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しばらくして、夏菜子ちゃんがまたおかしい感じがした。「…夏菜子ちゃん、飲み過ぎじゃない?」「…だいじょーぶだいじょーぶ(笑)」お酒を飲むペースが速いと感じていたけど、こうも早くまわってるのに気がつかなかった。レストランの人に迷惑かける感じがしたので、早々にレストランを出た。「…もうちょっと飲みたかったけど、仕方ない…ほら!!夏菜子ちゃん部屋まで歩いて!!」「…やだ…おんぶ!!」「できないから、頑張って歩いてよー!!」「えー…たまならしてくれるのにー…」「しおりんじゃないから!!
そんなこんなで楽しんだ後、夏菜子ちゃんと一緒にホテルに向かった。部屋はすごく可愛いディズニー調でウキウキしながら部屋の中を探検していた。「…子供じゃないんだから(笑)あーちゃんご飯はお酒も飲めるよ?」苦笑しながら荷物を置く夏菜子ちゃんに返事を返すと、今日のことを思い出していた。あれから夏菜子ちゃんから言ったことを聞いてないから、きっと忘れてると思った。「…あーちゃん?どうしたの?」「ううん。なんでもないよ?何飲もうかなぁ」なんでもない素振りで部屋を探検していた。そんな時間もあっと
夏菜子ちゃんをベンチに座らせて、私は水を買いに自販機に走った。すぐに買って夏菜子ちゃんの元に戻って来て、夏菜子ちゃんを見たら、夏菜子ちゃんはうたた寝をしていた。…心配していた気持ちが急に柔らいだ気がした。ため息付きながら、夏菜子ちゃんの隣に座ってしばらく周りをゆっくり見ていた。「…心配してたのに、かえって損した気分…(笑)」苦笑しながら夏菜子ちゃんを見た。相変わらずの子供のような寝顔と、反するようについている目の下のくま…。…疲れ…たまっていたのかなぁ…申し訳ない気持ちになりながら
「夏菜子ちゃん…大丈夫?」「…大丈夫大丈夫!!あーちゃん次のアトラクション行こ!!」「あっ…うん…ならいいんだけど」…当日、夏菜子ちゃんとディズニーに来ていた。いろんなアトラクションを乗っていたら、夏菜子ちゃんがフラフラしているのに気づいた。…多分、元々外にあまり出ないから無理したんだと思う。無理に楽しもうとしてる姿を見て、少しいたたまれなくなった。…ガシッ…!!「えっ!?あーちゃん!?」「夏菜子ちゃん!少し休もう!無理して楽しんでも嬉しくない!」「あーちゃ…」夏菜子ちゃんの
「…これ、どうしたの?夏菜子ちゃんからペアチケットって…しかもディズニーじゃん!」「…あ、お母さんがもらったって…よかったらあーちゃんと行きたい…なんてさ…」あれから、あーちゃんとの仕事の時に勇気を振り絞ってあーちゃんを誘った。当のあーちゃんは、私が誘うなんて滅多にないから、目を丸くして驚いていた。「行きたい!!夏菜子ちゃんが誘ってくれるなんて滅多にないし、行こうよ!それにホテルも泊まりたいって思ってたんだ!!」「うん!!行こう!楽しみ!!」私は、すごく嬉しそうに喜ぶあーちゃんを見て、
色々あった数日後…久しぶりに静岡の実家に帰ってる時、お母さんからこの状況を壊す物をもらった。「…お母さん、これどうしたの?」お母さんからもらった物を見ながら、苦笑しながら聞いた。お母さんからもらったのは…「…知り合いに貰ったんだけど、夏菜子行かないかなぁって思って。行く子もいるでしょ?珍しいらしいのよ。ディズニーランドのプレミアムチケット!なんと、ディズニーのホテル宿泊付きのペアチケット!」「…ありが…とう…」苦笑しながら受け取るチケットを見ながらどうしようか迷っていた。…あーちゃ
…私はずっと隣にいるものと思っていた。夏菜子が外に出て、虚しく椅子に座り直した。「…あーちゃんが好きでいるのを知って付き合うの辛い…」我慢していた涙が溢れていた。…夏菜子がずっと好きだった…夏菜子も私が好きなんだと思っていた…だけど、夏菜子からは…『…ごめん。私…あーちゃんが好きなの。詩織とは付き合えない。詩織に期待させるようなことをしたのなら、ごめんなさい。』…まさかの返事に何も言えなくなっていた。だけど、夏菜子を取られたくなくて、それでもいいから付き合ってと言った。…それが
