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今回は、不比等が作った幻想の国「日本」(その8)として、「国史編纂編」をお話しします。下記、①から⑩項目のうちの⑦天武天皇の改革、国史編纂を命じる(681年)から⑩古事記完成(712年)、日本書紀完成(720年)までののお話しとなります。①孝徳天皇と中大兄皇子(豊璋)の確執と孝徳天皇の死(654年)②皇極天皇が再度、斉明天皇として即位(655年)、斉明天皇の死(661年)③「白村江(はくすきのえ)の戦い」と百済の滅亡(663年)④近江へ遷都(667年)し、中大兄皇子(豊璋)が天智天皇とし
【宗像三女神/剣から生まれた航海守護神】@art.mochida.daisuke『古事記』によると宗像三女神は、誓約(うけい)の際、アマテラスがスサノオの剣をかじり息を吹き出した時に生まれた神様で、スサノオの娘ともされます。世界遺産に登録されている福岡の宗像大社(福岡県宗像市)の祭神として祀られ、宮島の巌島神社(広島県廿日市市)にもご祭神として祀られています。宗像三女の生まれた順は『古事記』によると、長女・沖津宮-タキリビメ(オキツシマヒメ)、次女
今回は「市寸島比売」についてお話をしていきたいと思います。宗像三女神としては何度か取り上げましたが一柱としては書いていませんでしたので改めて書くことにしました。かなりメジャーな神様ですし知らない方のほうが珍しい神様ですよね。色々と語られつくされている神では有りますが、一般的なお話と違うお話をしていきたいと思います。宗像大社~市寸島比売とは~宗像三女神の一柱であり、宗像大社で祀られている祭神の一柱です。また厳島神社でも祀られていますし、弁財天としても祀られています。面白い話では、この神様
【ウカノミタマ/秦氏の氏神である稲荷神】@art.mochida.daisukeウカノミタマは全国約32000社もある稲荷神社の御祭神で、稲荷神、お稲荷さんとも呼ばれ広く親しまれています。日本に数多くある神社の中で、一番多いのがウカノミタマをお祀りする稲荷神社です。ちなみにセブンイレブンは全国で約2万店舗ありますので、それの1.5倍以上の数がお祀りされているという事になりますね。『古事記』ではスサノオとカムオオイチヒメとの間に生まれた神様。『日本書紀』ではイ
崇峻(すしゅん)天皇の暗殺については、さまざまな説がありますが、真相は闇の中です。あまりにも情報が少ないので検証しようがないのが主な原因と思われます。しかし、ここでは記述に表れる事象の確認もかねて、私も一つの説を考えてみたいと思います。まず、登場人物の系図はこのようになっています。暗殺にいたる数年間の事柄は『日本書紀』に次のように記されています。【用明元年586年】5月、穴穂部皇子(あなほべのみこ)は(自身の権威付けのために)炊屋姫(かしきやひめ)皇后(推古天皇)
暦(こよみ)とは何か?辞書でみると時の流れを年・月・週・日の単位で区切り、わかりやすくした体系。カレンダーとも。暦(れき)でみたら暦法・暦年・太陽暦・太陰暦・グレゴリオ暦に新暦・旧暦・西暦・陰暦・陽暦・還暦暦法によって構築された暦表。その方法論を暦という。日の出が1日の始まりとするヴェーダ暦1秒の長さも日々変わっていく。いまも世界には暦は無数にある。ひとつの国に1つと思ったら大間違い。暦は民族でも異なり中国では王政が変わるごとに改暦し
【夫を愛し試練の手助けをした女神】@art.mochida.daisuke『古事記』によるとオオクニヌシが、兄の八十神(やそがみ)達の暴威から身を隠すために、「根の国」に逃れると、出迎えに現れたのがスサノオの娘スセリヒメで、二人は一目で心を通じ合わせてしまいます。スセリヒメは父神スサノオに「大変立派な神が来ております」と告げました。一目でオオクニヌシを只者ではないと見抜いたスサノオでしたが、スセリヒメを愛していたスサノオは、すぐには結婚を承諾しませんでした。只者ではない
