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早馬として海州を発った同日の夕刻にはジョンフンは開京に入り満月台(マンウォルデ)に着いていた大護軍からの書状を無事王様とチェ尚宮に直接手渡し終えて安堵したジョンフンすぐにでもガインの待つ屋敷に帰ろうとしていたところチェ尚宮から声をかけられた「ヨン殿申し訳ないが半刻後再度康安殿へ参られよ」***呼び出しの理由がわからぬジョンフンは大護軍の書状に何か懸念の報せがあったのか…とすれば徳興君のことかと予測し
高麗では、二人が居なくなって、二年半経っていた。その間、特興君とソン・ユは、飛虫の毒と敗血症で、もがき苦しみ死んで行った。しかし、国境付近の小競り合いはまだ続いていたが、禁軍やウダルチが護った。王は、まだ諦めてはいない。天門付近には、交代で見張りを置いていた。テマンは三日前から其処に居た。野生の感だろうか?何か来る!と思った瞬間、天門が青白く渦を巻いていた。中から馬に乗った大きな男が出て来た!て、テジャン?い、医仙様?テマナか?わぁ~~ん!テジャン!ぐしゃぐ
「組頭大護軍に話を聞けましたか?」部屋に戻ったサンユンの元に夕餉を共にしていた隊員らが集まってきた「ああ伺ったその前に…」サンユンは扉や窓を開けて人が居ないか確認しさらに「お前たち真実を知っても絶対に口外しないと誓えるか?」サンユンから問われた隊員はそれほど大事なのかと身構えた「もしも口外すれば俺は言うに及ばず大護軍も黙っておられぬだろうが聞く覚悟はあるか?」隊員らは俄かに緊張しだしたが
今回帰還する道中チェヨンはできるだけ野営はせずウンスを宿に泊めたかった徳興君の陰謀で足止めされて遅くなったがなんとか黄州までたどり着きウォンジョンの手配した宿に入った流石に一日中馬で移動し昼間襲撃もあったためウンスはぐったりと疲れていたヨンに支えられ部屋に入るとそのまま寝台に横になる「イムジャ飯はこちらに運ばせます鞍で擦れたところが痛むでしょう薬を塗ります伏してください」「えっ貴方が塗る気?」「他
感想の前に・・・こちらの情報から。実は現在、中国でカイジブームが訪れています。というのも、なんと6/27に実写版映画が公開。堂々の初登場1位を獲得してしまったのです∑(゚Д゚)企画はもちろん福本先生公認。ここ最近の福本作品映像化の波が、遂に海を越えてしまった。一体どこまで規模が拡大し続けるのか・・・予想もできませんね。日本での公開予定は立っていない為、さほど情報は入ってきませんが・・・どうやら既に続編の制作が決定したほどの大ヒット作となっています。あらすじ
『別れの言葉は言えないから【目標達成】』『別れの言葉は言えないから【高麗へ行く準備】』ヨンとウンスはうどん屋に入った。ジンも遅れて入る。大盛りのうどんを頼むと美味しい〜とズルズル食べるウンス先生?何…ameblo.jp現代版前回記事は↑です。無事に帰って来て、みんなが笑顔だ!やっとウンスの憂いを無くせた。ヨンはウンスを抱きしめた。遅くなってごめんな。もう怯える事も無くなった。たまに夢でうなされていただろ?うん…あのキモイ顔が…針を刺した時をたまに思い出した。でも、やっと安心
手裏房はいつもの如く夕餉の後姿を消したウンスが風呂を済ませた後ヨンは訪ったサンユンと出て行きトルベはマンソクと食堂へ行ったテマンが鳩を飛ばしに放鳩籠に行く間ウンスの警護を任されたジョンフン部屋の前に立って警護しているとウンスが扉からひょっこり顔を出した「ねえジョンフンさんジョンフンさんの奥方は一人?」唐突な質問に面食らいつつここ数日の行程でこの女人が奇天烈だと理解していたジョンフン「はい一人でございます」
