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チラッと翔君を見て、電話に出る。「あ、大野さん?」潤の声はちょっと疲れ気味。「おぅ、お疲れ。」「お疲れ様。どう、そっち?やっと終わったよ~。そろそろ行けるけど。」これで本当にお役御免。潤が来れば俺はここにいる必要はない。「そっか。じゃ、早く来い。櫻井さんがお待ちかね……。」突然、翔君の腕が延びて来て、俺のスマホを取り上げる。「え?あっ!」喋る間も与えず、翔君が俺に向かってニコッと笑う。うっ、この顔!なんか、嫌な予感が……。「お疲れ様です。櫻井です。」微笑む翔君が、
妄想です。自己満足のBLです。妄想です。銭湯の帰り智は翔に「翔くん…よろしくな…俺は刺繍しか出来ないけど翔くんのことは何があっても守るからな…一緒に歩くぞ」翔は「はい、私も何があっても守ります。必ず一緒に歩いて行きます。」二人は手を繋いで帰っていった。工房に戻ると宴会の用意が出来ていた皆、席に座って主人が真ん中に座るのを待っている翔は皆に挨拶しながら主人の席の横に座り智を呼ぶ智は意を決して上座のど真ん中に座る…皆息をのんだ…しばらく下を向いてい
その先にあったのは小さな公園だった。遊具はほとんどなく、水飲み場と大きな時計があるだけだ。大きな木が公園の端に木陰を作り、お母さん達が話をしている。その前でボールで遊ぶ子、小さな自転車に乗る子がお母さん達に何か言っている。「ほら、飲め。」虎次郎は水場まで歩いて行き、蛇口からポタポタ垂れる水を顔で示す。「う、うん。」こんな飲み方をしたことはなかったが、蛇口にペロッと舌を滑らす。冷たい水が舌を通って喉に伝わる。「おいしい!もっと飲みたい!」ノアが言うと、虎次郎が蛇口に前足をかける
BL妄想小説です。ご注意を。
妄想です。自己満足のBLです。妄想ですから…何故か数日前に上がってました。何故?ポチを間違えたかな…実はこれが最終話にするつもりだったんですが…色々ありもう少しだけ続けます…なんかリクエスト?みたいなメッセージをいただき私も見たくなってしまいました(๑́•∀︎•๑̀)ฅテヘ-妄想ですから…あははは「なんだか肩透かしにあったみたいですね」智はソファーに座り天井を見つめ…「ふふふふなんだかなみんな嬉しそうでよかったよ腹すいたな夕飯作るか」S医大を出
指先が翔君に触れると、翔君の視線が明後日の方を向く。「大バカって……ひどいな。」そう言う翔君の頬に、指の付け根まで沿わせる。「苦しいよ、確かに。初めて翔君に抱かれた時、これを続けていくのは無理だと……正直思った。」手の平が翔君の頬を包む。俺の手の平に、ピッタリ重なる翔君の頬。視線はまだ逸らされたまま。「でもね……本当に俺も気持ちよかったんだよ。どんな顔してるかは知らなかったけど……。」もう片方の手も翔君の頬に添え、こっちに向ける。「ほら、ちゃんと見て。俺、どんな顔してる
妄想です。自己満足のBLです。妄想ですから…100話になってしまった話しを80話ぐらいにまとめたかったの…そらもう少し続きます。下手だな…ん…まだまだ続く?大丈夫かな…飽きてませんか?やっぱり甘々の二人もね書き書きしたいです。海とか花見とか花火とか智くんに体験させてあげたくなってます。実は…私…終わり方が大事だと思ってます終わるのはとても寂しいんですけどね…智くんは何も言わない…潤のライン…ニノのライン…???ラインを開け私は読みの甘さを痛感する私
あれからずっと考えている。翔の智に対する気持ちは、家族の好きとは違うのではないかと。いや、そんなことはない。智と翔は男同士だ。しかも兄弟だ。私は頭を振ってハイボールを口にする。ハイボールの炭酸が喉をすっきりさせてくれるが、頭はすっきりさせてくれない。確かに翔は小さい頃からお兄ちゃん子だった。突然できたお兄ちゃんが嬉しいのだろうと思っていたが、思えば、二人は保育園でも仲が良かった。智を迎えに行くと、智ちゃん、智ちゃんとなかなか智を離してくれなかった。だから和美と知り合ったわけ
