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#ギイタクパラレルΩバース5Ωのシェルターにいた頃の仲間に会った。自分より少し歳上の女性。子供が小学生になったから、と昼間抜けて来てくれた。小学生の子供、か…。彼女が、オレンジジュースのグラスをカラリ、と回す。「ハヤマ、幸せそうじゃないわね」「…そう?そんなこと、ないよ」「何かお金持ちな人が、引き取りたいって、じゃなかったっけ?皆んな羨ましがってたわよねー」「うん。お金持ちは、そうみたい」彼女は、心配そうに託生に顔を寄せた。「嫌な人なの?」託生は首を振る。「全然。
フラワーシャワーってキャーキャー(≧∇≦)甘いよ甘い帯のギイの言葉何私が照れちゃう🌟新刊情報🌟ごとうしのぶさん最新刊『崎義一の優雅なる生活フラワー・シャワー』が2/14に発売✨オレも、このストラディバリウスも、託生と出会うために生まれてきたんだよ――。ついに、サマーキャンプのお話です!#ごとうしのぶ#崎義一の優雅なる生活pic.twitter.com/tSbehujXpi—KADOKAWA文芸編集部(@kadokawashoseki)2022年1月18日裏
#ギイタク月と彼らの間柄今日は、満月オオカミにもなれやしない気弱な僕を可愛いなんてどうか思わないで…綺麗で汚したくないものがある。大切な宝物が。でも自分の下で、理性を忘れて享楽の顔が見れたらな、なんて思ってたりもする。矛盾…女の子としたことあるのかなやだなそんなところまで触るのは、自分でありたい。女の中に入れさせるのも嫌だなそっちの方が汚される気がする。thereweretwomoons.oneisintheskytheotheronth
#ギイタクパラレル再会をせっかく、冬休みに旅行へ来たってのに、託生はうかない。場所のセレクト間違えたかな。京都の冬は、冷えるんだ。だから、観光はそこそこに、風情ある旅館へ早めにチェックインしたのだけど。旅館。もうちょっといいムードになって良くないか?日本語で、えーと、しっとり、じゃない、そう、しっぽり?いや、間違ってるか?なんて、せっかく寮を出て、恋人と二人、何の気兼ねもなく、お泊まり旅なのに、託生の元気がない。あーあ。「託生、こっちおいで」ギイの声に、顔を上げた託生は、
#ギイタクパラレル再会をそれは遠い遠い記憶百年、二百年前の。その頃、私住んでいた名前も忘れた街で…託生はふと、風景に心がざわつく。え、あれこれ、既視感だ。見慣れたような馴染んだような『これ』知ってる。でも知らない。自分だけど自分じゃない僕がここに、あなたといた。おかしな確信。旅先で、固まった託生をギイが心配そうに覗き込む。「託生?」託生の目は虚ろだ。「あ、うん、ううん」「?どうした」託生が、困る。「どう…」どうしてたんだろでも確実にあなたと僕はい
一人のクリスマスイブなんて寂しくはない。寂しいのは、受け取りてのいない贈り物だ。(byギイ)このとおりの文だったかどうか、定かではないが。(また確認しないで書いてる(^^ゞ)タクミくんシリーズ完全版(時系列で並べなおして、大幅に加筆修正した作者渾身の作)の一冊目のはじめの方のここを読んだとき、本当にそうだなと思った。この時のギイの事情はまだちゃんとわかってはいなかったが、自分の長い人生経験からしてもそのとおりだなと心情が容易に想像できた。昨年の今頃はタクミくんの実写も本もまったく見
晩御飯を食べた後部屋にこもりDVD鑑賞の一時今日は昨日の余韻に浸りながらも忙しかった寝不足もありいつも以上に疲れたのでこういうまったりの時間は癒される久々に観たDVDはタクミくんシリーズの『Pure』皆さんお若い今日のお月様綺麗なんだけどスマホでは綺麗に撮れません綺麗に撮っておられる方いらっしゃいますがどう撮られているんでしょう
