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彼の名を聞く度に胸がチクっとしてザワザワした気持ちになるその感情の正体が何なのかよく分かっていなかった言葉として口にしたら胸の中にストンと落ちてきた僕の中に芽生えた『ヤキモチ』という感情それが当たり前の事だと言われてちょっとホッとした自分が思っているよりも僕は独占欲が強いのかもしれない「どこから始めましょうか?」「翔さんは仕事部屋の片づけをお願いします僕は1階を掃除しますから」掃除も分担した方が早いと思ったでも、翔さんが少しだけ戸惑った表情を浮かべた
俺がひと月近くグズグズしてたのを何も言わずに黙っててくれた貴方夕方、里に電話をいれた綾野君に連絡をくれる様にとお願いすると直ぐに折り返し電話があった「もしもし、何か有ったのか?」貴方の心配がダイレクトに耳に響く「直ぐに連絡したかったから」「何の?」「明日、実家に行ってくる」「うん、そうか分かった」貴方の優しさだよね何も言わないし聞かない「ずっと・・・グズグズしてて呆れてたでしょ?」「ふふ・・・する訳ねえじゃん・・・
〈O〉「すっげ~!」櫻井さんがお風呂から出るなり言った「え…何?」「俺が風呂に入ってる間にこれ作ったの?」「そおだけど…」「マジかぁ…!」そんなに驚く?オムライスとスープとサラダ…だけだよ?「あ…僕も一緒に食べて良かったかな…?」「当たり前でしょ!あ、食べていい?」「うん…どおぞ」櫻井さんは手を合わせて「いただきますっ」ってオムライスを食べ始めた…頬っぺたいっぱいにして…リスみたい…(笑)「…っ…何これ?」「え…不味かった?」「違っ…
〈O〉「智君は…どこの高校行きたいと思ってる?」「え…?行きたいとこ…?」「そ、偏差値とか関係なしで、ここ行きたいって思うとこ」「あ~…えっと…星嵐高校…かな」「えっ…」「…あ、高望みしすぎ?」「いや…そこ、俺も志望校」「えっ…?」なんで…翔君は…もっとレベル高いとこ行けるはずなのに…僕が行くにはかなり頑張らなきゃダメだけど…「そっか…智君も星嵐かぁ…」「でも…僕は、志望してる訳じゃなくて…」「何で?」「偏差値考えたら…僕は…もっと…」「行こ
お店の外の掃除を済ませて店の中の掃除を手伝う事になった今回、ほんとに隅々までするみたいだケースの中の商品が全て金庫の中に仕舞われてた「全部片付けたんですか?』ここで働き始めて初めての事「ああ、まとまった休みの時は仕舞うだろ?」高価なジュエリーは毎日金庫に仕舞うがそれ以外はショーケースの鍵のみ年末も夏休みも同じだ「僕の記憶違いかなぁ…初めてですけど・・・」「仕舞ったことはないわよ(笑)」お祖母ちゃんがクスクス笑う「年末年始のお休みは少ないから大概、普通の休み前と
紀之さんと逢って話したからと言って直ぐに解決する事は何一つない改革の為の協力者が増え一歩を踏み出したに過ぎないからだ東の家に伝わる日記に記されている事一番重要な事は長が知っているはず夕方部屋に戻り縁側に座る茜色に染まる空を眺めながら握り締めた勾玉に語り掛ける事にした「長・・・長老は同行していましたか?」同行していた勾玉を身に着けていた俺に見えたのだから長に見えない筈はないが長は姿を現さなかった暫しの沈黙の後ゆっくり姿を現す長「茜色に染まる空は美
車から降りて玄関に着いた頃から明らかに様子がおかしい・・・顔が強張った感じに見えたスーパーで食材を購入してる時もずっと笑顔で俺のリクエストに応える為の食材選びを喜んでしてくれてたからこっちは舞い上がるばかり緩んでた顔がいっそう緩んでたと思う何か気に障ることしたのか?車から玄関までの自分の行動を振り返る買物をした荷物は全部持ってる(これがいけないのか?)お互い笑顔で話しながら歩いてきたどう考えても思い当たる節がないのだそれでも・・・表情一つでザワザワする
〈S〉個人懇談、終業式が終わり夏休みに入った智君と同じ高校に行く為にも今年の夏は受験勉強を…けど夏休みの宿題が多くてこれが意外と厄介なんだよ…智君は毎年休みの終わる間際に慌ててやるらしいけど…今回は7月中に終わらせるよ?休みに入る前に配られた課題は個人懇談のあった週に何とか終わらせたそして……7月の勉強会はほぼ宿題をやっつけるのに費やす…今回は自由研究がない分楽だったかもしれない…読書感想文は、智君に寝る前に少し
