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GW最終日またまたヤツ(パイセン)が来た!荷物をおろしいざ!店舗へ絶賛不定期連載ヤツ(パイセン)が来た!シリーズ来店と同時に逃げる琥珀♀ソーシャルディスタンス気配を感じたのか?さらに奥に奥に奥に逃げた構図を激写!それを激写する店主諦め一旦ピットへすると母ちゃん出て行ったか?
「きゃー!ごめぇん!」教室に声が響いた。その場にいた人の視線がこちらに集まる。「だ、大丈夫、です」驚きつつ答える私のジャージと袖から露出していた腕には、べったりとペンキが塗られている。「ごめんね!わざとじゃないの!」そう言いつつ私の腕を拭く椎さんが手に持っているのは、汚れたタオルだ。チカラも強くて、ちょっと痛い……。「あっ、やだっ、余計に広がっちゃった」「だ、だいじょぶ……ちょっと、洗ってきます」「ごめんねぇ~」口から出るのは謝罪の言葉だけど、お世辞にも申しわけない
「寄りたいところって、学校こっち側?地元のほう?」「地元です。商店街にある、100円ショップに」「あぁ、じゃあ、道案内はお願いしようかな」「はい、おまかせください」音ノ羽学園前駅のホームで電車を待ちながらこのあとの予定を決める。もしお付き合いとか始めたら、こんな風なのかなって想像して、思っていたよりしっくりきて、却って恥ずかしくなってしまった。そんな思いを知らない由上さんは、いつものように小さな笑みを浮かべて隣にいてくれる。いまの私の場所にいたい人、たくさんいるんだろうな。
「家族旅行で、明日からしばらく来られなくなっちゃうんです」秘密の陽だまりで、久しぶりのコマゴメベーカリー謹製パンを由上さんと食べながら伝えたら、由上さんは少し寂しそうな顔になった、ように見えた。「そうなんだ、いいね、家族旅行」「ぱ……父が突然決めたらしくて、なにも聞かされてないんですけど」「へぇ、そりゃ大変だ」由上さんはソーセージドーナツをかじりながら笑う。「ん、これ旨いね」「そうなんですよ、生地がちょっと甘くって」「ソーセージのしょっぱさと合うわ。これパン生地じゃないよね」
空になったイチゴミルクのパックを捨てるのに、あんなちゅうちょしたの初めて。なんて日記に書きながら少し笑った。ページをめくってチェックリストのページを開く。■言ったことを覚えててくれる自分でも言ったかどうか覚えてなかったようなこと、覚えてもらえてたって嬉しいけど不思議な感じ。由上さんは周りのこともよく見えていて、気が利くというか気が回るというか、そういうかただから私のことだけじゃなくて、ほかの人たちのことも良くわかってるんだろうな。だから私が特別ってわけじゃなくて……。机に置
朝起きて、顔を洗ったり歯を磨いたり、いつものように身支度を整える。昨日選んだ服を着てみて鏡で確認して、髪型も変えて少しおめかしして、くまのリングを装着した。ラッピングの仕上げにリボンをかけるような気分。いつもだったら似合ってるかなって不安になるけど、今日はなんだか自信が湧いてくる。ドキドキしながら駅に向かって、ドキドキしながら電車に乗って、ドキドキしながら受付を終えて、ドキドキしながら図書室へ行った。足音を立てないようにそっと歩いて、室内の奥を目指す。階段をのぼると、ロフトはま
誰かに見られたらどうしようって思ってたけど、寄り道したからか音ノ羽の生徒は同じ車両にはいなくって、心配したような視線は感じなかった。「図書室」「はいっ」「通うのやめた?」「あ、いえ……えっと……」「一緒なの気が散るとかなら、オレが遠慮するよ?」「いえ、そういうのではなくて……その……」由上さんは私が次の言葉を待ってくれる。けれど、上手な言葉がうまくみつからない。ここで、自分の気持ちを伝えればなにか変わるかな……。いままで由上さんにもらってきた勇気を振り絞って、口を開く。「
