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お客様がやってくる週末は、曇天で今にも雨粒が落ちてきそうな空模様だった。昼過ぎの到着までにと、アンドロイドがお茶菓子をせっせと焼いていて、台所には甘い匂いが立ちこめていた。「ずいぶんたくさん作ってるね」「あとで工房におすそ分けするの」それを聞いた翔はにっこりして、「いいね!」と言った。そしてできたクッキーをひとつ摘んで、ひょいと口に入れ、「めっちゃうまいよ、これ!雅紀も食べてみなっ!」と、雅紀に声をかけた。翔は朝からそわそわしており、お茶やコーヒー豆の在庫を確認したり、花を飾ろうと
あの日以来、夢に出てくるにのは、いつも切り取られた写真のように動きがなく、近づこうとするとその分だけ遠ざかる…そんな切ないことが多い。追いかけ続けて目が覚めることもしばしばだ。だから本当は夢など見ないで眠りたい。しかし、今日の夢は違っていた。にのの方から近づいてきて、更に顔を寄せてくる。戸惑っていると、ちぅとキスされた。うわっ、どうなってんだ、これ…。夢の中で「これは夢だ」と自覚する事がたまにあるが、この時がまさにそれで。驚く自分とは別に、冷静に「夢なんだから」と考える自分も存在した。
読む処方箋のように楽しんでいただけたらいいなと思いまして、こちらの、2015年12月より長期連載の「ツインレイとの再会」作品一覧を再度最新記事としてアップしました。一番面白かった回もコメント欄か公式LINEで教えてくださいね♪それでは、本編をどうぞ~🌟【人気連載】「ツインレイとの再会」作品byTRUEHEARTSそれは2014年4月のことでした。facebook上で「ある投稿」を見かけて、そこには、「あっ、、
ここのところ夕ごはんもいい加減で、コンビニのお弁当とかだったから、今日はさすがにごはんを炊こう。おかずは…、うーん。冷蔵庫に卵はあったよな。お惣菜屋さんでとんかつを買って、これを麺つゆで卵とじにすると簡単カツ丼の出来上がり!って、まーくんが前に作ってくれたからマネする事にした。豪華に見えるし、ボリュームもある。別にご機嫌取りってわけじゃないけど。真夜中に菅田と出かけるなんてさ(由里子ちゃんもいるけど)俺はソワソワ落ち着かなかった。なんにもやましい事しないし、なんなら菅田が由里子ちゃんと上
「私、死神です。」俺の目の前のやつがそう言って名刺を出している。「は?死神って。え?俺死ぬの?」スタジオの控え室。次の収録までの休み時間。突然現れたコイツは智くんに似ている。「あ。智くんさぁ、今のドラマの役作り?凄いなぁ。うんうん(笑)」俺がそう言うとコイツは怪訝そうに眉間にシワを寄せ「名刺見ろよ」そう言って無理やり名刺を突きつける。そこには確かに「死神」って書いてある。「マジか…」俺はガックリ項垂れる。「お待たせ〜。どう?いたの?」ん?今度はなんだ?悪魔でも来
その夜もアンドロイドは、風呂上がりの雅紀を待ち構えていて、濡れた髪の毛をドライヤーで乾かしてくれた。「ありがとね」礼を言って、いつものベッドに戻ろうと廊下を歩いていくと、なぜだかアンドロイドがついてくる。そのままゲストルームにまで入ろうとするので、驚いて押し止めた。「え、どうしたの」「一緒に寝る。寝てもいい?」「…は、はあ!?なんで?」あんまり驚いて声が裏返ってしまった。アンドロイドは小首をかしげて見上げてくる。潤んだような瞳はまっすぐ雅紀を見つめていた。「まーくんはいつも、にの
夜には工房の二人もやって来て、みんなで餃子パーティとなった。アンドロイドのにのは、まさに餃子製造マシーンと化しており、せっせと皮で包んだ大量の餃子を次々と焼いては提供してくれる。久しぶりに料理をした雅紀は、途中で腰が痛くなってしまったが、機械の彼は材料がある限り休むことなく作業を続けられるのだ。「うめぇ!!」翔は口いっぱい詰め込んで、まるでリスのようになりながら、大絶賛してくれた。その横で智と潤はタレをどうするか論争を繰り広げている。「タレはやっぱり酢醤油だろ」「酢コショウ試してみな
