鈴木ひとし

議会は言論の府であるべき前２号では県政改革で推進するべき課題を書いてきましたが、これらの課題を解決するためには県議会と行政が議論を深めていくことが不可欠なのです。しかし、以前にかわら版で書いたように、現在の千葉県議会では、四年間で全く質問をしなかったり、委員会審議中に他の議員の質問を遮ったりする議員までいるのです。議会は、熟議を尽くし課題を解決に導く「言論の府」として働くべきものであり、千葉県議会をそのような場にすることは、本来「いの一番」に実現しなければなりません。そのような緊張感のあ

教育レベルは国家の競争力に直結前号では経済の活性化についてを書きましたが、経済の担い手となる人材育成は、古来から国づくりの柱といえます。日本では、近くは戦後の高度成長期、明治維新以降の殖産興業などの際に製造業を中心とした産業に従事する人材が豊富かつ優秀であったため、国家間の競争を勝ち抜いてくることができました。成長期の日本では政府の中枢が人材育成に強い関心を持ち、政策的に義務教育を含めた人材投資のレベルを高くしてきたことがあります。しかし、現在の日本は追い上げてくる中国やインドなどのアジ

昨日は、お誘いを受けてプラッツ習志野で福嶋尚子千葉工大准教授を講師に迎えて行われた「なんで給食をタダにするの？」に参加してきました。千葉県では令和5年度予算から第３子以降の小中学生への給食費無償化について、自治体に補助する制度を全国で初めて事業化しました。ちなみに、第一子から対象にすると約336億円、県予算の1.5%に相当します。私は国の予算措置で全ての小中学生への無償化を実現するべきだと考えます。「給食無償化を目指す会＠習志野」のメンバーともお話しでき、勉強になる時間でした。

令和4年、2022年、寅年は多くの衝撃的な出来事があった、時代の転換点とも言える年だったのかもしれません。ロシアによるウクライナ侵攻、資源高、安倍晋三元総理の殺害、新型コロナウィルスの第7波、歴史的な円安とインフレの進行、サッカーワールドカップで日本代表のヨーロッパの強豪相手にしての活躍、防衛のあり方の大転換、日銀のゼロ金利政策からの撤退、終わらない政治とカネの問題などなど、皆さまにとっても印象的な出来事の多い年だったのではないでしょうか。私の視点では、政治と国民の思いの乖離が進み、政治不

岸田内閣は12月16日に「国家安全保障戦略」、「国家防衛戦略」、「防衛力整備計画」からなる防衛3文書を閣議決定しました。この防衛力整備計画によれば、敵国が日本を攻撃しようという企図があれば、攻撃に着手する前に敵基地を攻撃する、「敵基地攻撃能力」を保持するためなどに、防衛費を2023年度から2027年度までの5年間で43兆円、1年平均で約8.6兆円に増額するとされています。また、この防衛費増の財源としては、法人税やたばこ税の増税、復興所得税の支出を防衛費に振り替えるなどが検討されていると報道さ

医療は県の管轄下…とかくわかりにくい、県の役割ですが、この3つはというものがあります（もちろん、他にもあるのですが）。それは県下の１.医療、２.教育、3.警察です。そして今回は、コロナウィルス禍で機能不全が浮き彫りとなった、1の医療体制について取りあげてみます。コロナウィルス禍でわかったことは「かかりつけ医」の不明確さ、つまり体調が悪いときに、始めにどこに相談＝受診をすれば良いかがわからないということではないでしょうか。国は「かかりつけ医に相談してください」「それ以外の病院を受診しな

委員会こそが議員の本領発揮の場…「県議会ってどんなところ」なのか3回連続の最終回です。前回にも触れたとおり議員としての最大の権利と最大の義務は、行政監視機能を果たし納税者の番犬として働くことです。県議会の常任委員会は総務防災、総合企画企業、健康福祉、環境生活警察、商工労働、農林水産、県土整備、文教の8つ、それぞれに11〜12名の委員が所属します。なお議員はこの常任委員会に必ず所属することとなっており、1年毎に委員の改選がおこなわれます（留任可）。この他に原則年一回の予算委員会、決算特別委