クリスマスの終わったジュエリーショップは祭りが終わった後みたいな感じ(笑)忙しかった師匠は夕方まだ店に来ない僕は師匠と交代で工房に戻る紅玉さんから依頼されてた指輪はあと一組、妖精の羽をモチーフにした指輪細工を施して完成するマリッジリングなので控え目でいて華やかにと思っている納期前には出来る予定丸ちゃん、シゲちゃん、侑李からの依頼もありまだまだ店頭には並ばないFreestyleのジュエリーでも、僕のデザインした物は(師匠が完成させても)Freestyleのコーナーに並べ
〈S〉夏休みも終盤……今日は岡田君の家に遊びに行く智君は勉強いいの?なんて言ってたけど…結局休み中どこも行かずに勉強の日々だからな…まあだから、今日は息抜きだよね毎日頑張ってるんだから、たまにはこういう日があってもいいよな…いつもの公園のベンチで智君を待つ…ちょっと早く着きすぎたな…まだ待ち合わせの時間前だ…ネットニュースでも見ようとスマホを手にしたところで…「翔く~~ん」顔を上げると手を振りながら智君が小走りで来ていた
〈O〉入試当日……この日は朝から緊張していた…いつもの公園で翔君と待ち合わせる「智君、おはよう」「翔君…おはよお…」「もしかして…緊張してる?」「う…うん…」「…適度な緊張感はいいと思うよ」「え?そおなの…?緊張しててもいいの…?」「緊張し過ぎはダメだよ?問題文頭に入ってこないでしょ?」「そ…そおだね…」「智君…!」「うん…?」翔君がギュっと僕の両手を握る「大丈夫だから…」「うん…」「俺を信じて!」「翔君を…?」「そう、俺!智君
〈O〉岡田っちのとこからの帰り道…2人並んで歩いてるけど、何となく無言で…いつも翔君から喋ってくれるから…僕も黙ってしまう…でも沈黙が気まずい訳ではない…公園に寄った時も、家で会うときも…ずっと喋ってる訳じゃないし…何も話さなくてもそれはそれで心地よかったりもする…でも、今は…敢えて黙ってる?こっちからも何か話せなくて…いつもの公園に差し掛かったけど…あ、通り過ぎちゃう…と思ったら、「智君」「うん?」「もう少し…時間いい?」「あ
〈O〉公園のベンチで2人並んで座る手を繋いでるけど、何となく2人とも無言のまま…このベンチでも色々あったよね…最初は…学校帰りここに寄って話すだけでも、嬉しかったなぁ…初めてキスしたのもここだし…ファーストキスが翔君で…好きな人で良かったなぁ…あ、翔君はどおなんだろ…?チラッと翔君を見ると、翔君も僕のことを見てて…「あ…」「え…何…?」「んふふ…ううん」「何?言ってよ~」僕は、まわりに誰もいないのを見て、素早く翔君にキスをした「え?智君っ…?/
〈O〉『……智君…好きだよ…』え……翔君、本当なの?本当に、僕のこと…?僕も…翔君に伝えてもいい…?翔君…僕も翔君のことが…スマホのアラーム音が鳴るあ…れ…?テーブルに突っ伏してた体を起こす…「智君…?」「……翔君…」あ…嘘…僕…寝てた…?夢…だったの?「どうしたの?もう少し休憩する?」「あ…ううん、大丈夫」な…んだ…さっきのは…夢だったのか…ものすごくリアルに感じた…ガッカリして俯いてしまう…「智君…」あ…まず
☆こちらの二人覚えてます?キスば~っかしてる中学生のお山です…忘れてる方もいると思うので1話アップさせてください…!◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇〈S〉夏休みが終わり、残暑厳しい9月が駆け足で過ぎていく……俺と智君は相変わらずで…同じクラスだから、(岡田君もいるけど)常に一緒にいるあ、2学期になってすぐ席替えは提案した隣同士はダメだったけど、俺は智君のすぐ後ろの席になった前を見れば智君がいる…後ろ姿だけど、授業中だろうと気兼ねなく見
本日エントリしたらポイント沢山つく日!!あいのり桃ちゃん、病人にバースデーケーキを渡していたねなかなか衝撃だったよ💦相手の事考えられないのかな?フリンジロングフレアスカートボトムススカートロングフレアマキシ丈ロンスカウエストゴムフレアスカートボトム裏地付きカジュアル秋冬服楽天市場ロングパンツ秋冬中綿パンツレディースワイドパンツ中綿ボトムスウエストゴムロング丈サルエルパンツ総ゴムハイウエスト長ズボン無地ポケット付きゆっ
