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さて、先日YouTubeを見ていたら、「ナガサ」(秋田の山刀)の研ぎ方を解説している動画がありました。解説主は、私のようなユーザーではなく、「造り手である鍛冶屋」の方。まずは御託はともかくご覧いただきましょう。これこれ。私の以前の数年にわたる探求も、こんなに分かりやすく動画にしてくれています。要点は、「裏スキがある裏側は、角度をつけて小刃付けをして研ぐ」という点に尽きます。私達は、和式刃物には「裏スキ」があることを知っていますし、それをほと
さて、昨日の続きです。昨日は、フクロナガサを本家本元に研ぎに出し、さらに質問の回答を頂いたものを、フィードバックしてみました。ただし、「鎬がついている面」、一般的な表面のみについてです。問題は裏面なんですよねぇ。じゃあ、まず、裏面をもう一度ご覧いただきましょう。刃先と背の部分に裏押しが出ており、典型的な「片刃の和式刃物」の体裁になっています。私の問題意識は、「新品の時、背の部分には裏押しがなかった」という部分から始まっていて、「背の部分にも裏押しを作ろ
※この記事はかなり古いです。ありがたいことに今もお読みいただいているのですが、自分の情報の収集中でもあり、また色々と試行錯誤していた時期の記事でもあります。今となっては、ナガサの研ぎ方の問題はすでに決着がついており、「裏は少し角度をつけて研ぐ」というのが秋田の片刃刃物のスタンダードな研ぎ方であると分かっています。ナガサも然り、です。いくつか、そうした「結論」をまとめた記事も書きましたが、この記事は参考となる動画も載せており、ご参考になるかと存じます。是非、そちらもご覧ください。
今日は、ちょっと力の入った記事です。というのも、先日、山鉈を注文させて頂いた米田刃物鍛冶屋の米田さんと、ちょっとやり取りをしていて、「あっ、そういうことだったのか!!」と目からうろこが落ちたので、それをご紹介したいのです。よく、秋田の鍛冶屋さんとか、そこで作られた刃物を取り扱うウェブページに行くと、大抵、「秋田特有の裏スキがあり、切れ味が抜群」なんて文言が書いてあります。率直に言って、私は「なんか変だな……」と思っていたのです。だって、和式の刃物で片刃のものには大抵「裏ス