昨日のご祈祷中、ふと気づくと…。白い光の中で微笑む、着物の女性が立っていました。「あなたは誰ですか?」びっくりして尋ねると、女性は「瀬織津姫」と名乗ります。こういう姿で描かれることが多い…かな?キタ━━━(゚∀゚)━━━!!ご存じの方もいらっしゃるとは思いますが…瀬織津姫は、未だその実在がはっきりと分かっていない神様です日本の神様は、一部例外を除き(アラハバキ神など)記紀神話に登場します。しかし、瀬織津
内海聡FBより転載2024年03月29日「日本の真の歴史」は真の歴史?https://www.facebook.com/kitigaii/posts/pfbid0DK8XWzqRTcYyUoHiuZTcZLRfuVWZMPKeSbvko6dsKB5jryBEdQH9G1qr3u1omqoClーーー転載開始ーーー日本人のほとんどが建国記念日や建国の歴史、建国の神話さえ知らないわけですが、その歴史や神話が本当か疑う人となれば、日本人に10人もいないだろうというのが正直なところで
【イチキシマヒメ/宗像大社辺津宮に鎮座する女神】@art.mochida.daisukeこの女神はタギツヒメとタキリビメ(タゴリヒメ)と三姉妹で、宗像大社にお祀りされ「宗像三女神」と呼ばれています。『古事記』によると、天眞名井(あめのまない)でアマテラスとスサノオが交わした「誓約(うけい)」という儀式の中で生まれた女神達です。「誓約」の際に、アマテラスがスサノオの剣を噛んで吹き出した霧から生まれた三女神の次女がイチキシマヒメ。この誓約によって五男三女神が生まれ、「ひな人
石上神宮:奈良県天理市布留町384当社を再訪したのはあるサイトで拝殿裏の禁足地を見学できると知ったからだ。初めて訪れた時の印象は専らニワトリで、国宝の拝殿や重文の楼門はあるものの、日本有数の古社とされる割にそれほど目に止まるものがなかった。禁足地があることは知っていたが、拝殿前からは窺えず、周囲は森で囲まれているためにその様子はさっぱりわからなかった。楼門拝殿定刻の午後1時に社務所前に集合する。集まったのは20人程だろうか。授与品を受け取り、境内で整列させられた後、二手に分かれて神職から
『記紀』。古事記と日本書紀の総称である。日本の歴史書として認められているのだ。そんな由緒正しき歴史書『記紀』だが、不思議なことがいっぱいある。日本最大の山『富士山』が出てきていない…とか、全国に伝承が残る、秦の始皇帝の使い『徐福』が出てきていない…とか。名前を変えられたか、あるいは「隠された」か。そんな不思議なことのひとつに、初代天皇『神武天皇』がいる。初代天皇の正式名は『カムヤマトイワレヒコノミコト』。系図を素直に見れば、「あ、アマテラスの血筋なのね」となってしまいそうだが、
忙しくてなかなか更新できず申し訳ないです。ここのところ空き時間がないため、上代日本語で文章を書く練習はお休みさせていただきます。医療従事者ですので、このご時世で時間が取れない事情を察していただければ幸いです。私もいつどうなるかわかりませんので、とりあえず今は悔いのないように、ステイホームでできる趣味に全力を尽くしていきたいと思っています。前置きが長くなってしまいましたが、本編に入りたいと思います。本日は上代日本語で文章を書く練習というよりは、自分のおさらい用も兼ねて、上代とそれ
人間が金が貯まると下らない見栄のために金を使いたくなるもので、蔵を幾つも持ち、中には金目の物がいっぱい溜ってくるようになると、先祖のことを飾りたくなり、系図師に依頼して、高貴な人に繋がる系図を作っていもらいます。そのうち家運が傾き、蔵のなかにあった金目の物は悉く売り尽くし、先祖が道楽で作った系図だけが売ることも出来ずに残っている。そうなると没落した当主は、我が家は高貴な人の血筋でありその辺の庶民とは違うのだ、先祖のことも定かではない近頃の成金とは身分に大きな差があるのだと言い出します。
今回は「多紀理毘売命」についてお話していきます。前回から引き続き”宗像三女神”です。一柱だけ紹介って訳にもいきません。市寸島比売命に比べ『多紀理毘売』『多岐都比売命』は知名度がやや落ちます。ですが!この三女神は結構個性的ですから特徴を知るのも楽しいですよ。宗像大社~多紀理毘売命とは~宗像三女神の一柱で天照大御神と須佐之男命の誓約(うけい)により生まれた神です。記紀により生まれた順序が違います。古事記では”長女”になっており、大国主神と結婚して阿遅鉏高日子根神(あぢすきたかひこね)と下照