手裏房やチェヨンテマンに囲まれて賑やかに夕餉を食べ楽しそうに談笑しているウンスウンスの様子を窺いながら隊員らと夕餉をとっていたサンユンだがそこで隊員たちから思いがけない話を聞く「組頭見ましたか?魚の骨や海老の殻を取ったり医員様が咽せたら水まで飲ませてずっと大護軍が甲斐甲斐しく食事の世話を焼いていましたよそれに大護軍は常に医員様から目を離しません怪しいと思いませんか?」一人の隊員が話すと別の隊員も言い出した
・おはようございます最近、旦那様のお仕事がお休みの日に限って悪天候の様で…(釣りに行けなくて凹んでた笑)さてさて…先日、息子が修学旅行から無事に帰還しその時のお話です行きもお友達と歩いて学校へ向かったので帰りも解散予定の学校に迎えに行く話しなど特にしていなかった為…夕方に学校からテクテク歩いてきた息子玄関の方から『ガタガタ』と音がしたので…ほほぉ…帰ってきたか。…と思っていると…1度、数㎝居間のドアが開いた…と思ったら『パタン…』…と
予定通り白州の宿に入った一行元気のないウンスが心配なヨンは旅の疲れを取るためにも風呂好きのウンスに温泉をすすめたウンスはジウォンを誘い温泉に入ることにしたがジウォンはかなり緊張していた「ジウォナ温泉は初めてなの?」「いいえオンニ大人になってから誰かと一緒に湯に入るのが初めてなのだから恥ずかしいわ」「そうなのね私は此処に来る前にいたところで小さい子たちを湯に入れてたけどそういえば大人とゆっくり入るのは
衣を乱した大護軍が深夜に湯桶を持って医員様の部屋に入った巡回していた隊員の一人はつい先刻ぎしぎしと寝台が軋む音と微かに混じる女人の声を聞き胸をどぎまぎさせていたが大護軍の行動でその意味をはっきり理解して顔を火照らせたやはりご夫婦なのだな明日からどんな顔をして医員様を見たらよいものか隊員はウンスが兵営に来てからの日々を思い返した一番印象が変わったのは大護軍だな寡黙で冷静で女人に無関心だと思っていたのにできるだけ医員様と共に
三日月を見上げるウンスを見つめていたのはヨンとサンユンだけではなかった開京へ帰還する大護軍一行が海州に滞在中と知った安西都護府長官チョン・グァンリョルは一行が宿泊する宿に赴いた直後窓から顔を出しているウンスを見たなんと悲しげなしかしなんと美しい女人だろう旅のお方だろうか?しばし見惚れていると女人は小さく唇を動かし何か歌っているようだった切なげな表情の女人から目が離せずにいると女人の頬に光るものがありそして女人が静かに
またウンス殿が男に抱きついている今度の男はいったい誰だ何者だ火と火薬の始末を隊員に指示しながらサンユンは視界の端にウンスをとらえていたウンスは驚きと喜びで涙を浮かべながらシンの顔を見つめ「シナ!心配してたのよどこに出たの?今までどうしてたの?」「それはこっちの台詞だウンスはちゃんとこの時代に辿り着いたんだな」「ううん最初は別の世に出たのよ別の世って言ってももともと私が生まれた世界なんだけど…でも私が戻
今日もウンスの体調を考慮して半刻毎に休息を挟みながら常歩から軽速歩で進んでいた一行巳の刻には安州に到着し早めの昼餉を摂っていた「ねえウンスドンイルに言ってた〝なんせん〟ってどういう意味だい?」「なんせん?…ああナンセンスね!つまんない馬鹿みたいってことよでも私そんな言葉使ったのねやばい」天界語に興味津々のペクが尋ね周囲も聞き耳を立てたがウンスはため息を吐いた「ウンスやばいって何が?」
