ブログ記事510件
昨日、『特許の「消尽」について』でKOIPさんが特許における「消尽」の話を取り上げていた。すなわち、『特許権者又は実施権者が我が国の国内において特許製品を譲渡した場合には、当該特許製品については特許権はその目的を達成したものとして消尽し、もはや特許権の効力は、当該特許製品を使用し、譲渡し又は貸し渡す行為等には及ばない』(BBS並行輸入事件(最三小判平9・7・1民集51巻6号2299頁))とされる。この点は、商標権の効力を制限する「消尽」の場合も同旨と言える。《商標権の消尽が認められない場
自動車業界ではCpkとPpkという言葉が出てきます。Cpkはprocesscapabilityindexといい工程能力指数と呼びます。Ppkはprocessperformanceindexといい工程性能指数と呼びます。ちなみにkは平均値の“偏り”を含めて評価した指数で、日本語のカタヨリという説が有力です。一般に母数は未知数ですが、自動車業界の要求事項であるIATFT16949のSPCマニュアルでは、これに時間の概念を持ち込んで、工程能力と工程性能の二つを定義しています。
MSA(測定システム解析)その2MSA(測定システム解析)にあるndcについてお話します。教科書的にいうと、ndcは知覚区分数といい、測定システムによって正しく区分され得る区間の数のことで、予想される製品バラツキ全域にわたり互いに重なり合わない97%信頼区間の数を表します。ndcは小数点以下を切り捨て整数で表し、5以上の値が要求されています。製品規格内で測定値を大・中・小に別けることができれはndc=3となり、極大・大・中・小・極小に別けることができればndc=5となります。MSAの結果
外資系自動車メーカで良く使われる手法で、品質クレーム対策の手順に8D(8Disciplines)という考えがあります。この手順通りに対応していけば、アクションとして抜けのない対策になります。D1.チーム編成(メンバーとリーダーの決定)品質クレーム対策の責任者は、責任部署および関連部署より対策チームメンバーを選任し登録します。登録はチームメンバー名と電話番号も記載します。D2.問題の記述(問題の客観的事実の記載)関係者から情報を収集し問題の現象を5W1Hで確認します。・W
ISO9001の審査ではJAB(JapanAccreditationBoard日本適合性認定協会)の審査立会となりますが、IATF16949の審査ではIAOB(InternationalAutomotiveOversightBureau国際自動車監視局)の立会の審査を受ける場合があります。審査機関が受ける審査で、米国のIATF本部の審査員と通訳、審査機関の事務局が立ち会う形になり、審査員が審査されるため手を抜かずに、非常に厳しい審査されることになります。それから、このIAOB立会審査は拒
[最終回]これからの品質経営のあり方:企業価値最大化に向けた「顧客価値創造活動」と「組織能力強化」の連携名古屋工業大学産学官金連携機構プロジェクト教授株式会社ブランドデザイン代表取締役加藤雄一郎1はじめに:「モノの品質保証」と「コトの品質保証」実務家に話を聞いていると,品質保証の二極化が進んでいると感じます。一つは,モノに着目した従来型の品質保証。もう一つは,顧客が実現したいコトに着目した品質保証です。前者は,モノに対する顧客の要望を満たすことを重視するの
QC検定1級論述問題対策-13論述問題については、どの参考書にも明確な対策方法が書いてありません。参考に回答の例文を書いてみました。間違いがあるかもしれませんので鵜呑みにはしないでください。問題(第19回2015/3)現状レベルの大幅な向上、新規業務への対応などにおいて、従来の方法では解決が困難な課題を逹成する方法に課題達成型QCストーリーがある.課題達成型QCストーリーについて、自身が関与した事例を用いて、選定したテーマ名、攻め所と目標の設定における“ギャップと攻め所(着眼点)の明確化”