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こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第58回試験・専門知識(a)(気象庁HP:知識・解説>降水ナウキャスト・降水短時間予報より)本文の通りですが、降水短時間予報は、6時間先までと7時間から15時間先までとで発表間隔や予測手法が異なり、6時間先までは10分間隔で発表され、各1時間降水量を1km四方の細かさで予報します。一方、7時間先から15時間先までは1時間間隔で発表され、各1時間降水量を5km四方の細かさで予報します。15時間先までの大雨の動向を降水短時間予報に
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第59回試験・専門知識まず初めに、「外向き長波放射量(OLR)」の概要について触れておきたいと思います。一般知識の大気における放射の学習内容を振り返ってみますと、「一般気象学」p128図5.17『地球のエネルギー収支』にありますように、地球の大気上端から宇宙空間へ出ていく長波放射(地球放射)がありますが、これを「外向き長波放射」とよんでいます。気象衛星で地球を観測したとき、対流活動が活発な地域では、それにより発達
こんにちは、リキュウコートです。#86前回の記事に続き、今回は途中からブログを見る方にも理解しやすい様に、原点に戻り市販の商品との違いを例に挙げ解説します。市販品のコンパウンドの能力で違いを説明したいと思いますが、前回も説明した通り、コンパウンド役割は研磨剤の粗さによって使用目的は変わりますが基本は研磨(削る)能力のみで、持続的な傷を埋める能力はありません。しかし、一時的な仕上がりを良く見せる油分やシリコン・ワックス等が配合されています。特に仕上げ用コンパウンド(極細や
くこんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第58回試験・専門知識(竜巻:気象庁HP知識・解説>竜巻・ダウンバースト・ガストフロント>竜巻などの激しい突風とはより)竜巻は、台風や低気圧、前線において発達した積乱雲に伴う上昇気流により発生する激しい渦のことをいいます。多くの場合、漏斗状または柱状の雲を伴い風向分布に収束性がみられる特徴があります。被害域は、幅数十~数百メートルで、長さ数キロメートルの範囲に集中しますが、数十キロメートルに達することもあります。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・専門知識(a)温暖前線の模式図とある任意の地点Aにおけるエマグラム(状態曲線)を載せてみました。温暖前線では、寒気の上を暖気が滑昇している構造をしていますが、寒気の上にいきなり暖気があるわけではなく、接している部分には転移層(遷移層)という部分があります。この部分の温度分布はどうなっているかを右側の地点Aにおけるエマグラムで見ますと、下層では寒気、上層では暖気がありますので、高度が高くなるにつれて温度が高くなっ
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第59回試験・専門知識(a)まず、領域Aの雲域ですが、北緯49°東経119°付近の中心気圧988hPaの低気圧の前面に位置しており、本文にあります通り、可視画像では灰白色、赤外画像では灰色で、上層雲ほど輝度温度が低くなく、霧または層雲ほど暗くないことから乱層雲などの中層雲あるいは中・下層雲と判断されます。したがって、本文の内容は正しいということになります。(b)次に、領域Bを見ますと、可視画像では灰色に写っており、赤外画像では領域全
こんばんは。今回の専門知識は、土壌雨量指数、表面雨量指数、流域雨量指数について、問題の図(ア)~(ウ)の降水分布を基に、地点Xにおける土壌雨量指数および表面雨量指数、地点Yにおける流域雨量指数を示す時間変化のグラフは、(a)~(c)はどれか、その組み合わせの適切な選択肢を選ぶという内容です。まず、土壌雨量指数、表面雨量指数、流域雨量指数とはどういう指数かを簡単に述べた上で、それぞれの時間変化の着目すべき点について、次回一緒に考えてみたいと思います。第58回試験・専門知識問題
こんばんは。今回の専門知識は、数値予報から、天気予報ガイダンスに加工される前の格子点値の利用にあたって留意すべき事項について述べた文の正誤を判断する内容の問題です。天気予報ガイダンスに加工される前の格子点値、すなわち数値予報モデルの計算によって得られた段階で、これから予想天気図などに加工される前の段階における予想値のことを「数値予報プロダクト」といいます。その「留意すべき事項」とは何かについて、次回一緒に考えてみたいと思います。第56回試験・専門知識※記事中の問題文及び図表
こんばんは。早速ですが考えてみたいと思います。第58回試験・専門知識(a)最大風速については本文の通りですが、10分間平均風速の最大値となります。また、最大瞬間風速についてですが、風速計の測定値(0.25秒間隔)を3秒間平均した値(測定値12個の平均値)になります。したがって、本文の内容は正しいということになります。(b)降水の定義については、本文にあります通り、大気中の水蒸気が凝結したり、昇華してできた液体・固体およびそれらの併合による生成物、すなわち雨・雪・あられ
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第60回試験・専門知識(a)大雪特別警報は、数十年に一度の降雪量となる大雪が予想される場合に発表します。具体的には、府県程度の広がりをもって50年に一度の積雪深となり、かつ、その後も警報級の降雪が丸一日程度以上続くと予想される場合を発表指標としています。また、大雪特別警報は、積雪量だけでなく、表層なだれの切迫なども視点に加えた基準及び運用として、積雪深に加え降雪量の予測も加味して発表します。具体的には50年に一度の積雪深を
