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突然ですが、、、過去に糖尿病の治療を受けてくれた猫ちゃん、わんちゃんごめんなさい!今、本気で謝りたいですさて、最近、糖尿病の動物に「優しい検査」をするための機械を導入しました糖尿病の動物は、定期的な血糖値測定が必要になります(興味のある方は過去のページをご参考ください:https://ameblo.jp/kiba-kitamura-ah/entry-12572399431.html)しかし、一日に何度も採血をしなくてはならず...そのたびにチクッと痛い思いをさせたり
[庆祝][庆祝]お待たせしました!日本人獣医師がいよいよ着任[庆祝][庆祝]【先生からのご挨拶】この度、浦東動物医療中心(ANICOMTOKYO)で診療顧問を務めさせていただくことになりました、日本人獣医師の大坪と申します。日本ではわんちゃんねこちゃんを中心とした小動物臨床に従事しておりました。上海在住の皆様に日本と同等の安心できる獣医療を提供いたします。浦東動物医療中心(ANICOMTOKYO)には高品質の検査機器、診療機器が揃っており、検査や治療の幅も広くなっておりますが、我々はそ
まずはこちらのレントゲンをご覧ください。こちらはカメのレントゲン写真ですそして、お腹に白く写っているのが、「膀胱結石」です!大きい!クサガメのCちゃんは1ヶ月間食欲がないとのことで来院されました。御年17歳の立派なクサガメちゃんです。大きい膀胱結石があるため、おそらく苦しくてご飯が食べれなかったのでしょうさて、手術で摘出してあげましょう!!麻酔をかけて気管チューブを入れます。甲羅は整形外科用のドリルで開けていきます。亀の手術では甲羅を開けるのが一苦労です
亀さんの来院理由で多いのが、「お尻から何か出ている!」という症状です。オスの亀では陰茎(ペニス)が脱出する「陰茎脱」という病気が多いです。陰茎脱の直後であれば、元に戻すことが可能です。(過去の記事をご参照くださいミドリガメの陰茎脱|木場きたむら動物病院のブログ(ameblo.jp))陰茎脱になり長時間経過した場合や、陰茎の損傷が激しい時は陰茎切除という手術を実施します。今回の患者さんはダイヤモンド・バックテラピンというマニアックな亀さんです。甲羅や顔が非常に
副作用が強い!!何となく怖い!!一般の方が抱かれる抗がん剤治療への印象は、ネガティブなことが多いです。ガン治療の1つですから、大変な治療であることは間違いありません。しかし抗がん剤治療は、効果が高く非常に有効な治療です。今回は、なかなか見られない、動物病院での抗がん剤治療の実際をお見せします。これを見ることで皆さんのイメージが少し変わるのではないでしょうか?想像したくないことですが、皆さんのペットが癌になる可能性は十分にあり得ます。抗がん剤治療について知っておいて
デグーという動物を知っていますか?最近、ペットとしての人気が急上昇しているのが「デグー」です。ペットショップで見かける機会が増えており、当院への来院数も増えています。デグーは手のひらサイズで、姿かたちはマウス(ハツカネズミ)に似ていますが、実は「モルモット」にとても近い動物です。南米が原産の、完全草食動物です。さて、そんなデグーに多い病気が「不正咬合(ふせいこうごう)」です。不正咬合は齧歯類やウサギに多い病気で、「歯のかみ合わせが悪くなること」を言います
皆さんは犬や猫の爪切りの時に出血してしまった時につけると魔法のように血が止まる黄色い粉をご存知でしょうか?サロンなどで爪を切りすぎて血管と神経(クイック)まで切ってしまった時につけて止血するのですが...これは焼烙止血剤と言われるもので『クイックストップ』『スチッパー』などの商品名で売られており、血液と反応して組織を焼く事で止血をするものなどで、即効性はありますが神経が通っている部位に使うと激痛が走ります。しかもそれが一瞬ではなくかなり長く続きます。これ
最近、フクロモモンガが大人気です。当院でもモモンガの患者さんが急増しています。さてモモンガちゃんも去勢手術を実施することがあります。愛好家の方々へ向けて、去勢手術の詳細をお伝えしますね。リブログ大歓迎です<去勢手術の目的>①繁殖の制御フクロモモンガは繁殖力が旺盛です。複数が同居する場合、男の子が手術されることをお勧めします。女の子の避妊手術は、お腹を開ける負担の大きい手術だからです。②自咬症の予防と治療発情ストレスによる自咬症を、去勢手術により予防または治療できます
