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レジンに花を入れて固める場合、いろいろと制約があります。ひとつはエポキシレジンの発熱の問題。エポキシレジンは、2つの液体を混ぜ合わせることで化学反応が起きて、透明に硬化する素材ですが、ほとんどの製品が硬化する時に化学反応によって発熱します。発熱の度合いは製品によってまったく違いますが、一度に数百グラムの液を混ぜ合わせて固めようとしますと、たいていのものはかなり熱くなりますし、製品によっては焦げて煙を発生させるものもあり、とても危険です。ですから、一度に固められるのは、ある程度の量まで
一般に「ドライフラワーに作りにくい」「ドライフラワーにできない」と言われているアルストロメリアですが、アメージングスタイルドライフラワー製法なら割と簡単に美しくドライフラワーにすることができます。いろいろと言うよりも、見ていただいた方が早いですね。模様が蝶のようですね花びらの花脈花びらにへこみやシワのないことにご注目いただきたいよく見ると模様ってこうなっ
レジンと植物を融合させた作品を作るために、流木を探しに海へ行ってきました。この場合の植物とは、『花や葉、シダ、コケ』と『朽ちた樹』を意味しており、それらをレジンによってひとつに融合する作品ということです。レジンに封入する場合、花も葉もシダもコケもドライフラワー、ドライリーフにする必要があります。植物は生きた状態ではレジンに入れられませんからね。『レジンテラリウム』と名付けた最初の作品渓流で採取したコケをドライにして水のようなレジンに閉じ込めました現在は2作目を制作中
フラワーショップでベニバナがありましたので、アメージングスタイルドライフラワー製法でドライフラワーにしてみました。ベニバナって、観賞用のトゲナシベニバナと、染料などを採るためのベニバナがあるんですね。はじめて知りました。ベニバナのドライフラワーは、なんとなくよく見るような気がしますから、たぶん割と簡単にできるのだろうな、と思いましたが、花の下の総苞がつぶれずに乾燥するのかどうか?花よりもそちらの方が気になったので、10日ほどかけてドライにしてみました。それでは見ていただきましょ
レジン造形作家である私が、なぜ新しいドライフラワーの作り方を考えたのか、ということについてお話しますね。私は子どもの頃から花が好きでした。大人になり、雑貨屋で働いたことがきっかけで、自分でも雑貨を作るようになり、ある時レジンという素材を見つけて以来、レジンでインテリア雑貨やアクセサリーなどを制作する造形作家となって現在に至ります。花が好きでしたから、花をモチーフにした作品もこれまでにいくつか制作してきました。ポリウレタンレジン製のバラのフレームそのうちに
まず最初に、アメージングスタイルドライフラワーのホームページに、「作り方と製法の特徴」と「製法特許について」というページをあらたに作成しました。作り方がわからないと、お始めになるにしてもためらってしまいますし、教室などでこの製法をお教えしていいものかどうか、と疑問にお感じになる方もきっと多いと思いますので、技術の権利はだれにもなく、自由にお使いいただける理由について、特許庁のデータベースを引用してご説明しています。よろしければご確認くださいね。さて、今回は講
続きです。レジン講座の講師依頼に拙宅にいらっしゃった講座を運営する会社の社長に、考案したばかりの製法で制作したドライフラワーを「今、これまでにないレジンフラワーを作ろうと思っているんですよ」と、大輪のバラのドライフラワーをお見せしたところ、社長の眼が見開いて動かなくなってしまいました。あれ?どうしちゃったのかな?と思いながらレジンフラワーのことをしばらく話していますと社長が「ちょ、ちょっとすみません。これ、なんですか!?」「なんですかって
3月、4月はとても忙しくて、2月に仕込んだままだったアネモネとニゲラを、ようやく取り出すことができました。どちらもきれいなアメージングスタイルドライフラワーになっていましたよ。このアネモネは、セントブリジットという品種だそうで、花びらがたくさんありますから、フラワーショップで見た時に「ダリアかな?」と思いましたが、葉を見ますとキンポウゲ科ということは一目瞭然ですから、アネモネとわかります。アネモネニゲラ埋設材を落とします。今日は取り出してクリーニン
スイートピーは花びらが弱そうですが、実は案外簡単にドライフラワーに作ることができます。シリカゲルで埋めて作ってもきれいにできますが、アメージングスタイルドライフラワーと比較してみますと、さてどうでしょう?それではご覧くださいね。アメージングスタイルドライフラワー製法で乾燥させたスイートピーです。こちらが生花の時の画像。ほとんど変わりませんね。上の画像は茎が細くなっていますからドライフラワーとわかります。シリカゲルで作ったドライフラワーと比較してみましょう。
桜にはいろんな種類があって、ほぼ一年中なにかしらの品種が咲いている、と言ってもいいですが、1月になりますと、フラワーショップでも様々な桜が売られるようになりますね。先日、「梅がほしいな」と思ってフラワーショップへ行きますと、かわいらしい「啓翁(けいおう)桜」が売られていましたので、これはいいものが見つかったとさっそく買い求めて、アメージングスタイルドライフラワー製法で作ってみることにしました。啓翁桜の仕込みの様子を見ていただく前に、まずは先年ドライフラワーにしました、十月桜の画
フリージアをアメージングスタイルドライフラワー製法でドライフラワーにしてみました。球根植物は乾燥させにくいものが多いのですが、フリージアはわりと簡単にドライフラワーにすることができます。いつものように大きな画像をアップしていますので、拡大してよくご覧くださいね。クローズアップしていきますよ。花びらがピンとして、花脈もきれい。つぼみはどうしてもつぶれてしまいますが、花はそのままでドライフラワーになりま