コロナ騒動前は、秒で完売したつば九郎さんのディナーショー。今年は(江戸開催は)ディナーショーでないからか、来週開催だというのに、まだ2階席のチケットが余ってるとか。。。あ・り・え・ん!だってあたすは、ファンクラブ先行抽選受付の際、2階席を希望して、応募し、見事!当選したのよ!!!まだ、余ってるだと?!あたすの狙いは、アクリルスタンド。アクスタね!今日のつばくろさんのブログに詳しくある。↓↓↓↓↓うんうん、私は後悔しない。2階席を選んだこと。。。昨年は、1階のわりと前方、ど真
追記ですコメントにてタイトルに年代もあるといいな〜といただきまして♡ありがとうございます(ㅅ´꒳`)とりあえずこの記事…目次?につけてみましたわかりやすくなったかしら。。。ご参考まで(*__))*゜✳️✳️✳️✳️✳️✳️✳️✳️つい先頃ちびにのちゃんのお話「赤い糸」を読んでコメントをくださった方がいらしてとってもうれしかった(*≧∀≦*)♡♡その時ふと思ったのですがブログのテーマ別に並んでるお話時系列的にバラバラなんですよね我ながらわかりにくい!←並べ替えたかっ
こんにちは見に来てくださりありがとうございます初めましての方はこちら⇨自己紹介この間はまたまた甲子園へ行ってきましたー!我が家、甲子園行きすぎな件阪神ファンの我が家ですが、、、この日限定で、、、楽天ファンでございますなぜなら、なぜならー!!!我らがスーパースターまーくんが先発だから!!阪神ファンでもやっぱりまーくんは別物ですーーまーくん出てきたーーーって思ったら瞬間で人混みになったんやけど今までどんな選手出てきてもここまで人が集まったの見たことないのにーーさすがまーく
「どうやってって…」「だってアレ、すごく高いんでしょ!どこで買ったの?大丈夫なの、なんかヤバい事してないよね??」「別に盗んだりしてねぇーし!」雅紀の追求に智はぶんぶん首を振った。眉が八の字だ。雅紀は疑い深そうな目で、そんな智の顔を覗き込む。それを見てアジフライを食べていた潤が笑いだした。「さすがにドロボーはしないよ。買ったの、智の古い友達から格安で!翔さんがぽんってお金出してくれたんだ」「…友達じゃねぇーや」格安で?あんな高価なものを?信じられないという表情の雅紀に、智は「やれや
二人でプラプラ街を歩く。キーホルダーは最初にテキトーに入ったお店で、二人お揃いの物を買った。星をあしらったごくシンプルなやつ。俺、物を選ぶ時あんまり迷わないタイプなんだよね。さっさと決めちゃう。今回、これでも悩んだほう。真新しい鍵を慎重に取り付ける。ようやく居場所が決まって、鍵もきっと喜んでるね。俺は満足して、そのキーホルダーをポケットに押し込んだ。そのあと電器屋さんでたこ足配線用のコードを購入。だって絶対コンセント足りないもん。今どき学校もパソコン必須だし、ゲーム機も繋がなきゃだし。
まーくんとライちゃんこっち↑女の子のライちゃんこっち↓男の子のまーくんちょっとバタバタしてまして、あまりアップしないうちにいつの間にかこんなに可愛くなってますサイズの予想は、まだよくわからないけど最近のうちの子達のなかではいい感じのサイズって、これで伝わるのか?
え?その日の夜は盛り上がっただろうって?いやいや、そんな訳ない。だって病み上がりだよ、おとなしく寝ましたとも。手を繋いでくっついて寝たけどね。それだけでも、めちゃくちゃうれしくてたまんなかったな。それより、俺たちはこれからの事について真面目に話し合った。とにかく家賃はありがたく甘えさせてもらう、まーくんのバイトを減らす、俺もバイトを増やし、お互い決まった額を出し合って生活費をまかなう、等など決めていった。「もうまーくんに絶対無理はさせないから」「別にそんな、俺…」「はい?ぶっ倒れ
にのと雅紀。幼なじみの二人は、小さい頃からどこに行くのも一緒。片方がいないと、それだけで心配されるような二人。雅紀自身、にのを「運命の相手」だと思っているくらいだ。けれど、決してこんなキスをするような間柄ではなかった。どんなに身体が密着しても、そんなことにはならなかった。ふざけて触れた事はあったかもしれないが。それは雅紀が細心の注意を払っていたから。自分のにのに対する気持ちが、ただの幼なじみに向けるものではナイと気がついた時、雅紀は戸惑った。そんな事があるだろうか?気の迷いだとか、思春
