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鯉のぼり、飾った?ちっちぇころから興味なし。そーいゃーこん歌ひろちま鯉の歌だったんかぃ(笑)。・・は友欠く、こん童謡には「母さん鯉」がおらへんNO。。つまり、誰が母さんか分からん時代の歌だったんかぁ(笑)・・・・それが証拠に、ちーさなひごいは「子・ども・たち」となっておってё、敬意の低い「ども」と高い「たち」が混合しとるんで、「畑」が違うんでっしゃろかぃ(笑)。(これについては別風呂で、柴田勝家の子孫関連で、わが親父のルーツ記事でいずれ書きま)ほんでま
ユキちゃんと私は、あわてて、マサミちゃんを手伝うと、ギギギ…と、嫌な音をたてて、かろうじて少しずつ開きました。下に、音が響かないかと、気が気じゃありません…ハラハラしながら、ようやく開けると、ふと、何か白い物が、見えたような気がしました。驚いて振り向くと、そこには、ホコリまみれの鏡が掛かっていて、ボンヤリと何かを、写し出していました。何気なく見ると、一瞬、鏡の中に、女の子が立っているように、見えました。出た!と思い、思わず後ずさりすると、マサミちゃんが「どうしたの
そして、満足そうにうなづくと、振り向きざま、「手を貸して!」と、マサミちゃんは、言いました。わけがわからず、私とユキちゃんが近付くと、「いい、窓をはずさないように、慎重にね!」と言うと、おもむろに、窓枠に手をかけました。ギギギギ…音をたてて、きしみます。それを、ハラハラドキドキしながら、見守ります。(どうか、下の男の人達が、気付きませんように…)私達は、それを1番心配していました。奥の部屋の方へと、足音を忍ばせて移動すると、男たちの争う音と、激
「この家には、いい具合いに、木の枝がすぐそこまでのびてるよ…あそこを伝って、逃げよう!外から地下室へ行けるはずだから、そこから通って、男子に教えてあげればいいよ!」と、マサミちゃんは言いました。切羽詰まった状況の私たちには、これ以上ないくらい、ひどくナイスなアイディアなに、思われました。私たちは、すっかり、マサミちゃんのことを、尊敬してしまい、誰も反対する人は、いませんでした。そこで、おもむろにマサミちゃんは、ドアに耳をつけて、部屋の外の様子を
「ねぇ、どうする?あの人達、ここへ来るかもよ!」ユキちゃんが、震える声で言うと、「このままじゃ、見つかっちゃう!」ヒソヒソ声で話をしていましたが、その声は、段々と、切迫した響きを伴ってきました。もちろん、私たちは、血の気がサァ~っと引いて、どうすればいいのか、頭の中は、パニック状態でした。その時、クラス委員のマサミちゃんが、私たちの顔を見て、「逃げよう!」と言いました。「無理よ!」と言うと、少し考え込んでいた、マサミちゃんが、「いいこと、思い付いた!」と
私達は、男たちが、今にも階段を上がって来ないかと、気が気ではありませんでした。だって、階段の手すりのスキマからのぞいてみると、時折、大柄な男が、階段に近付いてくるので、地下室よりも、2階に上がってくるんじゃないか…って…「ねぇ、あの人たち、泥棒なのかな?」ユキちゃんが、ささやいてきました。「違うんじゃない?だって、こんなに何年もたってたら、金目の物なんて、とうに持ち出されてるだろうし、たぶん、出て行くときに、持ち出してるよ…」と言うと「でもさ!ここの人って、ある日突然
すると、ソウタはその手紙を、チラッと読み返していました。まるで、そこに重大な秘密が隠されている、といわんばかりに。ケンタは黙って、切り株に腰を下ろし、二人のお兄ちゃんを見上げています。なんだかわからないけれど、お兄ちゃん達が、とんでもない秘密を見つけて、興奮しているように、見えました。「これは、どういうことなんだ?」ユウタは、ソウタに聞きました。「この女の子は、何かを見たんじゃないか?」ユウタは、ソウタの声を聞きつつ、便箋を裏返してみました。「で、なん
