ブログ記事238件
ちょっとヘレのナイフについて調べていました。拙著『北欧ナイフ入門~モーラナイフからストローメングナイフまで~』でも、プッシュしたノルウェイのナイフです。北欧ナイフ入門~モーラナイフからストローメングナイフまで~postedwithamazletat17.11.19株式会社新百合ヶ丘総合研究所(2015-07-19)売り上げランキング:11,155Amazon.co.jpで詳細を見るこの本を書いた時には、まだまだヘレのナイフって入手経路が限られていた
前回、「少しYouTubeの動画を見ている」なんて書きました。やはりナイフや、研ぎの動画が多くなってしまうんですが、「上手く研いでいるなぁ」というものもあるのですが、個人的に「ん?」と気になるものも少なからずあったりします。それは「研ぎ」のやり方そのものであったり、あるいは「研いだものに対する切れ味の検証法」について、だったりします。ただ……。使用者が「問題なく使える」ということであれば、それはそれでいいわけですし、外野が口を挟む筋合いはありません。なので、特定の
さて、昨日の続きです。昨日は、フクロナガサを本家本元に研ぎに出し、さらに質問の回答を頂いたものを、フィードバックしてみました。ただし、「鎬がついている面」、一般的な表面のみについてです。問題は裏面なんですよねぇ。じゃあ、まず、裏面をもう一度ご覧いただきましょう。刃先と背の部分に裏押しが出ており、典型的な「片刃の和式刃物」の体裁になっています。私の問題意識は、「新品の時、背の部分には裏押しがなかった」という部分から始まっていて、「背の部分にも裏押しを作ろ
そういえば、全然書いたことなかったな、と思い出したので今日はコンベックスグラインドのお手軽な研ぎ方のご紹介。正直、私はなんでもかんでもコンベックスにしてしまう、という昨今の風潮はあまり好ましく思っていないのですが、実際に、コンベックスのものを研いだりする機会もありますし、誰かのお役に立つこともあろうと大ナタ振るって書いてみることにしました。よく動画なんかで見るのは、「しゃくり研ぎ」というやり方です。砥石の上で刃をしゃくるようにして、刃先を丸めていく、というやり方ですね。
今日は、さらにフクロナガサ(叉鬼山刀)に突っ込んでみる、の8回目。前回のおさらいや、新しい資料の紹介なんかをしようと思ってます。まず、前回のそれですが、「きちんと裏押し部分が平面になるように研いだ4.5寸のフクロナガサ」があります。このくらい研ぎ込んで初めて、裏押し部に平面が出ます。一般的な和式の刃物と比べると、裏押し部分が割と広いですよね。これは6寸のそれですでに体験済みだったのですが、今回まっさらな状態(ちょぴっと小刃を研いだりしたけど)から、少しづつ研ぎ進
というわけで、今日もナイフ関係の記事です。ホローグラインド、というグラインド形状は皆さまきっとご存知でしょう。ブレード側面が凹状にえぐれており、ナイフの重量を軽くしたり、あるいはバランスをとりやすくしたり出来るグラインドです。最近、私が入手したものでは、ベレッタBerettaラブレススキナーナイフレザーシース付postedwithamazletat17.08.11ベレッタ売り上げランキング:124,662Amazon.co.jpで詳細を
北欧ナイフの、プレス抜きのブレードと鍛造ブレードの違いを前回は書いたわけですが、今日は和式刃物、それも鍛造されたもの(のほうが圧倒的に多いけど、“鍛造”の示す言葉に大きな違いはあったりする)について。結構、私はフクロナガサ、あるいは叉鬼山刀について書いてきているんですが、自分で調べたり、あるいは親切にも制作者であるところの西根親方に聞いてきて下さる方もいて、「研ぎ」の問題に関しては、ほぼ一件落着した感はあります。つまり、「表面はベタで研げるけれども、刃先はハマグリに仕上げる」
最近、ちょっとYouTubeを良くみています。やっぱり、ナイフとかアウトドアとか、そういう動画を多く視聴してしまうのですが(やっぱり、「バドニング」って書いてあるものが多いなぁ)、ちょっと気づいたことがあります。それは、「鏡面磨き」に関する動画の多さ。一番よく目にするのが、ボロボロ、錆び錆びのナイフや庖丁を、研磨や研ぎによって再生し、ピッカピカの鏡面に仕上げるというアレ。皆様も、何かしらの動画をご覧になったことがおありでしょう。私はあまり、鏡面磨きにこだわる方で
こんにちは。もう、年の瀬ですね。クリスマス、あるいは自分へのご褒美として新たにナイフを買われた方も多いんじゃないかと思います。ですので、今日もやっぱりナイフの話題。北欧のナイフの場合、一度ベタで研いで、フルスカンジにしてから好みの刃を付けると、スッキリとした切れ味を得られることが多く、私も多くの場合で勧めています。モーラナイフ、ヘレ、Laurinmetalli製ブレードを刀身に使ったプーッコやレウクなど、ほとんどの場合、一度、フルスカンジにしてやったほうが、ス
人里を離れて一人でたくましく生きる。と言ってアナさんは雪の女王ではなく、生活の知恵をフルに活かしてジャングルの中で自給自足を楽しむキュートなハンサムガールである。‘bushcraft’をどう訳したらいいかうまい言葉がみつからないが自然環境の中の生活の知恵だとwikipediaは言っている。何の気なしに見始めたら止まらない。かなりの長編なので、所用を済ませるなど何度か中断はしたが、結局最後まで見てしまった。今は、続編をピックアップして楽しんでいる。どこの国なのか
というわけで、今日は剣鉈のお話し。秋田五城目の山刀(ナガサ)を手に入れ、ちょくちょく遊びながら使ってみているのですが、とってもいい感じなんですよ。まず、切れ味がシッカリと出ている。また、片刃のハガネ部分はハマグリ刃に研がれ、強度があり、永切れします。もっと使い込んでいかないと、分からない部分、使い込むことで変化する部分はありましょうが、今のところ大満足。多分、もっとキンキンで切れ味のよい剣鉈や山刀ってあると思うんですが、自分にとっては秋田のナガサって、なんか使い
というわけで、今日もブログ更新です。今日は、「バトニングを問い直す」という大きな問題を、大上段に構えてちょいと書いてみようかなっと。バトニング……。これをやらなければ、ブッシュクラフトではない!これをやれないナイフならば、ナイフではない!とか、そういうご意見は私も随分頂きましたが……今もって、私はそれらには同意できません。いや、そもそもなんですが、バトニングは英語でどう書くかご存知でしょうか?そうですね、Batoningです。ingがついていることから、「b
今日は、ちょっと力の入った記事です。というのも、先日、山鉈を注文させて頂いた米田刃物鍛冶屋の米田さんと、ちょっとやり取りをしていて、「あっ、そういうことだったのか!!」と目からうろこが落ちたので、それをご紹介したいのです。よく、秋田の鍛冶屋さんとか、そこで作られた刃物を取り扱うウェブページに行くと、大抵、「秋田特有の裏スキがあり、切れ味が抜群」なんて文言が書いてあります。率直に言って、私は「なんか変だな……」と思っていたのです。だって、和式の刃物で片刃のものには大抵「裏ス