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三七短夜や乳ぜり泣く子を須可捨焉乎【語句】短夜:夏の短い夜乳ぜり(乳迫り):乳をせがむ須可捨焉乎:須く捨つる可き焉乎(すべからくすつるべきか)(反語)【季語】短夜(夏)【読み】みじかよやちぜりなくこをすてちまおか【意味】短い夏の夜が明ける。乳をせがんで泣く我が子を、捨ててしまおうか(いやそんなことはできない)… 【作者】竹下しづの女(たけしたしづのじょ)明治~昭和期の俳人【生没年】一八八七年三月
(神奈川県横須賀市長沢)夏鳶や地質学者の首タオル誠司今日は西荻窪「俳句の駅」句会。コロナの影響で会場の入場定員数が制限されており、3回に分けて句会をしている。今日はそのうちの2回分(午前、午後)があり、一日中、句会である。普段とは違う6~8人程度の句会で、物足りなくもあったが、句についてディスカッションも出来て楽しかった。ふだんはスルーする私の句も、みんなに見解を尋ねたりした。この句、好きな句なのだが、先日の超結社句会「細道句会」で、鳶鳴いて地質学
入り口は涼気いざなう白丁花(いりぐちはりょうきいざなうはくちょうげ)夏になってもまだ寒いと先ごろまで言っていたような気がするが、段々と薄着になり、昼日中は涼しさを求めるようになってきた。そんなおり、時々見かけるのが、白い小さな花を涼しげに咲かせている「白丁花(はくちょうげ)」である。本日の掲句は、その花木が、ある家の玄関前に植えてあって、沢山の花を咲かせているのを見て詠んだ句。中七の「涼気」は「涼しい空気。涼しい気配」で夏の季語。「白丁花」の花も夏の季語なので本句は
立夏を過ぎて30℃以上の夏日も観測されるようになりました。夏を迎え、私たちの周囲にはさまざまな色彩が溢れるようになりましたね。ところで、お花の名前がそのまま色彩名になっているのは珍しくはありませんよね。例えば薔薇色、藤色、すみれ色、そして・・・こんにちは、本日の季語は「ラベンダー」・・・夏の季語です。このラベンダーを季語として良いものかどうか、実はまだ賛否両論はあるのですけれども、これだけ多くの人々に認知されるようになれば充分季語として認められるのではないかと思うのですが、