ブログ記事2,238件
今日は、木曜日総合コースでスケッチに行ってきた。昨日までと打って変わって日差しもなく肌寒い日だったが、生田緑地まで出かけて民家園内で描いた。山の上の民家に遅咲きの八重桜がかかって美しい。冷たい風が吹く中、ザックリ描いてみた。ところで、民家園に入場する際、全員にこんな紙が配られた。公共施設や寺社仏閣にスケッチに行ってこういう注意書きが配られるたびに悲しく、腹立たしい気持ちになる。なぜなら、過去、スケッチに来た人たちが身勝手な行動をし
いままでの日本の水彩画に決定的に欠けていたもの。水彩画を勉強している皆さん、かつて“バリュー”という言葉を聞いたことがあるだろうか?フランス語では“バルール”、日本語では“色価”という。聞いたこともない方がほとんどだと思う。長年先生について勉強しているにもかかわらず、知らないままの方も多いに違いない。そう。日本の水彩画の世界から、すっぽり抜け落ちているのがこの“バリュー(バルール)”という光と影や空間表現になくてはならない“概念”(見方・考え方)だ。その点
風景に人物(点景)を入れるのはもう普通の事になってきた。日本の水彩画も変わってきたようだ。※過去何度もアップしているが、確認の意味で再掲しておく。風景の中に人物を入れると、ライブ感が一気に現れる。人物のいない風景もいいが、どこを描いても全く人がいないというのも不自然だよね。ただ、基本的な理屈を知っていないと人物(点景)はせっかくの絵を台無しにしてしまうこともある。水平線は目の高さ。と言われても『???』という方も多いと思う。まずはここが理解で
コロナ禍で我慢のSTAYHOMEを余儀なくされた経験をし、さまざまな災害の波状攻撃に遭遇する事態に陥って、インフラの整った“フツウ”の生活の脆弱さを再認識する今日この頃・・・。アメリカやカナダに、ドイツ系移民を主とした“アーミッシュ”という宗教集団が生活をしている村がある。ハリソンフォード主演の映画『刑事ジョンブック/目撃者(WITNESS)』をご覧になった方はお覚えていると思う。彼らは、移民当時の生活様式を守ることを主義とし、かたくなに電気も車もない昔な
とても大事なことなので何度でも。バルール(トーナルバリュー)について再度確認のため、過去の記事を再掲しておこう。欧米(特にアメリカ)の作家はとても重視している見方(スキル)の一つ。【関連記事】バルールについて《まとめ》実際にアトリエではこういう形で描いてもらった“ニュートラルチント一色で静物を描いてみよう!”※持ち合わせがなければインディゴ、ペインズグレー、セピアなど、彩度が低く比較的暗い色なら可モチーフをスマホで撮ってモノクロ
毎月、第2・第4水曜日の午前・午後、第1・第3水曜日の午後は風景デモンストレーションデー。今回は、ベネチア・ブラーノ島の民家と洗濯物。前から光が当たる"全光(順光)”で描いてみよう。ブラーノ島はカラフルな街並みで有名な漁師の島。黒猫(ガット・ネーロ)というシーフードレストランは漁師のオーナー自ら漁に出て捕った魚を調理して出す、おしゃれでおいしい思い出のレストラン。Googleストリートビューではこの辺り。私が現地で撮った写真。ピンクの家は白く塗り直したのか
パンデミックが始まって約4年半、世界はすでに元通り動きだしてはいるが、私は、昨年11月にベトナム(ハノイ、ハロン湾)を実施しただけで欧米諸国への旅行は実現していない。すでに欧米では、パンデミックなどなかったかのように“フツウ”の生活に戻っているものの、ロシア上空回避、インフレ、円安、中東情勢不安、・・・以前に比べ、われわれ日本人にとって海外旅行のハードルは格段に上がっている。何とかリスクを最小限に抑えて旅行に出かけるプランは出来ないものかなぁ。ロシア上空
