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あのひとはどっちか?『あのひと考察』の本丸です♪ファイナルを未読の人でも分かるように書きました。一緒に考えましょう物語を自分の想像力で楽しみたい人は、読むのをお控えください🙇♀️※公平を期すため、アルバートさんの敬称を省略させて頂きます。二人が別れてからの10年間まず、ファイナルに書かれている流れを確認します。テリィ側ハムレット役で返り咲き、スザナと婚約したらしいが、結婚しないままスザナが亡くなった。「ぼくは何も変わっていない」とキャンディに手紙を書いた。こ
★★★4-19割れんばかりの大歓声で幕は閉じ、劇場全体が揺れているようにさえ感じた。シェークスピア四大悲劇の中で最も長編のこの戯曲は、デンマーク王国の若き王子ハムレットの復讐劇。国王である実父の突然の死、義父になった叔父への憎悪、実母への不信感、友人の裏切り、恋人との別れと不慮の事故死。怒涛の絶望の中で狂人を装いながら生き方を模索する王子ハムレット。複雑で繊細な心を持ちながら、時に大胆で国民からの人望も厚い孤高の存在。そんなテリュース・グレアム演じるハムレットの圧倒的な存在感に、観客の
★★★4-17「そろそろ劇場に行く準備を始めないと―・・」時間の経つのも忘れておしゃべりに花を咲かせていた二人は、ようやくアフタヌーンティの守備範囲を超えていることに気が付いた。「今夜のドレスはもう決まっていて?」エレノアの問いかけに「いえ・・まだ、、ドレスはたくさんあるんですけど・・」キャンディは眉を八の字にした。キャンディはこのジャンルが苦手だ。シカゴではいつもこの役はアニーが担当してくれた。「それなら一緒に選びましょうか?コーディネイトは得意なの。お手伝いさせて」キャンデ
今回のお話は本編1章⑩「ニアミス」の続編です。こちらを復習して入ると、読みやすくなります。※本編未読の方には、ネタバレになりますのでご注意ください。11年目のSONNETスピンオフ空白の時①★★★――ダーリン・・、まだお休みにならないの?そのとき部屋の中から声がした。聞かれたくなかった。俺は返事をせずに、そのまま部屋の中に戻った。「――何を見ていらしたの?」車椅子の車輪が、滑らかな動きで近づいてきた。後
★★★4-18劇場の係員にチケットを渡した時、エレノアはキャンディに訊いた。「テリュースに会わなくていいの?」「はい、開演前はもう役に魂が入っているから、終わってから楽屋に来てくれって。フフ・・役者って皆そうなんですか?あ、でも私たちが到着したことは耳に届いていると思います。さっきの案内係に伝言を頼んでおいたので」妻らしい配慮を見せるキャンディに、エレノアは目を細めた。「あの子がそうなだけよ。私は開演直前までおしゃべりをしているわ」予約したバルコニー席に入るとアルバートの姿はなかった
★★★4-14劇団の裏口。その夜も多くの観客がお目当ての俳優に花束を渡そうと、出口付近に詰め寄っていた。その花道を全く関係ない人物が歩かなければならない、このまずさ。「――あの時、ながながと話し込んでいたわよね。どんな話を?」「持っている素材と才能が違いすぎると僕が言ったんです。そしたらグレアム先輩は―」さりげなく会話をしながら通り過ぎるのが常套手段なのだが、呼び止められることもしばしば。「ねえ、ちょっとそこの君たち、テリュース・グレアムはまだ中にいる?いつ出てくる?」「帰ったかど
ブロ友ふぁんき~さんのところでやっている←今日まで昭和祭りで、参加したブロ友さんがときめきトゥナイトを挙げてて懐かしくて・・・・ここには一部だけだけど私も愛良ちゃんいなる頃まで持っててその後は文庫本で持ってます。ときめきトゥナイトを挙げてたブロ友さんは可愛らしい人で確かに好きだろうなあって思うお話し。私はとにかく蘭世のストレートな髪の毛にひたすら憧れてました。キャンディキャンディにはなれるけれど、蘭世には絶対なれない私。私が好
テリュースとスザナ二人は何を思い暮らしていたのか空白の十年を描いた短編です11年目のSONNETスピンオフ空白の時②※本編未読の方にはネタバレになります。ご注意ください。★★★真夜中近くになって、ドアをノックする音が部屋に響いた。「――スザナ、どうしたんだ?」特に何も思わず、車椅子のスザナを部屋の中へ招き入れる。初めて見るナイトウェアだな、と思うより先に、いくらマイアミだと言っても二月にその薄着はどうなのか、と感じたぐらいで、それが自分
