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この5月から、新規に受講する岡英里奈さんの小説教室。初回原稿を、昨日の深夜12時に完成した22枚を、事務局へ送信しました。時間が書いてなかったので、勝手に深夜12時までと判断したのですが、本当は18時とかだったのでしょうかね。でも、18時では、まだ8枚ほどだったので、今回はご容赦くださいませ。で、書いていた感想は、すごく大変だったけれど、すごく楽しかった。こんなに楽しく描けたのは、久しぶり。いつもちょっぴり愉しくても、あとは苦しんでばかり。今回も書き出すまでは2週間ほどは迷いに
今回の駅弁は、ひっぱりだこサワラが乗ってますね美味しかったですよ家族には大手饅頭ときび団子白桃味私は、岡山のお土産は大手まんじゅうに尽きると思ってます。内田百閒も度々エッセイに載せてますね。岡山駅に午前に行くと出来立ての温かい大手饅頭に遭遇することもあります。電車の中は、異国の人だらけ。困ってる風なのでちょこっと英会話して、車掌を呼びに行くねとバシリになる。頭が錆びついてるから、車掌って単語が出なくて焦ったわ。コンダクターで良いのかなあ。そうこうして富士山近くになったので
阿房列車一条裕子(作画)内田百閒(原作)小学館イッキコミックス1~3号1号発行日2009/2/28「なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行って来ようと思う。」の書き出しは、「国境の長いトンネルを抜けたら…」に匹敵する名フレーズ。鉄道随筆家の大家である内田百閒先生の名作のコミカライズである。敬意を表すかのようにハードケースに収められている。随筆といっても紀行文というか旅行記だから、全てが事実である。心に浮かんだよしなしごとをただ書き連ねているわけではない。登場する
昨日、内田百閒さんの御命日でしたね。大変、失念いたしました・・。(昭和四十六年四月二十日)【隧道にすぽッと吸われ百閒忌】
2024年4月18日(木)内田百閒記念碑園の八重桜が満開に弁当を作って花見に
「好きな映画は?」と質問されたら、真っ先に思い浮かぶ作品です。鈴木清順監督の「ツィゴイネルワイゼン」。映像作品としての素晴らしさ、難解で妖しい世界が好きです。冒頭有名なツィゴイネルワイゼンが流れ、レコードに偶然入り込んだサラサーテの肉声を聞き、主人公たちが「何と言っているのかは分からない・・・」と言葉を交わすという謎めいた始まりです(このサラサーテのレコードは実存し、いまだに何と言っているのかは判明できてないようです)。この世界の中では色んなものが曖昧です。現実なのか夢なのか、生きてい
おはようございます!いつもご覧頂きありがとうございます。無事、朗読会が終了致しました。ご来場くださいました皆さま、ありがとうございました。さいたまの昔話『見沼の龍神様』帯は、龍をイメージして金と黒で雲波柄続いて、内田百閒『蜻蛉玉』樋口一葉『たけくらべ』約55分!読み終わって、皆さまへご挨拶お客様のお顔、1人ひとり見えるようでした。ご清聴ありがとうございます心より感謝申し上げます。
いつもご覧頂きありがとうございます。彩の国さいたま芸術劇場映像ホールでの朗読会まで、あと2日そして3月も終わろうとしております!早いなぁー朗読会の最終打ち合わせも済ませて、パンフレットも出来上がりました文章を書いて、赤字が無いか確認デザインは、得意な方にお願いして、やっとこさ‼️です。擬古文である「たけくらべ」は、作品のあらすじを入れようと考え、内容が多くなるので、パンフレットはB4の二つ折りにしよう!と発注したところ、値段がかなり高いではありませんかあれー?
