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先回の記事の終わりに「装置について書こうかな」とかいっておきながら違う話題を書き始めるという。でも、目そのものに関するつながりからこの話題の方がいい流れでしょう。ということにして・・・さて、「斜位」です。隠れ斜視なんて言い方をすることもあるようですね。わかりやすく言えば「斜視」とは明らかに両眼がが違う方向を向いている状態です。そして「斜位」とは両眼の視線が同じ方向を向いている状態です。??それじゃあ普通ですね。斜位がない人と斜位がある人は一見するとわかり
さて、またもや隙間が空きましたが「斜位」の矯正について。斜位があり、それが何らかの悪さをしている場合にそれを矯正しなければなりません。では、どのように矯正するのでしょうか?訓練をおこなう(VT:ビジョントレーニング)光学的補正(プリズム)調節性輻輳を利用する(プラスレンズ処方・マイナスレンズ処方)上記のような3つの方法が考えられます。それぞれを簡単に解説してみます。1.訓練をおこなう斜位を克服するための力をトレーニングによって増強するということです。また、
斜位が問題を起こしているケースとしてパッと思いつくのは「物がダブって見える時がある」「目が疲れる」「距離感がつかみにくい」とかは、何となく想像しやすいとは思います。今日のお話は「斜位が近視の原因になっている事がある」という事です。どういうことか?以前「斜位の矯正」の記事の③調節性輻輳を利用する。で書いた「調節性輻輳」による影響が「近視」でない目を「近視」にさせてしまう事があるのです。「斜位とはなんぞや」で触れた、「外斜位」のケースなのですが。この目は両眼に同じものが見え
前置きは前回の記事に任せて、今日は寄り目のトレーニングを・・・結構多いんですよ。寄り目ができなくてそれが疲労につながっている人。でも、目の動きが良くないといけませんから前回の記事の体操もやってくださいね。ペンを2本用意します。右手に一本、左手に一本、先を上に向けて握ります。利き手じゃない方の手を(どっちでもいいんですけどね)目の高さ、顔の真ん中でまっすく遠くに伸ばします。もう一方の手をさっきの少し手前に置きます。こんな感じです。それで手前の手に握ったペンの先を
さて、収差の塊である累進レンズの度数をどうやって測るのか?単焦点と同じようにレンズメーターのコロナを合わせても、そこは累進帯の途中であって基本度数(遠用度数)ではありません。もし、レンズの銘柄がわかるのならば、隠しマークを基準にしてチェックマークを再現し、それを元に指定された場所をレンズメーターに当てればいいし、PD(OCD)は隠しマークの中央にくる印を中心と考えて左右の幅を測ればいい。イラストにすればこういう事。フィッティングポイントにレンズメーターを当てるのはダメです
雲霧、雲がかかって霧の中。視界がぼんやりしてよく見えない。屈折測定(目の度数を測る事、いわゆる眼鏡の検査みたいな)において、緊張を解くというのは非常に重要です。前回の記事「近視について②」で調節(ピント合わせ)の緊張により引き起こされている近視というものを書きました。近視以外でも遠視の矯正、乱視の矯正、両眼視機能の矯正においても調節の緊張をほぐす事は非常に重要です。そのためによく使う基本的なテクニックが「雲霧法」です。要するに視界をボカすのですが、どうするかといえ
こんにちは!この記事はプロフェッショナル向けです。AC/A比について。AC/A比とは調節力を1D使ったときに起きる調節性輻輳の量です。それを測定する方法に2種類が知られています。1つはグラジエント法、40cmで視標を見せて斜位を測り、そこに1D加入して斜位を再測定して起きた斜位量の差がAC/Aになります。もう一つはヘテロフォリア法、遠方の斜位を測定し、近方の斜位を測定し、その差から計算によって導き出す方法です。ヘテロフォリア法でAC/Aを計算する場合、老視の影響
なんか絡まって、髪の毛ぐしゃぐしゃの眼鏡ぐにゃぐにゃにならないように、スマ~トゥなグラスコードの使い方をご説明。ようするに、眼鏡をかけた状態でヒモを掛けたり外したりするんです。↓↓かけるとき↓↓外すとき
前回の続き(ビジョントレーニングについて)の前に、書きたい事を・・・質問されて十分な説明の時間もとれずにサヨナラしてしまったので届くといいなぁという願いも込めて。今回のテーマの内容は専門的です。AC/A比とは「AccommodativeConvergence/Accommodation」単位性調節性輻輳量といいます。難しく言うと。要は調節に伴って起きる輻輳である「調節性輻輳」を調節力で割った値、つまり1D調節したら調節性輻輳が何プリズム起きるのか?という事です。