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いつものように衛のマンションへと遊びに来ていたうさぎは、部屋の中から満月が見えるのに気づき、ベランダへと移動した。「うわぁ~綺麗な満月だよ、まもちゃん♪」「本当だな。4月の満月の事を“ピンクムーン”って呼ぶらしいぞ」うさぎに呼ばれた衛もベランダへと移動し、うさぎの横で月を見上げ、月についての雑学を披露する。「流石まもちゃん詳しいね!」「ああ、まぁな」「でもどうしてピンクムーンって呼ぶの?」「ピンク色の花が咲き誇る時期に昇るからだと言われているらしい。4月だけじゃなくて12ヶ月全ての
両手に花一体、今何が起きているんだ?俺の身に、何が起こっているのだろう……今、俺は二人の女性が両方の腕にしがみつかれている。一人は俺の愛しい可愛い大好きな恋人のうさだ。うさが俺の腕に抱き着いているのはいつもの事で、日常茶飯事。何ら問題は無いし、嬉しい。ずっとこうしていたいと言うのが本音だ。そしてもう一人はセーラーコスモスとな乗る女性。この女性が厄介で、うさと見た目が瓜二つ。いや、もううさそのものだ。本人もうさの来世の姿だと認めている。所謂うさの生まれ変わりという奴の様だ。うさだってセ
大人のあなたのためにうさぎはこの日、並々ならぬ決意をして衛の家へと遊びに来ていた。「まもちゃん、私今日大人になるわ!」衛の隣に座り、衛の顔を真っ直ぐ見て真剣な眼差しでそう宣言した。今までに見せたことも無いうさぎの大人の顔に、衛はドキッとして目が離せずにいた。それだけ衛の事をうさぎは考えてくれていると言うのが、その視線で感じ取れる。「うさこ……無理はするなよ?」うさぎの気持ちを汲み取った衛は、そう優しく声をかけた。「まもちゃんのだもん、私は大丈夫だよ」心配する衛に対して、うさぎ
今日はスーパームーンの皆既月食。うさぎは数日前から大はしゃぎで楽しみにしていた。いつもの如く一緒に見ようと衛と約束し、この日が来ることを今か今かとワクワクしていた。衛もそんなうさぎの姿を見て微笑ましく思っていた。一方で少し不安にもなっていた。前回の皆既日食の時はペガサスを見たのをきっかけに、デッドムーンの船が侵略、そして胸がチクリと痛くなった。そこから一気に悪夢の始まりだったから今回も……。いや、そう何回もありはしないだろうし、あってたまるかと言う気持ちだが、色んな修羅場を経験した
うさぎウハウハ編「ママはぼくがまもる!」物心ついた時から口癖のように長男太陽の大人びた口調を微笑ましく思っていたうさぎ。「うふふ。それは頼もしいなぁ~ありがとう、よろしくね太陽くん」うさぎは衛に瓜二つの小さな男の子は、まもちゃんが小さい時はこんなんだったんだろうなと思いながら愛しく見ていた。「ママを守るのは俺の役目だ。取るなよ太陽」まだ7歳の子供にライバル心剥き出しの衛。「パパ大人気ないよ~。これからはぼくがママをまもるばんなんだ!パパはいんきょしていいよ」どこでそんな言葉を覚え
sideEARTH「良かったな、彼氏が戻ってきて」「星野のお陰だよ。星野がいてくれたから私、頑張れた」この会話から、俺がいない間に俺の分まで側にいてうさこを支えてくれていたことは想像に難くなかった。ずっとうさこを守ってくれていた事、星野くんのお陰でうさこは心折れず頑張れていたことが事実として目の前で突きつけられた。「俺、お前の事ずっと忘れないから」この一言と星野くんがうさこを見つめる顔で、うさこにとても惚れているだろうと言う事も伝わってきた。肝心のうさこ本人はいつも以上の鈍感力です
バレンタイン&ホワイトデーSSバレンタインデー『まもちゃん大好きよ!』「まもちゃんが大好きなチョコ、今年はいっぱい作ったんだ」頬を赤らめながらうさこの身体がすっぽり入りそうなくらい大きなハート型の箱を抱えて恥ずかしそうにモジモジしながら渡してきた。「ありがとう、うさこ嬉しいよ」不器用な彼女が一生懸命俺が好きなチョコを俺の為に作ってくれているのを想像すると愛しさが込み上げてきて、ギュッとうさこを抱きしめると「えへへ、まもちゃん、大好きよ!」って俺の腕の中で呟いてきた。俺の彼女可愛すぎか
心優しき彼女と無慈悲な女神学校帰りにうさぎは美奈子とコンビニに寄っていた。お目当ては自分達の相棒の顔のお餅。「私達が買わないで誰が買うの?」と言う美奈子の鶴の一声で一緒に買いに来る事になった。勿論、食べる事が大好きなうさぎは大賛成で乗った形だ。自分の分、彼氏の分、そして猫への土産で合計3箱ずつ購入してウキウキ気分の2人。そしてその後、お互いに彼氏の家へ向かう事になった為、コンビニでそのまま別れてお互い目的地の彼氏のマンションへと向かう。道中、ばったりルナと出会ったうさぎはそのまま一緒