ナデシコをアメージングドライフラワーにしました。素朴でとても可愛らしいドライフラワーになりましたよ。ナデシコとカーネーションの違いは、おそらく厳密にはないのでしょうね、みんな「ナデシコ科」ですからね。たぶん、花びらが一重のもの、小ぶりのものをナデシコと呼んで、花びらの枚数が多いものや大ぶりのものをカーネーションと区別しているのでしょう。ビオラとパンジーみたいなものですね。ビオラとパンジーを区別しているのは、おそらく日本だけですから、日本人は「細かい」性格なのでしょう。いつ
キク科の花をドライフラワーにするのがむずかしい理由は、ひとつは花びらの数が多いこと、もうひとつは長く咲いているので、フラワーショップで選ぶ際に、その花がいつ剪定されたのかがわかりにくいことです。ご自分のお庭で咲いている花をドライフラワーにするのが一番いいのですが、なかなかそれもむずかしいですから、どうしてもショップで求めることになりますね。総じて、小さい花はドライフラワーにするのが簡単なのですが、キク科の花に限ってはそれがあてはまりません。もちろんダリアのように、大輪で花びらの数が
シリカゲルを使わない独自の新しいドライフラワー製法、アメージングスタイルドライフラワー製法で、ダリアのドライフラワー作りに再チャレンジしました。ちなみに最初は大輪のダリアで作ってみたところ、あまりうまくできませんでした。その様子はこちらでご覧くださいね。「ダリアのドライフラワーにチャレンジ」今回の仕込みの様子はこちらでご覧いただけます。「ダリアのドライフラワー作りに再挑戦」それでは画像を見ていただきましょう。
シダの葉には美しいものがありますね。山へ行ってきれいなシダの葉を探して採取してきました。シダの名前はくわしくありません。以前、図鑑を買って覚えようとしましたが、むずかしくて・・・左の葉はシノブで、右下のがカニクサという蔓性のシダ、これくらいはかろうじてわかります。これを乾燥させてドライリーフにして、エポキシレジンに閉じ込めて作品を作ろうかと思っています。だいたいデザインは決まりました。押し花のように挟んで乾燥させますと、ぴったんこになってしまっておもしろ
5センチ角のキューブのレジンに、デンファレを封入してみました。こうした完全な立方体をレジンで成型するのは、実はとてもむずかしいのです。しかも中に有機物である花を閉じ込めるのは、さらにむずかしさが増します。15年前に一度チャレンジしてみて、「これは一筋縄ではいかないな、今の自分にはムリ」と痛感してやめて以来、15年ぶりの再チャレンジです。まずは画像を見ていただきましょう。パッと見はいい感じですが、上部に気泡がついてしまって、まずは失敗です。最初からうまくいくこと
※この記事は2024年5月6日に更新しました※レジンに花を封入しますと、アクセサリーや雑貨、インテリア、固まるハーバリウム、オルゴナイトなど、いろいろな作品作りを楽しむことができます。でも、生花や生の木の実や葉をレジンに封入することはできません。封入してもすぐに劣化・変色してしまいます。なぜかと言いますと、植物の細胞が死んでしまうからです。ですからレジンに封入するのは、ドライフラワーや押し花、ドライリーフ、ドライフルーツ(ちょっとむずかしい)などの乾燥させた植物
カラーはドライフラワーに向かない、作れない花とされていますが、このドライフラワー製法ならきれいに乾燥させることができます。乾燥剤を多めにして仕込めば、それほどむずかしい花ではありません。それでは見ていただきましょう。カラーのアメージングドライフラワー制作動画この投稿をInstagramで見るkumazaki(@amazing_dryflower_resin)がシェアした投稿シブい色合いのカラーこの
今日ご覧いただきますドライフラワー、ドライリーフは、ドライフラワーをお作りになったことのある方なら、そのすごさがおわかりいただけると思います。小さな花や葉っぱをきれいにドライにするのはとてもむずかしく、シリカゲルでは作れないドライフラワー、ドライリーフです。いや、この製法以外では作れないかも。それではどうぞご覧ください。野菊のドライフラワー花びらにご注目。アップハキダメギク(かわいそうな名前・・・)花の大きさは4~5ミリ
さて、特許出願のための資料をまとめながらも、講座の方は2004年の3月からスタートしました。最初はすでに教室を運営されている先生が多く、その先生方にレジンの扱い方や、ドライフラワー製法を覚えていただいて、それぞれの教室で展開していただく、という流れですね。東京、名古屋、大阪の3か所で講座がはじまりました。もちろんすべて私一人で全部回ったわけです。講座での作品制作の様子レジンとドライフラワーを並行してお教えするという、私の意に反して変則的な講座内容とな
フラワーショップにかわいらしいタンザニア産のクレマチスが売っていたので、アメージングスタイルドライフラワー製法で、ドライフラワーにしてみました。このクレマチスの名前は「アメージング・オスロ」というそうで、名前に縁があって、なんだかうれしくなりますね。いつもこのブログをお読みいただいてる方はもう聞き飽きたと思いますが、初めての方もいらっしゃると思いますので、念のためにおことわりしておきますが、これからご覧いただくクレマチスは生花ではなく、ドライフラワーですので、お間違いのないように
アメージングスタイルドライフラワー製法で作ったドライフラワーは、よく生花と間違われますが、デルフィニウムは生花もなんとなくドライフラワーのような風合いなので、ドライフラワーにしても生花とほとんど変わらないですね。茎が少し細くなるからドライとわかる程度で、手に持って花を見くらべましても、どっちが生花でどっちがドライフラワーかよくわからないです。ということで見ていただきましょう。(花の挿し方が雑なのは性格です)左アメージングスタイルドライフラワー右生花生花ここから