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(以下は〈2022.5.27〉に書いたものに加筆したものです。会話分析については〈2022.11.11〉にも書きました。)コミュニケーションというと、どうしても言葉のやり取りに受け止められがちです。「話す人」、「聞く人」、その間を媒介する言語の三者の関係として。話す人が、それまでの人生を踏まえてその言葉にどんな「思い」「意味」を込めているのか。たくさんの意味合いをはらんでいるその言葉は、どの意味を、どのように、どれくらい伝えられるのか。言葉を聞くほうは、それまでの人生を踏まえてそ
皆さん、こんにちは!メンタルヘルスナビゲーターのK・HAMANOです。(*^^)v今日は、メンタルケアと生命・医療倫理(松浦雄一郎:広島大学名誉教授)Ⅱ.生命・医療倫理各論より、Ⅱ-8.医療と宗教について抜粋して掲載させていただきます。医療の一つの発祥は、それが医療といえるかいえないかは別にして、お祈り、祈祷、お祓いといった宗教的要素が含まれていたが、教会などができてくると病者を教会に収容するなどのことも積極的に行われ、これが後の病院誕生に繋がったともいわれている。一方、医科学
本田美和子さんは「「広い面積で、ゆっり、優しく」触れること、これがユマニチュードの『触れる』技術の核心です」と書いています(『ユマニチュード入門』医学書院2014)。以下は、〈2022.5.27~28「「ふれる」ということ」〉に書いたことの一部です(少し加筆)。人間の五感の中で視覚と聴覚とは高級感覚とされますが、それは「対象から距離を置いている」感覚でもあります(鷲田清一『メルロ=ポンティ可逆性』講談社19971))。視覚は、見る者-見られる者の接触不可能性を基礎にしています。
認知症ケアについて“ユマニチュード”ということが言われるようになりました。以下、LIFULL介護ホームページからユマニチュードとは「人間らしさを取り戻す」ことを意味するフランス語で、フランス発祥の認知症のケア技法のことです。「人間らしさと優しさに基づいた認知症ケア」を表現する言葉として、日本でも注目を集めている考え方です。“人間は生まれながらにして自由であり、尊厳と権利について平等である”という理念を実現させる手段としてケアの技術を捉えているのがユマニチュードです。
アサーション・トレーニングも一時流行りました。自分自身を大切にすると同時に相手のことも大切にするさわやかな自己主張のことと言われます。平木典子さんによると(『自己カウンセリングとアサーションのすすめ』金子書房2000)、自己表現には4つのスキルが必要だとのことです。自分の気持ち・考えを正確にとらえる周囲の状況や相手を観察する要求や希望を明確に表現する言葉以外の信号を活用するそして
“コーチング”を職員教育に取り入れる病院が出てきてから、だいぶ時間が経ちました。奥田弘美さんは、コーチングのポイントを次のようにまとめています1)。(『メディカルサポートコーチング入門―医療者向けコミュニケーション法』日本医療情報センター2003)〈コアスキル〉聴くこと人は聴いてもらえないと動かないので、相手の話は最後まで聴く/白紙の心で聴く。質問する相手の中から考えや行動を引き出すために、開かれた質問/未来型・肯定型質問で
研修医教育についての講演スライドの続きです。こんなことをお話ししていたこともあります(最近ではこのスライドは使っていません)。【軽度発達障害の子どもとの接し方】・「悪い子」のレッテルを貼らないほめて、「やる気」を出させて、頑張らせる好ましい行動⇔褒められる⇔さらに頑張る・予告してから、本人の注意を引いて、きっぱりとわかりやすく指示、少しでも従ったら褒める・CCQ穏やかにcalm近くでclose落ち着いた声でquiet・してほしくない行動を注目せ
研修医教育についての講演スライドの続きです(私のオリジナルではありません)。【臨床教育における効果的なフィードバック】1.共通の目標を認識した上で、批判的でない雰囲気で行う。2.フィードバックの時期を考慮し、学習者の受け入れやすい時に行う。うけいれやすい状況を指導医がつくる。3.直接の情報をもとに行う。4.修正可能な行動に対して、どのような修正が望ましいかと明らかにする(一般論で述べない)。5.評価とフィードバックの違いを考慮し、
八事日赤病院脳神経内科の診察室のことと診療録の内容の虚偽等の訴訟は、とうとう、最高裁を目指すことになり・・・頭から離れません。とにかく、上告状兼上告受理申立の理由書のベースだけでも考えないと、教科書が届き、勉強が始まれば、影響も大きいと、気にしていたら、今日は、3時に目が覚めてしまいました。塗料事故に遭い、医療機関の虚偽、作為、隠ぺいの診療記録に打ちのめされ、結局、医療機関は、有機溶剤による健康被害への対応は皆無で、2次被害へとつながってしまいました。