「まもちゃん、帰ろ♬.*゚」午後の講義が一通り終わり、下校の時間になったうさが俺がいるゼミの部屋へといつもの様にやってきた。もう、すっかり慣れた様子だ。うさが中学生の時はいつも俺が待たされる番で、慌てて待ち合わせ場所に来ていたが、今やすっかり逆転現象。うさが俺のゼミの教室にやって来て帰る様になった。医学部は専門の学部だ。覚える事や勉強する事が山ほどある。やり過ぎて困ることは無く、寧ろやり過ぎと言うことも無いし、勉強ばかりしていた。こうしてうさが迎えに来てくれるようになったから余計にそこに
“セーラームーンは無敵だよ”物心着いた時から父であるキング・エンディミオンから繰り返しクイーンが昔戦士だった頃の話を御伽噺の様に自慢話として聞かされていたスモールレディは、いつしか過去の両親に焦がれてよく夢に見るようになっていた。この日もいつもの様に“伝説の戦士セーラームーン”に助けられる夢を見て目が覚めたスモールレディは眠気眼に全く見覚えのない部屋のベッドで寝ていた事に気付き動揺する。寝ていたベッドの傍らでは心配そうにスモールレディを覗き込む顔が2つ、衛とうさぎだ。「良かったぁ~、気が
何も無い昼下がり。衛は読書をして穏やかに過ごしていた。そこに、ピンポーンと一つ、呼び鈴がなる。来客か?誰だろうと思いながらも、これからがいい所だった盛り上がりかけていた小説の物語の活字から目が離せないでいた。もう少しキリのいいところでと思っているとまた呼び鈴がなる。渋々活字から目を離し、本を閉じて重い腰を上げ、玄関へと向かう。衛はこの時、想像もしていなかった。玄関を開けて立っていた人物によって穏やかな休日のこの後が、騒々しいものへと変わる事をーー「はーい」玄関のドアを開けると、そこには
メタリアとの戦いから数日経ったある日の夜。この日、衛は四天王をサイコメトリーの力で呼んでいた。「マスター」「お呼びでしょうか?」「お久しぶりです」「まさか呼んで頂けるとは」四人はそれぞれ反応をする。軍服に、跪きこうべを垂れたまま話す四人は、呼ばれた事に驚きを隠せないでいるようだ。「ああ、実は色々と話しておきたくてな」そう前置きをした衛は、頭を上げるように四天王に告げる。「お話……ですか?」クンツァイトは、平和になったこの世で何を話す事があるのだろうかと皆目見当もつかない。
トリセツ大好きなまもちゃんへこのたびはこんなあたしをえらんでくれてどうもありがと♡ご使用の前にこのとりあつかい説明書をよく読んで、ずっと正しくやさしくあつかってね♪♪一点モノにつき返品こうかんは受け付けません(・᷅-・᷄)ごりょうしょう下さいm(__)m早起きは苦手ですガッコ別々でも少しでも一緒に登校しようと言ってくれて嬉しかったよあたしも朝イチからまもちゃんと少しでも会いたい♡その気持ちはあるけれど、起きられない事もしばしばあると思います呆れずギリギリまで待っていてく
“キミ”と永遠のサヨナラをメタリアとの戦いが終わった日の夜、俺は久しぶりにゆっくりとした眠りに着いた。うさことこれから共に歩んで行くこと。そして何より記憶を取り戻した事に安堵し、一気に力が抜けたのだ。もうあの夢も見なくて済むのだ。繰り返し訴えられた“銀水晶を探して”と言う言葉。銀水晶は無事見つかった。そしてどうして銀水晶を探さなければならなかったのか。全てが合致し、点と点が見事に線となり形になった。「銀水晶を……」寂しく思っていた矢先、またあの少女が夢に出て来た。この前まではボン
衛は今、目の前の状況に困惑していた。その状況とは、朝も早くから揃いも揃って男六人が衛のマンションへと集合し、皆手にはバレンタインのチョコレートを片手にーーー若干1人は両手いっぱいに持ってやってきたからだ。面子は公斗、勇人、彩都、和永の四天王に加え、エリュシオンからエリオス、そして極めつけは浅沼と言う六人だ。昨日はバレンタインデー。その翌朝だからバレンタインのチョコレートを渡しに来たのは理解出来る。だが、問題は翌日の早朝と言う時間帯だ。普段なら早起きの衛はとっくに起きている時間帯。それでも
カミツレそれは突然の出来事だった。コルドロンから放たれるオーラが力強く、しかしとても懐かしい優しいオーラが放たれているのを感じる。このオーラは間違いない。ずっと古から待ち侘びていた人。会いたいとずっと願ってやまなかった人。ずっとずっといつの時代もその人だけを選んで来た。かけがえのない、私には絶対に必要不可欠な人。「まもちゃん?まさか、そんな……」期待と共に不安が入り交じる。今までも散々待ち続けては裏切られて生きてきたから、そんなはずは無いと思ってしまう。過度な期待は裏切られた時
2024/01/25部分的ヘアカラーしました!
