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・院試の勉強実際に試験勉強をはじめたのはいつからだろうか。夏休みの半分は計画書に費やしたので、8月の中旬からであろう。いたって遅い。院試は「専門知識」、「英語」(辞書持込可)、「第二外国語」(辞書持込可)の三つである。専門知識は「美術史学」を、第二外国語は「古文書」(これだけ辞書持込不可)を選択した。専門知識は大問1が、ランダムにだされた用語(人物、作品など)を5つ選んで解説するもの、大問2がだされたお題について論述するもの、いずれも記述問題である。大問1は8つの用語が用意さ
西洋美術において蛇は、忌むべきものの代表として扱われます。一方で、蛇は、生命力が強く、脱皮を繰り返すことなどから、再生、若返りの象徴としても登場します。*写真は、医療の神「アスクレピオス」像です。アスクレピオスの聖獣は蛇。死者を蘇らせるほどの名医だったとされるアスクレピオスの杖には、蛇が巻きついています。現代でも、医療関係・薬学関係の企業や団体(薬局など)でロゴに蛇の巻き付いた杖が使われるのは、
『世界でいちばん素敵な西洋美術の教室』という本をヴィレヴァンで見かけて、衝動買い。税込み1650円。衝動買いするにはちょっと高いな、とは思ったけど、美術の本はたいてい高い。私はよく美術関連の書籍を購入しますが(単に好きだから)、この本はQ&Aという形で、トリビアが書いてある。例えばマネの、超有名な絵画「草上の昼食」についてQ裸の絵画を描いて怒られなかったの?A怒られました。とか、レンブラントのQ「夜警」は不評だったの?A注文主に怒られました。みたいな。もちろん、それについて
「アトリビュート/attribute」とは、西洋美術において伝説上・歴史上の人物や神話上の神と関連付けられた持ち物のこと。その物の持ち主を特定する役割を果たします。少し長いですが、ギリシア神話のオリュンポス十二神とそのアトリビュートを見てみましょう。TwelveOlympiansAssemblytwentygods,especiallythetwelveOlympians,whilereceivingPsyche1518-1519byRaphaela
先日、渋谷区立松濤美術館で開催中の「終わりのむこうへ:廃墟の美術史」展に行ってきました(1月31日まで)。2階と地下1階の2つの会場に、以下の6章に分けて、17~21世紀の73の作品が展示されていました。1章絵になる廃墟:西洋美術における古典的な廃墟モティーフ2章奇想の遺跡、廃墟3章廃墟に出会った日本の画家たち:近世と近代の日本の美術と廃墟主題4章シュルレアリスムのなかの廃墟5章幻想のなかの廃墟:昭和期の日本における廃墟的世界6章遠い未来を夢見て:いつかの日を描き出す
国立西洋美術館で開催中の「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?ー国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ」展へ行って来ました。国立西洋美術館の母体となった松方コレクションが、日本の画家たちに本物の西洋美術を見せようという松方幸次郎の意思によって築かれたように、その歴史を紐解くと、国立西洋美術館は未来のアーティストたちを産み育てる場として期待されていたことがわかります。本展は、その根源的な目的を見つめ直し、国内外で活躍する現代アーティストが参加し、国立西洋美