挨拶されたおっさんは、口の中でもごもご「おはよう」と言ったようだった。遠慮なくまーくんを眺め、後ろに隠れる俺の顔をじっと見てくる。まーくんの腕が無意識に俺をかばうように動いた。「…ゴミの日」「え」「月曜と木曜が燃えるゴミの日だから」見ればおっさんの手にゴミ袋。それだけ言って階段をおりていった。「あ!ありがとうございます」まーくんの元気な声が響く。けど、もうゴミを出してる暇はなく、二人で階段を駆け下りた。大学の近くとは言っても俺の通う理工学部は少し離れてるから、急がなきゃと思うの
「だって俺、ずっと待ってたんだよ?そりゃ、マスター達の三十年に比べればたいした事ないかもしれないけど。人生のほとんどを待ってたって言ってもいいくらい」それを言われると、ほんと申し訳ない。俺は、俯いているまーくんにぴとりとくっついて、肩に頭をすりすり擦りつけた。「もうまわり道はしたくないんです」まーくんは顔を上げてマスターに言った。それはそう。俺も合わせるようにコクコク頷く。マスターはそんな俺たちを見て、「そうだな。気持ちはよくわかるよ」と、言ってくれた。笑顔が優しい。大昔二人でひと
「だいたいさぁ、俺、診察室にも入れなかったんだからね。救急車に乗っていったの、俺なのにだよ?」家族じゃないから。思わぬ事に俺はびっくりした。そして、すごく怖くなったんだ。じゃあ、俺たちなんなの?「そうなんだよな…」マスターは小さくため息をついて、だからパートナーシップを利用したんだと言った。「まぁ、もしもの時、最後の瞬間は一緒に居たいからね」ええぇ、最後って…。穏やかな笑顔で言われても、俺は余計に不安になってしまった。そんな事、考えたこともない。息を止めるように固まってしまった
まーくんのお母さんに、本郷を紹介する。「おばちゃん、コイツ院長先生の息子。同じ高校だったんだ、それで」「…あら!見た事ある顔だと思ったら奏多くんじゃない!大きくなって」話の途中でおばちゃんが声を上げて、本郷は無言で頭をこくりと下げた。そうだった。幼稚園の頃、まーくんは本郷とケンカして大怪我したんだった。あの時もここに入院したんだっけ。うわぁ、おばちゃんは本郷の事あんまりよく思ってないのかも。「えっと俺、本郷に連絡してここに受け入れてもらったの。だからね、もう本郷は…」なんで俺が必死
この日は同級生グループとアジングへイカが釣りたいと燃えるヨスコポイントに着きキャスト3回ほどキャスト切れ。聞くと5年前のPEだった‥エギング終了。まーくんも遊びにきた!ちょっとご飯へまーくんとは解散しここからアジングへトシムリンも合流チャキもミッチーもきてみんなでキャスト渋いがチョコチョコ釣れてくれる展開サイズも悪く無い!1番遅れて合流したミッチーもゲット!しかし1人だけ釣れてないよすこ。最後まで一生懸命投げたがアジからの反応も無くなり雨、風強くなり
まーくんと大学の前まで行き、俺はそこから理系キャンパスに向かう。別れ際にまーくんが、ブブッと鳴ったケータイを見て言った。「あー、今日カテキョがお休みになったな」生徒さんが熱を出したんだって。昨日まで、ってかついさっきまでレポートにかかりきりで、ようやくパソコンで送信してから、伸びちゃったぶわぶわカップ麺を食べてたまーくん。いや、それが好きなのも知ってるけどさ。「少しゆっくりしなよって事なんじゃない?」と、言っておいた。手を振って別れたあと、ちょっとにやけてしまう。具合悪い生徒さんは可
『アイドルは恋人を作っちゃいけない。』昔から言われてきた暗黙の了解のような決め事だが、俺らの歳でそんなルールを守れる事の方が奇跡だ。お互いに大っぴらにする事はしないが、それぞれに今彼女がいるとか、いないとかは大体雰囲気で感じ取れた。楽屋での空き時間、帰りの車、携帯を離す事は皆無だった。事務所もある程度掌握していたが、節度ある範囲である事を条件に黙認してくれているようだった。時々、個々で呼び出され釘を刺される程度に。そんな中5人で揃っている時、事務所にアイツが呼ばれた。アイツは、呼ば
マスターのお店をあとにして、二人でアパートに帰る。特に言葉も交わさず、ただ手を繋いでまーくんにひっぱられながら、バス停までゆるゆる歩いた。「俺…」まーくんがゆっくり口を開いた。俺は少し早足になって、まーくんにぴっとりくっつき次の言葉を待った。「やっぱりちょっと焦ってたのかもしんない。ずっと早く大人になりたかった。大人になってかずを早くお嫁さんにしたいって思ってたから」「およめさん、ねぇ」「あ、『お嫁さん』は小さい頃!今は違うよ、昔だよ、むかし!」「えぇ、今はもう違うんだ?」俺はわ