夜遅くに翔兄が帰ってきた画伯さんから聞いたのか少し飲まないかと誘われてリビングに行く画伯さんがアトリエに籠っていない時は料理はすべて画伯さんが作るテーブルの上に並べられた酒のツマミそれをアテに飲んでいたのかほろ酔い気味の画伯さんが手を振った「明日実家に顔を出すんだって?」翔兄が座りながら俺に訊ねる「何時までも燻ってはいられないので」「準備準備と言いながら随分グズグズしてた(笑)急かす訳にもいかないから想定できることへの対策は考えたが・・・」
賑やかな朝の一時が過ぎて翔先生が学校に出掛ける蒼ちゃんがうっかりしていたって顔をして頭を搔いた大ちゃんは非常勤講師って名の先生で毎日、学校に出掛けていかない翔先生は社会の教師だから決まった時間に出かけていくその違い、妖精の僕にはよく分からない「翔先生行ってらっしゃい」「行ってきますお留守番頼んだよ」僕たち4人が大きな声で返事をする「任せて」「大ちゃん、お願いしますね」「分かってるよ翔の方こそ、気を付けてな」「翔先生・・・
欅しゃんのいる公園までは坂道を登るとお屋敷のある森その横の道を下っていくと果物屋さん右に曲がってワンちゃんがいるお家の前を通りすぎるとお花屋さんが見えてくるその前の横断歩道渡れば公園の入口お兄ちゃんといつも歩く道だから一人でも大丈夫なんだ通りすぎていく人たちがちょっとだけ心配そうな眼差しをおいらに向ける迷子に見えてるのかなあ・・・おいら、すれ違う人に手を振る「おてつだいなの!」って小さい声で呟いて果物屋さんの軒先のプランター発芽したばかりのユ
智「翔...く、ん...、泣かないで...。僕は...いつも、いつも...翔君を悲しませる」翔「違う...違うんだ...俺ね、本当は...本当は酷い事を思ってた。自分の体に負担をかけてまで智成君を...俺や海斗よりも智成君の方が大切なのか...って」智「翔君‼︎」翔「智君、聞いて?ちゃんと分かってるんだ。智君がそんな事を思っていない事。俺や海斗を一番に想ってくれていると分かってるんだ。それなのに...、ずっと悩んで苦しんでるの分かっていたのに、背中を押してあげられなかった...
花が咲く庭に大きなテーブルとイスが用意されてたさっきは無かったのに・・・テーブルの側まで行くと其々の始まりの5人の姿はなかった「大ちゃん・・・始まりの皆はどこ?」「実体化できるのは此処にいる間だけ邪魔しない方が良いと思って教会の方に移動して貰ったよ積もる話は沢山ある」「5人で帰るって言ってた・・・」きっと蒼の森の中にある楽園かもしれない「記憶だけあるべき場所に戻るここを出る時はちびちゃん達の中に」「昨日言ってたね・・・ゆっく
お兄ちゃんのお休みの日はここで一緒に朝ご飯を食べる「おはようございます」大きな紙袋を持ったお兄ちゃんがリビングに入ってきた「おはよう、今朝は寒かったでしょ?」新聞を読んでた緋~ちゃんが目だけを上げてお返事する「寒いですね・・・公園の木も色付き始めました」葉を散らす木は赤や黄色に色を変えて冬の準備に入る春に若葉を付けるために「チビ、お兄ちゃんが来たよ」蒼ちゃんがキッチンからおいらに声を掛けるお兄ちゃんがお店のドアを開けた時から
夜が明けるのがどんどん遅くなり蒼ちゃんと一緒に出掛ける頃の空は瑠璃色西の空に真ん丸のお月さまが浮かんでた蒼ちゃんが謳う夜明けの歌は全てを浄化して新しく生まれ変わる力を持ってると思う歌が終わると必ず抱っこして家に戻る蒼ちゃんの温もりが心地良くて大概は寝てしまうさとち今朝も気が付いたらソファーの上キョロキョロと辺りを見回すと笑顔の緋~ちゃんがソファーの側まで来てくれた「朝のお歌、ご苦労様朝御飯が出来てるよ」「おはようごじゃいます」「おはようが先だったねおい
パンダ舎の近くまで来たお兄ちゃんさとちの居場所を必死で捜した広い園内、それも1人っきり・・・考えただけでも切なくなってくるパンダ舎の近くでキョロキョロしてるさとちが居た眉をハの字にして表情が硬い通りすがりの人に声を掛けられても何故か笑顔で頭を振るだけその姿を見て胸が張り裂けそうになる声を掛けても良いと許しは貰っている流行る気持ちを抑えながらゆっくりと近付いて行くどうやら入り口が分からず困り果てた顔をしてとうとう地べたに座り込んでしまった「ぼ