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みゅぅです妊娠継続中の不安な時期から、流産確定、手術、手術後に至るまで数多くの皆様の心配や励まし、体験談、アドバイスなどを頂き本当にありがたかったです。自分1人なら混乱してるだろう事も皆様のお陰で冷静に過ごせた事に感謝致します。ありがとうございました‼️🙇♀️現在の身体の状態ですが、1週間過ぎた辺りから痛みは全く無くなりました。痛みは無いんだけど、お腹がずっと太ってると言うか、お腹出てるし凄いガチガチに硬くて…。便秘とかじゃないんですけどね。出血に関しては、術後10日過ぎた辺りから茶お
みなさんこんばんは。知りたいけれど、どこかに書いていそうで書いていない内容を解説する生殖医療解説シリーズ、今日はレギュラー編25「FSHの基準値」です(基準値と正常値は意味合いが多少ことなります。どこからどこまでが正常、と明確な線引きができるものは意外と少なく、「だいたいこのあたりであればよいことにしましょう、というような若干トーンダウンした意味合いが「基準値」です。正常値、正常範囲という響きが筆者はあまり好きではないので、敢えて「基準値」と書くことにこだわってみます)。まずは、FSHと
当院では、採卵において、無麻酔、局所麻酔、静脈麻酔(全身麻酔)を使い分けておりますが、無麻酔しかしないとか、原則静脈麻酔とか、医師の考え方によって一部の麻酔方法しかしないクリニックも多いようです。無麻酔しかしない自然周期系のクリニックは、「痛みが少ない極細の針で採卵しております」とか、逆に静脈麻酔メインのクリニックは、「無麻酔なんて信じられない、患者様の痛み緩和を最重視」とか、色々なことを書いたり言ったりします。もちろん、思っていないことは言わないでしょうけれども、採卵の麻酔については、ク
今月の紙面上バトルは、低グレード胚盤胞の取り扱いについてです。FertilSteril2023;120:1151(イタリア、米国、オーストラリア、英国)doi:10.1016/j.fertnstert.2023.10.016FertilSteril2023;120:1150(イタリア)コメントdoi:10.1016/j.fertnstert.2023.10.009要約:低グレード胚盤胞(ガードナー分類BC、CB、CC)や7日目胚盤胞のの取り扱いについて、移植推奨派
Q2022.8.1「☆Q&A3375プロラクチンが高いのに投薬なしです」、2022.11.9「Q&A3475タイミングでの刺激法は?」、2023.2.26「Q&A3584初回採卵移植の結果で」、2023.6.1「Q&A3679胚選択など質問」で回答いただきました。いつも本当にありがとうございます。今まで37歳時の卵を4回移植して結果が出ませんでした。1年前AMH0.32、もうすぐ39歳。男性側に不妊要素はないですが多忙のため毎回、凍結精子で顕微授精。採卵1回目→3個(1つ未熟卵、
何も書く前からいきなり脱線するようですが、採卵と排卵はその当日を0日目とします。採卵(排卵)から、何時間・何日経ったのかということが大切であり、経過時間を数えるという点では採卵(排卵)当日を0日目、翌日を1日目とした方が都合がよいからです。一方、月経は月経がはじまってからの「経過時間」というよりも「何日目」であるかということを重視するので、初日を1日目、翌日が2日目となります。というわけで、今日は採卵後の流れと受精確認についてお話したいと思います。採卵の流れは、大まかには以下の通りです。
みなさんこんばんは。知りたいけれど、どこかに書いていそうで書いていない内容を解説する生殖医療解説シリーズ、今夜も番外編です。移植の方法については、色々なクリニックや、色々な医師が、色々なことを書いています。多胎のリスクがあるから移植は絶対1個、というクリニックもあれば、許容範囲内での複数個移植に比較的寛容なクリニックもあります。2個以内の移植に限っても、バリエーションとしても初期胚1個移植、初期胚2個移植、胚盤胞1個移植、胚盤胞2個移植、2段階移植(初期胚+胚盤胞移植を中1日で2回行う
