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種の日です。(^o^)六君子湯は、胃腸症状に特化した補剤です。胃腸の蠕動運動を促進する胃腸薬の王様です。ちなみに、六君子湯の構成生薬は、四君子湯(白朮、人参、茯苓、甘草、生姜、大棗)に2つの生薬(陳皮、半夏)を加えたものです。諸説ありますが、四君子湯の「四」と二陳湯(半夏、茯苓、陳皮、甘草、生姜)の「二」を足して「六」君子湯になったと言われています。胸やけや胃もたれや食欲不振時に威力を発揮するのが六君子湯です。薬剤師中村正浩#種の日#陰陽六行
夏、「多湿」になる日本の夏環境が、ひとを苦しめます。湿度が高ければ、ひとは『身体が重だるく』感じます。「頭に帽子が載る様に重い」「口が粘る」の不快も、同時に感じやすくなります。また、多湿から起きやすい大きな不調が「胃の不調」です。夏の不調の最たるもの、食欲が湧かない事。日々の食事は、口当たりの良いさっぱりとしたものが多くなります(冷たい麺類、冷やっこ、焼きナスなど)。冷たい食事が増えると、食欲は落ちたまま回復せず、軟便も続きます。体力・気力を保つのが難しくな
おやっコレはひょっとして実家の庭の岩陰からヌッと顔を出しているのはカラスビシャクいやぁ、こんな所でお目にかかれるなんて嬉しいなぁお母さん、植えてたのカラスビシャクの根茎はハンゲ。二陳湯の半夏だよ引っこ抜いて球根を観察ハンゲ?半夏は温性辛味の化痰薬。湿邪や、生ものや冷たい物の過食、悩みや過労などにより脾の運化が失調したために水湿が停滞して凝集した痰。これが肺や中焦を塞いで、肺気や胃気が正常に下りなくなり上逆してしまうと咳、吐き気、嘔吐など
今日は、毎月通っている漢方内科の日。雨の日になると、めまいや体調不良が顕著なのは、体に余分な水分が溜まっているからなんだって漢方の考えでは、水毒と言うらしい。水分が溜まっているから、体の湿度が高くなって、体調不良を起こしてしまう。じゃあ、なんで水分が溜まっているかというと、正常に消化機能が働いていないからなんだそうです。ちなみに、そういうタイプの人は、体に水分があるから喉が乾かないらしい。はい、わたし、昔から全然水分を取らない人ですなので、私の自律神経の乱れによる不定愁訴は、胃腸を
昨日、行って来ました。二週間ぶりの漢方薬局へ‥‥昨日は問診のみでしたで、今回のお薬は↓はい。変更なしです加味帰脾湯、二陳湯を続けてまた二週間飲みます。先生『前にも言った通り、この薬はゆっくり効いていく薬やから、次の二週間で安定する症状と安定しない症状をみててほしい』との事。今週は、確かに胃酸症状で口の中が酸っぺぇ状態は減ってましたもちろん、食べ物に大いに左右される訳で‥かといって白米食べても酸っぱくなる事もあってそれに、今までにも胃酸症状は激減
四君子湯人参朮茯苓甘草生姜大棗二陳湯半夏陳皮茯苓甘草生姜六君子湯人参朮茯苓甘草生姜大棗半夏陳皮四君子湯+二陳湯=六君子湯四君子湯と二陳湯が載ってる『和剤局方』(1100年)から、六君子湯が載ってる『世医得効方』(1337年)まで、約230年!230年の4+2=6!
