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こんばんは。たぬきです。研承レビューの続きを。今回はレジノイドです。研磨剤等、砥石の材料と熱硬化性樹脂を混ぜて100℃とか200℃とかて硬化させて作った砥石です。ビトリファイドに比べて研磨剤が樹脂に埋もれている分、砥面から突出している部分が小さく、傷が小さい特徴が有ります。(水に浮いている氷みたいな物です。水面から出ている部分は僅かで、ほとんどは水中にあります)また樹脂ゆえに柔軟性や弾力性があり、包丁など点で研ぐ刃物にもあたりが柔らかく感じますね。逆に、狂った裏を平らにするような使い
こんばんは。たぬきです。弘法市で底浚いをみつけました。これを再生していきましょう。これが底浚い鑿。錆びてやれてます。ミニグラインダーのスポンジバフで錆を落とします。ざっと錆を取ると前持主が削ったらしい超絶下手なグラインダー痕が出てきました。これを手ヤスリとミニグラインダーで削り直して全体の形を整えます。刃先は精密ヤスリで整えます。刃先はヤスリでは無理かと思いましたが、あっさり掛かりました。切ると言うよりは引掛けて引き倒す道具なのでこの硬さで良いのかも。改めて全体を磨いてから黒染め
こんばんは。たぬきです。鑿箱の続きを。枠を接着します。以前はハタ金を持っていなくて底板と枠の縦横を接着してから残りを接着したりと、悪あがきしながら作ってました。今はハタ金があるので枠だけで接着する事もできます。道具はありがたいですね。枠に底板を落とし込んで接着します。重しが手を付けていない酒パックという(笑)鑿を置く台を作ります。出来ました。鑿を並べるとこんな感じ。追入の5厘と寸二、向待、奴、鎬、平待等を収納しました。さっぱりしたー。矢印が今回作った箱。最初の1箱は京都の町
こんばんは。たぬきです。今回は1分鑿のベタ裏を透き直します。去年、2021年の8月15日にアップした「1分鑿を再生する」の記事で書いた鑿が再び登場です。この、鋼が多過ぎる鑿を覚えてらっしゃるでしょうか?これは裏が凹んだ砥石で研がれており、完全に狂っていました。それを直すべく押し続けた結果、ベタ裏になっていました。と言う訳で、まずは透き直す治具を作りましょう。端材を組み合わせて写真の治具を作りました。穂を溝に差し込み、壁をリューターのガイドとして使う作戦です。砥石
こんばんは。たぬきです。大井競馬場フリマが続きます。廣近の追入鑿。写真真中の下にある幅の広い鑿3本です。これを研ぎます。廣近は東京の鑿鍛冶さん。刃を硬く仕上げていて、パリパリした刃味なんて言われてるそうです。これは一寸。角打ちです。廣近の刻印の上に、亀甲に「み」がありますね。東京鑿共同組合の刻印です。表は普通に研げました。裏はまだ錆アナが残ってます。使いながら減らしていくしかないですね。無理すると角付近が折れるかもしれません。こちらは寸二。前の持主の癖でどれも片刃になってま
『名探偵コナン100万ドルの五稜星(みちしるべ)』を観てきた。ストーリーは、新聞やネットの映画評を見ていただくことにして、私がもっとも、お~っと心に響いたシーンをお知らせしたい。全体にていねいな作りになっているが、とくにみなさんに注目していただきたいのは、石造倉庫の鑿の痕である。ほんの何秒かだけ背景に石壁が現れるが、鑿の痕がカーブしているのである。興奮して、言葉足らずになっているようだ。小樽の有幌町に残る木骨石造倉庫の壁小樽と同じく函館も近代建築が多く残っ
\さぁ、つぎの攻略者はきみだ/替刃時代の攻略者はココが違う‼攻めの鑿(のみ)研ぎ攻略バイブル配信中!大工・鑿研ぎ(のみとぎ)レスキュー/研作です。鑿(のみ)の研ぎ方を最初に教わる時によく言われるのが、「鑿(のみ)を前に押し出すときに力をいれろ!」研作も親方にそう教わり、前に押し出すときだけに意識を向けて最初は研いでいました。でも、それを鵜呑みにしすぎると、しのぎ面が丸い=切れ味が永持ちしない鑿(のみ)から抜け出すことができず、