「…で、雅紀の反応はどうなの?」オイル臭い工房で、なにやら怪しげな機械をいじってる智は、急ぎの仕事だとかで、まだ様子を見に行けないのだと笑った。アンドロイドの「にの」を雅紀にあわせてから三日ほど経っていた。「それがさぁ」聞かれた翔は腕を組んで困った顔をした。「なんとか掴みはOKって感じだったんだけどさ、そっからがなかなか進まないんだ」そう、「にの」に似ているアンドロイドを抱きしめて泣いていたから、雅紀も受け入れてくれたんだと、翔はホッとしたというのに。それっきり雅紀は「にの」に近づか
まーくん「なんでそこまで言われなあかんねん!」あき「言う権利は十分にあるはずや!」あき「これまでかて、お祖父さん亡くなってんからって思ってるからこそ、妹優先にしてるだろうと思う土日かて我慢してた!」まーくん「土日はホンマに色々あったんや!」あき「せやったら色々の内容言うてみぃや!?どうせ妹関連ばっかりやから言われへんねやろ!?」あき「だいたい、まーくんの所はお父さんお元気なんやから、葬儀や法事を取り仕切ってるのはおばあさんとお父さんちゃうのん!?
菅田はいつもの場所に座っていた。俺の顔を見るとニコッと笑って、両手でおいでおいでをする。俺は小走りで近寄りスマホを操作した。出来たてほやほやの拙い曲が二人の間に静かに流れた。菅田は何度も再生して、目を閉じて聴いてくれたあと、「いいねぇ、これ」と、俺の背中を力強くバンバンした。「いてぇ」と顔を顰めてみせたものの、うれしさは隠せなかった。「けど、まだなんか…足りなくて」「ん〜、そう?」「歌詞もさ、もうちょっと、なんていうか」それから俺たちは、あーでもないこーでもないと大盛り上がりして
「…なんでそんなに『まーくん』って呼びたいの?急にさぁ」返事に困って雅紀は聞き返した。アンドロイドはキレイな茶色の瞳で、雅紀を真っ直ぐ見つめた。「マサキさまに元気になって欲しいからです」「…え、まーくんって呼ぶと、俺、元気になるんだ?」感じが悪いとは思ったが、つい鼻で笑ってしまった。そんな事で立ち直れるのなら苦労しない。けれどアンドロイドは気にするふうもなく、小さな手を両方ぐーにして、「ジュンさまが言ってました!」と、鼻息荒く断言する。潤のやつ余計な事言いやがってと、雅紀は心の
「まーくん、まーくん…」俺は震える手でまーくんの肩を掴んだまま、うわ言のように名前を呼んでいた。胸が痛いってどういうこと?今朝、そんなこと言ってたっけ?いや、今朝は寝坊してまーくんとろくに話してない…。いつから?昨日は…。「おい!泣いてる場合か」オッサンの声に我に返る。泣いてはいなかったけど。泣くところまで気持ちも理解も届いてはいなかった。俺はオロオロとオッサンを見上げた。「あの、あの」「まず、まずは落ち着け。ここで蹲っていたんだよ。そうだ、救急車、救急車呼ぶか!」オッサンは
おはようございます。台風18号は時速80Kmで東北日本海側を北上中です。我が家付近(東京のはずれ)は、昨夜遅くの数十分風雨が強い時間帯がありましたが、今朝は雲の隙間から太陽が出ています。そして最高気温が33度。久々に暑くなりそうです。熱中症に注意しないといけませんね。さて、プロ野球はパ・リーグで福岡ソフトバンクがレギュラーシーズン優勝を決め、セ・リーグでも広島カープがそこに手が届いている位置におり、今日明日にもチャンピオンフラッグを手にしようとしています。今シーズンの両
「なんもしないんじゃなかったの」「ごめん、ごめん」ほらまた二回言ってる。俺はその口を指でぎゅうぅとつまんでやった。「ンテテ!ご、ごめんなさい!」別にね、俺もイヤだったわけではないよ。でも一応そこは押さえとかないと。うっすら指の跡がついた口元を擦りながら「かずが気持ちよさそうだったからさぁ。最後までするのはガマンしたんだよ?」なんてまーくんが言うから、もう一度つまもうと手を伸ばす。そんな俺をサッとかわすように、まーくんは俺を腕の中に抱き込んだ。「少し眠れた?」「……うん」おか