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というわけで、今日はフクロナガサ関係の情報をまとめる記事の9回目。若干の情報の追加、そして仮定……というか推測をしてみたいと思います。前回、「フクロナガサ関係の記事でよいものがあれば教えて欲しい」と書いたところ、参考文献を教えて頂きました(教えてくださった方は、かなりの刃物歴があり、ご自身でも刃物を鍛造出来、しかも三代目西根正剛ともちょっと関わりがあったようです)。参考文献は『ナイフマガジン』の2001年12月号のそれです。Amazonではもはや入手できず、公式のバックナンバー販売でも入
さて、ツイッターのほうでは、ちょっと画像も出したりしたのですが、フクロナガサの4.5寸のものに、テープを巻いてグリップを作ってみました。本当に色んな方に、色々なやり方をご示唆頂き、またお店でいろいろとチェックしてみました。その節は本当にありがとうございました!!で、結局「忍者テープ」なる自己癒着テープを使用してみることにしたのです。ITWパフォーマンスポリマーズ&フルイズジャパンNINJATAPE(忍者テープ)自己融着性シリコンテープpostedwithamazl
さて、今日は砥石関係のお話し。以前、刃の黒幕#320を購入して、荒砥ぎの時間が1/10くらいになった、なんてお話しをしました。で、私は割とキンキンに研ぎあげる、よりは少しゾリっとした感触が残っている刃のほうが好みなので(ただし、この手の好みはその時々で変わる)、#1000の刃の黒幕に興味があったんです。シャプトン刃の黒幕オレンジ中砥#1000postedwithamazletat17.02.10シャプトン売り上げランキング:30Amazon.co.jpで詳細を
今日は、ちょっと山菜取り。今の時期だと少し早いと思われますが、お目当ては「フキノトウ」です。深い山の中に入っていく、というわけではないので、極めて軽装。めぼしい装備としては、フクロナガサの4.5寸くらいかな。西根打刃物製作所叉鬼山刀(マタギナガサ)フクロナガサ(4寸5分)postedwithamazletat17.02.08売り上げランキング:123,299Amazon.co.jpで詳細を見るこれ、Amazonの写真(↑)だと、ちょっとぼってりした感じに見
昨夜、ニュースサイトをみていたら、季節柄「なまはげ」のニュースが出ていました。秋田で有名な行事ですよね。怠け者の子供たちをおどかす「なまはげ」なる鬼がいて、同時に厄払いをしてくれる。うんと粗雑にまとめると、そういう行事。ちなみになまはげは、Googleの画像検索などでその姿を確認できます。で、私はどうも、なまはげに疑問があったのです。というのは、なまはげは「出刃包丁」を持っている、というのが一般的なイメージですが(ですよね?)、そこに違和感を感じていたのです。つまり……。秋田の雪
というわけで、塔ノ峰~明星ヶ岳の縦走記録のおまけです。さて、膝の痛みなんですが……一日経つと結構よくなってしまいます。二日もすれば、すっかり元通りといった感じ。ツイッターのほうでは、「腸脛靭帯炎」かも?というご示唆を頂きました。確かに、ランニングをやっているので、そういう可能性もないわけじゃないな……と思っています。足腰が弱くて膝に負担が掛かる、というのではないとは思ってます。結構日常的にランニングやってますからねぇ。一番、ありえそうなのは「歩き方が下手」というもの。今度、野外
というわけで、今日は箱根の低山ハイクの最終回。一回目の記録はこちらから、二回目はこちらからお読みいただけます。低山とはいえ、なかなか大変だった塔ノ峰~明星ヶ岳の縦走ももう終盤。個人的には、やはり塔ノ峰に行く前の「阿弥陀寺」周辺が一番つらかったような……。ともあれ、明星ヶ岳の山頂で少し昼寝をして、鋭気を養い、エアーサロンパスを足に吹いたりと、準備をしました。横になって、木々の間から空を見ていると、段々、葉の緑と空の青が混ざり合って、その中に自分の体が吸い込まれていくような、そういう不思議
今日は、さらにフクロナガサ(叉鬼山刀)に突っ込んでみる、の8回目。前回のおさらいや、新しい資料の紹介なんかをしようと思ってます。まず、前回のそれですが、「きちんと裏押し部分が平面になるように研いだ4.5寸のフクロナガサ」があります。このくらい研ぎ込んで初めて、裏押し部に平面が出ます。一般的な和式の刃物と比べると、裏押し部分が割と広いですよね。これは6寸のそれですでに体験済みだったのですが、今回まっさらな状態(ちょぴっと小刃を研いだりしたけど)から、少しづつ研ぎ進
二日続けて、フクロナガサ(叉鬼山刀)のお話し。前回は、4.5寸のフクロナガサを研いでみる、というコンセプトでした。とりあえずは、「裏押し」を出し、また表面も小刃を取り去り、どちらも「ベタ」にすることを目指してみたものです。フクロナガサの研ぎというと、オフィシャルの添付文書で「裏は平らに研ぐ」と書いてありますから、いわゆる「和式刃物の片刃」と同じだと思うのですが、北欧ナイフのフルスカンジの同じく、両面ともベタで研ぐと刃保ちがえらく悪いのです。そこから、私のフクロナガ