漢方では、物事にビクビクする、不安感、決断に迷うといった精神状態を「胆寒」と言います。日本でも昔はこのような状態を「肝を冷やす」と考えたようです。今回紹介する「温胆湯(うんたんとう)」という漢方薬も、胆を温める、というよりは、胆を元気にすることでいわゆる胆力をつけ、不安や恐怖、驚きなどの精神状態を改善しようとする薬と言えます。この「温胆湯」は、痰飲(水毒)を取り除く「二陳湯」が基本になっています。ストレスにより粘液状の分泌物が多くなったり、平素胃腸の働きが悪い人が水分を取りすぎたり
薬をひとつづつ味わう(30分の23)【2016/12/5漢方ノート】半夏ハンゲ<古方:辛平、中医:辛温>学名:Pinelliatripartitaピンイン:bànxià基源:サトイモ科カラスビャシャクの根帰経:脾胃カラスビシャクの球茎の外皮を除いて乾燥したもの。タケダ健康サイト半夏は、止嘔に優れた駆水剤として有名ですが、一般に生姜と一緒に用いられます。これは、半夏に含まれる口唇粘膜刺激物質の作用を緩和するためです。例:半夏瀉心湯みぞおちがつかえ
中医学百錬会方剤学基礎講座ご受講の皆様へ2018年1月度「方剤学基礎講座(第10回)」のご案内入門講座のご案内に続きまして1月度方剤学基礎講座のご案内です。今月は、去痰剤の登場です。四方を海に囲まれて、湿度の高い日本においては、痰飲が病因の根底に隠れていることも多く、攻略しておきたいところです。皆様のご参加をお待ちしております。以下、大切なご連絡事項です。〇12月に配布しました資料を必ずご持参頂きますようお願い申し上げます。記【日時】201
学校の授業も後半に突入し、中薬や方剤といった興味深い内容になってきた。もう既に授業も半分終わったんだと思うと、そろそろ身を入れて勉強しないと覚えきれないぞと焦り始めている。今日は立冬でした。(日付が変わってしまいました)もたもたしている間に涼燥が過ぎてしまいましたが、今日は、涼燥の邪気、燥邪に使う軽宣外燥剤【杏蘇散】(軽宣涼燥、理肺化痰)の予習をしましょう組成は蘇葉(そよう)(赤紫蘇葉)杏仁(きょうにん)桔梗(ききょう)枳殻(きこく)…ダイダイの果実、一説に
六君子湯=「四君子湯(人参、蒼朮、茯苓、大棗、甘草、生姜)」+半夏、陳皮でしたが、もう一つ別の考え方があるそうで・・・六君子湯=「二陳湯(半夏、陳皮、茯苓、甘草、生姜)」+人参、蒼朮、大棗とも言えるらしい。・・・・・・・ほほう。二陳湯半夏陳皮茯苓甘草生姜二陳湯のことはよく知りませんが、とりあえず方剤名の頭につく数字は信じてはいけないということが分かりましたァン。体の湿をとるという二陳湯・・・添付文書の効果・効能は悪心、嘔吐おお!たった二つのシ
30代くらいの女性がまっすぐ私の居るレジに来られました。そして「相談に乗ってもらえませんか。」と。お伺いすると、次のことをおっしゃいました。①息苦しい(内科に受診したところ「セルシン」が処方された)②指先が痺れる③肺のレントゲン検査は異状なし④過呼吸⑤イライラあり⑥胸脇苦満なし⑦不眠はない⑧内科の医師はストレスと判断⑨実際、仕事上でストレスを感じる⑩緊張感ありとまぁ、こういう症候がありました。こういう場合は西洋薬ではそれこそ「セルシン(ジアゼパム)」のような抗不安
今回は店頭に出していない漢方薬の第4回目です。以前の投稿(2016年1月10日)で「藿香正気散(かっこうしょうきさん)」について書きました。その投稿で『「藿香正気散」は一般用漢方薬として手に入らない』と書いてしまいましたが、調査したところ手に入ることがわかりました。そこでこれを「店頭に出していない漢方薬」に加える事にしました。↑クラシエ薬品の藿香正気散です「藿香正気散」は既に書いていますので、そちらをご参考ください。構成生薬は白朮3.0半夏3.0茯苓3.0厚朴2.0陳皮2
以前、女性のお客様から次のような相談がありました。「しこんがあるので、六君子湯を探しているんですがありますか」という内容でした。【しこん】と聞いて自分が最初にイメージしたのは生薬の[紫根(しこん)]でした。よくよく伺うと【しこん】とは〖歯痕〗のことで、これは〖水毒(すいどく)〗の証の一つです。(以下、心の声)ネットで調べて【六君子湯】というのも無理はない。しかし、【六君子湯】は品ぞろえにはない。どうしたものか?【六君子湯】=【四君子湯】+【二陳湯】だが、【四君子湯】も【二陳湯】もない。