4月8日(月)第13回横浜画塾展盛況の内に無事終了した。総勢90名、350点を超える展示に、ご来場いただいたみなさんも、質・量ともに驚きと共に満足していただけたようだ。よかったよかった。全作品を閲覧気分で見ていただけるよう、お客さんのいない時間に一気にノーカット撮影してみたので、ぜひご高覧いただきたい。1階会場。月曜日~水曜日午前のクラス。2階会場。水曜日午後~土曜日のクラス。私としては、皆さんが1.それぞれの
グリザイユという手法が水彩画にも蔓延して久しい。一見、経験の浅い人には、明暗・バルールでとらえるのに便利な方法のように思えるかもしれないが…。本来のグリザイユは、フレスコや油彩のモノクローム(セピアなど)で簡素に描いたもののことを言っていたようだ。要するにデッサンの絵具版と言えるかもしれない。でもちょっと考えればわかるだろう?鉛筆でしっかりデッサンをして明暗を作っておいて、その上に淡彩で色を置いていくとそれなりに“サマ”になるとは思うが、いつでも鉛っぽい同じ
毎月第4金曜日は、午前・午後通して渋谷ファッションアンドアート専門学校の公開講座。今回のテーマ、“空気の可視化”を意識して、大気を感じる雰囲気のある風景を描いてみよう。午前の部デモンストレーション作品午後の部デモンストレーション作品《午後の部》ベネチアの水上タクシーは何度も描いているが、当然ながらその都度自分自身の気分が変わり、着目点、技法なども変わってくる。今日は“空気の可視化”を意識しつつ、朝焼けの光や空気感にフォーカス
今日は、NHK文化センター青山教室でワークショップ。チェスキークルムロフの朝靄の貯水池をモチーフにして、空気の可視化を意識した雰囲気のある景色を演出してみよう。Googleストリートビューではこの辺り私が現地で撮った写真。赤枠でキャプチャーした。《StepbyStep》鉛筆下描きは最小限度。”ぬり絵”のための線画ではない。ファーストウォッシュで全体の空気感を大まかにつかんでおく。徐々に暗部細部を入れ遠
年に4回のペースでやっている広尾アートアカデミーの一日ワークショップを行った。テーマは、①新緑の森(10:00~13:00)と②煌めく海(14:00~17:00)の二講座。①新緑の森ファーストウォッシュは、鮮やかな黄緑を下地として敷いておく。乾いたら次に暗いところ(中間トーン)を入れていく。この時明るい幹は塗り残しながら…。細部、暗部を入れて完成。"ForestBathing"51cm×36cm
まず最初に断っておきたいのは、私は、塾生の皆さんや文化センターなどのワークショップ受講者の方々を“弟子”と思ったことは一度もない。強いて言えば“同好の友”であり“ライバル”なんだと思っている。“笠井の弟子”はこの世にはいないということ。なので、私の名前を"営利目的”で無断使用する人がいたら、"ニセモノ”認定する。さて、その上で、“教える”ということや“学ぶ”ということについて思うことを以前書き留めておいたので再掲したいと思う。次の3つが大事
毎月第4金曜日は、午前・午後通して渋谷ファッションアンドアート専門学校の公開講座。今回のテーマ、“空気の可視化”を意識して、大気を感じる雰囲気のある風景を描いてみよう。午前の部デモンストレーション作品午後の部デモンストレーション作品《午前の部》イタリア、パルマの市立公園の木樹を輪郭をボカし、空気を可視化して雰囲気を演出してみた。Googleストリートビューではこの辺り。公園の中はストリートビューがここまでしか入れない。
静物基礎コースの受講者を募集しています。5月7日(火)より第1・第3火曜日で4回(6月末まで)の予定。3月に一度募集告知しましたが、その後横浜画塾展(教室展)や私の個展が続き、留守がちだったり、準備で煩雑だったり、スマホを紛失したりで告知・受付ができていませんでした。そんな事情もあってか、まだ少数のお申込みしかいただけていませんので再度お伝えします。++++++++++++++++++++++++++++++++++第4期募集中毎月第1・第3火曜日の午前の開催