詩織は私の隣を通り、ソファに座った。「…あの、詩織…」「…私が何か言うと思った?夏菜子の気持ちを知ってて付き合ってるんだよ?何もないよ…」そのまま本を読んでいる詩織に、私は改めて言おうと思った。「…詩織、私やっぱり…」「…やだ!!別れたくないよ?私は大丈夫だから…」「…詩織…」苦しい顔で無理くり笑顔を作る詩織に申し訳なかった。「…どうして?そんなに…」「夏菜子が好きだからだよ!!」泣きそうな声で言われていたたまれなくなってしまった。私は俯きながら部屋を出た。
「夏菜子ちゃん?起きて?」あーちゃんの声で目が覚めた。ボーっとしながら起き上がると、微笑んでるあーちゃんを見て、急に驚いてたじろいだ。「!!…あーちゃ//近いっ!//」「そんな驚く(笑)?夏菜子ちゃんに選んであげたお菓子あげるー!」「あっ…ありがと//」受け取ると、嬉しそうにれにちゃんの元に行くあーちゃんの後ろ姿を見送っていた。…手にあるあーちゃんからのお菓子…嬉しすぎる…私に選んでくれたってだけで嬉しい…///しばらく嬉しそうにしていたら、後ろから低い声が聞こえた。「…よかっ
…そもそもの話、あーちゃんは私に恋愛感情は持ってない。あーちゃんからすれば、私はただの“グループのメンバーでリーダー”という存在。…いつからか、あーちゃんを恋愛感情で見始めた頃、自分の気持ちが抑えられなくなってしまっていた……いつか伝えたい…けど、最悪な結果だった場合は、修復していつもの関係に戻れるのか分からなかった…無理くりいつもの関係になれる…そんな都合の良い自信ばかりが頭を悩ませていた時…『…あーちゃんが好きなままでいいから私の恋人になって?』ある時に詩織に告白された。私はありの
…愛してるのに…愛せない……これってワガママなのかなぁと思う。だけど、目移りするのはやっぱり性だと思う…「あーあーちゃん!さっき新しいお菓子をもらったよ?」「あーあーちゃんの好きなやつ!!れにちゃんちょーだい!」2人の会話を聞きながら、あーちゃんに無意識に目がいっている自分に気づいた。…あーちゃん綺麗になったよね…綺麗な髪にくりくりの目…最年少特有の甘え声…「…ダメだ、詩織がいるのに…」顔を俯かせながら、見ないようにしていた。
sidered…ついに29…れにに並ぶのかぁ…自分の誕生日を迎えて思う…これからのこと、30という大きな違う世界にいるれには、どんな気持ちなんだろうっと…「…不安になってるのかな?私は…」気づいたら電話していた。「夏菜子ちゃん?おめでとう!29歳だね?」「あっ…うん…ありがとう…れに?」「なに?どうしたの?」「30になったれには、どんな気持ちになった?」そう聞いたら、れにが黙ってしまった。「あっ…気にしなくて…」「…これからも輝いていくぞー!!って気持ちだよ?心配しな
sidepurple…今、すっごく携帯を凝視している。「…綺麗…夏菜子ちゃん…」上がっていたインスタを見た。夏菜子ちゃんの姿は、ツアーのジャケ写のプリンセス姿…。多分オフショットも上がっていた。…こんなに綺麗な夏菜子ちゃんを誰かに見られたくない…プリンセスな夏菜子ちゃん…「…いっそ私だけの夏菜子ちゃんに…」「…ちょっと怖いんですけど?そんなことを本人の前で言う!?」びっくりしてるのか、引いてるのかわからない夏菜子ちゃんからの反応に、私は自分の世界から戻ってきた。「…ってかさ?れ
しばらくして、顔を上げると頷きながら話していた。「…いいよ?お父さんも幸せになって欲しいし、仲良く出来たら嬉しいし」「…ありがとう詩織…実はな向こうも詩織と話したいと言っていてな…それと詩織より一個下の娘さんがいてな、妹が出来るからと先に喜んでいたんだ」嬉しそうにしている父を見て、仲良くできるか不安な気持ちで見ていた。父はゴソゴソとある写真を見せてくれた。それはお付き合いをしてる方と娘さんだとわかった。「…幼い感じがある…お姉ちゃんになれるのかな…」そう呟いていた。…その時初めてあ
…今うちには母がいない。小さい頃、亡くなったと聞いていた。それから大学生の兄と3人で生活をしていた。「…なんだよ?改まって…」「…実はな、お付き合いをしている方がいて、近々再婚しようと考えているんだ。驚かせてすまないが…」父の突然の話に、兄も私も驚いていた。「…俺は大学の近くで一人暮らししてるから、別に何も反対する気もないよ…ただ詩織はな…」「…詩織、嫌か?急に驚かせてすまない。考える時間が必要だよな…」不安そうに私を見る父を見て、私は俯いてしまった。…突然すぎて話がついていかな