12:00来院指示→すぐ採血12:10処置室に呼ばれ、培養士さんからタマゴの説明を受ける。→すぐベッドへ案内→ショーツを脱いで横になって待機12:35移植の順番がきて、オペ室に案内される。診察はないので、聞きたいことがあったらここで聞くように言われる。12:45移植が終わってベッドに戻る。(安静時間は特に設けられない)12:50着替えて待合室へ13:10処置室に呼ばれエストラーナテープをもらう。13:15お会計へおお、なんだかアッサリ終わ
卵子は、大まかに分けて「成熟卵」「未熟卵」「変性卵」の3種類があります。気を付けたいのは、卵胞の成熟と卵子の成熟をごちゃごちゃにしている方が結構おられることです。医師は、さすがに自分の理解においては分かっているでしょうけれども、説明時に卵胞成熟と卵子の成熟をごちゃまぜにして説明しがちですので注意が必要です。最初に整理すると、卵胞や卵子の成熟には、「卵胞の成熟」「卵子の細胞質成熟」「卵子の核成熟」の3つがあり、一般的に成熟卵とか未熟卵とか言われているのは、卵子の核成熟の話です。ここでは
少しセンセーショナルなお題ですが、今日は「E2値がおかしい」についてお話したいと思います。何度も書いておりますが、ホルモン値の解釈において基本中の基本は、「ホルモン値は、点で見るものではなく、線(流れ)で見るものであり、あるいは必要とあらば他のホルモン値やエコー所見、直前に使っていた薬剤等の影響と合わせて解釈するべきである」ということです。月経周期が順調であり、特に薬も何も使わない真っ新な状態の月経中のホルモン基礎値や、排卵後のE2・Pの採血など、本当にベーシックな状態についてはワン
言い方が様々ですが、いわゆるDuo刺激(DuoStim,DuoStimulation)についての質問や希望がよくあります。果たしてDuoStimは有効な治療法なのでしょうか。Duo刺激とは、採卵後に月経を待たずに次の周期の治療に入れることを言います。「1周期に2回採卵できる」と言うと聞こえは良いですが、経済的身体的に、そこまで急ぐメリットがある方は多くありません。Duo刺激に関する過去の報告では、poorresponderに関する研究が多く、卵胞数(採卵数)は最大多くても
前稿では、卵子の成熟の一般論についてお話しいたしました。では、穿刺卵胞あたりの卵回収率や、卵の成熟率がよくない場合は、どうしたらよいのでしょうか。卵胞があり、きちんと穿刺できたのにもかかわらず、卵子が回収できないことを「空胞」といいます。ここで注意したいのは、空胞とは、あたかも「卵子がなかったので取れなかった(カラだった)」という表現に聞こえますが、超音波では卵子があったかなかったか判断することはできませんので、「卵子があったが、何らかの事情で取れなかった」も「卵子がなかったので取れな
第2子、3子を希望される方は意外と多く、正確に統計を取ったわけではありませんが、当院でも通院されている方のうち3人に1人くらいは第2子以降をご希望の方ではないかと思います。当院卒業時にお渡しする用紙(東京版)には、「卒乳して月経が再開してからご来院ください」的なことが書いてあるのですが、中には、まだ授乳しているのですが検査・治療はできますか、というお問い合わせやご相談が時々あります。この問題は、いくつかの観点があって、1)授乳中の排卵障害について2)授乳中に検査をした場合の検査の正確性
こんにちは、生殖心理カウンセラーの菅谷典恵です。公式ブログで「流産」についての連載がありましたが、カウンセリングでも流産がテーマになることは少なくないと思います。待ちに待った妊娠のあとに信じたくない悲しい現実、天国から地獄という表現も良くお聞きします。自分のこととは思えないけど現実のようだし、自らの行動を振り返って色々な思いを巡らせてしまったり、心のなかは複雑になります。「何かの間違いではないか」「何か赤ちゃんにとってよくないことをしてしまったのではないか、コーヒー飲んだから?」「
