわかっていても、頭脳では勝てると、どこかで舐めてますよね。でも
金正恩独裁体制に絶望し、日本への亡命を企てた北朝鮮軍人たちが、拉致被害者の女性(横田めぐみさん)を連れて潜水艦で日本へ向かう・・・・。驚くべきストーリーでした。北朝鮮の陸海空軍による大規模軍事演習。国の威信をかけたこの行事で、桂東月大佐は潜水艦による日本への亡命を決行した。しかも、拉致被害者の女性を連れて―。だが、そんな彼らを朝鮮人民軍が逃すはずがない。特殊部隊、爆撃機、魚雷艇、対潜ヘリ、コルベット艦、そして・・・。息つく間もなく送り込まれる殱滅隊の攻撃をくぐり抜け、東月達
戦士たちのところに、お姫様が助けを求めてやってくる。話を聞いた戦士たちは、お姫さまとともに冒険の旅に出る。簡単に言えば、これだけの話である。しかし、読まされてしまう。ジブチの自衛隊活動拠点を出た自衛官たちは、捜索していた連絡ヘリの墜落地点を見出したが、既に遅い時間で野営することになった。そこに、ソマリアの小氏族のスルタンの娘を含む三名の女が逃げこんできた。事情を聴いている時、敵に急襲され、生き残ったのは隊員七名と娘だけだった。活動拠点に戻ること、それだけのことが、命を懸けた戦いとなった。銃か
そうか。1年前は,ジャック・ヒギンズが鬼籍に入った、のだな。ジャック・ヒギンズの衣鉢を継ぐなんて、出来るとしてもまぁだまだ先、だが。
イラク・コネクション(ハヤカワ文庫NV)Amazon(アマゾン)547〜3,801円元米国防情報局員マット・ドレイクは、テキサスの街中にて何者かから銃撃を受ける。正体不明の襲撃者たちの謎を追うマットは、人身売買の組織を潰し、そして家族を守るためにイラクへと向かう事に。サービス精神旺盛過ぎ問題発生です(笑)。『シリア・サンクション』に続く〈マット・ドレイク〉シリーズ2作目は、前作以上に危機の連続で目を一瞬たりとも離せません。休職中のDIA工作員のマットが
学べば学ぶほど、実感することがあります。それは、「頂き」は一つ。そして、そのゴールへ向かう登山口、登山ルートは無数にある。ということです。真理に向かって、実践方法、表現法、伝え方には、様々な違いがある。ただ、そこには必ず共通点があります。それは、真理に向かっているということです。何かに向かって、がむしゃらに進んでいて、ふと立ち止まって、周りの人の言葉に耳を向けてみる。すろと、ああ!我が意を得たり!と膝を打つようなことがないでしょうか。私は、しょ
【3個セット】【季節限定】虫よけジェルクールチューブ40g×3個セット【正規品】楽天市場697円↑上記詳細をクリックして下さい(^^)/ある熱帯夜の出来事から始まった、虫よけジェルと私の運命的な出会い。まるで冒険小説のような出会いでした。今年の夏、山中で過ごすことになった私。自然の中で癒される楽園を夢見て、しかし、そこには邪悪な蚊たちが待ち受けていました。一夜目。蚊たちの襲撃に怯える私。真っ暗な山中で見たものは、蚊の親玉が私に向かって舌を出し、まるで「食らい尽くすぞ!」
真珠湾の冬(ハヤカワ・ミステリ)Amazon(アマゾン)1,980円真珠湾の、というタイトルから戦争もの歴史小説?となんか手に取らなかったんだけど、いつも覗いてるブックレビュアーさんのオススだったので読んでみた。おすすめの通り舞台や時間のスケールが大きい冒険小説的なミステリーというかハードボイルドなのか、なんかそういうお話。面白かった。1941年、ハワイで起きた男女の惨殺事件。被害者の男性が軍幹部の甥だったことから、元軍人の刑事が特命を受け容疑者を追って香港へ。開戦間近の緊張
滅多に行かない本屋で出会った一冊表紙の装丁に惹かれて手に取った加賀美幸子さんか井上二郎さんの朗読で聞いているような落ち着いて品のある田内志文さん訳文のおかげで最後まで飽きることなく読み終えた凄惨なシーンの描写はジブリの作品みたいだった「嘘の木」や「ナルニア国物語」の香りもした美しい言い回しにもたくさん出会えた絵本や児童文学好きはきっと好きになる一冊だろうそのうえ登場する大人が現代にも共通する問題についていろんな皮肉や正直な見解を繊細に語るので決して子供向
【カトマンドゥの裏街でカメラマン・深町は古いコダックを手に入れる。そのカメラはジョージ・マロリーがエヴェレスト初登頂に成功したかどうか、という登攀史上最大の謎を解く可能性を秘めていた。カメラの過去を追って、深町はその男と邂逅する。羽生丈二。伝説の孤高の単独登攀者。羽生がカトマンドゥで目指すものは?柴田錬三郎賞に輝いた山岳小説の新たなる古典。(「BOOK」データベースより)】1997年刊行の作品です。夢枕獏さんの作品を読むのはかなり昔、まだそんなに知名度がなかった頃にたまたま古本屋で見つ