木曜総合コースは外に出て新緑のスケッチ。横浜画塾のあるセンター南駅から画塾と反対側(仲町台方面)に徒歩20分、新緑の遊歩道の先に大原みねみち公園がある。Googleストリートビューではこの辺り。ストリートビューでは池の周辺を一周できないようだ。数年前は雑草だらけの荒れた印象だったが今はとても綺麗に整備されスケッチポイントとしてもコンパクトながらバリエーションがあって面白い。皆さん、それぞれ好きな場所に陣取って爽やかな風と光の中でスケッチを堪能。
毎月第2・第4火曜日は、午前・午後のWデモンストレーションデー。午前の部、デモンストレーション作品午後の部デモンストレーション作品《午前の部》ラトビア、リーガの中心に立つ聖ペテロ教会のファサードを"陰影追跡”効果によって光を感じさせる表現にチャレンジしてみよう。Googleストリートビューではこの辺り。私が現地で撮った写真。《StepbyStep》ファサード中心に塗り残し個所の確認をしておく。
本日、私の個展が終了しました。毎年この時期に、1年の節目として開催している「笠井一男水彩画展」。原宿表参道にほど近い感性豊かな人々が多く集まる場所での展覧会は、私にとっても楽しみなパーソナルイベントだ。今や街を歩く人の半数が外国人(インバウンドばかりとは限らない)という自分がどこにいるのか分からなくなるようなこの街で、“水彩画”がどう受け入れられるか、10年以上続けて観てきた。必ずしも水彩画が盛り上がってきたとは言えないが、水彩画に興味を持つ人の幅が明らかに広がったと実
先週の名古屋に続き、横浜画塾のデモンストレーションデー。4月3日(水)at横浜画塾前回桜を描いたので、一足早く新緑の風景を描いて予習しておこう。画塾周辺に点在する竹林を入れながら、新緑の小径+木漏れ日の演出で描いてみよう。場所は港北二ュータウンの鴨池公園奥にある竹林保存地区。この辺は元々竹林が多かったので保存地区として残してある。私が現地で撮った写真。※右下に亡きアパッチ君が写ってた…。《StepbyStep》ファーストウォッシュ
毎月第2・第4火曜日は、午前・午後のWデモンストレーションデー。午前の部、デモンストレーション作品午後の部デモンストレーション作品《午後の部》濃霧の中、ベネチアのマルコポーロ空港に向かう船中からの景色を“空気の可視化”を活かして描いてみよう。Googleストリートビューではこの辺り。私が現地で撮った写真。当日はひどい濃霧で飛行機が飛べるのかさえ分からない状況で空港に向かった。構図の確認。ファー
某都道府県知事の"学歴詐称”問題が再燃している。"肩書”に異常に価値を見出す国民には、学歴や経歴が説得力を持つからと言って、噓をついたり勝手に利用するのはアウト。どんな世界でもそれは同じ。絵描きなら絵で勝負すべきだろう。太い幹があってこその枝葉(えだは)だと思う。その作者の姿勢、絵に対する真摯な立ち向かい方があってこそ滲み出る表現にこそ説得力が生じるし、それを見抜く審美眼こそが価値を持つんじゃないのか。それらを軽視し、表面的な技法や“見せ方”ばかり
油彩画と水彩画とはうら・おもて透明水彩画は、基本的には白い絵の具を使わない。透明なので紙の白が透けて見えるわけだから、その効果をうまく利用しながら描いていくことになる。染物といっしょで、一度暗くなると明るい絵具を塗っても明るくできないと言うこと。消せないし隠せない。だから、工程や見方・考え方が油彩画とは逆になることがとても多い。そこが難しいし、面白い。以下、2011年5月14日の記事『自然を怖れる心』から引用*********透明水彩絵の具が
