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ある日の千唐流空手道直真塾一般部の稽古の話です。こちらでは鎮東(チントウ)の形の最初からの動作の分解とそこからの展開について行なっていました。この形の最初は下イラストになり、半身になりながら猫足をとります。こちらの半身になることは体捌きで相手の突きを避けている意味があります。千唐流の形の中では足捌きは行いませんが、その展開と応用になれば実際に使う際にステップを使いながら行なっていることも含まれます。続いて、次の動作が下イラストのようになります
ある火曜日の稽古の話です。研究稽古の日ですが、特別な日の中でもさらに特別になりました。タイトルからお分かりになると思いますが、特別ゲストにお越しいただいたのです。稽古の内容から出席者は少ないのですが、いずれもそれぞれのクラスで大会では優勝を含む上位入賞の経験者で、一般稽古とは異なったメニューをこなします。この日、先週から特別ゲストが来塾されるということを伝えていましたので、出席者は楽しみにしていたと思います。特にこの中の一人には将来、アクション関係の仕事
昨日の千唐流空手道直真塾三鷹少年部の稽古の話です。この日は体験の姉弟の二人がきてくれました。既存の塾生のご父兄からのご紹介からです。昨日は2グループに分けての稽古を行い、私はその体験の子たちを含めたグループを担当いたしました。そちらの話です。基礎的な内容からになりますが、正座の仕方からです。下イラストのような手順になりますが、③にあるところの指の部分も重要になります。手先から足先まで全身を使うのが空手の特徴になります。
昨日の続きです。ある土曜日の第2部になりますが、そこではペアを組み、第1部で稽古した内容に磨きをかけることになります。約束組手になりますが、パッと見には基本のパターンです。ですから、そういった意識で行なえは本当にそういうレベルになりますが、昨日お話しした拍子に留意した稽古であれば、ワンステップ上に位置する内容になります。もちろん、そういう意識は試合でも有効ですから、その話を盛り込みながらの稽古になりました。一般部の場合、武術としての意識を説くより、またまだ試合を
昨日の続きです。ある土曜日の稽古の様子ですが、内容的に3部に分けて行ないました。第1部と第2部は「形(かた)」に関した内容でしたが、第3部は組手を意識したメニューです。いつもとは稽古の流れが反対になったような感じになりましたが、これまで稽古してきたことを少し質をアップさせて、という意図で行ないました。タイトルにも書いていますが、今回は1人に対して連続して異なる相手が仕掛けてきて、それに対して瞬時に判断して対応する、というものです。出席者を2グループに分け、それぞ
今日のブログは稽古のことをテーマにしたものではありません。実は久々に「月刊秘伝」(BABジャパン)に寄稿することになった(12月に発売の2023年1月号です)のですが、その中で記す内容に関する話につながるテーマです。活殺自在を意識した内容ですが、人体にとって大切な頭部のことに関係します。武術で意識する急所はたくさんありますが、人体のコントロール中枢たる脳が収まっている部位だけに、しっかり意識されなければなりません。この部位に強烈な衝撃が加わった場合、命に関わるこ
稽古再開の前のブログでは空手道の基本的な認識をテーマにブログを綴っていましたが、そこでは「突き」・「蹴り」・「受け」・「打ち」についてお話ししてきました。それぞれのテーマについて、もっとお話ししたいことがあり、きちんと書くとそれだけで1冊の本になるくらいになると思われます。当然ブログで扱える分量ではありませんし、もしこのことを書くとなると、書籍として企画することになります。それがどれくらいの読者の方の興味を引くかは分かりませんので、企画出版としては難しいかもしれません。テキストのような
昨日の続きです。土曜日の稽古の第4部になります。この日は第1部で連続技、第2部でその稽古をベースに約束組手、第3部で自由組手、そして第4部が今日のテーマになり、「形(かた)」になります。当初、第4部では「形」のみの稽古を行なう予定でしたが、その流れも曖昧という人がおり、また実際にやっていると流れをなぞるだけというシーンも見かけましたので、実際にはここで2組に分け、その内の1組では順序を覚えてもらうようにしました。もちろん、指導者を付けた上でのことですが、時々もう1組の様
ある土曜日の稽古の話です。基本を意識したメニューとなりますが、その中にもいろいろあります。武術で必要な身体意識を磨くのも基本のテーマの一つになりますが、本来、そういうことはいろいろなシーンで必要とされます。しかし、なかなかそういう意識になってもらえず、単なるエクササイズに終始することも多くなるので、少し目先を変え、そういったポイントを改めて認識してもらうことも必要です。この日はそういう狙いでタイトルに挙げた内容を冒頭で行ないました。それぞれ分けてアップし