★★★4-23「フハっ・・―、ハハハッ・・!」深夜のリビングに笑い声が響く。帰宅してもまだ笑いが収まらないテリィは苦しそうにお腹を抱えている。「ククっ、俺たちが駆け落ちだって!?どうしてそんな話になるっ」お酒も入っているせいか上機嫌だ。「どうして否定しなかったのよ!あんな風に答えたら、まるで本当みたいじゃないっ」真相を確かめようとクリオが伝説の内容をキャンディ達に話した時、それはたぶん俺たちの事だ、とテリィは可笑しそうに答えたのだ。「噂なんていい加減なものさ。大げさだったりねつ造
時系列のヒントハムレット役に抜擢されたのはいつ?ロックスタウンでの幻の再会はキャンディが16才の早春。ハムレットの初演は「秋の公演」です。この「秋」が何年後なのかは書かれていませんが、春に劇団に戻りその半年後に主役ゲットではあまりに許されるのが早すぎます。「ロミオとジュリエット」を打ち切りにさせるほどまずい演技をし、その後失踪してしまった身勝手な行動は、社会人としてあまりに無責任だからです。最短ミラクルで1年半後でしょう。公演が始まる頃、エレノア・ベーカーから招待券
★★★4-20「シカゴのアードレー家と言えば、アメリカでも屈指の大富豪。国王と同じ出入り口を使うなんて普通じゃないと思って警備関係者に確認したら、どうやら正真正銘アードレー一族の総長のようだ」アメリカの事情には明るいミセス・ターナーの説明に、劇団員は固唾を飲んで耳を傾ける。「それが今あそこでダンスをしている人物なんですね?」「ほら、出入口付近にアタッシュケースを持った黒服の男がいるだろ?あれは凄腕のSPか秘書だね」ミセス・ターナーが指をさす方向に一同は一斉に刮目する。パーティ
キャンディの「今」をろくに調べもせずに出したようなテリィの手紙の文面。短いながらもテリィらしさ全開の文面は、突っ込みどころ満載です。再現度100%の全文に登場してもらいましょう。キャンディ変わりはないか?……あれから一年たった。一年たったら君に連絡しようと心に決めていたが、迷いながら、さらに半年がすぎてしまった。思い切って投函する。――ぼくは何も変わっていない。この手紙が届くかどうかわからないが、どうしてもそれだけは伝えておきたかった。T・G書いたのはいつ?
このページは考察の上での補足資料です。ご興味ある方は、ご覧ください資料に興味が無い方は次の考察へどうぞ7つのエピソード正確な文章1シェークスピア全集隣室の書斎の壁は革表紙の書籍で埋まっている。シェークスピア全集、イギリス、フランスの文学書、そして、医学に関する書籍――。下巻1972幸せになり器を修理その後も、つらいことがある度に繰り返し、この”幸せになり器”を鳴らし続けたので、ある日、とうとう壊れてしまった。ステアとのつながりが切れたような気がして、打ちひしがれて
★★★3-14キッチンには、先刻ジェイが届けてくれた食材がにぎやかに並んでいた。「すぐ作るわね。待ってて」キャンディは慣れた手つきでエプロンをつけ、髪をリボンで結い上げて夕食の準備に取り掛かる。エプロンはジェイが結婚祝いにとプレゼントしてくれた、と言えば聞こえがいいが、お店に陳列してあった品をジェイが横領したと言った方が近いだろう。鼻歌を歌いながら野菜を切り始めたキャンディの肩に、背後からテリィが顔を乗せた。「何を作るの?」キャンディはハッとした。(この体勢・
11年目のSONNETスピンオフ空白の時最終話★★★劇場に、キャンディが来ていたかどうかは分からない。分からなくて良かったのかもしれないとテリュースは思った。その方が、希望がつながるから――結局、その日は病院に泊まった。ホテルには帰らないで、とスザナに懇願されたからだ。――キャンディと逢い引きするとでも思っているのか。(・・・信用されてないんだろうな・・)イライザをキャンディと勘違いしたことは棚に上げ、テリュースの胸中はいささか複雑だった。今