毎月第2・第4水曜日は、午前・午後のデモンストレーション二本立て。午前の部デモンストレーション作品午後の部デモンストレーション作品《午前の部》横浜開講広場前の歩道の影が以前から気になっていた。海を背に逆光の樹々は柔らかい影を落として気持ちいい。Googleストリートビューではここからしか見られないみたい...。私の撮った写真《StepbyStep》ファーストウォッシュは乾かないうちに下地となる彩
よくビジネスの教訓として『鳥の目、虫の目、魚の目』という比喩が使われる。この喩えは、ビジネスに限らず、何にでも有効だろう。私は、絵を描く時も“鳥の目”と“虫の目”が特に重要だと思っている。もちろん、“魚の目”も必要だが、あまり時流を気にしすぎると“自分”の置きどころを“探る”ことになって、絵にはどうもふさわしくない。ただし、水彩画の場合、“手順”という意味なら“魚の目”もとても大切ではある。絵を描く者にとって、ディテイルの観察眼も、俯瞰からの
<取材・執筆・作画年月:2021年7月>東京藝術大学道を挟んで音楽学部と芸術学部が並んでいますが、学生のヘアスタイル、服装、靴、等の外見や雰囲気が180度違います。どう違うかって?、、、ここで詳細を書くと叱られそうなのでご自身の目で確認ください。音校と呼ばれる音楽学部美校と呼ばれる芸術学部ご存知、永山裕子さん、笠井一男さんの母校ですね。アートプラザでは喫茶や作品購入ができます。撮影時はコロナ禍で学生以外は入れませんでしたので、藝祭(
毎月第2・第4水曜日は、午前・午後のWデモンストレーションデー。午前の部デモンストレーション作品午後の部デモンストレーション作品《午前の部》田植えの終わった田んぼに夕焼けが映り込む風景を描いてみよう。盛岡を出発して新幹線で移動中、車窓から見えた夕陽が田んぼに映ってきれいだったので。私が現場で撮った写真。赤枠でキャプチャリングした。《StepbyStep》今回は鉛筆下描きはいらないくらい。スァ
Foreveryoung-AudraMae-SonsofAnarchyこの曲はボブ・ディランの“フォーヴァ―ヤング”をアカペラで歌っている。ハーレーに乗って走っているのは決して若くはない“ワル”のおっさんたち。未だに大人になれないおっさんたちを、憂いをにじませながらしみじみと応援するかのようなこの曲と映像が以前から好きだった。"Foreveryoung"直訳すれば『いつまでも若く』という意味だが、この曲はボブ・ディランが子供が生まれた時に子供のために
15日、16日と実家のある甲府に行ってきた。家族は全員前日に行ってきて、私一人なので空いているだろうと高をくくっていたら八王子で2時間ほど待たないと指定席が取れないほど混んでいた。八王子の駅ビルで時間を潰してホームに下りるとアナウンスで「特急かいじは足元の赤いマークの“新型車両”と書かれたところにお並びください」とのこと。ググってみたら、中央線特急「あずさ」、「かいじ」が7月1日から新型車両E353系に変わっていた!威圧感のある顔つきの車両が入ってきた!何かに似てる
一昨日は根岸森林公園でスケッチ、昨日はNHK文化センター青山教室からオンライン講座と続いて少し疲れたので、今日はゆっくり休んでいる。たまたまTVCMで耳に飛び込んできたユーミンらしき曲がどこかで聞いたようなメロディーだったので気になって調べてみた。ユーミンはほぼ同世代で、若い時からその人心を鷲掴みにする曲作りと声に感心していたものだが、「某首相辞任の知らせに涙した」という事実を知ってからは一切聞く気さえしなかった。しばらく調べるうちにそれが七尾旅人の“サ
5月・6月で予定しておりました第4期水彩静物基礎講座は、都合により(入塾希望者のための)無料体験講座に変更させていただきます。第1回目は、明日5月7日(火)9:30~12:00場所;横浜画塾アクセス;横浜市営地下鉄センター南駅から徒歩4分横浜市都筑区茅ケ崎中央40-3グランクレールセンター南1F横浜画塾TEL:045-942-7331明日の予約はいりません。お手持ちの水彩用具、水彩紙をお持ちになってください。お待ちしています