内田百閒「百鬼園随筆」(1933年)という文庫本を読み終えた。昔、大ベストセラーとなった古典的名著、という作品らしい。1933年頃なので勿論、当時のことは知らない。エッセイ&短編小説という構成である。内田百閒という文豪は今回初めて読んだことになる。なかなか良い作品だった。確か、私の好きな作家の町田康さんが面白いと評価していたのだ。その期待に反することなく、面白い作家だと思えた。文章自体はどちらかというと硬い部類なのだが、行間からどこからか、人間味が滲み出ている。滲み出ているもの、それ
いつもご覧頂きありがとうございます。だんだん春めいて参りました「中里貴子朗読会」いよいよ2週間後に迫って参りました。朗読の練習は、ひとり孤独な作業です。フルート奏者の大澤さんも、日頃は、お一人で黙々と作曲や練習をなさっているようです。みんな、同じなんですね〜昨日は、音楽監修の木山みづほさんのお宅で音合わせ大澤さんは、演奏の他に作曲もあるので、とても大変ですそれでも、より良いものへと試行錯誤どんどん進化していきます。朗読の入り、曲の入り、指示を出してくださる木山
24/3/11(月)岡山県浅口市小さな団地の小さな庭リコさん&エッサくん158才いい夜明けでしたがエッサくん家から夜には雨という春はめまぐるしい夕刻風も穏やかになりました新芽はグラハムトーマス食&花しりとりシリーズ居候からつづく旨酒うまい酒泡盛-Wikipedia泡盛は八重山諸島で飲むに限る東京で飲むのと旨さが違っているように感じる日本酒はやはり四畳半で・・・「酔うために地球は」椎名誠エッサくん椎名説を肯首する
今日の『四季通信』は、『あれも書きたいこれも書きたい』~「小説の冒頭の文章について」の巻~です。※昨日は、夏目漱石の小説の冒頭の文章について書きました。読んでくださった何人かの方がコメントを下さって読んでみたいとおっしゃって下さいました。今日は、漱石以外でぼく自身がこれまで読んだ本で「いいなあ」と思った冒頭の文章について書いていきます。※まずは、内田百閒先生の『阿呆(あほう)列車』の冒頭部分。阿呆と云うのは、人の
こんばんは。内田百閒「阿房列車」読了しました。「なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪に行って来よう」という書き出しから面白い。本当に用事はなくて、汽車に乗るのが目的。借金しても出かけます。汽車の中でもお酒を飲む。目的地に着いたら旅館に行って、お酒とお食事、翌朝にはもう出発。観光とかほとんどありません。百閒先生のこだわりがけっこうすごくて、あとめんどくさがりだったり、人付き合いが苦手そうだったり、でも不思議なユーモアがあって…友人、知人や教え子がおかしな
岡山ではいくつかお土産を買ってきました。まずは、内田百閒も好物だという「大手まんぢゅう」。創業1873年の老舗、大手饅頭伊部屋を代表する商品です。小箱に1個1個包まれています。一見よくある薄皮饅頭のようですが、日本三大饅頭ともいわれるなど味は確かです。こちらも岡山銘菓の一つ「夢二」いちご夢二とのセットになっています。普通の夢二。洋風の饅頭です。いちご夢二の場合は見た目は同じですが白あんの中に、いちごのジャムが入っています。もう一つ
お雛様の季節になると思い出す。岡山ではお雛様の時にほうとう様というものを飾るそうだ。内田百閒の随筆に出てきたが、ほうとう様が何なのかわからない。ほうとう様は両腕がない。そのわけはわけぎのぬたがあまりおいしいので、腕と引き換えにしたからだという。ずいぶん食い意地の張った部下であるが、腕を引っ張れば抜けるのは人形の特長。人形の妖怪のような気もする。岡山の人なら知っているのだろうか。ほうとうという名前も、どんな字を当てるのか見当がつかない。いつかわかるといいな。