Qリプロにて3回目の胚盤胞2個移植でhCGが若干量出ましたが、エコーでそれらしき胎嚢が確認できず子宮外妊娠となり経過観察をしていましたが、卵管から出血があり、腹腔鏡手術にて片方の卵管切除となりました。腹腔鏡手術の際、癒着があったかどうか確認したところ、腹膜に癒着ありだったとの事です(因みに今回の手術で癒着を剥がしたりなどの処置はしなかったとの事)その他、水腫や内膜症などはなかったとの事です。なお癒着は卵巣や卵管に直接接触している訳ではないとのことでした。手術をしてくださった医師からは、不妊の
みゅぅです今日は凍結確認なのです…この四字熟語怖い…気が重い…怖い…⚡️合格発表のよう…結果から言います。何と!この私が4AAを凍結出来ました😳🩷びっくりー❤️6日目4AAだけど‼️やっほい祭りだ祭りだ!わっしょい!わっしょい!←⁉️AAっていつぶり🤣⁉️最近凍結出来てもBCとかCCとかばかりだったから、グレードに関しては全然期待してなかったのです。むしろ凍結出来たら万々歳で。だからAAってどんなものかも忘れてて…😂びっくりしました😳主人の分身もめちゃく
Q40歳から不妊治療をはじめ、現在43歳10ヶ月。間もなく44歳を迎えようとしております。今回「治療のやめ時」について質問させてください。治療履歴1院目:低刺激での採卵5回→4個分割胚+7個胚盤胞を移植(計11個)→3回化学流産、8回陰性2院目:高刺激での採卵4回→2個分割胚+8個胚盤胞を移植(計10個)→1回化学流産、3回陰性3院目:低刺激での採卵11回→10個胚盤胞をPGT-A検査→8個異常胚、2個検査中2院目はリプロにて1年間お世話になりましたが、結果には至りませんでした。最初
みなさんこんばんは。知りたいけれど、どこかに書いていそうで書いていない内容を解説する、生殖医療解説シリーズも、今日で第12回となりました。こんなご時世は勉強がはかどる、今夜も「生殖医療解説シリーズ」をよろしくお願いします。まずは、おさらいですが、日本産科婦人科学会は、次のように定めています。「生殖補助医療の胚移植において、移植する胚は原則として単一とする。ただし、35歳以上の女性、または2回以上続けて妊娠不成立であった女性などについては、2胚移植を許容する。治療を受ける夫婦に対して
東京都が、18歳から39歳までの女性を対象に卵子凍結にかかる費用の助成を開始します。東京都が「卵子凍結」に最大30万円助成対象は39歳までの女性小池都知事「女性が自分らしく人生を送るための選択肢を広げたい」(ABEMATIMES)-Yahoo!ニュース15日、小池都知事が会見にて、「卵子凍結に関する都民・企業への支援」について話した。「若い時から男女問わず妊娠や出産に関する正しい知識を持って自分の将来設計を考えることはとても大切なことです。news.yahoo.co.jp卵
いつもリプロダクションクリニック東京にご来院いただきましてありがとうございます。以前の記事で、採卵後3日目のお電話のメール化(実際には、メールと電話の選択制)について、ご説明しました。実施から約2週間経ちますが、おおむね好評であり、7~8割の方がメールでのご連絡をご選択いただいております。すでにメールを受け取られている方も多いと思いますが、あの文面は、システムが必要な情報を収集し、完全全自動で文章を作って皆さまのもとにお送りしております(もちろん、送信直前の最終チェックは、胚培養士
あまり強調されることはありませんが、今日は体外受精(生殖補助医療:ART)のデメリットについて踏み込んでみたいと思います。日本で、2020年の1年間に行われたARTの治療件数は約45万件あり、年間出生児84万人に対してARTで出生したのは約6万人なので、13~14人に1人はART児ということになります。これほど多くの治療件数および出生児がいることからは、少なくとも、ARTのデメリットが著しく大きくはないだろうことは想像できると思います(もし、あまりデメリットが目立つような治療であれば、こん
今日は貧血についてお話してみようと思います。女性は毎月月経(生理)=出血がありますので、貧血とは切っても切れない関係です。貧血があるかどうかは、通常、末梢血一般(≒血球計算=血算)という採血項目のうち、血色素量[Hb(=ヘモグロビン)]という数値で確認します。基準値は施設や検査機関によってさまざまですが、11もしくは12g/dL未満で貧血と診断します。いきなり余談ですが、今は血算は機械で測定しますが、血球計算板というガラス板に血液を1滴垂らして顕微鏡で見れば赤血球や白血球などはカウントできま