今回は、不比等が作った幻想の国「日本」(その7)として、壬申の乱編をお話しします。下記、①から⑩項目のうちの「⑥壬申の乱(672年)と、勝利した大海人皇子が天武天皇として即位(673年)」のお話しとなります。①孝徳天皇と中大兄皇子(豊璋)の確執と孝徳天皇の死(654年)②皇極天皇が再度、斉明天皇として即位(655年)、斉明天皇の死(661年)③「白村江(はくすきのえ)の戦い」と百済の滅亡(663年)④近江へ遷都(667年)し、中大兄皇子(豊璋)が天智天皇として即位(668年)⑤中臣鎌足
あす3月24日の午後9時から、NHKスペシャル「古代史ミステリーヤマト王権空白の世紀」が放映されます。内容の詳細はわかりませんが、倭の五王(讃・珍・済・興・武)について描かれるようです。そこで、以前に倭の五王についてYouTube動画でシリーズ化していたこともあり、今回それをまとめた動画を作りました。動画本編は私の説が中心となりますので、多くの異論もあると思います。それで、今回動画では冒頭に中国史書に現れる倭の五王の記事や、一般的な解釈をまとめました。その部分を
今回は「豊玉姫命~一途に一人の人に愛されたい女性にお勧め~」と題してお話をしていきます。前回登場した神々ですが説明をしていない神々がいらっしゃったので説明をしていきます。豊玉姫神社~豊玉姫命とは?~豊玉姫命と言えば、綿津見大神(海神)の娘で、竜宮に住んでいます。真の姿は八尋の大和邇(やひろのおおわに)で、神武天皇の父・鵜草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)の母で、天皇の母・玉依姫の姉にあたります。【日本書紀より超簡易版♪】豊玉姫命は、綿津見大神(海神)の宮(海にある家
少し遅い夏休みを取りました。今日から3日間、阿波の国を探訪します。阿波の国?そう四国の徳島県です。「何を探訪するの?」ですが日本国の始まり、天皇家の成り立ちです。知っている人は知っている話ですが、日本国の始まりは阿波国、徳島というのは常識化しつつあります。(と言う僕もこの説にはまったのは最近の事ですが)邪馬台国とはもちろん阿波(徳島)を中心とした四国の事という理解です。それらに関する遺跡、神社などを巡るのが今回の旅行です。邪馬台国が九州だ、近畿地方だ、という話は正直、馬鹿馬鹿しくて
先日、急に思い立って千葉県芝山町の埴輪博物館に行ってきました。こちらの博物館には、3~6世紀に造成された多数の古墳から発掘された埴輪が展示してあります。その中に、どう見てもユダヤ人としか思えない埴輪がいくつかあります。以下、ユダヤ人と思われる埴輪の写真です。↑こちらは、ユダヤ教徒の方の写真以前から実物を見たいと思っていました。ここの博物館は、埴輪の展示物が豊富にあるだけで無く、緻密になされた遺跡や古墳発掘調査結果の資料、考古学的な考察を
【朽網貴船神社(くさみきふねじんじゃ)】(福岡県北九州市小倉南区)@art.mochida.daisuke太古、貴船大神は船で来田見浦(くたみうら)に着き、この丸山の東麓に船をつなぎ、この山の嶺に住むと言われ、その後八尋殿を造り、来田見村の産土神となりました。神玉を入れた箱や船はそのまま石となって残ったといわれています。また、この神社には、古来より神田植えの行事があって、鐘、太鼓、笛にて唄囃し数十頭の牛を使って田植えが行われていましたが、明治5年(1872年)の地租改正によ
ご訪問ありがとうございます。以前書かせていただきましたがアメーバピグでピグ友になったタクヤさんが、この前の清少納言の絵をご覧になって合作しませんか?と誘ってくださったので、面白そう!とついついお受けしてしまったのですが^^;よく考えたら、30近い娘が生まれてから、まともなイラストを描いてない(・・;)描けるかな・・・とドキドキものでしたが、タクヤさんからOKをいただきまして、今は私の手を離れ、タクヤさんが合成し彩色してくださるのを待つばかりなのですが・・・なにやら楽しくなってこん
