一方、指導対局での「手加減」には色々な方法が考えられます。下手の得意な戦型に誘導するのもそうですし、ワザとミスをするのも手加減といえるでしょう。しかし、大事なことは、「手加減」していることを、なるべく下手に気づかれないようにすることが上手には求められます。なぜなら、一般論として、自分が相手に「手加減されている」と感じることは面白くないことだからです。この点で、「手加減」は微妙な問題をはらんでいるといえます。指導対局で「手加減をすべきでない」と主張する指導員の方の主張の1つがこの点にあると思われま