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こんにちは。『末期ガンでも元気です38歳エロ漫画家、大腸ガンになる』(ポラリスCOMICS、フレックスコミックス株式会社発行)の著者、ひるなまの夫でございます。「ポジティブ闘病記」と銘打ちまして、かわいいウサギが繰り広げる、楽しく分かりやすく読める闘病記です夫が運営するこのブログでは、「こぼれ話」や「その後の話」などをお送りします。CONTENTS▲【CONTENTS1】イントロダクション、夫から見た「元気です」、「元気です」のその後▲【CON
■お腹が痛い右下腹部がやたらに痛んでいました。僕は多忙を極めていましたが定期健診は必ず受けていました。食事には細心の注意を払い、炭水化物は玄米に限り、塩分は少なく、魚中心で大腸に良いとされるサプリメントも摂っていました。ある日突然、キューッと締め付けられる痛みが等間隔で襲ってきます。調べてみると盲腸の症状と同じ痛み方だったので、盲腸だと思い込んでいました。痛み初めて数日後、近くの消化器内科を受診しました。大腸の内視鏡検査を受け、内視鏡に使うがカメラが通らないほどがん
■余命6カ月2021月5月。余命6カ月。「もう、完治は無理だと考えて下さい。これからの治療は全て延命を目的とするものです。何もしなければ、あと3か月ほどです。抗がん剤を使えば、6カ月ほどになるでしょう。」と主治医から告げられます。「いずれはご家族そろってお話をしなければいけない時がきます。」と副看護師長が話します。今、僕は自分の死を見つめながら書いています。2019年4月に大腸がんが見つかりました。37歳の春。日本国内で年間約2万が発症するといわれる「AYA世代のが
いよいよ明日、薬を入れて深く眠らせることについてカンファレンスが開かれるそうです。早ければ明日の夕方から投与することになるそう。投与が始まれば、もう話をすることはできません。このことについては、お医者さんや看護師さんの中でも意見が分かれるそうで、どうなるかはまだわかりません。最終的には本人と家族の意思が尊重されるそうです。私は本人が本当にどうしたいかを大切にしたいです。シニさんはもう十分すぎるほど頑張ってきて、最後まで周りの人たちを元気づけて、たくさんのことを与えてくれたと思っていま
昨晩の9時より「足裏マッサージ」が開始されました。一瞬で意識失いました。さすが。そこから朝の11時まで一回も起きることはなく爆睡。超スッキリ。それでもまだまだ眠れます。うつろ、うつろしていると「きたよー」まりえさんと母。そして、今日は幼馴染がお見舞いにきてくれました。写真上の信一くんは美容師です。写真下の神谷さんはエステティシャンです。なので僕の病室でまりえさんの前髪を切っています。陽向くんは母をオモチャにして
先生から話を聞き、シニさんへはどのように伝えるかという話になりました。私はその時初めに思ったのは、「余命も含めてすべてを伝える」でした。なぜなら、シニさんは手術前にがんのことをたくさん調べていて、これくらいの進行なら余命はどれくらい等の話を私としていたからです。手術の説明をすれば、余命をぼかして伝えてもわかってしまうのではないか、そしてはっきりと伝えなかったことに嫌な感情を抱くのではないかと思ったからです。そしてそのことを先生や家族に伝えました。この話はいったんここで終わり、また改め
先日から食べては吐いてを繰り返していました。原因を調べると腸閉塞になっていました。早速、イレウス菅を通す処置が始まりました。鼻から小腸まで管を通します。そこから小腸に溜まった内容物を抜きます。イレウス菅を通す処置は他の体験談から「地獄のような苦しみ」と書かれていました。たしかに苦しかったですが耐えれました。処置室で吐いてしまいましたが・・・管をずっと付けていないといけません。一気に病人になった感じがします。これから絶飲絶食がしばらく続きます。喉が渇いたら氷とキャンデ
