きょうは父の11回目の命日。夕方4時を回った頃だっただろうか。けたたましくなり続けるアラームの音。何度となく聞いてきた音ではあったが今回は看護師さん達も慌ただしく父に酸素を送りながら個室へと移動して行く。子供達も兄も急ぎ足で部屋に入ってくる。そして主人も私の顔を見つめながら急ぎ駆けつけてくれた。この時の主人の姿を鮮明に覚えている。私を見つめる眼差しも駆けつける様子も場所もハッキリと覚えている。同じ病院だから。私も最後はこの病院にかかっているのだろうな。父は静かに息を引き取った。私にとって大きくて