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荒井一博さんは、「自由だけではなぜいけないのか」という著作の第一章「新自由主義が日本を劣化させた」の中で、次のように書いておられます。─(新古典派経済学が信奉するような)「近代合理主義はかならずしも合理的ではない」といえます。例えば、市場の資源配分はかならずしも効率的になりません。また、社会に大きく貢献する個人は概して高所得者になれません。右の結論は、「『自由』『民主主義』『市場競争』を重視する思想には多数の理論的欠陥がある」と言い換えることもできます。新自由主義やグローバリズムは、「理屈で