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北九州市の埋蔵文化財行政の是非を問う⑱“度重なる不信感”※くらしと福祉北九州」2022年4月1日号より転載(平和とくらしを守る北九州市民の会発行)さて、2018年9月20日、北九州市は城野遺跡の方形周溝墓部分(約350㎡)を含む計640.05㎡を大和ハウスから無償譲渡されたのであるが、譲渡一週間後の9月28日に大和ハウスは市内の建築会社に残りの開発予定地5,866.12㎡を転売している。当初落札した面積は、現在開業しているユメマート城野店敷地部分9,529.08㎡を含む計16,
城野遺跡/帰ってきた弥生人-城野遺跡発見の一部始終をたどる-第4章立ち退かされた弥生人①“そして誰もいなくなった”人間がそれまで住んでいた場所を立ち退く理由はいくつか考えられると思います。さしずめ現代人なら、①家族が増えて住まいが手狭になった、②転勤を命ぜられた、③住んでいる環境を変えたくなった、④経済的に今の住まいが維持できなくなった、⑤人的トラブルで他所に移らざるを得なくなった、⑥生まれた故郷に帰ることになった、などでしょうか。では古代人はどうしていたのでしょうか。おそらく
北九州市の埋蔵文化財行政の是非を問う③“邪魔者扱いの遺物たち”埋蔵文化財の発掘調査では通常、土器、石器、瓦などたくさんの遺物が出土する。これらは文化財保護法にのっとり、国民共有の財産として都道府県市町村各自治体で収蔵・保管することが義務付けられているが、それらがあまりに多く出土することによって、その収蔵スペースに事欠く事態が全国で起こってきて久しい。とくに高度経済成長期や日本列島改造論の旗印が掲げられた時期以降、発掘調査件数の急増に伴って増え続ける発掘遺物の収蔵・保管が喫緊の課題と