初音ウブネちゃんと一緒に、すっかり行き慣れたファミレスへ向かう。四人席に通されて、二人なのにいいのかなと恐縮しながらメニューを開いた。「ご飯食べる?」「うーん、どうしよう。ママが用意してくれてそう」「だよね~。じゃあデザートセットとかにしようかな」「あ、いいかも」二人で色々お話しながらオーダーを決めて、テーブルに置かれている呼び出しボタンを押そうとしたら「ごめんごめん、お待たせ~」席の後方から声が聞こえた。「おー、いま注文しようと思ってたとこ~」初音ちゃんが手を挙げ
なんとなく図書室に行きづらくなって、家で自習していたら学校指定の登校日が翌日に迫っていた。そういえば借りていた本の返却期限もあるし、明日は朝から図書室に寄って本を返して、それで教室行こう。そうすれば、多分、由上さんと顔を合わせる時間が減るだろうと考えた。なんかこんなこと前にもやったような……。進歩ないなぁ。由上さんからの連絡も、私からの連絡もないまま会わなくなると、いままでのことが幻だったんじゃないかと思えてくる。日記を読み返すと切なくなるから、と書くだけで終わる日々。由上
メニューを開いたら見たことのないものが並んでいて、おぉ、と目を見張る。「ゆっくりでいいよ」どうしようかと悩んでいたら、津嶋くんがふっと笑って頬杖をついた。その柔らかい笑顔に、由上さんの猫の笑顔が重なる。「う、うん」不意に思い出したその存在にドギマギしながら返答して、やっと決めた。オーダーしてドリンクバーへ行って、席に戻ったら津嶋くんが小さな袋を差し出した。「はい」「え?」「違ってたら悪いけど、今月誕生日でしょ?」「そ、そうだけど……言ったことあったっけ……?」「メッセ
私は由上さんを、好きなのではないだろうか。気づいてしまって、更に否定もできなくなったら、途端に会うのが恥ずかしくなった。いままでも平常心ってわけじゃなかったけど、せっかく慣れてきた会話もきっと、またたどたどしくなってしまう。会いたい気持ちはあるけど、それより恥ずかしさが上回って、今日は家にいることにした。連絡もないし、由上さんが今日も図書室に行くかわからない。窓の外は晴れていて、エアコンをつけていても陽が当たる場所は暖かい。会っていなくても考えてしまうし、会いたいなって思うし、
図書室を出て渡り廊下を歩く。冷房で冷えた肌に外気が心地よい。「お邪魔しちゃってませんでしたか?」「全然?来てくれなかったらあのまま寝てたかもだから助かった」「気持ちいいですよね、あの席」「いい感じに静かだしね」「はい」と、返事をしたら会話が途切れてしまった。でも別に気まずいわけじゃなくて、少し前だったら緊張していたけどいまは無言でも不安にはならない。「来たときに連絡すればよかったんだけど」由上さんが前を向いたまま言った。「スマホ家に忘れて来てさ。連絡しようにもできなくて」「
やっと月曜日。約束はしていないけど、会えたらいいなと思ってまた学校へ行く。由上さんの“隠れ家”にはまた猫ちゃんたちが集まっているのだろうか。気になるけど、断りも入れず行くのは悪い気がして図書室へ向かった。受付で借りていた本を返却して、図書室の奥へ向かう。ロフトへ続く階段をのぼると、誰かの靴が見えた。今日は先客ありだ。どうしよう、読みたい本、ロフトの棚にあるんだよな……。そっと持ち出して階下の席で読めばいいかと思い直して階段をのぼり切ったら、その先客は由上さんだった。机に
本人は3部くらいで完結してくれと言っていましたが5部完結となります相変わらずの攻防が続くヤツ(パイセン@G-WORKS宣伝かちょ)と琥珀♀あそこに帰るんだ!「まあ待て!もっとよいではないか」「ヤダ!帰る!」く・く・くつづく
「これ!こっちへ来なさい!」「ヤダ!」「にゃ~」と滅多に泣かない琥珀♀なのに「こらこら!大人しくしなさい!」「ヤダ!ヤダ!ヤダ!」と攻防はつづく