伊福部昭墓所を参拝お生まれは北海道だけど墓所は鳥取市にあるんだよね、伊福部家は代々、宇倍神社の神官を務められていたんだなぁゴジラ(メインテーマ)/ゴジラ(メインテーマ)この動画の全ては私ではなくそれぞれの所有者のものです。www.youtube.comお参りさせていただきたいとひとことお願いし、墓所へ宇倍神社因幡國一宮御祭神:武内宿禰タケノウチノスクネ終焉之地そして、伊福部家は、大己貴命オオナムチ=大国主オオクニヌシを宗祖する因幡の古代豪族武
以前に書いた手記をここにアップしたいと思います。「大祓祝詞」を佐藤卿彦先生の著書「顕神本田霊学幽斎記録篇」を手掛かりに考察します。******************『字解高天原高とは、太陽系中の高処、即ち太陽軌道中の虚空にして天の中真高極の処を云う。天は、本(モト)、至大無涯の大虚空を云う。原は、広大平遠の所を云う。高天原とは、我が太陽系中の中極である虚空を云い、之を顕天と云う。天御中主神の所在の高を幽天と称える。』(「顕神本田霊学幽斎記録篇」)(注)「読み方」では
百田尚樹の新版・日本国紀#5「卑弥呼はなんで死んだか!」2021/12/18百田尚樹チャンネルチャンネル登録者数14.7万人「霊」と書いて「ひ」と読む。なので「ひだり」のほうが「みぎ」よりも尊い。ひ「霊」だりみ「身」ぎ百田さんの話は、古事記や日本書紀を全く読んだことのない人が見ればものすごく面白いだろう。まだまだ日本の始まりしか話していないので、その辺のところは知っていることばかりでこれと言って驚くに当たらず。知らない時代はその先の方だろう。特に近代史に関しては、学校で
白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)所在地:石川県白山市三宮町二105-1[御祭神]白山比咩大神=菊理媛尊(くくりひめのみこと)伊弉諾尊(いざなぎのみこと)伊弉冉尊(いざなみのみこと)今回は皆さん、ご存じの菊理媛お姉さんの総本山石川県の白山比咩神社です。大好きな女神の一人です。それは・・・”謎”の女神なので・・・詳しくは白山比咩神社菊理媛で検索・・・菊理媛姉さんは『
今回は「鹿屋野比売神」についてお話していきます。この神様を祀っている神社は、少ないですが存在します。有名どころだと「伊勢神宮の外宮摂社の清野井庭神社」で祀られています。鎮座地近隣の灌漑用水の神とのことです。白笹稲荷神社・東末社草木の精霊を祀る鹿屋野比売神と思われます~鹿屋野比売神とは~記紀共に、国生み・神生みの部分で登場する神様です。夫婦(男女神)で誕生したのではなく単独で伊弉諾命・伊邪那美命により生まれています。この神様、祀られている神社により、かなり違った神格・ご利益が
佐紀古墳群12(奈良市山陵町)2023年11月9日ありました!登り詰めれば左手に幅20ⅿ、全長150ⅿを超す広いお濠が巡らされ、お壕の手前に北面して遥拝施設が鎮座します。お濠の対岸には森の小山が連なり、ここは前方後円墳の前方部前に位置すると思われ、周濠は後円部に向けて延びている。遥拝施設そのものは立ち入れぬものの、両サイドの芝生広場からお濠端まで入り、お濠に大勢の鴨の群れが浮かぶのが見えます。遥拝所の西側には宮内庁の詰め所があり、ここまで車道が伸びてい
【ハヤサスラヒメ/祓いの女神】@art.mochida.daisuke『大祓詞(おおはらいのりと/おおはらえのことば)』に出てくる祓いの女神ハヤサスラヒメを描いてみました。ハヤサスラヒメは『古事記』や『日本書紀』には記載のない神名ですが、全国の神社で奏上される『大祓詞』において、様々な罪穢れを清めてくれる神様である「祓戸四神(はらえどよんしん)」の内の一柱です。6月末に「夏越しの大祓(なごしのおおはらえ)」12月末に「年越しの大祓(おおはらえ)」として、
福岡市西区壱岐団地長崎県壱岐島おはようございます。昨日のYouTube、不都合によりアップ出来なかったのでこちらに、福岡の壱岐と長崎の壱岐島の繋がりを書いておきます。福岡市西区には、「壱岐団地」や「壱岐小学校」「壱岐中学校」「壱岐交番」「壱岐農協」など、壱岐と呼ばれる地区がある。これは古代、壱岐国造(地方官)に任命され、壱岐国(壱岐島)を治めていた壱岐直(壱岐氏)の祖とされる壱岐直祖真根子(いきのあたいがおやのまねこ)に由来すると言われています。壱岐真根子いきの-