第二次大戦直後のイギリスのオタバリ市で、戦争ごっこにあけくれる少年たちの物語です。ある日、みんなでかせいだお金が消え、テッドに疑いがかかります。テッドの無実を信じる数人のなかまは、真犯人を見つけてお金をとりもどそうと探偵活動をします。ところが、いつのまにか悪党一味の大犯罪をあきらかにすることになります。ニコラス・ブレイク名義で多数のミステリを書いた作者のジュヴナイル・ミステリです。物語は、13歳のジョージが体験したある事件の顛末を書くことになり、そのタイトルを『オタバリの少年探偵たち』
ボスがいて、その人の為に私達は動いている。敵同士の2人の男性もいた。2人は仲が悪いがなんとかやっていたが、ある日決闘をすることになり、片方が散った。そして片方は消えた。ボスは焦った。そして私に子犬を助けるように司令を出した。どうやらボスは自分の愛する人を取り戻すために時間を遡って助けようとしているらしい。愛する人が亡くなった原因になるものをひとつずつ排除しようとしていた。最後の望みが私のようだ。その愛する人は小さな子供のような感じた。夢判断SF小説っぽいミステリー小説っぽい
19世紀、七月革命直後のパリで、下院議員の息子が夜会のさなか、突如身を投げて死にます。父の遺志を継いで化学者から転身したパリ警視庁の若き警部ヴァランタンは、元徒刑囚で元治安局長のヴィドックの助けを借り、新政権を揺さぶるこの事件を捜査することになります。物語は、少年がル・ヴィケール〔助任司祭〕の魔の手から逃れようとし、鏡の迷宮に囚われてしまう「プロローグ」から始まります。「1会うは別れの初め」という章になり、7月革命直後の1830年10月末のパリで香辛料と薬の卸売りで財を成した事業家で、下
月村了衛さんは、1963年大阪生まれ。早稲田大学文学部卒業後、予備校講師、脚本家を経て、2010年「機龍警察」で小説家デビューしました。「機龍警察」はシリーズ化されて7作刊行され、月村さんの代表作と言えるでしょう。近未来SF+警察小説という独自のジャンルであり、このミスには毎回上位でランクインし、日本SF大賞、吉川英治文学新人賞などを受賞するなど高い評価を受けています。それ以外にも、冒険小説、時代小説、歴史小説など、作品は多岐に渡っていますが、根底には読者を楽しませようというエ
書評家の北上次郎氏がお亡くなりになられたそうです。北上次郎さん(目黒考二さん)ご逝去の報を受けて-翻訳ミステリー大賞シンジケート写真:翻訳ミステリー大賞シンジケート事務局すでに発表されておりますように、書評家の北上次郎さん(前・本の雑honyakumystery.jp特に、冒険小説と言えば氏の書評や紹介文には、どれだけお世話になったことか。ご冥福をお祈りいたします。。。
目黒考二さんがお亡くなりになりました。今月の19日だったそうです。目黒考二さんといっても「誰?」という人も多いでしょう。ペンネームの北上次郎さんのほうがよく知られているかもしれません。目黒考二さんは書評家、エッセイストであり、「本の雑誌」の創刊時のメンバーでした。現在も「本の雑誌」に連載を持っていました。僕が目黒さんを知ったのは、中学生の頃です。当時、椎名誠さんの書いた「あやしい探検隊」シリーズにハマっていました。このシリーズは椎名さんがリーダーである「東日本何でもけとばす会(
ロークの大賢人:ハイタカの元に、エンラッドの王子:アレンが、悪い知らせを携えてやってきた。呪文は力を失い、魔法のことばは忘れられたという。時を前後して、他の島からも魔法が使われていない知らせが入っていた。ロークの長たちが集まり話し合った結果、原因を探るべくハイタカがアレンを連れ、ワトホートと南海域へ出かけることになり、まずは情報が集まる港町:ホート・タウンを目指し、"はてみ丸”は二人を乗せ出港した。ゲド戦記Ⅲです。Ⅱから、さらに時は流れおっさん壮年と
シナモンとガンパウダー(創元推理文庫Mフ40-1)Amazon(アマゾン)900〜3,980円1819年のイギリス。料理人ウェッジウッドは、長い赤髪の女船長マボット率いる悪名高い海賊団に雇い主を殺害され、海賊船に拉致されてしまう。マボットから「命が惜しければ最高の料理を作れ!」と脅され、ウェッジウッドは毎週日曜、マボットだけに極上の料理を作ることになる。19世紀初頭、海賊団に拉致された料理人のウェッジウッドは、悪名高い女船長マボットに週に一度最高の料理を