議員の活動の場は…有権者の方からは「中二階の部屋」のごとくひっそりと、わかりにくい「県議会ってどんなところ」なのかを取りあげています。94名の議員は、それぞれの県内の自治体や地域を代表して選出されています。県議会議員の本分は、自分が選出された地域、そして千葉県全体について行政が執り行う事務を監視し、また新たな提言をすること、いわば納税者の番犬となって働くことなのです。ところで、議会人としての最大の権利と、最大の義務は県議会本会議、そして委員会での質問を通じて行政監視機能を果たすことで

千葉県議会の議席構成は今週は「県議会ってどんなところ」なのかを取りあげます。国会はテレビ中継やニュース・各種メディアで取りあげられ、市議会は地元の議員の活動などで有権者の皆さんも身近に感じられます。一方で、情報公開の遅れや議員数（習志野市では定数2名）の少なさなどから、県議会での出来事は「中二階の部屋」のように知られていません。県議会の会派構成、男女比、常任委員会・議会運営委員会の正副委員長の所属会派は下表のとおりとなっています。自民一強、数の支配表面の表をご覧頂くと、いまの県

全国市民オンブズマン連絡協議会の調査で判明このほど、全国市民オンブズマン連絡協議会が発表した「政務活動費情報公開ランキング」によれば、千葉県議会の情報公開度は下位から15番目の第32位となりました。この政務活動費情報公開ランキングは、継続して調査・発表されているもので（１）政務活動費が適正に支出されたことを判断する資料の公開、（２）支出によりどのような調査研究活動をして、それが成果を上げたかの公開、（３）誰もが容易に情報のにアクセスできるか、の3つの観点から12項目を対象とし、合計100点満

令和4年度9月定例県議会閉会9月15日から開催されていた、令和4年度9月定例県議会は10月14日の総括・議決が行われ閉会しました。今回の議会では、物価高対策などの補正予算が当初議案に続けて、150億47百万円の追加補正も加わることとなり補正予算の総額は824億25百万円となりました。補正予算案の規模今回追加された補正予算の内訳としては、(1)生活者支援として40億円(2)事業者支援として110億47百万円となり、財源は全額国の地方創生臨時交付金を宛てることとしており、国からの交付額は

立憲民主の定数17名削減案は賛成少数で否決！本年8月まで議員定数検討委員会で議論されていましたが、結論が得られなかった令和5年4月の千葉県議会議員選挙における議員定数と区割りが、10月14日の千葉県議会9月定例会最終日におこなわれた条例案採決で決定しました。われわれ立憲民主党は定数を現在の94名から17名減の77名に削減する改革案を提出しましたが、単独過半数を有する自民党などに否決され、議員定数は現行の1名増となる95名となりました。自民の姿勢は改革に逆行今回の議員定数の変更は

そもそも国葬とは7月8日、突然の凶弾に倒れた安倍晋三元首相の国葬の是非について国民的な議論となっています。そもそもこの国葬とはどんなものでしょうか。国葬は国の儀式として行われ現行憲法の下では法律の規定はありません。現行の憲法下で総理大臣経験者の「国葬」は1967年に亡くなった吉田茂元首相のみで、安倍元首相の国葬が行われるとわずか2例目という極めて異例な事なのです。過去どんな場合に国葬を行ったのか戦前の大日本帝国憲法下では、国葬令があり国葬の対象となるのは皇族、および皇族以外では「国家に偉

自民党案は1議席増ー来る2023年4月に執行予定の千葉県議会議員選挙に向けて、議員定数等検討委員会が設置され、議論が行われています。県議会単独過半数の自民党が提出した案は現行定数から1名増の95名、立憲民主案は17名減の77名で、自民党案とは大きな隔たりがあります。自民党案は、人口の減少した南総地域の定数1名の２選挙区を合区し、選挙区を41、人口が20万人に迫る流山市を定数2名から1名増の3名として「逆転区」を解消するのみという、現状の微修正色が濃い案となっています。なお、習志野市は定数2名、議