今日は久々のフクロナガサシリーズ。昨夜、ちょっと思い立って、4寸5分のそれを研いでみることにしたのです。何も砥石を当てていない状態は、以前の記事にも載せました。まぁ、こんな感じ。裏表ともに、「小刃」のようなものが付き、「ベタで研いでも、その小刃部分を消し去るのに時間が掛かる」というようなことを繰り返し書いてきました。「刃先部分だけを研ぐ」という方法ももちろんあって、ちょっとやってみたりもしたんです。要は、「表も裏も、小刃付けする」という研ぎ方です。
あけましておめでとうございます。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。で……年末・年始、やっぱり考えることはナイフだったり刃物だったり、アウトドアの事だったりします。もっといいやり方や、もっと知ってもらいたい本……色々考えたり、資料を収集したりしたのですが、フクロナガサやナガサに関して、かなり有力な資料を発見しました。マタギ資料館のPDF資料です。こちらからどうぞ!即PDFが開きますのでご注意ください。この資料の191~198ページにわたって、マタギ
本年もありがとうございました。新しい事を知ったり、あるいはチャレンジしたり、さらには装備品を参考にさせて頂いたり、アドバイスを頂いたりと、多くの方とのつながりによって、進歩出来た一年となりました。ついに、自作ナイフまで作っちゃいましたしね。刀匠三人、著名カスタムナイフメーカー一人、そして私という布陣で、和式プーッコを作れたのは、良い経験でした。私はともかく、他の四人の方を見れば、「最初で作るナイフじゃないだろ!」というような豪華さです……。ある意味で、世界で一番レアなナイ
さて、先日「白米」さんのブログをリブログにてご紹介いたしました。かなり貴重なフクロナガサの「裏」を見せてくれるものでして、多くの示唆が得られました。というわけで、今回は、私のフクロナガサの裏をお見せしようと思います。この上のものがそうです。これは、六寸のフクロナガサで、狩猟をしない人であれば、このくらいのサイズが適当だと思われます(ややオーバースペックかも?)。西根打刃物製作所叉鬼山刀(マタギナガサ)フクロナガサ(6寸)postedwithamazl
今日もリブログです。というのも……フクロナガサへの言及があった記事を見つけたからです!!!この記事では、フクロナガサではない「叉鬼山刀」の方をお使いのようです。木の柄のナガサなんですが、どうも現地(秋田県の阿仁の辺り)では、木の柄のナガサのほうがメジャーのようです。これは現地調査したわけじゃないのですが、どうもマタギ関係の書物なんかを見ていると、木の柄のナガサを使っているマタギのほうが多いような……。ま、それはさておき、今日リブログさせて頂いた白米さんの
さて、今日は昨日の記事でも軽く紹介した本を改めて。本は『マタギ矛盾なき労働と食文化』(田中康弘)です。マタギ矛盾なき労働と食文化postedwithamazletat16.12.20田中康弘エイ出版社売り上げランキング:69,273Amazon.co.jpで詳細を見るかなりの数がカラー写真で、マタギによる熊の解体(=けぼかい)もちゃんと映像として納められています。昨日も書きましたように、ナガサについても貴重な資料。本書の作者は、西根稔親方を「
こんにちは。今日は、またネタがたまったので、「フクロナガサ」のシリーズを書いてみたいと思います。フクロナガサ(≒叉鬼山刀)に興味があれば、きっとウェブの検索でもあれこれと、調べると思います。そこでよーく見ていくと、色々な疑問が湧いてくるはず。私が感じた疑問の一つは、・形状の異なるフクロナガサが存在するという点でした。具体的には、4寸5分のものだと、指掛けの部分(ブレードバックの盛り上がった部分)の位置が違っていたり、あるいは、その特徴の一つである「
ちょっと間が空いてしまいました。今日は、とっても良い本を読んだので、そのご紹介です。どちらも、「ヤマケイ文庫」のシリーズで、マタギと関係があるもの。まず、最初の一冊は、『山人たちの賦』(甲斐崎圭)、山人たちの賦山暮らしに人生を賭けた男たちのドラマ(ヤマケイ文庫)postedwithamazletat16.11.27甲斐崎圭山と渓谷社(2015-12-11)売り上げランキング:85,510Amazon.co.jpで詳細を見るかなり以前に
というわけで、今日も「フクロナガサ」シリーズです。自分で、どうしても不可解なこと、よく分からないことがある場合、基本は「検索を駆使して調べ」たり、あるいは書籍をあさってみたりということをするのですが、それでも、よく分からないことがあります。書籍の方は、また新しいネタがありそうなので、それは近いうちに。で、どうしてもわからないことがあったら、「自分から情報を発信してみる」というのも一つの手だよなぁ、と思っています。この「フクロナガサ」シリーズもまさにそれです。自分