回想学校帰り、ふと気がつくとうさぎはいつの間にかゲームセンター“CROWN”の前に来ていた。何も考えずに一人ボーッとしながら歩いていると自然とここへと足が向いた様だ。「久しぶりに寄っていきますか!」ギャラクシーコルドロンでの戦いから一年。あれから敵は現れない。司令室があるクラウンはそれ以来一年以上疎遠となっていた。この後の予定は特に無い。ならば気晴らしにゲームでもやって行こうとうさぎは中へと入る事にした。「やあ、うさぎちゃんいらっしゃい」「古ちゃんお兄さん!」「久しぶりだね。最
あたしが知らない世界学校から家に帰ると既にうさぎと進悟兄ちゃんが帰っていた。そこに何故かまもちゃんもいて、なのにうさぎも進悟兄ちゃんも嬉しそうじゃない。まもちゃんも心做しかテンションが低い気がする。「うっわ、空気おっも!」私のただいまの挨拶に誰からも返事がない。まもちゃんは良いとしても、普段口数が多いうさぎと進悟兄ちゃんが挨拶を返さない。そればかりか口を閉ざして一言も発していない。何より私を見るどころか、三人ともそれぞれ一枚の紙を見ている。「三人とも、何見てるの?」「ああ、ちびう
雪うさぎと幼き日の想い出久しぶりに雪が積もった休日の東京。天気予報士が金曜日の夜更けから大雪になり積もる可能性があると言っているのを素直に受けたうさぎは、久しぶりの衛とのデートが出来なくなるのを懸念して前日から泊まりに来ていた。朝早く目を覚ましたうさぎは窓からマンションの外の雪景色を見てテンションが上がる。積もった雪に喜びピョンピョン跳ねている姿はさながら動物のうさぎのようだとはしゃぐうさぎを見て衛は微笑ましくなるが、上気分のうさぎとは反して落ち込んでいた。この日はここの所ずっと大学の
「うわぁ~このグラドル、すっげー巨乳!揉みてぇ~」「本当だ。何カップあるんだろう?」都内でも有数のエリートで頭のいい男子が通う中高一貫校の中等部のとある教室で日常茶飯事的に繰り広げられる男子校特有の会話の1つ、“下ネタ談議”。IQがいいと言っても思春期の年頃の男の子の為、普通に女性について興味がある。そんな会話を隣の席でクラスメート達が毎日毎日休み時間毎によく飽き足らず繰り返し話すな?と冷めた感じでいつも本を読みながら衛は思っていた。中学に入学してから高貴な見た目とどこか冷めた雰囲気か
全ての修行を終えた私、ちびうさことスモールレディは未来へ時空の鍵で帰ってきた。パパとママには事前に手紙を送り、帰る日を記していた。時空の扉が見え、その前にパパとママが立っているのがボンヤリと見えた。私は脚取りを軽やかに二人に近づいて行く。ある程度近づいた所で二人に違和感を覚えた。驚いた私はただいまよりも先に大きな声で叫んでしまった。「パパ、その子は……?」そう、パパの手には生後一年にも満たない赤ちゃんが抱かれていたのだ。まさか、その子は……いや、そんなはずは無い。疑心暗鬼になり、心臓
受け継がれし意思『受け継がれし意思』それはとってもロマンティックで素敵すぎるキスだった。ネヘレニアの前世の復讐によりうさぎの銀水晶が奪われてしまい、私たちはピンチに陥り、窮地にたって絶望の縁にいた。だけどまもちゃんはそんなうさぎを諦めずに熱いキスで呼び戻した。諦めずに頑張れば道は切り開けるんだって、奇跡は起きるんだって2人に身をもって教えて貰った。いつだってうさぎは強く敵に立ち向かって行って、その度打ち勝ってきた。その姿を間近で見てきて、とても尊敬しているし、誇りに思う。いつか
