例の如く、また帰宅途中の電車の網棚の上に興味深い本を発見した。正直なところ、ここに書いていない本も置かれていることも多々ある。何かの資格試験の教本だったり、詩集だったり、時代小説だったりするのだが、それらには全く興味がないので捨てておく。でも時々、誰かの意志に導かれているかのように、僕の知的好奇心を刺激するような本が置かれていることがある。今回は、「罪と罰」(ドストエフスキー)の講評に関する本だった。「罪と罰」は手塚治虫の漫画で読んだ程度で、浅はかなあらすじしか知り得えていない。しかし実は前々か