というわけで、不定期連載(?)の「さらにフクロナガサ(叉鬼山刀)に突っ込んでみる」ですが、今日も更新です。なんかアメブロも記事を書くエディタが強制的に変更になったみたいで、ちょっと使いにくいですね……。ま、それはさておき。今日は「フクロナガサ」(≒叉鬼山刀)の「裏」の部分を見て行こうと思います。ところで、叉鬼山刀に関して、さらにウェブサイトの記事をみつけましたので、そのご紹介。「ナタ、買いました」という記事なのですが、他のフクロナガサや叉鬼山刀にはない貴重な証言
なんか、また最近「フクロナガサ」「叉鬼山刀」での検索が急上昇しているので、その後の調査結果(?)をまとめつつ、またフクロナガサ関係の記事を書いてみたいと思います。今回は調べた結果を、お知らせするということで「〇〇だから××したほうがいい」みたいなことは、ちょっと言いにくいかな?という気はしています。というか、どうしたらベストなんだろう?という疑問が膨らんできてしまいました……。まずは、以前から書いていること、そしてメルマガのほうで書いたことを確認してみたいと思います。じゃあ、まず、四
こんばんは、爺ぃです。とりあえず購入してレビューもしていなかった秋田県は西根打刃物製作所の叉鬼山刀についてご紹介させていただきます。これは、狩猟用の山刀・・・質実剛健の極み。銘が刻んであります。厚みがあるのが特徴です。横から見ると包丁みたいですが、鉈として木の枝を切るのにも使える秘密がココに。焚き火する時の薪割りにも使えるので便利。といっても、薪割り用の鉈も持ってたりしますが、車移動でないなら包丁にもなる叉鬼刀の方が持っていくのに楽かもしれません。何でも捌けそうです。フクロナガサの
というわけで、昨日はちょっとブログもメルマガも更新できなかったのですが、ただいま「メルマガ強化週間」をやっています!本ブログの右上の登録欄、あるいは、こちらからメルマガの購読が出来ます!無料メルマガですので、お気軽にどうぞ!さて、今夜配信予定のメルマガでは、「フクロナガサの真実」のパート3をお届けます。もう、大体、言いたいことが言えたかな?という気もしますね。パート3では、「フクロナガサに向く使い方、向かない使い方」をちょっと検証してみました。「フクロナガサも剣ナタなんだから、ガン
メルマガ強化週間をやってます!無料のメルマガで、ブログで書けないこと、ブログと連動した記事などを綴っています。基本的なペースは週一回。今は、強化週間なので、発行ペースが上がっています!ご登録は、このブログの右上のメルマガ登録欄にメールアドレスを入れていただくか、こちらから、登録出来ます。どうぞ、よろしくお願いします!!さて、今日も夜にメルマガが配信されるのですが、テーマは「フクロナガサ」(叉鬼山刀)。その真実に迫ってみようと思っています。で、ブログ記事もそれに連動させて、メルマガ
少し、メルマガの方にも力を入れようかな、なんて思ってます。メルマガのご登録はこちらから。もしくは、このブログの右上のほうにございます。メールアドレスを入れるだけで、メールが届きます。大体……週に一度を目安に配信をしていますが、平均すると4~5日に一回くらいなのかな。今のところ、結構頑張ってます。内容は、このブログの記事と連動していたりすることも多いのですが(どちらも単独でお楽しみ頂けるようになってます!けど、あわせて読むともっと楽しい!)、メルマガが先行していたり、あるいはメルマ
今日は、予告通り(一日遅れてしまったけれども)、マタギ関係のお話し。和製のブッシュクラフト、というものを考えるとき、マタギの存在は大きな示唆を与えてくれます。厳しい自然環境のなかで猟をし、そこで生活していく人たちの技術と知恵は、ただ読んでいるだけでも楽しいものです。問題は、マタギの実態に触れた書物が、意外にも少ないということ。私も、色々と本をチェックしてみたのですが、割と多くみられるマタギ本の内容は、・猟や解体などのやり方(※~戦後くらいまでが多い)・それに伴うルールや禁忌
こんばんは、爺ぃです。久しぶりの物欲を昇華しました。対象品目は、アウトドア用品。【フクロナガサ】こちらはマタギナガサです。片刃ですが、鉈および包丁としての活用が期待できます。YouTubeの紹介動画を見ると結構太い木の枝なんかを軽くかち割ってました。紙もすっと引くだけで切れるという逸品。ぶっちゃけ、お山に持っていく装備でこんなでっかい包丁が必要なくらいガッツリとした料理なんてするのか?って気もしますが、焚き火台などを持ち込んでまったりする滞在
今日はナイフの話題。コメント欄にて、「フクロナガサ」の名前が出てきたので、ちょいとそれをネタにしてみようかな?と思って筆を執っています。フクロナガサ……ご存じでしょうか?簡単に言ってしまえば、「マタギの山刀(ナガサ)に改良を加えたもの」となります。西根打刃物製作所叉鬼山刀(マタギナガサ)フクロナガサ(6寸)postedwithamazletat16.06.23売り上げランキング:101,835Amazon.co.jpで詳細を見るこれは六寸のものですが、七寸、八寸