バレンタインDAYということで私がキャンディキャンディの中で好きなシーンやセリフを告白します。なお私は少しズレているかもしれません大目に見てください出て行ってほしいハッキリ言うなカーソン普通の少女漫画なら・・👱♀️「スージーも治ったし、行きますね」👨🦰「いや、でもキャンディ、、もう少し」一旦は引き止め👱♀️「私、旅の途中なので」が、王道じゃないですか?ですがキャンディキャンディは違
考察前のつぶやき「あのひとのことは、はじめから曖昧にしようと決めていました」下巻336これはファイナルのあとがきに書かれている、原作者名木田先生の言葉です。これを『どちらともとれるように書いた』と解釈する人がいるようです。そう思いますか?この言葉だけ見ると、そうかもしれません。なので「文脈」を見てみます。後に続く言葉を紹介します「あのひとが誰かをきちんと描くには、長い物語が必要なのです。あのひとを明かしてしまうと、長年の読者たちの夢を奪うことになるか
★★★6-5キャンディと一緒に現れた人物を見て、椅子から勢いよく立ち上がったのはイライザだ。「―!!テリィっ!!・・・どういうこと!?」「イライザ、まぁ座って。今から紹介するから」アルバートは間髪入れずに一声掛け、着席を促した。大きなテーブルを囲むように親族十数人が座っている。上座に今夜の主役である二人が、その両隣にアルバートとエルロイ大おばさまが着席していた。「僕の大切な養女キャンディスとテリュース君のお披露目会へようこそ。既にお気づきの方もいるようですが、彼は私などより遥かに名
前回の動画が好評だったので、その続き。テリィとキス💕
冬はまだ始まったばかりだというのに、ブロードウェイは秋の衣を脱ぎ捨て、純白の雪の衣裳をまとうようにたたずんでいる、そんな寒い日だった。昨日までの暖かさが嘘のような。ブロードウェイからそれほど遠くないホテル『ザ・ヴァルハラ』元は迎賓館だった建物をオーナーが改築した豪華なホテルに、その日正式に婚約を発表するストラスフォード劇団のテリュース・グレアムとスザナ・マーロウの姿があった。通常は決して許可がおりないその格式高いホテルの一角で、宿泊客をそのエリアからすべて排除して、ふたりのポートレート撮
★★★4-8「誰だ?朝っぱらから、しかも劇場の正面で」劇場の警備担当者は呆れている。「見ない顔ね。いいわね~、若い人は情熱的で―」駐車場の掃除をしていたおばさんは羨ましそうに息をつく。「ちょっ、ちょっと、、今のテリュースさんじゃなかったですか??恋人、ですかね?!」玄関前を塞がれ、中に入れなかった研修生のオリビアが、戸惑いながら隣のミセス・ターナーに尋ねる。「―さぁ?私に聞いても知らんがね。本人に聞いておくれ」ミセス・ターナーはどこか投げやりだ。「テリュースじゃないか。・・へえ
息子の中学受験終了まで、あと1ヶ月の戦い。(もう初戦に挑み、毎週戦いが💦)もう、毎日毎日、禿げそうな、りんです💧💧💧2月の「本丸攻め(笑)」まで封印‼️と決めていたブログですが、あまりに苦しく(笑)🤣現実逃避したくて、したくてたまらず、今日は久々にブログをアップさせていただきます💕あ~🤣我慢のできないわたし。息子にそっくり(笑)💧💧💧超バタバタ書いちゃってますので、誤字脱字、変な?文章があったらお許しくださいませ💦しつこいかもしれないけど🤣小説ファイルストーリー下巻の最高のページは
インタビューする相手の本音を聞き出すためには、幾つかの「技(わざ)」がある。それを使えばある程度簡単に人の心の中をのぞくことができる。その老練な新聞記者は腹の中でそう考えていた。彼がよく使う手口。ひとつは、相手が潜在的に誉められたいと思っているところを鋭く嗅ぎわけ、上手にそこをくすぐり、おだててこの人間は自分をわかってくれる、自分の味方だと思わせる。するとインタビューされる相手は驚くほど饒舌に語り出す。もうひとつの奥の手は、相手の急所や触れられたくないところをえぐり、わざと本気で怒らせる。
朝ドラ「虎に翼」でヒロインの生理が重いという描写がありそれが画期的だと話題になっていましたね。私も以前から疑問を持っていました。キャンディって生理の時どうしていたんだろう?って。(ベルバラのオスカルだって疑問だよね)初潮はポニーの家にいるうちに迎えたなら先生達からいろいろ教われただろうけどラガン家に行ってからだったらどうだったんだろう?女中のメアリあたりが世話を焼いてあげたのかも知れない。イギリスから密航した時だって生理来たらどうしていたのだろう?