こんばんは。今回の専門知識は、天気予報ガイダンスから、数値予報の誤差の低減についての問題です。問題では、気温ガイダンス、降水量ガイダンス、風ガイダンスを採り上げ、各々のケースにおいてガイダンスによる誤差の低減が可能か問われています。特にガイダンスが不得意とすることは何か、その留意点について問題を解きながら次回一緒に考えてみたいと思います。第58回試験・専門知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。23日分の考察編は次回更新の予定
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第58回試験・専門知識(a)まず、「一般気象学」p208の図8.4「積乱雲の生涯における各発達段階の特徴」を見ながら考えてみます。図中の高度5km付近の気温0℃および、高度9km付近の気温-40℃の、特に(a)成長期と(b)成熟期における鉛直方向の気温分布を見ますと、本文にあります通り、成長期で積乱雲が上方にのびていくとき、積乱雲の内部は、0℃の等温線が上昇流に伴って上方に盛り上がっていることから、雲の中の温度が周囲よりも高いこと
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第58回試験・専門知識(a)本文では、気温ガイダンスにおいて、「寒冷前線の通過のタイミングが数値予報モデルの予想と異なることによって生じる気温の予報誤差」を例に挙げていますが、このような日々の数値予報の初期値に含まれるわずかな誤差が拡大するなどで生じる時間的・空間的な誤差を「ランダム誤差」とよんでいます。数値予報ガイダンスではこのような「ランダム誤差」を修正することができず、数値予報の予測と実況がずれてきた場合は、数値予報ガ
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第59回試験・専門知識(a)「一般気象学」p247図8.40「1983年7月29日15時、本州中部における(a)地上(海面高度)気圧と(b)地上風の分布」を見ながら考えてみます。熱的低気圧(ヒートロウ)とは、結論から言いますと本文の通りですが、春から夏の晴れた日などの日射の強い日に昼間の地表面が加熱されるに伴い中部山岳地帯などの内陸部に発生する局地的な低気圧のことをいいます。なお、日中の日射の影響がなくなる夜間には熱的低気圧は
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第59回試験・専門知識(a)(気象庁HP:知識・解説>潮汐・海面水位の知識>高潮より)上図を見ながら考えてみます。台風や発達した低気圧の中心では気圧が周辺より低いため、気圧の高い周辺の空気は海水を押し下げ、中心付近の空気が海水を吸い上げるように作用する結果、海面が上昇します。このように気圧の低下によって海水が吸い上げられる効果のことを「吸い上げ効果」とよんでいます。概ね気圧が1ヘクトパスカル(hPa)下がりますと、潮位は約1
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。(a)「台風に伴う風は一般に傾度風で近似でき、」とあります。等圧線または等高度線が円形であるとき、どんな風が吹くか考えます。中心付近ほど気圧が高くなる気圧分布を示す高気圧と、低くなる気圧分布を示す低気圧があるわけですが、設問は台風の場合ですので、中心ほど気圧が低くなります。風は地衡風と同様、等圧線(等高度線)に対して平行に、北半球においては反時計回りに吹きます。このとき風の流れも曲がっていることから、遠心力という外向きの力が生
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第59回試験・専門知識まず、下の図の八重山・宮古島地方の図で、6時が台風の通過前であり、18時には概ね通過後であり、A〜Dの4地点は、与那国島、西表島、石垣島、宮古島のいずれかであることを念頭に、各地点の気象データに見られる特徴から、台風がどの経路を通ったか考えてみます。次に、観測データの初見で最もわかりやすい特徴がA地点の風速で、11時に3.5m/s、12時には6.5m/sと極端な風の弱まりが見られます。そこで、海面気圧がどうなっ
こんばんは。今回の専門知識は、数値予報から全球モデルおよびメソモデルについての問題です。数値予報モデルの中の全球モデル及びメソモデルの特性について問題を通して次回、一緒に考えてみたいと思います。第61回試験・専門知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。22日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。今回の専門知識は、気象庁で使用されている観測機器、特に電波や光を利用した観測機器について、観測機器と観測対象の組み合わせが正しい選択肢を選ぶ内容の問題です。観測機器にある「ブリューワー分光光度計」、「ドップラーレーダー」、「(空港)ドップラーライダー」とは、どのような観測機器なのか、次回、一緒に考えてみたいと思います。第61回試験・専門知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。18日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第59回試験・専門知識(美浜(和歌山県日高郡美浜町)のウィンドプロファイラ「美浜のウィンドプロファイラへゆく」2019.02.04より)(a)本文の内容の通りですが、ウィンドプロファイラは、地上から上空の5方向に向けて電波を発射し、大気中の風の乱れなどによって散乱され戻ってくる電波を受信・処理することで、上空の風向・風速を測定する観測機器です。地上から上空の5方向に向けて電波を発射され、再び地上に戻
