ブログ記事14,426件
プロローグの座右の銘「生者必滅会者定離」(しょうじゃひつめつえしゃじょうり)生きるものは必ず死に、出会ったものは離れることが運命。たとえそれが死別であったとしても、生き別れであったとしても。マトリョーシカを一体、また一体と開いていく。最後の一体こそが、このマトリョーシカの肝だった。一定の比率で小さくなっていく他の人形とは異なり、最後の一体だけは親指程度の大きさに突然サイズダウンする。そこに描かれているのは、外側の一番大きな人形と同じ少年の顔。しかし、最後の一体も笑ってはいるものの、外側の人形
【あらすじ】主人公の秋山菜々子は、高校球児の母親(シングルマザー)である。ひとり息子の航太郎は、神奈川県のリトルシニアリーグ(西湘シニア)でエースとして活躍し、和歌山県知事杯で全国優勝を成し遂げる。高校野球強豪校のスカウトたちから声を掛けられるが、一番行きたかった全国屈指の名門校である大阪の山藤学園からは声が掛からなかった。最終的に航太郎は甲子園出場経験のない大阪の新興私立高校へ進学した。希望学園高校をあえて選んだ理由は、特別特待生として学費も寮費を全額免除してくれるという待遇だった
読書感想になります「日本の貧困女子」読んでて、毒親とモラ夫のオンパレード。虐待とDVのオンパレードな内容です。内容的には、「最貧困女子」よりはマシ・・・ですが、微妙だな。『読書感想〜最貧困女子〜』読書感想になります「最貧困女子」えーと・・・実はラギーの地元、スラムの女子とかこんな感じかな〜とか、そんな気分で資料収集のつもりで読んだんですが・・・甘か…ameblo.jpラギーの家は、父親は逃げちゃってるんだよね?母親は死去。お婆ちゃん子なわけですが、ラギーは虐
皆さんこんばんは。五月も終わりました。GW明けはホント厳しい日々つづきでしたが、何とか乗り越えれました。来てくださった方々感謝です。引き続き6月もよろしくお願いします。さて恒例の夜中の本紹介。「おいしくて泣くとき」森沢明夫エエ話なかり書く森沢ワールド。心がすさんでいる時に読むと、ほぼ100%の確率で泣かされてしまいます。さて今作はどうでしょうか?物語の豚は貧困家庭の子どもたちに無料でこども飯を提供する大衆食堂。その店の中学生の息
読書感想になります。「癒しの虫たち」写真集ですね。図鑑ではありません。エッセイと写真の本なのですが・・・癒しですよ!イモムシがめちゃ可愛い!あのプニプニ感を推してる人が、さらには本にしてしまう人がいたーーーー!!!!そして、こんな場面が撮れました〜からの、セリフを入れたら、面白い劇になってる!?みたいな。こういうイジリは好きだ!そもそも一次創作だしね。文を書いてる人は、虫沼にハマったのが社会人になってから。それまでは虫は苦手だったとのこと。実は、こう
読書日記2024-87つきはぐ、さんかく菰野江名(著)[ポプラ社2023年1月発行]あらすじ惣菜と珈琲のお店「△」を営むヒロは、晴太、中学三年生の蒼と三人兄弟だけで暮らしている。ヒロが美味しい惣菜を作り、晴太がコーヒーを淹れ、蒼は元気に学校へ出かける。しかしある日、蒼は中学卒業とともに家を出たいと言い始める。これまでの穏やかな日々を続けていきたいヒロは、激しく反発してしまうのだが、三人はそれぞれに複雑な事情を抱えていた――。傷つきながらも身を寄せ合って生きてきた三人が
読書感想になります。「DCD発達性協調運動障害不器用すぎる子どもを支えるヒント知られざる発達障害」ん?・・・これを読むと・・・もしや、上の子・・・ややDCDの気があるか?薬を飲むのが苦手なんですよ、中学生にも関わらず。思い返すと、乳児の頃は、ゲッブで戻しまくり。私の肩や背中はびちょびちょ。乳幼児期から、兆候があるのね。寝返りが遅いとか。ハイハイや一人歩き然り。薬を飲むのが下手なのもDCDの傾向があるのか???とにかく体を動かすこと全般に遅れがあるのがD