「でワンへって誰?」ヨンや古参の迂達赤が怒りで顔色を変える中ウンスが暢気に聞いた「王譓とは徳興君のことです」ウンスの動揺を心配したヨンだったが意外にもウンスは軽く言い放った「あああのストーカーね」「すとかー?」「そうストーカー特定の人に異常な程関心を持ってしつこく付き纏う人のこと」「わあ奴にぴったりな名前だな」テマンが思わず呟くとトルベも頷いているどこに隠れていたのか
途中斥候に出ていたテマンから先にある中和(チュンファ)の街道沿いの集落が異様な雰囲気だと報告があった警戒しながら村を通ったが歩く人影は全くない一軒だけ店先の蒸籠からもうもうと湯気が立ち昇る饅頭屋がありまだ少女ぐらいの娘がひどく怯えた様子で立っている「どうしたんだ?誰も居ないけどこの村で何かあったのか?」テマンが聞いても娘は頷くのが精一杯でよく見ると背後に怪しい男が数人おり一人は娘の背に刃物を当てていた向かいの建物
国境の兵営を出発し隊の先頭を行くサンユンはユ医員が遅れていないか気にかけながらも速歩で進んでいた途中斥候のジョンフンとテマンが早駆けて行ったウンスは途中から尻が痛くなっていたがそれでも遅れまいと必死で手綱を握っていた「イムジャ疲れましたか?少し休みますか?」「ヨンアあとどれくらいで着くの?」「あと半時もかからず到着します」「30分弱ねわかったなら大丈夫よ」船に弱いウンスのために陸路で行くか悩んだが結局早
サンユンが宿の警護を確認し報告のためヨンのもとに行くと手裏房やウンスと遅い夕餉中だったウンス殿は楽しそうに酒を飲んでおられるな大護軍は心配気に見ているがいくら王様の客人とはいえ何時襲撃があるやも知れぬ状況でよく大護軍が酒を許したものだしかも敵が狙っているのはどうやらこのウンス殿らしいではないかサンユンの顔を見たヨンは食堂の端にきて報告を受けたがその目はずっとウンスを追っていた天真爛漫なこの女人が実は思慮深く聡明なことはマン
サンユンは暫く俯いたまま動けなかった大護軍から聞いた話が信じられず衝撃がじわじわと胸に広がっていった何故だどうしてそんな馬鹿なことを…確かにジュファンはウンス殿のことをお美しいお綺麗だと何度も言っていたが…そこで宴の最中にジュファンが言った言葉を思い出した〝笑顔が輝いていらっしゃるそれに今宵はいつもよりずっと色っぽい本当にいい女ですねこんな風に共に宴に出るなんてこれが最初で最後でしょう一度でいいので私もお相手仕りたいもので
村長の屋敷に着き直ぐさま作戦は開始されたジホとシウルが庭に忍び込み混乱しないよう先んじて村人の縄を解きながらもう直ぐ助けが来ると伝えて落ち着かせたヨンや迂達赤らが突入しあちこちで怒号や悲鳴が上がる中一人二人と門から出てきた村人を役人やペクが誘導して保護し怪我人がいないかウンスが確認していく賊から殴られたり拘束痕が残る者はいたが幸い大きな怪我人はいなかった幼子を抱いたジホやシウルも出てきたがまだ迂達赤は誰も外へ出てこない
ヨンの耳にもウンスの叫び声が届いていたがヨンは迷わず駆け出し軽攻を使って軽々と炎の壁を越えると素早く導火線を断ち切って蔵に向かった次の瞬間どこからか一陣の激しい風が徳興君が逃げる方向に吹きぬけた自分たちを追うように熱波が襲いかかり徳興君一味は裏門付近で押し合いになった焦りのせいか閂が上手く抜けずもたついている間にも熱風に焼かれているようで徳興君の顔は苦痛で歪んだ「何をしているのだ!早く門を開けろ!熱いではないか!