https://www.asahi.com/relife/article/11332750より引用。がんと診断された後に周囲から言われて、つらかった言葉を集めました。言った方には悪気はなくても、患者本人にはグサッとくることは多々あります。根掘り葉掘り●「ステージは?」と聞かれたこと。(東京都55~59歳女性)●病状や病院の詳細を聞かれることが非常に苦痛に感じた。興味本位で質問していると思われる方もおり、疎遠になった友人も複数いた。(東京都40~44歳女性)病気は運命?●「
「おっ!便が出てきてますねぇ!」と嬉しそうに看護師。イレウス管から出てくる排液。鼻から小腸までダイレクトに繋がっています。なるほど。鼻からウ◯コが出ているわけか。腸閉塞が治らないため1週間以上入れっぱなしのイレウス管。もう慣れました。昨晩、この排液の容器が溢れんばかりにパンパンになってしまいました。逆流して吐き出しました。いやー、苦い苦い。ん?あれ?これってウ◯コを口から出したことですよね?んで、この苦さってウ◯コの味ということですよね?おぉ。ウ◯コ食べました。
朝、私より早く陽向が目覚めます。私のことを起こしてくれるのですが、夜泣きが多くて起きられない時もあります。昨日の朝は起きられず、その間に陽向は自由にお部屋を散策していたようです。30分程して、やっと目が覚めてきたので起き上がると、陽向がシニさんの荷物を引っ張り出していました。いつも何か思いついたことを書き記していたメモでした。それらを見ていると、ふと「がんが見つかった時のこと」を思い出しました。そして、今思い出せるうちに、私のその時の気持ちや行動も書き残しておきたいと思いました。国
君へこの手紙を君が読めるようになるころ、僕はこの世にいないだろう。もう僕は神や仏を信じるとか信じないとかというレベルではなく、信じざるを得ないところまで僕は追い詰められている。がんになって、自分の人生を振り返ると暴力とウソだらけだった。僕は君の父になることが怖かった。僕の父は、僕をよく殴りつけた。僕は父に殴られないためにウソをついた。子どもの時の記憶は大人になった今でも思い出し、自分の行動の選択肢の中に常に暴力とウソがある。暴力とウソで僕が誰かを傷つけることがいつも
先日のブログで、家族の選択として「余命は伝えない」ことになったと書きました。このことについて、コメントを頂き拝見して、本当に難しい問題であったと改めて思いました。正解はわからないし、今も正解はないのかなと思っています。実は、シニさんが亡くなる半年ほど前だったと思うのですが、シニさんとシニさんのお母さんとでお話している中で、この時の話になったそうです。手術からはすでに2年が経過していました。そこで、「余命2年」と言われていたことをシニさんは知り、とても驚いたようです。私はシニさんが当時
鄭信義の妻まりえですかねてより病気加療中でありました夫鄭信義が2021年12月1日18時に39歳にて永眠いたしました葬儀は家族のみで執り行い昨日無事にお見送りすることができましたこちらのブログをご覧いただいている皆様にご報告が遅くなってしまい大変申し訳ございませんでしたコメントもありがたく拝見しておりました本当にありがとうございます現在私が体調を崩しており回復しましたら当日の様子など少しずつ更新できたらと思っております写真は亡くなった当日の朝の写真です
1年前の今日です。緊急手術を受けました。意識が飛ぶくらい痛かったです。野口英世正岡子規夏目漱石も悩まされた「痔」乃木大将や猛将・加藤清正や名奉行・大岡忠相などは「痔」で休まざるを得なかったそう。松尾芭蕉にいたっては「持病さへおこりて、消入計(きえいるばかり)になん。」(「奥の細道」より)(持病まで起こって、苦しみのあまり気を失いそうになった。)持病は「切れ痔」です。ちなみに正岡子規の句「柿くへば鐘がなるなり法隆寺」ですが、当時は「痔瘻(じろう)」で歩くことも
