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大阪・心斎橋の長崎堂さんで(カステラが有名です)、直営店限定販売のクリスタルボンボンを購入しました。芥川賞作家の田辺聖子さんが愛したことで有名な砂糖菓子です。おすすめします。
書き出しに魂が籠っている。「バベルの塔の再現。シンパシータワートーキョーの建設は、やがて我々の言葉を見出し、世界をばらばらにする。」世の中は混沌としている。ザハ・ハディドの国立競技場が存在している、AIが発達している、カタカナ語が氾濫している、近未来の東京を舞台にしたパラレルワールド。現実のユートピアとディストピアを描いているような面白さがあった。生者の多様性や平等主義の暴走への違和感が建築家牧名や拓人らを通してリズミカルに表現されていた。1990年、埼玉生れ。2021年、「悪い音楽
こんにちは、田中リサです今日は芥川賞チャレンジ、第十弾金原ひとみ蛇にピアスの感想を書いていきたいと思います超有名作品ですねまずは、ネタバレあらすじからいきます。主人公のルイはクラブでアマというスプリットタンの男に出会う。スプリットタンとは蛇のように二股に分かれた舌のこと。ルイはピアスの拡張にハマっていたため、アマに影響され、自分もスプリットタンにすべく舌にピアスを開け拡張することにする。拡張するためにアマと訪れた店で店長のシバと出会う。ルイはシバが彫り師と聞き、刺青を彫りた
こんにちは、田中リサです。今回は芥川賞受賞作20年遡り読書チャレンジ、第二弾松浦寿輝さん花腐しを読みました。以下、感想です。ネタバレ、長文です主人公の栩谷(くたに)は友共同経営していた友人に騙され、逃げられ、デザイン事務所の借金を背負うことになる。金融会社からも借金をしており、その中の付き合いのある新宿の小さな消費者金融の社長の小坂という暴力団と五十歩百歩のようなことをやっている老人から、借金を返す代わりにある頼まれごとをされる。頼まれごととは、小坂の所有している取り壊しの決ま