先週土曜日の千唐流空手道直真塾一般部の稽古の話です。こちらはその週の火曜日の稽古の流れから龍山(リューシャン)の形にある天地上下の構えの動作における技への応用の稽古が行われていました。前回の空手の記事にもあげましたが、もう一度中山先生の著書である「活殺自在になる(BABジャパン刊)」のp153より引用したものでその天地上下の構え(てんちじょうげのかまえ)です。天と地への上下への動きが入っている動きであり、そちらを使ったもので胸ぐらを掴まれた際に上から猿臂で落としそ
昨日の続きです。ある土曜日のことですが、昨日のブログでお話しした通り、この日は「突き」と「蹴り」だけになりました。「その場稽古(そのばげいこ)」ではなく「移動稽古(いどうげいこ)」のみです。直真塾の基本稽古の場合、種類をたくさんというより、他の技にも応用できるよう、武技の通則に基づき、細かくポイントを意識してもらいます。それを少しずつ開示し、そのことを念頭に数をこなすということになりますので、どうしても技の種類は少なくても時間を要することになります。しか
昨日の続きです。ある土曜日の第3部の稽古の様子で、組手になります。第2部で稽古した約束組手がどう活かされるかを期待していましたが、自由に動く相手の場合、なかなか思ったような状態になりません。戦うとなれば互いに必死ですし、自分の動きの裏を取られ、カウンターをもらってしまうこともあり、そういったことを心配し筒ということでは、今一つ踏み込めない、という心理が働くこともあります。しかし、そういう意識では勝てる勝負でも勝てないことになりますので、稽古で心技共に磨いていくこ
今日は武器術をテーマにします。空手道として稽古する武器術にはいろいろありますが、その中でも特に意識されるものに棒術がありますが、今日はその基本についてお話ししましょう。今は以前撮った写真を用いている関係で、あまり難しいことはお話しできませんが、だからこそ習い始めの頃を思い出し、基本に帰るというイメージでご覧いただければと思っています。空手道は本来素手の武術体系ですが、総合武術という側面もあり、そこでは武器の使用もあり、初代もよく稽古されていました。昔、金城裕先生が発行されていた
ある土曜日の稽古の話です。開始前に、早く来た者同士で軽く組手の稽古をしていました。私はそういう様子を見て当日のメニューを考えることがありますが、この日の場合もそうなりました。そこでは連続技を意識した内容になっていましたが、タイトルにもあるように拍子が気になりました。「連突き(れんづき)」を出しているのですが、「突き」と「突き」の拍子が間延びしていて、相手に防御されたり、反撃されたりする様子が散見されたのです。また逆に、「受け」から反撃に転ずる際も同様に間
今日も熊本でのお話になります。東京には昨日(1月10日)戻りましたが、熊本での話は今日の分と宗家講習のことがあります。話の流れから、空手に関することは明日からのブログでと思っていますので、今日まで熊本でのことをテーマにした内容になります。今回は熊本の親しい師範に会議や講習以外の時間にいろいろ連れて行っていただき、私の故郷ということはあっても知らないこと、新しい情報があり、とても新鮮な感じであり、また他県の方にも知っていただければということで今日も話を続けています。
昨日の続きです。昇級審査前で道場生の意識が高まっている中、より基本力をアップしてもらおうというつもりで稽古した日のことですが、これまで立ち方、「突き」、「受け」の様子をお話ししてきました。今日はその日の稽古の中で、「蹴り」の様子がテーマになりますが、あくまでも基本が前提になりますので、タイトル通り、定番の4種の技を行ないました。1回あたりの適切な文章量にするため、今日は前フリなしで進めていきます。まずは「前蹴り(まえげり)」です。上にその様子を示したイラストをアップしました
今日はタイトルに記してある「鍛錬」がテーマです。これは「鍛錬形(たんれんがた)」と言われることについての話ではなく、空手道で言われる拳足自体を鍛えることとしてお話ししていきます。武術としての空手道の場合、相手を効果的に倒すための方法として、正確に武技をコントロールして急所に当てる、ということが必要ですが、肝心の当てる武器の質についても意識する必要があります。換言すれば、実際に相手に触れる部位の強度が脆弱であれば、相手を攻撃したつもりが逆に自身の身体を痛める可能性が出てくるわけで、そ
空手の形は動物をイメージしているものも多くあります。千唐流空手の壮鎮(ソウチン)は牛をイメージしたものであり、ドッシリした重みのある重厚な形でなくてはなりません。千唐流は那覇手系と首里手系どちらの流れも汲んでおり(那覇手系は接近戦で重厚性があるのが特徴で首里手系は俊敏性と遠間での戦いを得意とします)千唐流初代宗家の千歳剛直先生は首里手と那覇手の大家(新垣世璋師範、東恩納寛量師範、喜屋武朝徳師範、本部朝勇師範、知念三良師範)からの教えを受けており、どちらにも一長一短があることを見