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埼玉県立近代美術館で開催中の「密やかな美小村雪岱のすべて」展でこれは、と思う作品、小村雪岱(1924頃)《青柳》埼玉県立近代美術館蔵の主観レビューをお届けします。日本橋界隈の春の情景を描いた作品です。青柳越しに室内をのぞき込むような構図が採られており、鑑賞者はまるで隣家を覗いているような感覚になります。室内には三味線が置かれていますが、人物は描かれておらず、これから誰かが現れるのか、それとも演奏を終えて立ち去った後なのか、様々な物語を想像させます。また、建物や障子の水平・垂直の線が画
三菱一号館美術館で開催中の「“カフェ“に集う芸術家ー印象派からゴッホ、ロートレック、ピカソまで」展でこれは、と思う作品、《貧しき食事》の主観レビューをお届けします。画面には、一組の男女が粗末な食卓を囲んでいます。食べ物はごくわずかですが、二人は互いに寄り添っています。物理的な貧しさと、人とのつながりだけが残された状況が対比されています。二人とも痩せ細った身体から、日常的な貧困や飢えがうかがえます。しかし、右側の女性はわずかに口元が緩み、表情にも静かな落ち着きが感じられます。また、