岡山駅から線路沿いを歩いて10数分吉備路文学館に到着しました。2階建ての建物と広い庭園が整備されています。早速入ってみたいと思います。吉備路文学館では岡山出身の作家を紹介する施設で地図と共に作家名が紹介されています。眺めてみると、吉内淳之介、永井荷風、与謝野鉄幹、横溝正史詩人として竹久夢二等々の面々の中に、今回の目的だった内田百閒の名前もありました。特別公開展示「おかえり、阿房列車」は2階で行われています。2階からの眺めは中々素晴らしい。この奥
年が明けてすぐ、青春18きっぷで岡山へ行ってきました。当初岡山に行くつもりはなかったのですが、岡山出身の作家内田百閒氏の原稿が、昨年末に青森県で見つかったのとニュースがあり1月5日から原稿の展示を岡山駅近くの吉備路文学館で行うと発表があり是非行ってみたいと考えました。内田百閒氏というと「阿房列車」シリーズで有名な作家で紀行文というより、本格的な文学といった内容です。大人になってから読んでみる機会があったのですが大変面白く、興味深い内容で、阿房列車シリーズは全て読んでし
本日も平熱。咳も鎮まってきている。で、読書も再開。未読だった森鷗外の中篇・短篇集をよみおえた。明治44年発表の中篇をよむと、主人公に、日本の政治は派閥がわるいと怒らせている。はあ、そんなまえからなのね。でも、薩長の藩閥政府なんて、結局は派閥政治だよな。明治の足軽政府と悪口いっていたひともいる。返す刀で新聞の駄目さ加減もめった斬り。鷗外、漱石の小品、荷風の日記と随筆、谷崎の中篇いくつか、百閒の随筆ーこの程度よんでいれば戦前の日本文学はことたりるのかもしれない。少なくともぼくはね…
現在の国立近代美術館は常設展が面白いです。特別展の中平卓馬展「火―氾濫」のほうは、ある一時代のパッション、熱気に満ち溢れていたけれど、時代色が強くて、なかなか入っていけず。アル中で倒れた後の作品の変化をどのように解釈すべきなのかもよくわからなかった。その点、常設展は、新たな見せ方の工夫で、新鮮そのもの。昨日紹介した岸田劉生コーナーしかり。春の時期の恒例・川合玉堂の「行く春」がある一画しかり。例えばおなじみの原田直次郎「騎龍観音」は、最初に納められた護国寺でどのように
ろ『まあだだよ』は黒澤明監督が録った最後の映画作品です🌸🎬️『まあだだよ』の主人公は内田百閒先生です👨🏫法政大学でドイツ語の教師をしていた内田百閒先生は随筆家に専念する為に学校を辞めるのですが、慕っている多くの門下生が「仰げば尊し」を歌って送り出されます🏫🎵しかし大学を辞めた後も内田百閒先生の家には彼を慕う門下生達が集まり頻繁に宴会が開かれます🍲🍶そうした賑やかな日々が長く続きますが内田百閒先生は八十一歳の時に体調を崩します…🛌🤔そして多くの門下生に見守られながら内田百閒先生は亡くなるので
『注文の落多い注文書』(小川洋子クラフト・エヴィング商會/ちくま文庫2019年6月10日第1刷発行)。1月17日に読了。2021年3月、「くまざわ書店東神楽店」での購入。私の好きな2組の作家による共同制作らしく、迷わず買ったに違いない。サリンジャー「バナナフィッシュにうってつけの日」、川端康成「たんぽぽ」など5つの物語に登場する<この世にないもの>を小川洋子が注文しクラフト・エヴィング商會が探し出す。「シナリオなしの真剣勝負、全5幕」。元の小説を知らなくても存外に面白
2月15日付のブログを投稿しました。クダンって知ってますか?東雅夫『クダン狩り』(白澤社)|佐藤守徳「件」と書きます。人面牛身の妖怪だそうです。危機を予言して死んでしまうそうです。西日本を中心に伝承されてきたというのですが、寡聞にして知りませんでした。でもこの図柄は見たことがある気がします。本書は東雅夫がクダンについて、書いた記事とクダンを扱った内田百閒、小松左京の小説作品、そして短い対談よりになっています。いわゆる妖怪モノですが、東雅夫の姿勢が…note.com