振り返ると、ギイが胸の前で十字架を切っていた。「どうしたんだい、ギイ?いきなりお祈りして」瞠目した目を開けたギイは、不思議そうにぼくを見た。「今、ニュースで言ってただろ。今日は、“地球に感謝する日”なんだって」「ああ、それで地球に感謝してたんだ」ーなんて可愛いんだ、ギイ。ぼくがそう感動していたら、静かにぼくの手を取ったギイはさらに続けた。「託生をこの地球上に作ってくれて、俺と出会わせてくれたんだ。いくら感謝しても、足りないくらいだよ。イエスがもたらした救いを受け取った印に、祈
クリスマスの思い出教えて脚立から降りたギイは、数歩さがって木々を見渡している。「こんなもんかな?」振り向いて聞かれても、ぼくには答えられない。あの日、ギイはひとりで買い物を済ませ、ぼくに何も言わずに章三とふたりきりで準備も済ませていた。ぼくは点灯されたデコレーションしか見ていないのだから、答えようがない。首を傾げたぼくにギイはにっこり笑って「夜になったら、もう1度確かめてみよう。クリスマスまで、まだ何日もあるんだ」そう言って、軍手をはめた手をパンとすり合わせる。体
早目にバイオリンの練習をやめて温室を出た。外は西のサハリンの名に相応しく、ドアを開けたときに吹きつけた風が凍るように冷たい。ここから寮までこの冷たい空気の中を行くのかと思うと、心が折れそうだった。しかし、空模様が怪しくて、いつ降りだすかわからない雪を避けたくて切り上げた練習を思いだしたら、たちまち寮が恋しくなる。雪がチラつく前に、戻らないと。今日の夕飯はなんだっけ、あったかいものが食べたいな、そんなことを思いながら家路を急ぐ子供のようにうつむきがちに遊歩道を通り過ぎる。コートの前をかきあ
#ギイタクパラレル穴だらけのきみを、少しでも埋めてあげたくてそれは自分本意な、…おこがましい思い上がりだったけど…「ギイには、分かんないよ」冷たい顔で、託生が言う。自嘲した顔で。まつ毛を伏せる。「分かんない。された人じゃなきゃ」そして挑戦的にオレを見上げる。「兄貴に組み敷かれて、犯されながら、本当は気持ちいいんだろ?感じてんだろ?やらしいな、淫乱てさ、まだ『それ』が何かも知らない子供の頃からだよ?恐怖と自己否定以外の、何だっての」託生がオレを横目で睨
久々に購入した本タクミくんシリーズ待ちに待ってました今、仕事休憩中ですが読みはじめてますで、Twitterでこれなんて言うのライブごとうしのぶ先生ってこんなお声なのね仕事の休憩中って事忘れそう
9月以降1人では寝れなくなった私…時々睡眠薬💊を服用しています薬を飲むと朝までグッスリなんだけど昨夜は久々に夢を見ましたタクミくん達と何故か追いかけっこしてる夢その時の寝言凄かったらしく「三洲くん、待って」「ギイが~」「捕まっちゃう」等々言ってたらしく「どうしたんしんどいん」と心配してくれたパパに「うるさい。違う、違うあっち行ってもうなんでギイじゃないん」ってキレながら反対向いて寝たらしい朝起きたらパパから「寝言酷くて寝れへんかったわ薬飲んでるん
柔らかい陽射しが降り注ぐ午後のリビング。窓の向こうでは、すっかり秋めいてきた風が庭木の梢をさやさやと揺らしている。ぼくの前に置かれたティーカップから甘いミルクの匂いが立ちのぼり、頭上からギイの声が降ってきた。「寒がりの託生くん、冷めないうちに召しあがれ」リフレッシュ休暇と称して何の予定も入れなかった今日、ぼくたちはこうしてのんびりと過ごしていた。「ありがとう、ギイ。本当に今日は出かけないのかい?」「たまには骨休みも必要だろ。託生と一緒にまったりいられる日なんてめったとないんだし、独占さ
#ギイタクパラレル両性具有駆け出したら、手に出来ると言って。いざなうのは、遠い遠いあの声…山桜桃の下で、琉惺がぽろぽろと涙をこぼす。山桜桃は、進めていた身体を止めた。充分に慣らしはしたけど、女の子とするのと比べたら、違和感は半端ないと思うから。今日のところは、止めておくかな。「琉惺、痛いの?止める?」琉惺が、腕で顔を隠して首を振る。「ちが、山桜桃、どうして」「?どうして?」琉惺が腕の隙間から山桜桃を見上げた。「どうしてこんなに寂しいのに、ひとりで生きて来たの?
