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岩波書店刊、定価910円+税ボクは今、虚子の自伝に取り掛かっています。その矢先に岸本尚毅さん編集のこの自伝が出てうれしいです。もちろん、この自伝はすでに何度か読んでいますが、岩波文庫という誰でもが容易に手にできるかたちになって、虚子を介して俳句を考える機会が増えたことがうれしいのです。虚子は意識的に「平凡な人間」であろうとしました。「平凡な人間」が彼の売りでした。
「作」と「著」の違いって何?ネットで話題…岩波文庫がズバリ回答「マジか」「これは知らなかった」-スポニチSponichiAnnex芸能『「作」と「著」の違いってなんだろ?』――。今月4日、あるネットユーザーが、夏目漱石「作」と「著」の違いに気付き、SNSに投稿した。この投稿は瞬く間に拡散され、大議論に。この疑問に、「岩波文庫」編集部がズバリ回答した。www.sponichi.co.jp運用する側の慣習なのか、これが本来なのか、正直判然としないのですが、有耶無耶にして手も大丈
おはようございます。治国平天下のために道を志して邁進する、道学者のトリです(特に何か、具体的なことをしているわけではありません)。先日、あるところで、『論語』が話題になった。ある人が、『論語』に出てくる「憤せずんば啓せず」を引用して、話をしたのである。「自分の内に噴出するような大きなエネルギーがないと、教えない」というのだ。私はうかつにも、『論語』のその言葉を失念していたが、話を聞いているうちに、「啓」を「教える」と読むことに違和感を感じ始めた。以下、私なりの解釈を書きたいが
前回の本レビューに書いた『タルチェフ』がフランス古典劇の三一致の法則に則って作られた名作だとすれば、この『ドン・ジュアン』はそれからはずれている戯曲です。舞台になる場も第1幕がある宮殿の庭、2幕が海岸に近い田舎、3幕が森の中という風に変わりますし、出来事も一昼夜のことではありません。しかも描かれる主題も同じ主人公ながら幕が進むにつれて変わるのです。アマゾンサイトhttps://www.amazon.co.jp/%E3%83%89%E3%83%B3
たまたまyoutubeを観ていたら、東進ハイスクール現代文の名物講師、林修氏(1965-)が「理想の本屋」を語る番組を見つけたので、見入ってしまいました氏が推す本屋は新宿の「紀伊国屋書店」で、真っ先に向かったのは岩波文庫のコーナー。言わずもがな、岩波書店の文庫本のレーベルです。この岩波文庫の在庫が充実していることが、書店の目利きがあるというのです。特に白帯は法律、政治、経済、社会のジャンルです。私の本棚には、ロック(JohnLocke,1632-1704)の『市民政府論』とマルクス(Karl
文庫本でカバーのある本用意するもの・グラシン紙:ブックカバーのサイズと比べ、上下に2〜3cm大きく、左右は1〜2cm小さいものが良い文庫本なら本の厚さにもよるが、A4サイズぐらい。・ハサミ:先の尖ったものの方がよい・マスキングテープ:なくても可能だがテープで固定する方がやりやすい。白いマスキングテープは粘着力も適当で、目立たないのでオススメ。1.カバーを外し、グラシン紙の上下のみ折り返してカバーを覆う。背表紙のあたりで、小さく切
新潮、角川に続き、岩波さんの『罪と罰』を読んでます。1999年11月文庫本第1刷発行訳江川卓ちょっとね、もう目からウロコでした。すごい!この流れるような透明感増し増し訳✨湧き水のような透明度、今まで謎だった思想、文脈がほぼクリアに。素晴らしいじゃないですか!まだ上巻ですが、今まで何言ってるのかよく分からなかった酔っ払いのクズオヤジ、マルメラードフが言ってることが初めて理解できた~。(理解できたところでクズだったけど…)ラスコーリニコフの考えにしても、今まで一つ一