陽のあたる場所でメタリアとの戦いから数日経ったある日の夜。この日、衛は四天王をサイコメトリーの力で呼んでいた。「マスター」「お呼びでしょうか?」「お久しぶりです」「まさか呼んで頂けるとは」四人はそれぞれ反応をする。軍服に、跪きこうべを垂れたまま話す四人は、呼ばれた事に驚きを隠せないでいるようだ。「ああ、実は色々と話しておきたくてな」そう前置きをした衛は、頭を上げるように四天王に告げる。「お話……ですか?」クンツァイトは、平和になったこの世で何を話す事があるのだろうかと皆
まもうさ兎に角ドジで、事ある毎に尻もちをつくが、それでもめげずに頑張る健気なうさぎを暖かい眼差しでドジっ子可愛いなぁと見守る衛。スキー板に慣れずバランスがあにくいと分かり、自分に掴まるよう促し、密着する事に成功。文字通り手取り足取りうさぎに優しく教えてあげる。これだけドジで出来が悪いと教え甲斐があると丁寧に教えることに。優しく丁寧に教えてくれる衛の期待に答えようと必死で頑張り滑れる様になるうさぎ。そんなうさぎの頑張りに心打たれ、心を奪われて完全に恋に落ちてしまう。数日間滞在すると聞き、そ
聖夜のバカヤロー!クリスマスイヴの夜、衛とうさぎはうさぎの家の近くでデートをしていた。二人だけのささやかな夜。12月に入り、うさぎの期末テストや衛の論文の締切が重なり、すれ違っていた。この日も衛の論文執筆の為、会えない事になっていた。しかし、せっかくの聖夜。衛としても愛する彼女と会えないのは寂しい。いてもたってもいられず、ノープランでマンションを飛び出し、うさぎの家へと向かう。すると、同じ気持ちで家から飛び出したうさぎと、途中で鉢合わせ。「まもちゃん!!?」「うさこ……」う
クリスマスイヴの前日の夜、うさぎはいつも以上にソワソワしていた。恋人が出来て初めてのクリスマス。衛と過ごす最初のイベントだからだ。メタリアとの壮絶な戦いが終わって間も無く。戦士になって戦ったかと思えば、実は前世では月の王国のプリンセスで、地球国の王子と叶わぬ恋に身を焦がし、月の王国を滅ぼしてしまった。戦いの中、ずっと励まして心の支えとして慕ってきたタキシード仮面が、前世で恋した王子エンディミオンだった。記憶を取り戻したと同時に、衛はダークキングダムに囚われ、どうしているかと心配しながら
オ・モ・テ・ナ・シ『お・も・て・な・し(フィオレ×衛←うさ)』今俺は久しぶりに地球へ俺に逢いに来てくれたフィオレを連れてマク○○ルドに来ていた。初めて来た時も2回目も生憎全く地球を堪能できず、地球での流行りや文化、どんな所なのか触れることは無かったばかりか、地球に恨みを抱いてしまっているフィオレにもっと地球の素晴らしさや楽しさを知って欲しかった。それに前世だけど、地球の王子だった俺としては地球での思い出が辛いものとして記憶されていることがとても悲しくて残念なことでもあった。勿論、今の
日常の風景『日常の風景(まもうさ)』よく晴れた土曜の昼、庭で慌てて洗濯物を干すうさとその周りで遊ぶチビ2人を微笑ましく見ていた。結婚前から朝寝坊と遅刻の常習犯だった妻は結婚したからと言ってそのスタイルは中々変わること無く、今日も今日とてお寝坊をやらかしていた。手伝おうか?と聞いてもたまの休みなんだからゆっくり休んでチビ達の面倒をお願いされる。結婚して10年経っても相変わらずのうさを見て微笑ましくなる。そしてこのままのうさでいてくれて全然いいと思っている自分がいる。でもこれでも結婚当
大好きなあなたの……「うさ……」「んっまもちゃっ」甘い雰囲気になり、お互いどちらともなく求め合う。初めて愛し合って以来、飽きること無く、それどころが益々魅了されて止まないうさぎの身体を堪能する。面白いくらい今も反応をくれるうさぎに衛は溺れていく。「そう言えばうさ、生理、遅れてるんじゃないか?」何の抵抗もなく進んで行くが、ふとある事に気づき、衛はうさぎに問いかける。「ん?あ、そう言えば……遅れてるかも?」うさぎは衛と付き合ってから初潮を迎えた。そこからうさぎの身体の管理、特に生