昨日は仕事を早仕舞いして少し早く帰るしかし途中岡山駅に寄って買物をしたついでにさんすての丸善にも行った開高健「ベトナム戦記(朝日文庫)」内田百閒「内田百閒アンソロジー(ちくま文庫)」永井孝尚「世界のエリートが学んでいる教養書必読100冊を1冊にまとめてみた(KADOKAWA)」などめぼしいものがあれもこれもとしかし財布の中身を確かめると何とあと三千円ああ全部は買えないどれかひ
日経新聞(昨日の朝刊)に、またまた感化されました。文筆家の松浦弥太郎氏が、「半歩遅れの読書術箏曲家・宮城道雄の随筆豊かな感性仕事の合間に味わう」のなかで宮城道雄氏著『新編春の海』を推していました。誰もが知る箏曲「春の海」の作曲家・宮城氏は盲目でした。(本記事下方の写真=宮城道雄記念館前の石碑に履歴が書かれています。)したがって本書は、口述したものを弟子でもあった親友・内田百閒が筆記・編集したもの。本エッセー集のなかでも松浦氏が特に心酔しているのは「四季の趣」という
いつもご覧頂きありがとうございます。今年で3回目となる『中里貴子朗読会』彩の国さいたま芸術劇場映像ホールで開催いたします!今回は、樋口一葉『たけくらべ』擬古文この作品は、読むのもやっかいな時代になりました。しかし、やはり日本語の美しさとリズムを感じるなら一葉作品です!ピカイチです!聞くだけで理解できるよう、一生懸命練習したいと思います。内田百閒「蜻蛉玉」夏目漱石の門下生だった百閒は、随筆集でその名を馳せました。ちょっと変わった癖!私もそんなところあるある!とても共感で
私は紅茶に砂糖を入れない流儀であるが、しかし甘い物をきらうわけではない。甘味は紅茶に添えて摘まむお菓子に託する。そうやって別別に口に入れた方がお菓子もたくさん食べられるし、紅茶の風味もそこなわれないと自分で考えている。(内田百閒「紅茶」福武文庫)
他人から見られる気遣いがない人間は、見ることに集中できますからね………内田百閒のことを小説にしたのだろう。奇妙な世界へ誘う良くも悪くも有名人は行動には気をつけないと。
明治時代のニートといえば、もうひとりいた。内田百閒である。東大を卒業した後、しばらく働かずに暮らした。今でいうニートである。母と祖母とともに暮らせるくらいの財産はあったが、その後の大貧乏の基礎を築いたと自分でも言っている。百閒が17歳の時に造り酒屋を経営していた父が亡くなり、家は廃業した。進学するためのお金はあったのだろう。東大に進学する。卒業したが、就職が上手くいかずに鬱々とした日を送った。なんだか今のニートと同じようなことをしている。お金はないが、生活の程度を落とすことはできない。
「高い、大きな、暗い土手が、何処から何処へ行くのか解からない、静かに、冷たく、夜の中を走っている。」内田百閒の代表作『冥途』の書き出し。内田百閒(1889年-1971年)は、夏目漱石の門下生の一人で、不可解な恐怖を幻想的に描いた小説や、不思議な体験などの随筆を多数執筆し、名文家として知られる作家。同時代の作家である江戸川乱歩と比較されることもある。内田百閒は、自分の大好きな小説家の一人。この百閒先生の名随筆の一つに『御馳走帖』という作品がある。大酒呑みでくいしんぼうの
本を購入する時の6割は自分の感性、残りは自分ではない人の評価や紹介などから選んでいるのではないかと思う。私がよく拝見しているブロガーさんの先日の記事に、とても気になる一冊が紹介されていた。アマゾンの取引価格は7千円を超えるもののため、かなり躊躇するものの、探してみるとかなり格安で出品されているものがあったので、無事落札に至ったのが、こちら富士見ロマンス文庫発、作者不詳の「吾輩は蚤である」という小説である。帯と数少ない評判をあたればエロい小説というのがよく分かるのであるが、夏目漱石が繙