政治不信新年あけましておめでとうございます。岸田政権の相次ぐ閣僚の辞任、年末になって明らかになった自民党代議士による政治資金問題、一方で防衛費やバラマキで膨張する財政、円安による物価高、縮小する日本の経済など対応すべき問題は山積しているのにもかかわらず、現政権は国民の思いと別の方を向いているようにしか思えないのです。先日、八千代市議会議員選挙の応援に行った勝田台駅での出来事ですが、老婦人が私に「議員さんなんて、もっとうんと少なくて良いのよ。だって私たちに必要ないところには予算を使っ

未来の年表私の年末年始の休みは、挨拶回りなどで限られた自由時間でしたが、「未来の年表業界大変化」など数冊を読みました。ご存じの方も多いと思いますが、「未来の年表：河合雅司著」は2017年に講談社新書から刊行された書籍で「未来の年表業界大変化」はその続編となります。日本の総人口は2010年の約1億2800万人のピークから、2020年には約1億2600万人と約200万人の減少となり、昨年2022年の出生者数は約77万人と、過去最大の出生者数を記録した1949年の269万人からは1/3以下

未来の年表前号から続いて、人口減少が日本の活力を奪っていくと共に、将来世代に大きな負担を負わせる現実について考えていきます。人口減少というトレンドは過去の出生数によって決定づけられますので、10年単位の短期間で変える事はできません。日本の人口で突出して多いのが1946〜49年生まれの「団塊の世代」そして1971年〜74年の「団塊ジュニア世代」です。団塊ジュニア世代が生まれた頃までの出生率は人口を維持できる2.08以上でしたが、団塊ジュニア世代は経済縮小のあおりを受けた「就職氷河期世代

どのうような国家になるか人口減少によって大きく変わってしまうことが予測される日本では、近未来の国民が幸福に生きるために、身の丈にあった国家に生まれ変わらなければならないと思います。前号までで触れたとおり、日本が縮小していくのは「非婚化」による「少子化」が大きな原因です。歴代の自民党政権は「少子化」に対する対策を小出しにしてきただけで、「非婚化」は家族のあり方など価値観によるものだとして何らの対策を打ってきませんでした。しかし「非婚化」は決して家族や個人の問題ではありません。縮小していく経

社会全体での子育て岸田首相が打ち出した「異次元の少子化対策」を受けて、児童手当の所得制限を撤廃するべしと言う意見が政権与党からも出てきています。2011年の民主党政権時代に「バラマキ4K」と称した自民党の激しい批判の中で、ようやく子ども手当を制度化しました。12年が経って遅ればせながら、「社会全体での子育て支援」という考えが政治的合意に達しつつあるのかと思います。さて今回は教育投資について触れたいと思います。欧米では教育は未来に対する投資であるという考え方から、高等教育の無償化や給付型

我が家の生き物以前にもこのかわら版に書いたのですが、我が家には保護猫出身の猫が２匹同居しています。この猫達は、柏市にあるＮＰＯ法人が富里市の千葉県動物愛護センターから引き取って、シェルターで保護していた猫で、二匹とも満４歳となったところです。オスの一匹は以前にも書いたとおり、てんかんの持病があり、目が不自由で、身体のバランスをうまく取ることができない障害をもっています。もう一匹のメスはシェルターに保護されたときは皮膚病が重篤だったそうですが、我が家に来たときには皮膚病は治っていました。し

日本の生きる道いま県立八千代高校の同級生から頂いた、童門冬二著「上杉鷹山」を読んでいる最中です。困窮した米沢藩を立て直すため、上杉鷹山は藩の農産品をそのままでは無く、藩内で製品化して付加価値を加えて売るよう指示します。同じ労働力なら付加価値を高くする方が生産者・地域が潤うのは、産業振興策として古来から王道という事です。以前の「日本が縮む」シリーズで触れたのですが、今後は高齢化が進むので、勤労者となる生産年齢人口が大きく減ってしまいます。1980年に67.1％だった千葉県内の生産年齢人