みなさんこんばんは。知りたいけれど、どこかに書いていそうで書いていない内容を解説する生殖医療解説シリーズ、今夜はレギューラ編第22回、卵巣過剰刺激症候群(OvarianHyperStimulationSyndrome:OHSS)です。さて、前回の番外編で、副作用が許容範囲内である限り卵子は採れれば採れるほどよい、と解説しました。OHSSのリスクを100%完全に回避できるならば、刺激(HMG、uFSH、rFSH)の量が増えても結果的に採れた卵子の量が増えても卵子の質は下がることはなく
先日ご案内した通り、全く無条件というわけではありませんが、リプロ東京/大阪も保険採卵を開始することにいたしました。具体的なことは前回の記事でご案内した通りですが、具体的にどんな内容なのかについてのご質問が多くありますので、少し解説いたします。1)刺激周期で行います様々な方針があると思いますが、都内では低刺激もしくは中刺激程度のクリニックも多くあります。しかし、OHSSにならない程度にある程度卵子が得られる方が良好な結果となることもありますので、当院ではペン型の自己注射を用いた刺激周期で採
昨日に続いてこんばんは。前編はこちらホルモン補充周期と自然周期の凍結胚移植はどちらが妊娠率が高いかさて、昨日は、実は結論を出さないまま、その方に合った治療方針を選択するべきだ、とだけ書いて、結論を書いておりません。やや題名を変えて、結局どうしたらよいのか、ということについて、それぞれのメリット・デメリットをもとに考えてみましょう。①ホルモン補充周期・利点、得意ポイント卵胞発育や排卵日を一切気にしなくてよい(何しろ排卵しない!)黄体機能不全を気にしなくてよい日程
NIPT登場後、NIPTは、「採血だけで分かる」「お腹に針刺したりしない」「赤ちゃんにもリスクがない」「精度が高い」ということで、大きく話題になりました。では、NIPTの実際の流れはどういったものなのでしょうか。NIPTを受けるきっかけは様々ですが、ご夫婦の希望で自発的に受ける場合と、他の出生前診断(母体血清マーカー検査やコンバインド検査、超音波検査等)で異常があったり年齢が高い等、検査を受ける理由付けが高いと思われる場合があります。NIPTは妊娠9~10週くらいから受けることもできま
みなさんこんばんは。知りたいけれど、どこかに書いていそうで書いていない内容を解説する、生殖医療解説シリーズも、今日で第7回となりました。バックナンバーもぜひご覧ください。月経中にみられる、ある程度大きな卵胞のようなものを、「遺残卵胞」という言い方をすることがあります。今日は、この「遺残卵胞」について解説いたします。日本産科婦人科学会刊行の産科婦人科用語集には、「遺残卵胞」という言葉はありません。というのも、「月経中にみられる、ある程度大きな卵胞のようなもの」は、実際には、色々な内容の
過去に何度か書いていますが、筆者は「妊娠率」という言葉が好きではありません。一見、いかにも分かりやすい言葉でありながら、曖昧で相手を煙に巻き、多くの誤解を生む言葉だからです。妊娠率を語るならば、少なくとも少しでも専門家を自任する先生方が何か書くときは、それが文脈からどれであるか明確でない限りは「採卵あたりの(累積)妊娠率」「採卵あたりの(累積)生産率」「移植あたりの妊娠率」「移植あたりの生産率」など具体的に記載するべきです。さて、いきなり脱線してしまいましたが、本題に入りたいと思います。P
Q39歳PGT-Aにて得た3BCの正常胚を移植し無事陽性判定をいただいたのですが、hCGが高すぎて喜べず不安な日々を過ごしています。BT14βhcg6832(胎嚢5.9mm)BT16胎嚢7.8mm、卵黄嚢確認までできているため、子宮外妊娠は否定できそうです。胞状奇胎の所見は見られていませんが、一卵性双生児の可能性と共にまだ経過観察中です。血中hCGは個人差が大きく、双子や絨毛疾患を除外できれば、高いのは良い事と聞きますが、ネットで自分で探せる範囲ではあまり見かけない高値なの