なんなんだよ、これ。社内で一番お気にの大野さんと取引先で一番お気にの櫻井さん。その二人を並べて酒が飲めるってのはいいよ。すごくいい。だけどさ。まず、なんで大野さんと櫻井さんが並んでる?俺、会社から大野さんと一緒に来たよね?普通なら俺と並ぶもんでしょ?取引先の接待だから?だから大野さんが櫻井さんの隣で世話をするってこと?でも、どう見ても櫻井さんが大野さんの面倒見てるんだけど。それも結構甲斐甲斐しく!お酒が無くなればすぐに注文し、ツマミを次々頼んで!大野さんも嬉しそうに櫻井
「きゃっ!ショウ君!」帝王様の勢いに智の金色の髪が揺れる。そんな智の首の辺りに顔を埋める帝王様は、ただぎゅっと智を抱き締め、体いっぱいで智の匂いを吸い込む。「ふぅぅぅぅぅ……はぁぁぁ……智の匂いだ。智だ!」「んふふ、当たり前でしょ?どうしたのショウ君?」「もう何年も会ってなかったみたいだ。」「まさか。ほんの数時間だよ。」「智が俺様から離れるなんて、例え1秒でも我慢できん!」「ばかだね、ショウ君。ちょっとくらい離れてたって、おいら達はいつでも一緒だよ?」智の首筋から、帝王様
次の日、本当に行けることになって、ノアとサトシはびっくりした。ショウがお土産にと買って来た籠は、ノアには大きすぎるくらいで、居心地は上々。それに入れられ、あの、ギュウギュウに押し込められていた四角い箱……電車に乗る。「ねぇねぇ?人間界って四角いものが多いよね?地獄は四角いものって少ないんだよ?みんなでご飯食べるテーブルも丸いし、大抵のものに角がないよ?なんで?なんでなの?」籠の中からサトシに聞く。でもサトシの返事はない。仕方なく、丸くなる。電車の振動が籠の中にも伝わって
妄想です。自己満足のBLです。妄想です。あの頃智はまだ見習いになりたて見る物聞く物全てが刺激的で刺繍に夢中だった…父と妹が亡くなってしばらくしてから母は寝込むことが増えた智は母の面倒を見なが祖父の代からお世話になっていた櫻井屋に通いで工房に通っていた智は父や祖父の仕事を見て育ってきたからどんどん吸収していった…毎日が楽しかった刺繍が上達していくのは楽しかった…母の病気はこれと名のつくものは見つからず休んでいたら良くなると思っていた。「…智さん…無理に思い
妄想です。自己満足のBLです。妄想ですから智は興奮のまま画像確認をし家族を呼ぶかんなちゃんの手術の成功を伝える「手術は大成功です予定通り滑膜肉腫を健康部位で包んで摘出することができました。出血も4ml大成功です」そして、これからの生活が話し始める智は手術の喜びの興奮は覚めていく…「かんなちゃんの大腿骨骨頭はハズレます。すぐに手術中も外れそうになりました。足の運動制限がでます。骨頭は更に放射線量が高かった部位…ただ骨頭が粉砕しても人工骨頭に代え
サクライの婦人会は主要な幹部の奥様方はほぼ全員が参加する集まりだった。親睦を深める名目で舞台観劇や日帰り観光などもあるが、たいていが気軽に世間話のできる茶話会。御茶の師範を招いて茶会が催されることもある。現幹部役員である自分が参加する必要もないのかも知れないが情報を掴むには恰好の会だった。〔芳野さん…今年のチャリティーはどうなってるんですの…?〕佐久間婦人の問いに、付いてる者が私に変わってスケジュールを説明する。チャリティーに関しては、