会議録検索システム千葉県議会は令和5年3月議会はちょうど一般質問を終えて、予算委員会、常任委員会を残して3月10日には会期を終える予定です。この令和5年3月議会をもって、現在の県議会議員の任期4年間は終了となります。千葉県議会では「会議録検索システム」があり、議員毎の発言を過去に遡ることができます。google検索で「千葉県議会、会議録」と入れるか下のQRコードからページにたどり着きます。こちらで検索するときに「くわしく検索」を選択し、議員名を選ぶことができます。「鈴木均」と選ぶと私が

私が昨年の9月から毎週駅頭で配布していた、かわら版のバックナンバーをこちらで公開していきます。お読みいただいて、私の政策に対する考えを知っていただければと思います。全国3位以前にも触れたように、千葉県は成田国際空港を擁し、豊かな自然、美しい景観と歴史、数多くの名産の農林水産物があり、非常に観光資源が豊かな県です。最新のデータである2019年の観光庁の調査では、外国人観光客の訪問率ランキングは35.1％と全国で第三位となっており、とても多くの方が千葉県を訪れていることがわかります。しかし

瀬戸際の日本3月も半ばにさしかかり千葉県議会議員選挙まで3週間となりました。今週からは来る県議選に向けて私の考える政策について書き記して参ります。自公政権が生み出した過度な自由競争と自己責任論は「失われた30年」と言われるような社会の停滞をもたらしてしまいました。30％に達しようとする未婚化、少子化により社会が縮小し続けている原因は、経済の低迷と社会のセーフティネットが機能していないことにあるのです。いま最優先に取り組むべきは若者達が未来に希望を持てる、今日より明日が成長するという確

‪千葉県議会議員の鈴木ひとしです。皆さんの暖かい声に支えられて、9日間の選挙戦を終えました。多くの方から政治に対する意見をお聴きする機会があった事が、最大の収穫でした。‬明日の結果はわかりませんが、この経験が、今後の政治活動に必ず生きると確信しています。明日は投票をお願いします。皆さん、お支え頂き本当にありがとうございました！

千葉県議会議員鈴木ひとしです。本日、千葉県議会議員選挙が告示となりました。私、鈴木ひとしの出陣式に、野田佳彦前内閣総理大臣、そして習志野市議の市角雄幸さん、木村孝さん、中山恭順さん、宮内一夫さん、藤崎ちさ子さん、そして元職の市瀬健治さんが、応援に駆けつけてくださいました。9日間の選挙戦を、4年間で成し遂げられなかった課題に対する思いを込めて、戦って参ります。皆さまの力を頂けますように、お願い致します。

千葉県議会議員鈴木ひとしです。習志野市立大久保子ども園の開園式にお招きいただきました。大久保子ども園は、習志野市で一番古い大久保保育所と新栄幼稚園を合併して開設されます。園児213名で、四月からの開園とのことでした。施設は開放感のある吹き抜けを配した、ゆったりとした空間が印象的でした。こんな施設で過ごせる子どもたちは幸せです。これから、大久保保育所の伝統を引き継いで、素晴らしい子ども園として運営されていくことをお祈りします。

千葉県議会議員鈴木ひとしです。昨日、3/21は「世界ダウン症の日」でした。ダウン症は21番目の染色体の数に異常があるために、発生することから、3/21がダウン症の日に定められたとの事。さる、3/17に習志野市内のダウン症の子どもを持つ親たちの「習志野市ダウン症児者親の会あひるの会」の方々が開催した、「習志野発音楽で手をつなごうコンサート」に伺ってきました。ダウン症の子どもたちによる、素晴らしい音楽の演奏は、何回聴いても勇気を与えられます。そして、誰一人として、この世に役割を与え

本日は枝野代表を迎えて、JR津田沼での街頭演説会立憲民主党#千葉県大作戦を開催しました。400人を超える方々においでいただき、大盛況で演説会を終えました。お集まりいただいた皆さま、ありがとうございました。動画は改めてアップします。

千葉県議会議員の鈴木ひとしです。来る3月18日（月）16時より、立憲民主党枝野幸男代表が「立憲民主党＃千葉県大作戦」でJR津田沼駅にて街頭演説を行います。みなさま、お誘い合わせの上、枝野幸男代表の訴えをお聞き頂ければと。私、鈴木ひとしも前座で登場致します。