…小さい時は、すごく泣き虫だった。近所でもよく男の子にいじめられていた。泣き虫な私にお兄ちゃんがよく庇って仕返ししてくれた。そんな事が多かったから、男の子を好きになったことがなかった。好きになる前に、苦手が先にでてしまう。……そんな昔から現在、高校生になり普通の生活を送っていたら、ある日父から話があると言われ兄とリビングに来ていた。「…実はな、お前達に話しておきたいことがあるんだ」
sideyellow今日は昼から出かけようと思っていたけど、昼から大雨…。「…ついてない。買い物行こうって思ってたのに、これじゃ行けない…」窓から雨を見ながら何度もため息ついていた。雨といえば、頭に浮かぶあーちゃんの笑顔。いや…イタズラに笑ってる顔かな…「…あーちゃんが絶好調なのかな?(笑)」この間のささやかな仕返しをしてみた。思い出しては苦笑していた。そんな中、あーちゃんにラインを送ってみた。“雨女の力発揮しないでよー(笑)“すぐに返信が来た(笑)。“晴れ女がどうにかせ
sidepinkふと見上げると、綺麗な夜空が広がっていた。私としては珍しい気持ちになった。…綺麗な夜空……こんな日に一緒に見れるのはラッキーなのかもしれない…「…玉さんが一生1人でいれますように(笑)」「ちょっとあーちゃん!!本当にひどくない!?こんな綺麗な夜空に何お願いしてるの!?」後ろから悪態つく玉さんにケラケラ笑いながら駆け寄った。未だプリプリ怒る玉さんを嗜めながら夜空を再び見た。「…本当に思ってないって(笑)ただ…綺麗な夜空だからついつい欲が出ちゃった(笑)」「…?
こんにちは(^^)小説Iam〜anotherstory〜、Days〜anotherstory〜のあとがきです(^^)この話は、その後の話として書きました。なかなかうまい具合に話が書けず、長々と放置していました(><)本当に申し訳ないです(;ω;)最初は話自体も、ももたまい別々の目線で書こうと思っていましたが、話が進むにつれ目線を外しました(^◇^;)着地点が見えずの右往左往状態ですいませんでした。やっと完結出来てホッとしてます(笑)そしてそして…シリーズ①Diamond
翌日、仕事を早めに終わらせて、夏菜子がいる病院に急いで向かった。「夏菜子は!?大丈夫なんですか!?」勢いよくドアを開けて叫ぶと、中にいた夏菜子ママが微笑みながら迎えてくれた。「お久しぶりね詩織ちゃん。夏菜子なら大丈夫よ?階段から転げ落ちたから大事をとって入院になっただけ。まぁ最近眠れてなかったから、休むにはとね。」「あっ…すみません。よかった…大丈夫なら…」「あ、私ちょっと席を外すわね。詩織ちゃん、夏菜子を見てて?もう少ししたら目を覚ますから。」「はい。わかりました。」夏菜子ママを
川上さんに連絡した。行きたい気持ちがあったけど、明日行くようにと言われた。帰りの車の中、みんな何も言えないので、ずっとボーっとしていた。「大丈夫だよ。玉さん…」「私のせいだよ。私が、突っぱねたばかりに…」あーちゃんが心配そうに話しかけてくれた。私は項垂れながらずっと夏菜子の心配をしていた。そんな時、ふと携帯を見た。「…確か、夏菜子からもメッセージが入ってたっけ…」携帯を開けて夏菜子からのメッセージを見た。夏菜子からはこう書いてあった。“詩織を好きなままでいていいですか?詩織が
今、仕事が終わって、楽屋に帰ってきた。楽しかったという2人を見ながら、私は帰り支度をしていた。…早く夏菜子に謝りたい。そう思いながら携帯を何気なしに見た。「…どうしたの?しーちゃん?」「玉さんどうしたの?携帯を見ながら固まってさ?」私は固まってしまっていた。携帯には川上さんの通知が来ていた。一個は着信で一個はメッセージが入っていた。川上さんからのメッセージを見て、泣きたくなる気持ちを堪えていた。「…夏菜子…が、現場で…意識を失って…倒れたって…倒れた場所が階段で…何段か転げ落ち