「『そもそも、お化け屋敷に行こう!と言い出したのは、クラスの男子。ユキちゃんが、《いいなぁ~》と憧れてるユウジくんだ。元々この家には、オバケが住みついてる…と、有名だった。そこで、男子達が面白がって、ルールを作ったのです。《必ず、この家にあるものを、何か1つ見つけて、持ち帰ること》って。』」声に出して読むのは、ユウタ。なんだか、唐突に始まった話に、戸惑っています。「おい、これって…」と言う、ユウタと目を合わすと、ソウタは、先をうながします。
ユウタは、真面目な顔をして、便箋に目を落とし、あらためて、読み始めました。『未来の私へ…はじめまして!かな?あれから、あなたは、どうしていますか?きちんと、恋愛して、結婚していますか?あなたが、今、この手紙を読んでいる、と信じて、書いています。初めは、学校で、《タイムカプセル》を作ろう…ということで、なにを入れようか…と、クラス中で、盛り上がって
ケンタは、目を皿にして、吸い付くようにして、ユウタたちを見ていました。視線を感じて、あわててユウタは動きました。封筒から、かわいらしい小花を散らした、便箋が出てきました。それを見て、子供たちは、思わずお互いの顔を見合わせました。「子供だね~やっぱり」「女子だなぁ~」この一連の、宝の地図の仕掛けをしたのは…女の子だったのです。そうして折り畳んだ便箋を開くと、丸っこい字が、目に飛び込んできました。二人は思わず、ニンマリとしました。まるで、クラスの女子の手紙を、盗み読みし
「確認だけど」封筒を握りしめながら、ソウタはユウタの顔を見て、言いました。ユウタは「なに?」と顔を上げました。「もう、引っ越しするんだよね?」「うん」ユウタは、『何を今さら?』という顔をします。「転校するの?」ソウタの言葉に、「うーん」と言葉を詰まらせます。「したくないけどね~母さんの調子、次第かな?」「だよね~」二人は、思わず、沈み込みました。顔を曇らせるユウタに、ソウタは、顔をのぞきこみ、「いいじゃん…また、帰ってくれば、いいんだから…」「うん…」「
ユウタもソウタも、ケンタの笑顔を見て、「そうだな!」と、笑顔になりました。例えこれが、ユウタ達が探している、お宝じゃなくても、それはそれで、いいじゃないか…と、少しこわばっていた気持ちが、軽くなるのを、感じました。「確かに、そうだ」ソウタも、ニッコリと笑うと、「そうだな」と言って、ケンタの頭をぐいっと、撫でました。ケンタはなぜか、それがとても嬉しくて、泣きそうになってしまいました。母さんは、今頃どうしているんだろう…ふと、そんなことを思っていたら、鼻の奥がツン
「これって、なんの?人間の?」「動物なんじゃないの?」子供達は、誰も聞いていないというのに、ヒソヒソ声で、ささやきあいました。まさか、骨が出てくるとは…これが本物だ、なんてとても思えません。あまり驚いたので、現実味がなく…だけど、それでも、かなり動揺して、声が若干上ずっていました。思わず、ポロリ…と落っことしてしまいそうになりながらも、心のどこかで、(これは、人の骨なんだろうか?)と思うと、気が遠くなります。「これが、チキンの骨なら、いいのにな!」食いしん坊のユウタが
「うわ~」ケンタは、ドングリ眼を、さらにまん丸にしました。ユウタとソウタは、顔を見合わせました。そうしてさらに、包み紙を手に取ると、カサカサ…と、乾いた音がしました。手触りは…何か、硬い棒のような物が、入っているようです。ソウタは、「はぁ…」と、息を吐いてから、そうっと、包み紙を開きました。薄汚れた包み紙は、カサカサと、しきりに音をたて、そして、中に包まれていた物が、あらわになりました。のぞいていたケンタは、驚いて、後退りしました。その様子を見たユウタは、「はは
ユウタは、用心深く(もしかして、危険物だといけないので)軽く振ってみると、カタカタカタカタ…何か、固いものが揺れている音が、しました。それを聞くと、ソウタは、「おっ!」という顔になり、二人の顔を見ました。ユウタもケンタも、期待のこもった目で、見つめ返しています。「なんだろうな…開けるよ、いいかい?」二人は、大きくうなづきました。ケンタは、興奮のあまり、ごくりと唾を飲み込みました。四角い小さな箱は、案外すんなりと、開きました。クリーム色のサテンのツルリとした布