□こっそり撮った写真を持ってるその一行に指を当てたまま、かれこれ数分悩んでいる。果たしてこの四角を黒く塗りつぶして、完了という状態にして良いのだろうか。日記を読み返して、やっぱりあの写真はあのときのだったんだって確信した。私がフルーツサンドを買えたのは、あとにも先にもあの一回だけだ。そのとき私は由上さんの写真をこっそり撮ったけど、由上さんが同じようにしたとは思えない。だってあのときはいまほどお喋りしたりしてなくて、お出かけしたりとか、待ち合わせしたりとかも……とにかくいまほ
絶賛不定期連載中のヤツ(パイセン)が来たシリーズ!実はこちらの写真の方が最初ですそしてヤツ(パイセン@G-WORKS宣伝かちょ)の背後に回りますお店を開け…覗くエロいオヤジ
午後も無事ロフトの席を陣取ることができて、由上さんと一緒に勉強した。特に会話があるわけじゃなかったけど、同じ空間で同じ時間を過ごせていることが嬉しくて勉強もはかどった。休み期間中の図書室は食堂と同じく、15時で利用時間が終わる。室内に退室を促すアナウンスが流れ始めて、私たちは後片付けを始めた。バッグを肩からさげて、図書室をあとにする。部活組ももう引き上げてるみたいで、校庭には誰もいなかった。渡り廊下を歩いているとき、裏庭で佇んでいる猫を見つけた。いつも体育館付近で見かける茶トラの猫
由上さんを図書室内へ誘導して、そのままロフト席が空いているか確認しにいく。階段をのぼろうとして、ワンピースを着ていることを思い出した。さすがにお互い気まずいかなと思って、手で由上さんに“お待ちください”と伝える。由上さんも理解してくれたようで、うなずいて少し離れた場所で立ち止まってくれた。マキシ丈のスカートの両端を持って階段をのぼる。うっかり裾を踏みそうで怖いから。ロフトの席は無人で、今日も無事使用できる。階段下で待つ由上さんに手招きをしたら、猫の笑顔でうなずいて階段をのぼりは
目が覚める。昨日と同じ、晴れた朝。カーテンの隙間から入る陽ざしはまだ柔らかくて、朝の早い時間だとわかる。枕元に置いたスマホで時間を確認したら、いつも学校に行くときの起床時間よりも早かった。うーん、どうしよう、もう一回寝ようかなぁ、と思うけど心身共に元気だし、まぁいっかと起きることにした。歯を磨いて顔を洗って……といういつもの朝の身支度を終えてリビングへ行ったらママがいて、朝のワイドショーを視ていた。「あら、早いわね」「うん、目が覚めちゃった」「そう。朝ごはん早めにする?」「
いつもの道、いつもの電車。でも人は少ない。時間も少し遅いし、なにより夏休みだから。私服で学校に行くの、すごく久しぶりだな。誰に会うわけでもないけど、一応身なりには気を付けてみた。校門のすぐ近くにある受付で図書館の利用申請をして校内に入る。一年のときも良く利用してたけど、目標が決まった今年はより利用率が高くなりそう。リュックから上履きを出して履き替えて、自分の下駄箱に靴を入れる。いつもはみんなの靴が入っている下駄箱はガランとしてるけど、ちらほら利用者がいるよう。多分、夏休み中
この要塞の図で始まるのは…絶賛!不定期連載中ヤツ(パイセン)が来たシリーズ!そうヤツ(パイセン)が来たしかし!招き猫不在ココも見るが…不在!さて…
夢の中で、私は灰かぶり姫になっていた。誰に言われるでもなく掃除や洗濯をしていたら、どこからか魔法使いの服を着た初音ちゃんがやってきて、私に魔法をかけてくれるという。望む姿にしてくれるそうだ。だったら――私の頭に浮かんでいるのは、今夜開催される舞踏会の主催者である王子様の姿。お城の仕事やお散歩をしているときたまにお見掛けする王子様の髪はピンク色で良く目立つ。遠くからお見掛けするだけだけど、見つける度に私の胸は高鳴って、いつかお近づきになれたらどんなに幸せだろうって思ってた。そ