読書日記2024-85ブラック•ショーマンと覚醒する女たち東野圭吾(著)[光文社2024年1月発行]あらすじこの人は人生をリノベーションするつもりだ――亡き夫から莫大な遺産を相続した女性の前に絶縁したはずの兄が現れ、「あんたは偽者だ」といいだす。女性は一笑に付すが、一部始終を聞いていた元マジシャンのマスターは驚くべき謎解きを披露する。果たして嘘をついているのはどちらなのか――。謎に包まれたバー『トラップハンド』のマスターと、彼の華麗なる魔術によって変貌を遂げていく女性たちの物
皆さんこんばんは。恒例の夜中の本紹介。「変半身」村田紗耶香(変半身)は(かわりみ)と読みます。他にの人には絶対に書けない作風の村田ワールド。さて今作はどうでしょうか?今作は二作の作品が収められた中編集。タイトル作は離島に伝わる伝統的な儀式がテーマ。もうひと作品は村田さんお得意の(性)がテーマの作品。村田さんは過去にも(性)がテーマの作品をを多く書いてきています。兎に角(性)に対する村田さんの見解は独特。得に男にはわからない女
ただいま絶賛大人気のこちらを本日はご紹介。こわいよーこわいよ、そんな声があちこちから聞こえてきますぞ『近畿地方のある場所について』読みました。近畿地方のある場所についてAmazon(アマゾン)出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B0CFPCCSJH行方不明になった友人の残した、彼が集めてきたいろいろなやばいうわさ。伝承。奈良小学生行方不明事件。ジャンプする女。まっしろさん.ネットの情報。学校の怖い
読書日記2024-82世話を焼かない四人の女麻宮ゆり子(著)[光文社2019年8月発行]あらすじ裏の顔を持つ住宅メーカー総務部長、2トントラックを乗りこなす宅配ドライバー、“敏感すぎるセンサー”に悩むパン屋アルバイト、逃げた夫に代わり経営者となった清掃会社社長――わたしを幸せにするために働く女性たち。頑張りすぎるあなたの背中をやさしく撫でる、新時代お仕事小説。感想『敬語で旅する四人の男』の続編というか斎木くん繋がりの女性のお仕事話でした。もう少し間をあけて
【読書記録】398冊目「森見登美彦夜行」10年前、京都鞍馬の火祭りで突如として行方がわからなくなった長谷川さん。彼女に逢いたいと願う者たちが、再び京都に集まる。通りかかった画廊で、長谷川さんの姿を見かけ彼女じゃないと思いながら中に入り、不思議な空気感を放つ銅板画に惹きつけられる。この銅板画に、纏わる夢かうつつか、不思議な物語が集まった仲間達から紡がれていく・・・・独特な世界観に惹きつけられました夜行上(フラワーコミックスα)Amazon(
美容院でシャンプーしてもらっていると、「お疲れですか?」「えっ?わかりますか~」「頭皮がすごく固いです、赤信号点滅の一歩手前ですかね~」朗らかな声で指摘してくれる美容師さん。どいうことですか?その朗らかなトーンが逆に怖いのですけど~赤信号の一歩手前ってことは、くも膜下出血とか起きうるってことですか?受け流すことができないのに深く聞くこともできない。病気に対し敏感になる年齢になってきたのに、明日が来ることは当たり前だと思っている。日々の単調な暮らしに感謝することを忘れ、噂話に優越
※※この本を読んで一言※※メフィスト賞受賞作らしい作品。粗削りだがパワーを感じる面白い作品でした。※※※※※※※※※※※※※※※12月にあるとき、急に「そういえば最近、大好物のメフィスト賞受賞作を読んでないな~」と思い、メフィスト賞受賞作を何冊か一気に買いました。そして今回読み始めたのが周木律さんの「眼球堂の殺人〜TheBook〜」です。作者の周木律さんの名前からして理系全開の作品だと推測できます(笑)。全体の感想としては、スケールの大きな舞台装置、それを利用した殺