楽しそうに空想し時折ヨンに話しかけるウンスを眺めていたヨン一頻りチェヨンとの高校生活を妄想し終え満足したウンスは現実にかえった「それでヨンアどうかしたの?」「薬湯をお持ちしましたこれで体の強張りもだいぶましになるかとその後風呂に参りましょう」風呂と聞いて苦手な薬湯も頑張って飲み干したウンス多少鞍擦れに湯が滲みたがヨンの見張りのもとゆっくりと風呂に入り髪を乾かしたり梳かれたり慣れた手つきで膏薬を塗ら
師兄の言葉を思い返しながらぐっすり眠るウンスを見つめため息を吐くこの方に罪はない罪どころか功績だらけだ皆がこの方に魅了される自分もそのひとりに過ぎない師兄は運命だと言った今の自分はウンスが生んだ〝柳信〟だとだが運命というなら俺とイムジャは紛れもない運命だあの広い天界でウンスを見つけ高麗に連れてきたのは俺だそしてイムジャは俺のために俺の傍で生きるために此処に戻ってきたのだたとえ師兄であってもウンスだけは譲れない
役人が女の死体を恐る恐る莚で包み念のため縄をかけている中「ヒョン」ヨンがシンに声をかけ二人の元まできたウンスが首をかしげる「ヒョン?」「チェヨンお前は変わらないな」「ヒョン今までどこに?なぜウンスを知っている?」「その話は後だお前は早くこの事態を収拾させてこの地から発てるようにするのが先だ」「イムジャ一旦集落の方へ戻りましょう」ヨンが声をかけてウンスの手を引くがウンスの片手はシ
「默家だ!」叫び声と警笛が鳴り響きウンスは慌てて飛び起き足首の短刀を握ったがすでにテマンやペクジホウォンジョンに囲まれていたさらに数名の迂達赤が包囲するようにウンスを守り飛んでくる矢を弾いているが隣にいたはずのチェヨンの姿はなかったウンスは心配で囲まれた隙間から覗くとヨンやシントルベサンユンら迂達赤の精鋭が黒装束の男たちと戦っておりジウォンとシウルそしてマンソクが弓で援護しているのが見えた中でもヨンとシンは抜きん出
心配していた夜間の襲撃はなかった夜半の西京到着だったのでウンスが疲れているだろうと翌朝の出立は辰の初刻と随分明るくなってからだった「ここからは岊嶺道(チョルリョンド)を通って開京まで参りますがあまり大きな町はなく宿に泊まれず野営することもあるかと途中辛くなったら我慢せずお知らせください」座り心地を良くするためウンスの馬の鞍に宿で買い取った座布団を括り付けながらヨンが伝えるとウンスは笑顔で頷いた今日はヨンとサンユンが先頭
夕餉での一杯をヨンから許してもらったウンス「じゃあさっさと事情聴取しちゃいましょ」マンソクの元へ向かおうとしヨンとテマンサンユンが慌てて追いかけた「遊びではないのです貴女は食事をして早く休んでください明日からは一日中馬での移動です」「嫌よ私も知りたいの彼がどうして貴方を裏切ったのかすごく苦しそうだったきっと何か理由があるのよさっ話を聞きに行きましょ」女子の身で大護軍に口答えするとは…サンユンが
ウンスがヨンに抱きついたのを見てサンユンは思わず目を逸らしたいくら敵の襲撃が怖かったとしても男に抱きつくなど許婚のある女人のすることか「ヨンア怪我はない?誰も怪我してない?」しかもヨンアだと大護軍の方も抱きしめかえすなどただの護衛とは思えない二人はどんな間柄なのだ大護軍の幼馴染みか親戚か乳兄弟か…まさか腹違いの姉弟ではあるまいな女人に無関心な大護軍が奥方を差し置いてまさか妾を持つとは思えぬが…サンユンは二人の