大きな大きな1日が終わりました。まだまだ気持ちの整理はできていません。シニさんはゆっくりと深い眠りにつきました。「痛くない?」「苦しくない?」問いかけにゆっくり頷きながら眠りにつき、穏やかな表情で寝息を立てています。良いお別れとは何か、その答えはわからないままですが、今言えることはシニさんは苦痛から解放されたということです。面会に行く度に「早く眠りにつきたい」「いつまで我慢したら良いのか」と訴えていました。先生がこれまで見たことのないくらい、腹膜播種が広がり、本人が「身の置き所が
積極的治療が終了しました。あと数ヶ月で僕は死にます。肺に転移し、内臓は閉塞しかけています。今は静かに自分の死を味わっています。食べることを身体が拒否しています。一日に4回吐いて12回トイレに駆け込みました。驚くほど衰弱してゆくのを感じています。病院で最後の挨拶の時、ナースの方たちが泣いてくれました。「本当は泣いちゃダメなんだけれどもね」と言いつつ泣いていました。約50回を超える抗がん剤治療で「これだけの薬を投与して普通でいられるのが信じられない。ものすごい精神力だ。」と2
CTの結果がでました。肺の転移と癌性腹膜炎とイレウス(腸閉塞)が見つかり。腹膜播種と腹水と誤嚥性肺炎の症状悪化してるとのことでした。みぞおち辺りが激痛です。個人的な辛さを言えば癌性疼痛と腹水の症状が一番辛いです。あと「末期でも治る」と見ず知らずの人から言われることが、ちょっと鬱陶しく感じます。遠隔気功ってなんやねん。超新聖水ってなんやねん。隣のおじいさんが治ったって、知らんがな。せめて、エビデンスレベルをちゃんと持ってきて
こんばんは。『末期ガンでも元気です38歳エロ漫画家、大腸ガンになる』(ポラリスCOMICS、フレックスコミックス株式会社発行)の著者、ひるなまの夫でございます。CONTENTS▲【CONTENTS1】イントロダクション、夫から見た「元気です」、「元気です」のその後▲【CONTENTS2】ひるなま語録▲【CONTENTS3】お役立ち情報、ボイコミ、取材で話し足りなかったことなど前回は↓コチラひるなまの夫『#25ブログと梨⑻ラインと、差し入れと、退
このことについては、いつか書きたいと思いながら、なかなか書けていませんでした。この時のことを思い出すと、真っ先に出てくる思いはやはり治療は大変であったということです。最も大変だったのは、今は助成も充実してきてはいますが、それでもお金がかかるという点です。毎回の会計が何万円、何十万円となってくるので、精神的にも負担がありました。次に、頻繁にクリニックに通う必要があることです。卵子の育ち具合等に合わせて治療を進めていくので、平日も関係なくクリニックに行かなくてはなりません。そして、不確定
昨晩から吐き気が止まりませんでした。先日、腹水を抜いてから固形物は一切取らず、ポカリスエット中心の生活をしていました。横になると猛烈な吐き気が襲い。黄土色の液体を嘔吐します(苦い)。夜中に4回朝に1回嘔吐しました。一睡もできず、今日、予定していた講演会を急遽キャンセルをお願いしました。今、東神戸病院のホスピスに緊急入院しています。イレウス(腸閉塞)を疑っていたのですが、腹水が小腸を圧迫していたのと、便秘が影響していたとのことです。ただ、腸が腹水や浮腫で細くなっている
手術を終えたシニさんとも会え、眠りについたのでほっとしていたところ、先生からお話があるということで家族と一緒に話を聞くことになりました。私は仕事を終えていったので、シニさんのお母さんや私の母など家族は先に先生から話を聞いていましたが、同席してくれました。先生からの話は以下のようなものでした。内容は、母が記憶してくれており、後から聞いたものになります。(私も居ましたが、ここまで詳しく記憶することはできていませんでした。)大腸の腫瘍は取り除いたが、腹膜播種がみられ腹水も少したまっている状態
今日のシニさんはかなりしんどそうでした。睡眠薬のせいか意識も朦朧とする中、少しお話してくれました。死とは祝福であり、そして解放であるお念仏は真言であるお浄土がそこにあるということは、祝福と解放であり、お浄土という概念こそが救いであるそれは囚われがなく、自由で平等で美しい世界である(新婚旅行波照間島にて)シニさんといると、2つの感情が湧いてきます。「できるだけ長く一緒に居たい」「この苦しみから早く解放されて欲しい」痛み、しんどさが強くなってきていて、睡眠薬でずっと眠った状態と