読書履歴と個人的なカテゴリー分け【1】へ戻る三津田信三さんの作品を読むのは「厭魅の如き憑くもの」に続いて2作目です。この物語も“ミステリーの中に説明不能な怪異は存在する”といったハイブリッドな感じです。しかし「厭魅・・」よりは、“ミステリーは多め、怪異は怪異としてよりはっきり”としているため、「厭魅・・」で私が感じたどっちつかずな感じはありません。この物語の中で斧高の母親の無理心中や岩槻の発狂(?)と死など、どことなく怪異をにおわせるものがありましたが、ラストではっき
毎週日曜日更新の書評コラム「千波留の本棚」第525回はポール・ギャリコさんの『ハリスおばさんパリへ行く』をご紹介しました。※現在のタイトルは『ミセス・ハリス、パリへ行く』です。PickItemミセス・ハリス、パリへ行く(1)(角川文庫)[ポール・ギャリコ]楽天市場990円${EVENT_LABEL_01_TEXT}ミセス・ハリス、パリへ行く【電子書籍】[ポール・ギャリコ]楽天市場990円${EVENT_LABEL_01_TEXT}
主人公の松尾純一郎の立場になって、自分と松尾さんを重ね合わせながら読み進めました。自分の夢を叶えるために55歳で大手ゼネコンを希望退職して、退職金を注ぎ込んで喫茶店をオープンしたがうまくいかず、家族からは見放されて卒婚(熟年離婚)となってしまったバブル世代の57歳のおじさんのお話。妻から「あなたって本当に何もわかってないのね」と言われ、娘からは「お父さんって、本当に何もわかってない」前妻からは「あなたは相変わらず、何もわかっていない人なんですねえ」同期入社の友人からは「お前は本当に、何
※※※※※※※※※※※※変更点(5/31)2面白くて人にもオススメできる作品にヴェルサイユ宮の聖殺人(宮園ありあ)を追加しました。※※※※※※※※※※※1お気に入り作品神様ゲーム(麻耶雄嵩)【2017.8(12)】向日葵の咲かない夏(道尾秀介)【2017.8(26)】慈雨(柚月裕子)【2020.11(204)】イニシエーション・ラブ(乾くるみ)【2017.7(8)】探偵が早すぎる(上・下)(井上真偽)【2019.10(161)】隻眼の少女(麻
石持浅海さんの作品は「月の扉」「心臓と左手座間味くんの推理」の座間味くんシリーズのみだったので、石持さんの別な作品も読んでみたくなり、「扉は閉ざされたまま」を選びました。読み終わってから知ったことですが、これは「碓氷優佳」シリーズなんですね。この優佳については後で述べたいと思いますが・・読んでみてとても面白く読めました。殺人事件での頭脳戦はとても読みごたえがあり、読んでいる最中もハラハラドキドキしていました。なおこの頭脳戦を読んでいて、漠然と漫画「デスノート」の夜神月とLのやり
本日のご紹介本はこちら。生きづらさって何?気遣いって何?カワイソウ、って言ってあげよっかwAmazon(アマゾン)出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B0CX1S6K7YK大時代からの付き合いがある女子5人組。「繊細さん」「バリキャリ」「専業主婦」「インフルエンサー」「売れっ子漫画家」それぞれが、生きづらさを抱えている。そんな彼女たちに襲いかかる不幸。行方不明になったり傷害事件を起こしたり自
おひさしぶりです。体調&メンタル壊して寝込んでました。持病持ちは辛いよ。「もう、だめかもぽ」(なんせ不安障害なので)なんて弱音がちらりと脳裏をかすめてたこのアタイですが「これを読むまではがんばろう」そう思って楽しみにしていた本。通称『にる門』。本日のご紹介はこちら最近流行の「因習村」系さるがくるるるほとけもいるるる『極楽に至る忌門』読みました。極楽に至る忌門(角川ホラー文庫)Amazon(アマゾン)Amazon.
