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琴子は心肺停止状態になった。(琴子!心臓動かせ!頼む!生きてろ!)直樹は心臓マッサージを続けるが、なかなか心臓が動かない。「お兄ちゃん!琴子ちゃんはどうなるの!?」「3分以上、心臓が、止まると、危険だから、電流を流す。」直樹は話しながらも必死に心臓マッサージと人工呼吸を続ける。モトちゃんと金之助が来た。「入江!看護師連れてきたで!」「入江先生!琴子は!?」「桔梗、早く電流の用意と大門先生を呼んで!緊急オペだ!」「はい!」「入江君!電流流すの!?」里美がやっとの思い
直樹は琴子の病室前に来ていた。(琴子の事は…全部好きなのに…)さっき花雲先生から聞いた言葉が頭の中でリピートされる。『琴子さんは入江先生が琴子さんの根性ややる気や前向きさしか好きじゃないって思い込んでるみたいね。きっと琴子さんは入江先生を1人残して死んでも大丈夫だと思ってるわよ。』(違う。琴子が死んだら…俺は…生きていけない…琴子に伝えなきゃ…素直になれないことがこんなに辛いことだとわな…)コンコン「はい。」(返事…してくれた…)「入るぞ。」「あ……入江君……」「……なぁ琴子
「大門先生!西垣先生と連絡が付きません!」「じゃあ大下先生か加藤先生は?」「大下先生は海外出張です。加藤先生は学会で留守に…」助手の人手が足りず困っている。「城之内先生、加地先生呼んでください。」「え?加地先生のいる病院はここから1時間くらいかかりますよ!?」助手が足りず、とうとう別の病院から呼ぶことにした。「大門先生、俺がやります。」直樹が出た。「でもあなたにとって、琴子さんは誰よりも大切なひとでしょ?家族はダメだって知ってるでしょ?」「それでも琴子を助けたい気持ちは誰
携帯でブログを上げられるようにしたので、少しいつもと違うかもしれません。◆❖◇◇❖◆結婚式も無事終わり、夏休みになった。琴子は臨月になり、お腹が大きくなってきた。琴子は夏休の課題をしていた。「琴子、あんまり無理するなよ。こんな所で体力使わないで、出産に体力残しておけよ。」琴子にホットミルクを渡すと、机を覗いた。「うん。でも、出産した後は、不器用な私が育児で溺れて勉強出来ないと思うから、今のうちにやっとかないとね。」「俺だって手伝うぜ。子守りなら、裕樹の時にしたし。」「ありがとう
まだテストは終わっていませんが、気晴らしに更新します。次の更新は日曜日あたりだと思います。えー、アメンバー申請をされている方がいます。前にも言いましたがアメンバー限定記事は書くつもりありません。詳しくは4月6日の『アメンバー申請について』をご覧ください。◇🔶◇🔶「琴子、婚姻届、いつ出す?」「いつでもいいよ。それより、結婚式どうする?」「結婚式はしない。」「え?なんで?」「お前が妊婦だから。」「そうだよね……」「お前はしたいか?」「まぁ…憧れてたけど…妊娠してるから
「でも、琴子はお義母さんみたいな人を助けるために医者になるんじゃ無かったのか?」「うん。医療の道に進みたいって気持ちは変わらないよ。私、医学科を辞めて、看護学科に転科しようと思うの。」「残念だな。」直樹はため息をついた。「え?」「俺は理工学部から医学部医学科に転部しようと思ってたから、琴子と一緒に居られると思ったのにな。」「じゃあやっぱり…「いいよ。看護学科に行っても、琴子には会えるし。でも、なんで転科するんだ?」「赤ちゃんのこともあるから、後4年半も大学通うなんて出来ないよ。」