普遍的な団体が有する精神は単純なありかたをしており、みずからを単純化しようとするこれらの体系にとっては、その否定的な本質である。それらの体系がこうした単純化のうちで根を下ろし、固定的なものとなってしまえば、全体はばらばらとなり、精神はちりぢりに飛散してしまう。これを避けるために統治はくだんの体系を、その内奥からときとして震撼さえなければならないが、それは戦争をつうじてなされるのだ。つまり、体系には整序された秩序と、自立性の権利が帰属するけれども、それを戦争によって蹂躙し、攪乱しなければならない。