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第59回試験・専門知識(a)まず初めに危険度分布(キキクル)の概要についてですが、危険度分布(キキクル)は、大雨警報や洪水警報が発表されたときや、強い雨が降ってきたときに、どこで土砂災害や浸水害、洪水災害の危険度が高まっているか、その危険度を地図上で5段階に色分けして表示したものです。(気象庁HP:知識・解説>キキクル(警報の危険度分布)より)(気象庁HP:リーフレット「キキクル大雨警報・洪水警報の危険度分布」よ
■特徴1天府星は祿庫で、保守・慎重・安定的本質に属し、自身は開創力が欠乏している。丑未二宮坐命は対宮廉貞七殺の影響を受け、その人は聡明で特殊技能・専門知識があり、事業領域中で安定した発展ができ、すばらしい行動や態度を見せる。ただしこの星系の福徳宮は紫微貪狼で、欲望が非常に強烈な星曜に分類され、これによって天府星の保守的性格と観念は影響を受け、心の中は財官に対しての追及欲望が大きく、一度は才能発揮や成功に向けて行為したいと強く思うが、表面はかえって保守・慎重で、進退中に取捨選択が難しい場面がい
こんばんは。今回の専門知識は、気象衛星画像から、(a)~(d)の4枚の水蒸気画像を使って、日本付近で停滞前線上に発達した低気圧の発達から閉塞までの状況を観測時刻の早い方から順にならべよ、という内容の問題です。低気圧の発達過程と水蒸気画像における主な着目点は何かについて、次回一緒に考えてみたいと思います。第58回試験・専門知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。13日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第60回試験・専門知識(a)湿った雪が降りますと、ふだんは雪が積もりにくい場所に雪が付着することによる気象災害を着雪害とよんでいます。例えば、鉄道や電力施設、特に架線や電線などに着雪することにより重みが生じて切断されて通信障害や停電が発生したり、交通標識や信号に着雪することにより交通障害が発生したりします。一般的に着雪が起こりやすい条件として、季節風型着雪(弱風時)と低気圧型着雪(強風時)に分類され、季節風型着雪は風速3
こんばんは。今回の専門知識は、突風である竜巻とダウンバーストについて、住民への聞き取り調査の結果と草木の倒伏の状況から、竜巻とダウンバーストの特徴の違いを問う内容の問題になります。竜巻およびダウンバーストとはどういう現象なのか、それぞれの特徴を踏まえ、問題の草木の倒伏状況と聞き取り調査の結果から、いずれによるものなのかを、次回、一緒に考えてみたいと思います。第58回試験・専門知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。9日分の考
こんばんは。本日、気象業務支援センターより、第58回試験の合格発表がありましたが、今回の受験者数4,173名のうち、合格者は251名、合格率6.0%、200名以上の合格者は、平成22年度第2回(第35回試験)以来、という結果でした。今回で学科の2科合格された方、一般・専門のいずれかを合格された方、残念ながら2科とも合格に及ばなかった方も、次の2023年1月29日の第59回試験に向けて始められておられる方がほとんどかと思います。あと3ヶ月と時間がないとの見方もありますが、集中して取り組みやす
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第59回試験・専門知識(気象庁HP:知識・解説>解析積雪深・解析降雪量、降雪短時間予報より)今回は、本文を読みながら、下線部の正誤を考えてみます。まず、「解析積雪深は、解析雨量や数値予報モデルの気温や日射量などを積雪変質モデルに与えて積雪の深さを計算し、(a)アメダスの積雪深計の観測値で補正することにより作成される。」とあります。(気象庁HP:知識・解説>気象の専門家向け資料集>予報技術に関する資料集>新たに
こんばんは。今回の専門知識は、数値予報からパラメタリゼーションについての問題です。数値予報におけるパラメタリゼーションとはどういう作業なのか、問題を通して、次回一緒に考えてみたいと思います。第58回試験・専門知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。19日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第57回試験・専門知識(a)ラジオゾンデ観測は、観測機器を気球に搭載してこれを飛揚させ、上空の気温、湿度、風向、風速等の気象要素を観測する方法です。観測は協定世界時(UTC)の0時と12時、すなわち日本時間の9時と21時に観測を行います。高度の観測は、観測機器によって異なり、大きく2種類の方法で求められます。一つは気圧計・温度計・湿度計を搭載しているタイプのラジオゾンデにおける方法で、観測される気圧・温度・湿度から静力
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・専門知識(a)まず本文では、日本海北部の低気圧に伴う雲域について、「中心付近には中下層の雲渦がみられ、その北側にはバルジ状の厚い雲域がある。」とあります。文の後半にある「バルジ状の厚い雲域」が存在していることから、日本海北部の低気圧は発達期またはそれ以降の閉塞期(最盛期)のいずれかに絞られてきます。さらに、今度は水蒸気画像に着目しますとわかりやすいのですが、低気圧の中心に向かってその後面から暗域が入り込ん