ユウタは、「それじゃ」と言って、慎重に封筒を逆さに振りました。バサバサバサ……勢いよく、何かが、出てきました。それを見て、ユウタもソウタも、そしてケンタも、色めき立ちました。「なんか、出てきたぞ」ソウタが言うと、二人は思わず…といった体で、歓声を上げました。「なになに?」「なんだろ?」出てきたのは…可愛らしいレターセットと、包み紙にくるまれた細長いものと、あと、四角い箱でした。それらが、地面にばらまかれました。ソウタはしゃがみこみ、拾い集め、ユウタは、念のた
ユウタは、ベンチの隙間に、指を突っ込んで、なんとかつまみ出そうとしています。チラリと、ベンチの裏側に、巧妙に隠されるように、白い物が見え隠れしているのが、隙間から見えました。ソウタは感心しつつ、見ていると、ユウタは何度も悪戦苦闘しつつ、つまみ出すのに、成功しました。握りしめた手を、グン!と突き上げて、二人の方に、向けました。それは、小さな紙袋でした。平べったい、郵便に使うような封筒で、試しに振ってみると、カサカサ…と音がしました。一体、何が、入ってるのだろう?考えるだけ
木製のドアはユックリと開いて行きました。3人は警戒しつつ、そこへ近付いて行きました。バラの繁みの中に、突如、小さな空間が現れ、そこには、枯れてはいましたが、白い噴水の残骸が、姿を見せていました。一体、どれくらい、打ち捨てられていたのか、想像もつかないけれど、そこには、小さなあずま屋のような雰囲気のところでした。小さなベンチがあり、3人はひとまず、座りました。「まさか、化かされていないだろうな~」ボソッと、ユウタが言いました。こんなところに、そんな場所があるなんて…
「おっ!」思わず、二人は顔を見合わせました。地面にしゃがみこんでいたケンタも、二人の様子に気付いたようでした。「何かあったの?」と、やはり疲れきった顔を向けると、「ウン」ユウタがうなづきました。「このドア、開きそうだぞ」と言いつつ、今度は腰を入れて、「せーの!」ドアを渾身の力で、押しました。それは、徐々に変化を見せていました。手応えを感じた二人。ケンタは、なんだか楽しくなり、お兄ちゃんの後ろにつきました。そして、ゆっくりと、わずかにドアが反応を見せました。ケ
すると、ソウタは、ためらいがちに、門に手を触れました。がっしりとした、木のドアに、茶色く錆び付いてはいるけれど、金属製の取っ手がついています。そこを、ソッと押してみると、案の定、ピッタリと閉まったままで、ビクともしません。「このドアの鍵は、ないのかな?」と言いつつ、今度は力をこめて、押してみました。すると、ほんの少し、動いたようでした。「おっ!」と言いつつ、ユウタもドアに手を触れました。かなりの年代を感じさせる代物で…こんなの、一体誰が作ったのだろう…そう思う…
うっそうとした、バラの繁みは、二人の身長よりもなおも高いです。ツルバラが勢いよく、辺りを覆いつくし、獰猛なくらい、回りを固めています。途方に暮れたように、見上げていると、ソウタは、「あっ?」と言いました。突然、頭の中で、何かがひらめいたのです。ユウタはソウタのことを、怪訝な顔で見つめています。ソウタは、そんなことを気にすることなく、傍らにある、門を見上げていました。バラのアーチの側には、巨大な門があり、以前鍵を見つけたのは、そこの木のウロでした。だけど二人は、この門
「さて、どうしようか?」ユウタは、辺りをキョロキョロしました。次の手がかりになるような物は、ないだろうか?バラのとげが、刺さらないように、用心しつつ、辺りをのぞいていく。日は傾きかけているし、お腹は空いてくるしで、3人の集中力は、著しく下がっていきました。だけど、誰も弱音を吐きません。ケンタだって、眠くてたまらないけど、お兄ちゃん達が、がんばっているので、ここで、「止めよう」なんて、言える空気ではありませんでした。痛む足を引きずって、探すこと30分。もう、これ
「じゃあ、そのロケットは、その人のものなの?」と、ユウタ。ソウタはうなづき、「おそらく、タイムカプセルか何かに、入れるつもりで、埋めたんだな。しかし、偶然何かを見つけて、どこかへ移動させたのか?それでわすれないようにして、こうして…」と、手の平の地図を見つめ、「地図を作って、またあらためて、取りに来るつもりだったか…もしくは、それこそ10年後に、掘り起こしに来るつもりだった、というとこかな?」と、ソウタが二人の顔を見比べながら、言いました。ケン