店員はすぐに電話を掛ける。「もしもし、店長?ブランに会いたいって人が来てるんだけど……。」サトシは眩しそうに目を細めて窓の外を眺める。風に揺れる木の葉がサトシの顔に影を作る。海に目を馳せるサトシに、電話を切った店員が微笑みかける。サトシは目を逸らし、赤くなった頬を隠すように目の前のおしぼりを握りしめる。「もうすぐこっちに来ますよ。ご注文はいかがなさいますか?」「あ、じゃ……コーヒーと……。」サトシはメニューに目を向ける。「今日のケーキってなんですか?」「いちごのタルトでござい
「パパとママンが厳しいのは二人を愛してるからだよ。」サトシがノアの頭を優しく撫でる。「違うよ。僕のことが嫌い……なんだ。僕が……ダメだから……。」「ノア……。」「僕ずっとあなたと一緒にいたい!ブランと一緒に……ダメ?」ノアがサトシを見つめる。「家出の理由は……それ?」ノアが小さくうなずく。「僕達の……実験…イタズラがバレて……。」それがきっかけで……ブランの結婚が早まった。僕たちが離れ離れになる時期が早まった。ノアが悲し気な様子でサトシを見上げる。「じゃ、しょうがないじゃ
キッチンに立って鍋を掻き混ぜる。良い香りだ。香草がいいアクセントになっている。今日はハロウィーン。だから、少しそれっぽい料理を作る。鶏肉のトマト煮とかぼちゃのサラダだ。米は炊かず、バタールとカンパーニュでいただく。メインの鶏肉は骨付きのまま圧力鍋で煮ているから、うま味が溶けだしている。そのトマトスープをパンに付けて食べれば間違いはない。かぼちゃのスープと悩んだが、トマトスープに軍配が上がった。トマトスープの果肉の酸っぱさが大人のハロウィーンには合っていると思ったのだ。見た目
「どうしてここが……。」№0830が言い掛けると、智がクスッと笑う。「大天使は全てお見通しってわけですか。」「そうじゃないけど、あの子たちのことはね?」智が小さくウィンクする。№0830が胸を押さえて頬を染める。「やられた……今ので矢がささった。」「そんなこと言ってると帝王様の火柱が飛んでくるよ?」№0617が、冷ややかなまなざしで№0830を横見し、智に向き直る。「智様、お二人は……。」「まだ遊び足りないみたいだね。」「それじゃ……。」また№0617が指を立てようとする
旅行当日の朝はバタバタと忙しい。そんなに遠いところに行くわけではないから、昼近くの新幹線に乗れればいいのだが。「智、ドライヤー持った?」「そんなのホテルにあるだろ?」「使いやすい方がいいじゃん。」「同じだよ。」二人はそんな会話をしながら、荷物のチェックをしている。智の鞄は小さい。あれに本当に二泊三日の生活用品が入っているのか不思議になる。それに比べて翔の鞄は大きい。本当にそんなに必要なのかと思う。海外に行くレベルだ。二泊三日だし、ホテルなのだから、そんなに何を持って行くん
妄想です。自己満足のBLです。妄想です。すみません。暴力的なシーンが出てきます限定にしようか悩んだのですが話しが繋がらない為限定にはしませんでした…苦手な方は決して見ないでくださいごめんなさい。「また、おまえか…なんの用だ…」パトロン志望だった法衣屋の林田…噂を聞いてやってきた…「大ちゃんこの頃、随分と色っぽい噂を飛ばしてるようで…やっぱり私の言った通りでしたね若旦那は良かったですか?」「林田さん?あなたに何か関係ありますか?」翔は熱々満杯の煎
19時……10分前。居酒屋の暖簾の前で躊躇する。翔君はいつもきっかり5分前に来てた。まだきっといないはず。接待みたいなもん……なんだから翔君より先に入っとく?潤に尻を叩かれながら会社を追い出されたし……。待ってるのと後から行くの、どっちがマシ?早いと会いたがってると思われる?いや、俺、昔から翔君よりちょっと早く来てたし……。…………。翔君がいないか探すより、探される方がマシか……。意を決して引き戸を開ける。テーブル席5、6個の、さほど広くない居酒屋を一通り見回す。カウン