自宅に戻ってきて、寂しさも感じますがいろんな方の温かい言葉に励まされる毎日です。孤独を癒せるのもまた、人の温かさなんだなと実感しています。実は、これまで思い出すのが辛かった出来事があります。私は一度流産を経験しています。結婚式を挙げて3ヶ月後、シニさんの大腸がんが見つかる3ヶ月前のことです。エコーで初めて心臓が動いているのを見た時の感動は、なんとも言えないものでした。しかし、妊娠がわかってから約1ヶ月後の検診で、赤ちゃんの心臓が止まっていました。「誕生日は夏になるから、『海』という
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12月3日お通夜の日に、一通の封筒が届きました。中身は、フォトコンテストの入選のお知らせでした。あれは、7月にシニさんのお母さんと陽向が初めて会った時のことです。シニさんがカメラでたくさん写真を撮っていました。その中の1枚がとても素敵だったので、愛媛の「愛顔感動ものがたり」というフォトコンテストに応募しようと話しました。それがこの写真です。タイトルは「はじめまして!」11月中旬、フォトコンテストの担当の方から受賞する可能性があると連絡がありました。シニさんも結果をとても楽しみ
がんになる前は1200件、7年先まで予約が入る整体院を経営していました(神戸新聞参照)。昔の同僚から「ホスト」とずっと呼ばれ続け「僕のホストのホスはホスピタリティのホスです!」と言っていました。今、抗がん剤の副作用で外見が全く変わりました。(まりえ作)昔の自分を見返すと・・・チャラい。なんせチャラい。そんな自分を振り返ってみようかという内容です。二十代後半です。整体院が1年待ちになるぐらいの時ですね。自信に溢れていましたね。年収も1千万ぐらいで安定し始めてい
イレウス管は地獄です。今までかなりの荒療治を受けてきましたが、イレウス管ほどの苦痛はありませんでした。鼻から小腸まで管を通します。なんせ。眠れない。落ち着かない。割り箸を鼻に突っ込まれているという感じです。久しぶりに精神がやられる。一週間付けっぱなしだそう。耐えれるかオレ。
■うつ病発症開業してから2年ほどで、うつ病を発症しました。28歳の時です。整体という仕事は直接、人の身体に触る仕事です。臨床心理士などのカウンセラーは身体に触ることをかなり重く禁じています。なぜなら、強烈な依存を生むからです。カウンセリングの創始者であるカール・ロジャーズですらも患者さんからの依存に恐怖して逃亡した経緯があります。僕も強烈な依存を生んでしまい、ストーカーの被害にあいました。ストーカーの主は男性で、著作も多数あり、テレビなどでも活躍していた人でした。総合失調症
昨日はがんの痛みで眠れなかったので。心電図などの検査をして痛み止めの追加処方。これは肝臓のエコーの写真です。脂肪肝です。フォアグラです。今までのベースはナルベインそれに加えて新しいお薬メサペインが入ります。どちらも医療麻薬なのですがナルベインの方がモルヒネに近いそうです。眠気はきますが、飛ぶほどには効かないですね。お酒を入れたら気持ちよくなれそうな感じです。ワイン飲みたいですね。貴腐ワインやアイスワインみたいな甘いやつが良いです。キンキンに冷やして。「モルヒネワ
コメントの返信ができておらず、申し訳ございません。また、日常ブログに戻ったら返信させてください。いつも大切に読ませて頂いています。本当にありがとうございます。初めに診察を受けてから数日後の2019年4月1日に手術を受けることが決定しました。アイス、チョコ、プリンの文字に懐かしくなりました。上行結腸にがんが広がり、腸閉塞から腹痛が起こっていたので食欲もなく、この3つはかろうじて食べられたのではなかったかなと思います。(※音声ありです)手術に向けて、訓練をするシニさん。呼吸器合併症