「それって、どこにあるの?」ケンタが聞きました。すると、「さぁ~」と、ユウタは言い、「おそらく、地図のどこかに、ヒントがあるはずだ」と言い、再び地図を広げました。そうしてお兄ちゃん達は、何やら顔を見合わせて、話始めました。ケンタはさっぱり訳がわからずに、ポカンとして、お兄ちゃん達の顔を見上げました。「つまり、この人は、何かを見つけたんだ。でもその何かは、人には見られたら困るものなんだ…だから、10年後、掘り起こそうとしたけれど、叶わなかったのか、又は誰かが、掘り
お兄ちゃん達は、このメッセージを見たあと、少し複雑な顔をしたので、一体何があったのだろう…そう思ったのです。ソウタはケンタの顔を見て、笑顔になると、しゃがみこみ、ケンタと目を合わせました。そして「あのね」と、話しかけます。「これは、ボクたちの、探してるものと、関係あるかもしれないんだ」と言いました。「えっ?なんのこと?」ケンタは訳がわからず、聞きます。すると、ユウタが、ソウタを肘でこづき、「どうするんだよ~」と言うと、ソウタはうなづいて、「ケンタくん、もしも本当
「なんか、書いてあるね~」「なんだろう?」ユウタとソウタは、その紙きれをのぞきこみました。そこには、丸くて小さな文字が、書き込まれてありました。「なんて書いてあるの?」ケンタは、二人のお兄ちゃんを順ぐりに見上げました。「うーん」とユウタ。「まだ、何か隠してあるらしいね」とは、ソウタ。「えっ?」ケンタは、驚いた顔をしました。「地図でもあるの?」と聞くと「そうだ」うなづく、二人。「そんなこと、書いてあったの?」と聞くと、「書いてはいないけど、読んだらわ
「ねぇ、これって、宝の地図にあった、宝物なの?」ユウタは、しげしげと、写真を見ながら言うと、「さぁ、どうだろ?」と、ソウタも頭をひねりました。「見当もつかないよ…」そう言いつつ、宝の地図と、そのロケットを見比べました。「どちらにしても、見てもらわないとね!」と言いつつ、「持って帰ろう」と言って、すかさずリュックの中に入っていた、ビニール袋に、(ジップロックに)そのロケットを大切そうに、納めました。さらにしまおうとすると、ロケットから、ポロリ…と何かが落ちてきました。
思わずユウタは、声をあげました。ユウタが驚くのも、無理はありません。てっきり、文字盤が現れるかと思えば、中には2つ、空間があり、中に小さな写真が張り付けてありました。「それって、ロケットかな?」ユウタの手から、受けとると、ソウタはのぞきこみました。「ロケット?なんだ、それ?」ユウタが聞くと、呆れるでもなく、淡々とソウタは説明します。「それは、大切な写真を、肌身離さず、身につける為のものだよ…」と言いつつ、セピア色の丸い形に、切り取られた写真を、しげしげと眺めながら
「ホントだ!」ユウタはそう言って、丸い塊から、土をこ削げ取ると、次第に銀色の塊が見えてきました。丸いポッチが天辺についていて、ネジのように見えます。おそらく、蓋があくようになっている…「懐中時計かな…?」「なにそれ?」「蓋付きの時計というか…ポケットに入れて、取り出す時計だよ」ソウタがそう言うと、「そうかぁ~」と言いつつ、「おまえって、ホント、物知りだな!」と、感心したように、友の顔を見る、ユウタでした。少し錆び付いているのか、鈍色の物体は、土をこ削げ取ると、蓋の回りを
手の平の中で、何か固くて、四角いのか、丸いのか、決してごつくはない物が、感じられました。「なんかあるよ~」ケンタはぐいっと、思いきって、腕を引くと、果たしてそれは、あっけなく簡単に、姿を見せました。ユウタもソウタも、身を乗り出して、ケンタの手の平に、注目します。ケンタは、手をパーにして、二人のお兄ちゃんに、それを見せました。「なんだ、それ?石ころ?」ユウタは、ケンタの手の平から、それをつまみ上げました。「いや。何か鎖がついてるし…」鎖は、30cmくらいか…