読書日記2024-86ぼくは青くて透明で窪美澄(著)[文藝春秋2024年1月発行]あらすじ高校一年の夏、ぼくは彼に恋をした。「ぼく」(羽田海)は、血の繋がらない継母の美佐子さんと二人暮らしをしている。ぼくが高校一年の夏に、美佐子さんの仕事の都合で引っ越しをすることになった。幼いころは父さんと母さんがいたけれど、ぼくが六歳のときに母さんは家を出ていき、その後美佐子さんと結婚した父さんもどこかに行ってしまった。勉強も好きじゃないし、運動も得意じゃない。いつか美佐子さんとも離れ
「絶対残酷博覧会」都筑道夫再読これは長らく文庫化されなかった1つ。ハードボイルドものと言っていいのか、皮肉な暗いアクションものというか。合本になっていた「危険冒険大犯罪」はユーモアのあるアクション小説だけれど、こちらは暗い感じ。そして短編集だけれど、全体的にあまり出来は良くない。これと「哀愁新宿円舞曲」は長らく文庫化されなかったけれど、両方ともあまり出来がいいとは言えない。だから見送られていたのか。いずれにせよ都筑先生にはジャンルバラエティがあり、無数のジャンルを書く人であり、そ
恩田陸さんの作品は「MAZE」に続き2作品目になります。この作品を選んだのは読書の先輩が恩田さんの作品が好きで、そしてこの「Q&A」が面白いと教えてくれたからです。こうして買う本が決まっていたので、この作品はいつも以上に事前情報は全くなしで、裏のあらすじも読まず読み始めることができました。読み終わっての感想は、冒頭から物語に引き込まれるくらい面白く、そして謎に満ちていてその謎が知りたくなり、最後までそのペースが続く稀有な作品だと思いました。(なお初速からトップスピードで面白く
こんにちは朝は晴れてたけど、今は曇り空になったみぬ☆周辺〜☁今日はゆっけさんとプチ遠出中です🚙それでは読書記録〜✍📕↓↓ー赤虫村の怪談ー著)大島清昭愛媛県の山間部にある赤虫村には、特異な妖怪譚が存在する。黄色い雨合羽を着て嵐を呼ぶ「蓮太」、火災を招く「九頭火」、廃寺に現れる無貌の「無有」、そして村の有力者一族が信奉する「苦取大明神」。かねてから赤虫村について調査していた怪談作家・呻木叫子は、村の名家・中須磨家を襲う不可能犯罪の解明に関わることになる。神木の枝上に遺
本日の本は中山七里か東野圭吾かって言うくらいハイペースで出版してる中山さんの小説。『特殊清掃人』読みました。特殊清掃人Amazon(アマゾン)特殊清掃人|中山七里|本|通販|AmazonAmazonで中山七里の特殊清掃人。アマゾンならポイント還元本が多数。中山七里作品ほか、お急ぎ便対象商品は当日お届けも可能。また特殊清掃人もアマゾン配送商品なら通常配送無料。www.amazon.co.jp出典:https://www.am
※※この本を読んで一言※※山田悠介さんと言えばデスゲームのイメージがありますが・・これはデスゲーム??何にしてもサクサク読める作品でした。※※※※※※※※※※※※※※※山田悠介さんの作品は「ドアD」しか読んだ事がありませんが、デスゲームをメインに書くイメージがあります。そしてこの作品もデスゲームものだと思い購入しました。「ドアD」もそうでしたが、この作品もサクサク読めます。読むのが遅い私ですが、新幹線の3時間の移動の間に読むことができましたちなみに私流のデスゲーム
当ブログ「ネタバレ全開ミステリ小説読書感想文の部屋」におこしいただきありがとうございます。私がミステリ小説を中心に本を読み始め、読み終わるたびにブログに感想を書いてきましたが、その冊数も300を超えました。そこで5年前の2019年7月29日に「読んだ中で印象に残った作品(極力ネタバレなし)」を書きましたが、いい機会なので、それ以降に読んだ作品で印象に残った作品を今回上げていこうと思います。ただし直近で読んだ作品はどうしても記憶に残っているので、2024年4月と5月に読んだ作品は
異世界でカフェを開店しました。8(レジーナブックス)Amazon異世界にトリップしてきた元OLが、トリップ先の食のクオリティの低さに辟易し、ならばと自ら食文化を発展させていくファンタジー第7弾。1巻の感想はコチラ前作・7巻の感想はコチラ遂に結婚式でした!そして茄子ともち米GET回茄子については、漫画版ではマローが、「見た目は茄子だけど、トマトみたいなもんだよ!」ってコトで、茄子自体が未登場だなぁとは思っていました。茄子美味しいよねぇ毎週買います。
この作品はいつもどおりインターネットで面白そうなミステリー小説を検索して買ったものです。ずいぶん前に買ったので、買ったときの紹介文などは全く忘れていましたから、予備知識がゼロの状態で読み始めることができました。そして小泉喜美子さんの作品も始めて読むので楽しみにして読み始めました。読み始めてすぐになんか時代背景や文体が古いな~と不思議に思いました。そこで巻末を開いたら「この作品は一九六三年二月に文藝春秋社より・・」と書いてあり、昭和の中期の作品であることを知りました。読み終わって・