#ギイタクパラレル両性具有翌朝、恥ずかしそうに、琉惺が身体を隠す。「…ごめんなさい。あんまりせがんで」山桜桃は、なるべく何でもないことのように受け流す。「いや、琉惺若いし、したい時期だよ」琉惺の目が、山桜桃にすがる。「また出来る?」「…平気だったの?」身体が、ではない。心が、琉惺の性別がついて行けてたのか、心配。「うん…山桜桃、あのさ」琉惺が、妙に何かストンと落ちた顔をしている。「俺、男だね」意外な話の展開に、山桜桃は耳を疑った。「は…どうしたの?琉惺」琉
#ギイタクパラレル両性具有キスをせがむ琉惺に、山桜桃は応じる。キスは、平気。性別を意識しないから。と思って繰り返していたらキスが、熱を帯びて来た。山桜桃は、不安になる。「琉惺?」琉惺の手が山桜桃を掴む。「も、っと、ゆすら」もっと、して、平気なの?その薄く開いた唇に、口付ける。「…うん」琉惺の心が心配で、山桜桃の身体は冷めているけど。琉惺の体温は、確実に上がっている。琉惺?どういうこと、って判断したら、いいの?山桜桃は、無難に琉惺の背中を撫でてあげて、首に唇を当て
#ギイタクパラレル両性具有山桜桃の手が、自分に触れた。指先から、手のひらから、好きが、優しさが、自分への大切さが伝わって。琉惺は、ガチガチに緊張してたんだけど触られて正直嬉しかった。拓の気持ちが分かった。…触られたい。それ以上、もっとセックスしたい…。服を整えてくれて、キスしてくれて、抱きしめてくれた山桜桃を琉惺は、また更に好きになってしまって。琉惺は泣きそうにどうしたらいいか考えてた。「ゆ、すら」「んー?」拓にどうしてたんだろう。あの大きな手のひらで、触ら
#ギイタクパラレル両性具有琉惺の服の隙間に、山桜桃は手を差し入れる。「男の身体、平気?」琉惺が、山桜桃の服をぎゅっと握りしめる。「…山桜桃のは、平気」どこまでしていいのかな、と山桜桃は思ったけど。琉惺は、緊張していて。肌の上を滑る指の腹に、びくびくと身体を硬くしていた。くすぐったいとか、感じるとか以前に、触られている、ということに必死になっていた。それがたまらなく可愛かった。最後に抱きしめてキスして、琉惺の服を整えてあげる。山桜桃は、興奮するとかより、琉惺に触れて満足。
☠🎃HappyHalloween🍭🍬仕事中ですが...お休みの同僚が買い物に行くと言うので購入依頼ハロウィンのケーキを見たら次に思い出すのはこれ「HappyHappyHalloweenHappyHalloween」「trickortreat」あぁ〜ギイに会いたい
#ギイタクパラレル両性具有琉惺は、自分の性別にすら、違和感があるので。好きの気持ちは、大丈夫そうだけど。いわゆるそういう行為は、山桜桃は避けてきた。でも好きなので、一緒に寝るくらい、いい…かな?ためらったけど、提案してみる。「駄目?」「え、あ全然平気ですけど。っていうか、う、れしいかな、いいのかな」?いいのかな、の意味を、山桜桃は、その時分からなかったけど。後から知らされることになる。それも、琉惺の口から。琉惺は、眠れずに、緩く自分に掛かった山桜桃の腕を感じて
#ギイタクパラレル両性具有しばらくしてから気付いたことだけど。琉惺は、おかしい。あの優しい微笑みも、家族に対する愛情も。兄としての我慢強さも違和感がある。…何これ?山桜桃は、琉惺を抱きしめる。「なぁ、琉惺?」山桜桃の声に、琉惺の心臓が、とくん、と跳ねる。琉惺は、目を伏せた。好き。呼ばれる声すら、好きで、困ってしまう。琉惺は、目だけ上げた。「はい?」山桜桃の指が、琉惺の髪を撫でる。「琉惺は、欲しいものを、もっと欲しがってくれないかな」「欲しいもの、って」山桜桃
#ギイタクパラレル両性具有可愛いらしくて、なんてただ一途で、なんてあなただけが全てだった恋をしたのなんで…離れたんだろう何で?言えなかったんだろう何で?あなただけがあなただけが大切だったのに…琉惺が、栞奈を振り返る。「え?会ったの?山桜桃…崎先生に」栞奈は、まだ夢見心地の潤んだ目で頬に手のひらを当てる。「うん!かーっこ良かったぁ。いいなぁ。付き合いたいーっ」琉惺は、ドキドキする胸を服の上からぎゅっと握りしめる。「栞奈、事務所恋愛禁止だろ」「そうなんだけどー、
