芸舞妓の芸能の中心は日本舞踊で、各花街には特定の流派が決められており、それぞれの師匠の下で厳しい稽古に明け暮れる。身に付けた伎芸は、お座敷で披露される他、「春のをどり」などの舞台で一般公開されている。「春のをどり」とは3月から5月にかけて、各花街で催される恒例の舞踊公演で、会場は各花街の歌舞練場などである。期間中はお茶屋の軒下に花街の紋入りの提灯が掛けられ、花街は華やいだ雰囲気に包まれる。踊の振り付けは、それぞれの流派の家元や幹部が担当する。ほとんどが新作で、当年の話題などをテーマに据えて、古都