見慣れた景色が見えるにつれて、だんだん寂しい気分になってくる。夜の公園や夏祭りでの出来事が、本当は夢で見たことなんじゃないかって思えてくる。そのくらい、あの時間の現実味がなくなってる。車がしばらく走ったところで、地元の駅が見えてきた。「駅前で大丈夫?」「はい」由上さんのお父さんに聞かれてうなずく。あぁ、現実世界に戻ってきてしまった。ゆっくりと停車した車内でみんなにお礼を言って車を降りようとしたら「待ってるから、送っていけば?」由上さんのお父さんが由上さんに言った。
こんにちはアスル・ド・ランタンです。今回は不定期連載「本日の電光掲示板」の第15回です。「今日も何か動画が流れているかな?」と、散歩のついでに掲示板を除いて見ると今日はお休みでした。そこで電光掲示板裏に歩いていってみると、見慣れたプレハブの事務所は撤去されていました。(当たり前か・・・)昨年の夏くらいから設置されていて愛鷹の一部になっていただけに、何か寂しいものがありますね。あと、今シーズンからホームの応援のゴール裏が南側に移動になりますので、選手の出
夕ご飯を食べ終わったらミオさんがやってきて、お風呂を案内してくれた。家族用のお風呂だけど二か所あって、男女でわかれているらしく「気にせずゆっくり入ってね」とのこと。広い浴室とバスタブは清潔に保たれていて、のびのび入ることができた。服を着て、脱衣所に置かれていたドライヤーで髪を乾かし、持参したスキンケアセットで肌を潤して部屋に戻るともう布団が敷かれていた。思わず「至れり尽くせりだぁ」って言ったら、初音ちゃんに笑われた。私と入れ替わりに初音ちゃんがお風呂へ向かう。ふすまで仕切られた
一通り屋台を見て少し遊んで、お祭りを満喫して民宿に戻ることにした。帰り道、少し遠回りをして星空を楽しみながら歩く。由上さんが東京の大学に行こうと思っていると言った。ちょっと前まで悩んでたけど、つい最近決めたって。東京に出て、自分の力を試してみたいんだそう。私はまだ将来のこと考えられなくて…もう決めてるなんてすごいですって言ったら、「天椙さんなら色々選択肢あるでしょ。勉強できるし、良く本読んでるみたいだし、小説家とか?」由上さんから意外な案が出た。「そんな、物語をイチから作るの、
歩く度に鳴るカラコロ音を聞いていると、子供のころを思い出す。あのときは家族で近所のお祭りに行った。屋台で綿あめ買ってもらって手と口がベタベタになって、ママにおしぼりで拭かれた。帰りには足が痛くなって、パパにおんぶしてもらった。由上さんにもそんな思い出があるのだろうか。少し先を歩く由上さんは、前を向いたままなにも話さない。なんだろ……いつもと雰囲気が違う。二人きりなのイヤなのかな……やっぱり初音ちゃんたちと合流したほうがいいかな。でも邪魔するのも悪いし……。「あそこ」「はいっ……
約束の日、待ち合わせの時間より大幅に早起きして鏡の前で服を組み合わせる。ようやく決めた服に着替えて、覚えたばかりのメイクも少しして「行ってきまーす」家を出た。家族旅行に行くときいつも使っている大きなバッグを持って地元駅前で待っていたら、スマホが鳴った。由上さんから着信だ。「はい」『あ、おはよう。道向かいに黒のファミリーカーが停まってるのわかる?』「あ、はい」『それにオレら乗ってるから、来てもらっていいかな?』「は、はい。わかりました」ちょうど青になった信号を渡って車に近付いた
夏休み初日の朝、午前中の涼しいうちに課題を進める。自室の窓から入ってくる風はあまりないけど、曇り空だからか日差しはそこまで強くない。今日は少し、過ごしやすそう。「みぃちゃん、いい~?」ママに声をかけられて「はぁい」ドアを開けた。「ママ、家のこと終わったから、みぃちゃん大丈夫なときにお洋服、買いに行く?」「うん、行きたい。課題、切りのいいとこまで終わったら支度しておりる」「うん、焦らなくていいからね~」「はぁい」返答して、机に向きなおる。元々予定してたページまで終わらせてから身