#ギイタクパラレル両性具有大学病院から、週に一回行っている個人病院でその子には会った。一目で琉惺の妹と分かった。まぁ、カルテが『長谷川栞奈』だから、顔を見てカルテで再確認、って感じだったけど。琉惺は、似てないと言ったけど、顔の造りはよく似ていた。でも「はじめまして、崎先生。琉惺の妹のカンナです。撮影に引っ掛かるから、薬頂きに来てるの」華やかに微笑う栞奈は、確かに琉惺と全然雰囲気は違った。栞奈は、至って健康な子で、仕事に差し支えないよう、定期的にピルをもらいに来ているらし
#ギイタクパラレル両性具有あなたとしたいことが、たくさんあるの。あなたと見たいものも。ねぇ、いくつ叶えてくれる?琉惺が山桜桃を振り返る。「ベランダ出ていい?」そんなこと、いちいち確認するものだろうか?山桜桃は、わずかに違和感を感じる。「?いいよ」琉惺が、山桜桃の袖を引いた。「山桜桃も来て」促されるまま、山桜桃は琉惺の後につく。「うん?何」琉惺は、晴れやかに微笑んで、空を仰いだ。「空」外気が、身を包む。澄んだ空気が、肺に流れ込んでくる。山桜桃は、空を見上げた。
#ギイタクパラレル両性具有愛してる愛してる愛してる…何度も言ってみたけど今の自分に追い付けなくて。「ねぇキスしたい…」山桜桃が、戸惑って振り返る。「え?」「え、あ、おかしい?なんかそういうの図々しい?エロいのかな、俺」山桜桃は、琉惺の頭を撫でる。「琉惺はオレが恋人でいいんでしょ?」「う、ん。うん。ここ、遊びに来たいし…いいよね?」「いいよ。来て。でも」山桜桃が、部屋を見渡す。そこかしこに、拓の記憶。又は、自分と拓の。「…片付けなきゃね」つぶやく山
#ギイタクパラレル両性具有後から、こっぴどく蘇芳に説教された。久しぶりに、琉惺を抱きしめた山桜桃には、ただの甘い音楽程度にしか、耳には響かなかったけど。「会わなきゃどうにかなるもんでもないでしょ。山桜桃、拓くんがいないからって、どうにもなってないじゃない。まだ、好きで、全然離れられないじゃない」「うん。好き。拓のことは、変わらず好き」拓はもういいから、琉惺、というわけではないのだ。琉惺は琉惺なのだ。勝手な理屈だけれど。蘇芳が、ソファの上で脚を抱える。「僕もね、好き
#ギイタクパラレル両性具有「下にね、可愛い子がいたよ、山桜桃」山桜桃が、コーヒーを入れる動きを止める。「可愛い、て?」「山桜桃に伝言。温かいお茶をありがとうございました、って。あとちゃんと食べてくださいね、だって」「琉惺⁈」即と出て行こうとする山桜桃を、蘇芳が止める。「山桜桃が、会わない、って言ったんだって?行く気?惑わすようなことやめなね」山桜桃が止まる。蘇芳はゆっくり諭した。「山桜桃が、あの子をどうしたいか、はっきりさせなきゃね。決まらないな
#ギイタクパラレル両性具有やや不自然に、マンションからしばらく離れて、若い子が建物を見上げていた。用事かな。お正月の勤務を山桜桃に聞こうと、マンションを訪ねた蘇芳は、その佇む彼を見遣る。すい、とすれ違い様、彼からは覚えのある匂いがした。病院の匂いだ。山桜桃から時々しているのと似てる。蘇芳は彼に声を掛けた。「ここに用?」彼は慌てて端に寄る。「え、あ、すみません。通行の邪魔してましたか」学生さんかな?道を避けて、会釈した彼は、ウエストの位置が高い今どきの体型の子だった。シ
#ギイタクパラレル両性具有雨は冷たいけど…濡れていたい夜半から雨だと、予報で聞いていた。だから夜中に目が覚めたのか、あまりに雨脚が強くて音に気がついたのか。そして、ふと思い出したのが琉惺で。山桜桃は、ベッドの上から窓の隙間を見詰める。「また、深夜のシフト入ってんのかな」夕方までは、晴れていた。いくら降ると分かっていても、琉惺の交通手段は、少なくとも車ではない。夜中にバスも通っていない。もちろん始発まで待てばいいけど、まだ看護師の専攻課程の琉惺には授業があるだろう。少しで