うさぎさんの飼い主へうさぎは中年齢(およそ4歳以降)になると、皮膚腫瘍(皮膚がん)が発生しやすいです。なおかつ、急激に大きくなります。時々、「しこりがないかな?」と意識しながら撫でてあげてください。特にお腹側のしこりは意外と気づきにくいので、意識しないと見逃します。しこりが出来た時は早めに動物病院を受診してくださいねこれはウサギに関わらず、犬でも猫でも同じですね<実例紹介>うさぎのFちゃんはお腹の腫瘤で来院されました。最初はとても小さいしこりでした。しかしわ
皆さんは愛犬のお散歩の後の足拭きはどうなさっていますか?多くの方は絞った布やウェットティッシュで拭いて、終わりだと思うのですが...中には潔癖が過ぎて毎回散歩の後に足をシャンプーなどの洗剤で洗い、ゴシゴシとスポンジやブラシでこすって温水で流すというご家庭もあると思います。「うちは同じベッドで一緒に寝てるから拭くだけじゃムリ!」とか、「新型コロナウイルスが付いてたら大変だから神経質になってる」とかで、1日2回以上シャンプーなどの界面活性剤で洗っている飼い主さんもいるで
猫ちゃんは喘息が多い動物です。そしてネブライザー治療(噴霧療法)が強い味方になります!喘息とはアレルギー反応で咳が頻発して、呼吸が苦しくなる病気ですネブライザー治療とは、霧状にしたお薬を患者さんが吸う治療です。肺や気管に、薬剤が「迅速」かつ「高濃度」に届き、全身に吸収されにくいので「飲み薬より副作用が少ない」というメリットがあります飲み薬だけ、よりもネブライザーを組み合わせると治療がうまくいきます人間のネブライザー治療はこのような感じです<猫にネブライ
動物が病気でご飯を食べないとき、本当に困ります。病気が何であれ、絶食時間が長くなると体は弱ってしまいます。強制給餌といって、無理やり口に入れる方法もあります。しかし、動物と飼い主さんにとって大きなストレスになってしまいます。あまり無理をさせると、誤嚥性肺炎になることも。そんな時に、強い味方になってくれるのが「経鼻カテーテル」なのです!!<経鼻カテーテル?>鼻から、食道(胃の手前)まで、カテーテルという管を入れます。この管から流動食を入れてあげると、ストレスフリー
まずは写真をご覧ください。かわいいウサちゃ(Hちゃん))のオマタに何か膨らみがありますね。これは何でしょうか?nこれは精巣腫瘍(ガン)です。精巣が腫瘍化して、大きく腫れているのがわかります。高齢の男の子に結構多い病気です。一緒に生活していても、オマタについては意外と見えません。うさちゃんの場合、おなかやおまたを意識的に見てあげてくださいね手術については、通常の去勢手術と少し異なります。腫瘍を完全切除するために、陰嚢切除術(いわゆるフクロも摘出します)という
猫ちゃんの飼い主さんへ唇(くちびる)腫れてませんか?写真の猫ちゃん、唇がぽってりしているのわかりますか?ただ見ようによっては口紅を塗ったみたいで、ちょっと可愛く見えるかもしれません。しかしこれは猫ちゃんの唇の病気なのです。患部を拡大すると、唇の粘膜が荒れて炎症を起こしています。これは「好酸球性肉芽腫(コウサンキュウセイニクガシュ)」という、猫の唇に発生する独特な病気です。頻度も結構高い病気です。アレルギーの関与が疑われていますが、詳しい原因はわかっていません。
動物病院で「軟膏」を処方された場合、使い方に少しコツがあります。軟膏は「お散歩の前」に塗りましょう!皮膚科治療において「外用薬(軟膏)」は欠かせません!私も何種類かの軟膏を処方しています。しかし、軟膏にはデメリットがあります。それは「塗っても舐めてしまう問題」です。私は軟膏を処方する際は「お散歩の前」に塗るようお願いしています。軟膏を塗ってすぐにお散歩に行ってください。そうすれば「軟膏が気になる、ぺろぺろ」➡「お散歩楽しい♪」に変わります。そしてお散歩をし
カメも手術できます!亀って人間との距離感が不思議な動物ですよね。亀を知らない人はいないし、小さいころに飼っていた方も多いでしょう。昔話にもよく登場します。しかし、亀も病気になり、手術が必要になる、なんて考えたことのある方は少ないでしょう。亀も動物である以上病気になります。そして当然、外科手術が必要になることも。「亀も手術できるんですね!」と驚かれることもしばしばです。今回はカメの「開甲手術」をご紹介します(普通の動物だと、「開腹手術」と言います)【実例紹介】