ハイボールをグビッとやる。今日も酒が旨い。ソファーでは智が一人でスマホを見ている。翔はバイトで、帰ってくるにはもう少しかかるようだ。何も話さなくても、一緒にいるこの時間が心地いい。グラスを揺らすとカラカランと氷の音がする。カニクリームコロッケにサクッと箸を入れる。クリームがトロッと溢れ、ソースとじんわり交わっていく。市販の冷凍を揚げただけだが、なかなかうまいんだよ、ここのは。智が買っておいてくれたものだ。みんなの好みを把握し、時間のある時に揃えて置いてくれる。翔の好きな貝も
妄想中です♪☆閲覧注意☆この下に『【最新】大事な大事なお知らせ』あります3人並んで地下駐車場へ向かう変な感じ(笑)「痛ぇ」美羽ちゃんに蹴られたお尻を撫でながら歩く智「秀明、女の子なら乳母つけたら?」「ん(笑)?何で?」「美羽みたいに凶暴になる」「美羽は優しいんだけどなぁ」「お前は熱があるのか?それとも感覚が変なのか?」好き放題言ってるし(笑)「美羽は可愛いし、綺麗だし、優しいし、家族思いだし、仕事も出来るし、何よりメシも美味いし、俺にとって勿体ない女性だよ」「何?秀明
妄想です。自己満足のBLですから。妄想ですよ…「恋…なんで?あんた…何が目的だ」「恋が目的だよ。ふふ美味しい翔くんのコーヒー…今は無理そうだねガレージで作業してくる」智は少し寂しそうににっこり微笑み裏庭のガレージに行ってしまった。翔は混乱していたキスされても嫌じゃないドキドキしてる自分がなんで?パソコンを動かして智の財に探りを入れた自分の手に気づいて唖然とする私は相変わらず人を見る目が…壊れている…智くんが私の財を気にすることはない…彼は
くぅ~っ!旨い!今日のビールはまた格別だ。何と言っても、智が作ってくれた親子丼の具がツマミだからね。今日は智が食事当番だ。当番とは言っても、何度教えても全く上達しない翔は、ほぼ洗濯担当だから、食事当番は私と智の交替だ。「お酒って旨い?」珍しく智が私の所にやってきた。中学生になった頃から、前のようにくっついてくることがなくなっていたから、パパは心の底から嬉しい。智にもビールを進めたいところだが、まだ未成年。「旨いよ。お前も大人になったらわかる。」父親らしいことを言ってみる。
相変わらずの日々が続く。二人の姿は可愛いし、酒も旨い。旅行まで後8日。有給はしっかり申請したし、翔の学校の文化祭も今日、明日で終わる。今年は去年に引き続き、一般客は入れないから、私も観に行けない。来年は観れるだろうか。智は三年生だから、文化祭にはあまり関わらないようだ。元々翔の学校ほど大がかりではないらしい。一年生の時の文化祭には行ったが、喫茶店でソーダ水を作る智を見て翔がむくれ、あまり回らずに帰るはめになったから、翔の学校と比較できないが、普通はあんなものだろう。とは言え
妄想です。自己満足のBLです。妄想です。智は日が上がる前に目を覚まし翔を起こさないように阿弥陀さんに手を合わせ静かに作業場に降りて行く翔のいびきを聞きながら作業場の掃除をして刺繍台を準備する雨戸を開けると…暁一気に強くなる太陽の光が雨に濡れた土から生命の香りがたちあがる智は…何か思い出せそうな忘れている…?ような気になる…(なんだった…かな…)刺繍台を張るパーーン布の張る音が作業場に響く(私のここに…生きている…?なんだ…)頭を触る…何故
「上がれよ。」玄関で立ち尽くす翔君にそう言って、部屋の明りを点ける。翔君は何か考えるようにうつむいて靴を脱ぐ。揺れる前髪越しの翔君は、付き合ってた頃と変わらない。違うのは上げた時の顔。嬉しそうににっこり笑って顔を上げてた翔君が、今は真剣な表情で俺を見る。「何か飲む?」「いや、いい。」「じゃ、コーヒーでいいか。」ポットに水を入れ、お湯を沸かす。棚のインスタントを少し振ってみる。人が来た時にしか使わないけど、ダメにはなってないだろ。あの頃使ってたカップ。一人暮らしを始めた時