今日は、®️18で書かせていただきます💕17歳以下の良い子のみんなは読まないでね💕🤣生粋の『妄想族』のわたし。ここ最近は、妄想の塊🤣『永遠のジュリエット』という二次小説を紡がせていただいているのですが、漫画とファイナルストーリー(FS)で設定が違っていて「えー⁉️どっちなの?」と悩むことがちょくちょくあります。どっちに寄せるべき??と。例えば。(月刊なかよしと単行本キャンディキャンディではまた違いがあったりします💦)*登場人物の年齢*ポニーの家の場所*スザナがキャンディの手紙を抜
いつもたくさんのアクセスありがとうございますお知らせがあります📣海外二次小説を連載することになりました。私ではありません。海外在住のフォロワーのキャス鈴さんです。ですが、私が監修に加わっていますキャンディキャンディ海外二次小説原題TheOneILoveBelongstoSomebodyElse原作者AlexaKang翻訳キャス鈴テリィ系のお話です。原作者の許可を得て、TGのお誕生日1月28日から
「キャンディキャンディ」という「物語」に会ってから。私は、「物語」の向こう側に「誰か」がいることを感じるようになった。春の、木漏れ日の中に。夏の、雨上がりの午後に。そして。秋の、ちょっとツンとした風の中に。冬の、冴え凍る月の影に。同じ物語を旅するひとたちがいる、と感じるの。私と同じ胸踊る気持ちで、物語の中の男の子に恋をして、笑ったり、腹をたてたり、泣いたり、喜んだり。物語は、いつもそこにあって、悲しい時にもひとりぼっちの時にも迎えてくれて。私は、ひとりぼっちで読んでいるけれど
キャンディキャンディ二次小説『永遠のジュリエットvol.35』更新いたしました💕↓キャンディキャンディ|キャンディキャンディ二次小説『永遠のジュリエット』ニューヨークに到着してすぐ、テリュースが、スザナのいるマーロウ邸よりも先に向かったのは、ブロードウェイのストラスフォードwww.candycandy.site皆さまの貴重なお時間の中で、つたない私の物語を読んで下さって、本当にありがとうございます💕心から深く深く感謝しています💕今回は、『テリィ編』です。テリィはブロードウ
お越し下さり、ありがとうございます。さて、今回の記事は・・『テリィのバックハグはテリィ抱き♡』の回で、「キャンディとテリィのあのブロードウェイの別れのシーンで思い浮かぶ曲」としてブログ主がその記事の最後にYouTubeである歌を貼り付けておりました。(リンクの記事の内容はおさらいしていますので、飛ばしていただいて大丈夫です!ご覧いただいてない方はお時間ある時に是非)『テリィのバックハグは「テリィ抱き」♡』お越しいただき、ありがとうございます。みなさま、「テリィ抱き」っ
港から帰ってきたキャンディは、まっすぐに屋敷の母屋にある大広間にむかった。屋敷で一番広いその部屋は仮設病院の病室として使われていて、年齢や怪我の度合いが異なる男性患者たちが収容されている。患者たちは、怪我の痛みや事故のショックで眠れない日々を過ごしていたが、今、目にするその病室は優しい午後の雰囲気に包まれていて、キャンディは思わず微笑んだ。ボランティア看護師たちは夕食作りの前に休憩をとるのが日課になっていて姿がなかったが、部屋にはDr.トーマスと看護師ふたりがいて、患者を交えて皆でワイワイお