…詩織はどう思ってるのかな?うずくまりながら、ふと考えた。あれからも、詩織を想う気持ちは無くならなくて、むしろ日に日に増えていってる。詩織からの連絡がないのに、詩織との縁がつながっている気がしていた。「…私こんなに詩織が好きだったんだ…」自分でも苦笑してしまうほどに、どうしようもなく“ただ大好き“なんだと感じていた。伝えてこなかったことを思いっきり後悔した。「…今からでも間に合うかな?」ふと、詩織に今の気持ちを一言ラインで書いて送った。返事を期待する自分と来ないと諦める自分が半々い
囁いたらすぐに詩織が目を覚ました。…とんでもなく荒い息遣いと赤らめた顔で。信じらんないと思っているのか不機嫌なのかまだ続きをしたいと思ってるのか、わかんない表情してる…「Σ!!!…夏菜子!!寝てる人に何してんの!?//」「詩織が起きないのが悪い。ほら楽屋に戻るよ?私だって眠たいのに寝れなかったんだから…早く帰って寝たい」私が欠伸しながら、さっさと先を歩いていたら、詩織が後ろからトボトボ歩きながら呟いていた。「…私だって眠たいのに寝れないし///」「明日もあるんだから、早く帰るよ?続
…ふと、変な気持ちが頭をよぎった。“詩織にちょっかい出しでも、誰も見てないって事だよね?“眠ってる詩織に、変な気持ちが心を支配する。上に乗り、頬を触りながらゆっくり詩織の首筋にキスを落とした。もちろん、それだけじゃ起きないことぐらいわかってる。そこから深く強く吸った。…すぐに詩織がビクッとした。そこから起きるか起きないか、まるでゲーム感覚な気分で助長していた。しばらくして、隠れる場所に印がついた。と同時に詩織の顔が赤らめているのが見えた。だから詩織の耳元で囁いてみた。「起きないと詩
ガタン!!「…マジで嘘でしょ?」大きな音とともにメインの照明が消えた。明かりは僅かに灯っているザブのミニライトのみ。ため息をつきながら、詩織を起こしてみた。「詩織?起きなって…配信終わったし、みんな楽屋に帰ったよ?」「んん…」…当然だけど、起きる気配がない。詩織は昔からぐっすり眠るとなかなか起きない。どうしたものかと頭をポリポリ掻きながら詩織を見ていた。…最近ますます綺麗になった。美人と言われて、さらに綺麗になったと思う…
詩織が寝たので、お姉さんたちはそのまま帰ることができた。私は申し訳ないと謝りながら見送り、現場には私たちとスタッフさんしかいなかった。「玉井が寝たので、後はリーダーに任せようと思う。責任もって起こして楽屋まで連れてきてくれ」「はぁ!?いやいや川上さんが起こせばいいじゃん!!」川上さんがとんでもない事を言ったので、驚きながら反論したら、後の2人も川上さんと同意見みたいで…「さすがリーダー!お願いしまーす!」「玉さんの寝起きは夏菜子ちゃんしか頼めないのは本当だし…仕方ないよ夏菜子ちゃん」
少し前に配信が終わった。みんなでお祝いした配信…とっても楽しかったし、嬉しかった。……けど……「ねぇー!!しーちゃん!!あーちゃんそんなにマッサージ受けてないんだけど!?沢山やりすぎだよー!!」「いいじゃん…気持ちい…」「どさくさに紛れて寝ないでよー!!」「しーちゃん、もうお姉さんたち帰らないといけないから…」「やだー…」「「だから寝るな!!」」…只今久しぶりに詩織がわがままを発揮していて帰るに帰れない。お姉さんたちも困ってるし、どうしようかなと考えていた。そんな時…マジ
その数分前…。「はぁ…寝不足…撮影大丈夫かな…」ため息つきながら、撮影場所の屋上で休憩をとっていた。…あれから、詩織に連絡してない。しても良いのかさえわからなくなっていた。私はずっと悪夢に悩まされてる。…今じゃ周りが気を使うぐらい顔色がすごい。切り替えないとって思うのに、悪夢が脳裏を掠めてうまく仕事もままならない…「…どうしたらいいの?目を閉じるのさえ怖い…」その場でうずくまっていた。
私は夏菜子に申し訳なかった。「れにちゃん…夏菜子に謝るよ…距離を置きたいって言ってごめんって…大好きだよって…」「よかったよかった…しーちゃんがいつものしーちゃんに戻ったね。仕事いこっか?」「うん!」話していたら、時間が経過してたみたいで、お菓子を食べるあーちゃんと3人で仕事に向かった。…わたしは自分のことで浮かれていた。部屋を出た後に、わたしの携帯が鳴っていたことに気が付かなかった。外のスタッフさんのバタバタにも気づかずにいたことを後で悔やむことになるなんてその時は知らなかった。