研修医教育についての講演では、次のようなスライドを入れています(現役でなくなった最近では、指導医養成講習会の場を除いてこのテーマで講演することはなくなりました)。指導医の仕事・研修医の力を信じて、バックアップする・研修医の力・素質を引き出し、個性を伸ばす・研修医ともに学ぶ(学ぶ姿勢を伝える)・研修医とともに悩む(患者への姿勢を伝える)・研修医とともに成長するその根底には、研修医への敬愛が必要望ましい医師の姿を、自分の姿勢で伝える・
北陸新幹線が敦賀まで開通しました。金沢や福井、富山には何度か行きました(そもそも妻の実家が金沢です)。初めて行った時には、上越新幹線で長岡経由でした。京都から行ったこともあります。1997年に“北越急行ほくほく線”ができてからは、越後湯沢経由で行くことになり、早く着くようになりましたが、日本海が見える時間は減りました。2009年には3回も金沢で講演しました。1回目の講演の帰りには寝台特急「北陸」で帰りましたが、間もなく廃止になってしまいました(2003年鹿児島大学講演の帰りに
通信大学は、ほぼほぼ、計画通り進んで、2年の取り残し1科目のテストを受けると80単位取得できるので、残りは、44単位。計画通り、3年間で、卒業単位を取得できるかな?ところが、いろいろ考えて、認定心理士コースを追加したので、その為の科目を選択したら、取得単位は、130単位になってしまいました。なのなで3年生で、50単位取得する羽目に。この1年、できるかぎり気合を入れて、やれるだけやるしかないと、今朝は、パソコンに向かいました。なんで、どうして、苦手な心理学を
つい先日、武蔵野赤十字病院に行った折、偶然、医学教育にも熱心な若い救急医に久しぶりに会いました。「最近の研修医はどうですか」と尋ねたところ「なんか、ビジネスライクになってきている感じですね。課題をこなして、それで終わりという感じの人が増えてきて、“ハートフル”1)な医療をしようという感じではなくなってきているようです」と言われました2)。がっかりしないわけではありませんでしたが、むしろ「やっぱり」という気がしてしまいました。医学教育では、教えられる(学ばねばならない)ことがいっ
2部に分けて投稿しています本文はこちらです高齢者のナイトケア❶夜にはどのようなことが起こるのか(高齢者のナイトケアの実際)⑴高齢者の行動の背景にある意思や価値観を尊重して転倒を予防する転倒リスクに関するアセスメントツール・転倒リスクに関するアセスメントツールは、転倒に関するリスクを総合的に判断できる評価表であり、病院や施設への入院・入居時などにチェックすることでハイリスク者(転倒しやすい対象者)を確定し、危険度に
ベッドサイドを離れて1)の談笑(前回書いたことです)によって医療者の緊張が解きほぐされることで、頑張れるということがあります。それでも「陰で患者さんのことをあしざまに言ったり、笑い話にすることは、必ず医者の退廃に繋がります。「P(精神疾患)が来ちゃった」「生保だって」といった言葉が、研修を開始してしばらくすると、研修医たちの間でも救急外来で交わされるようになります。患者さんの「勘違い」を笑うようになり、患者さんの言動を小馬鹿にしたりします。しばしば面と向かって「フンッ」と鼻で笑
前回、「診療録の訂正等の判決の結果・・・そして」と、投稿した内容ですが、あの時、文章を書こうとすると、裁判長に対する不満が思い浮かび、不満を打ち込むより冷静になることにしました。ストレスは、体調に良くないです。昨年の3~4月は、工務店の訴訟のおいて、藤田医科大学病院皮膚科、八事日赤病院皮膚科の診療録等が、被告側の文章送付嘱託により開示されて、唖然とする、虚偽、すり替え等があり、その酷さに打ちのめされて、ストレスから、人生初めて幻聴までてしまい、眠れない、食欲が
ずいぶん前のことですが、医師向けの情報サイトで「最も非常識な患者やその家族の言動」を医師に尋ねていました。このようなサイトそのものが5ちゃんねる的なので、まともに取り上げるのもどうかとは思うのですが、その中に「部屋の外で談笑するな」というものがありました。「談笑」という言葉で、40年以上前のことですが、ある母親の言葉を思い出しました。「器械がつながっていた頃の思い出で、気になることがあるんです。ナースステーションで看護婦さんや先生が何か楽しいことを話しているらしくて、みんなの大
※アイヒマン:ホロコーストの時の「運び屋」。アイヒマンは、自身が行った行為の責任を否定し、自分は単に上の命令に従っただけだと主張したことから、倫理的責任の放棄と倫理的な判断の欠如、権威へ盲目的に服従する輩を揶揄する時に使われる。Amazonランキング医療倫理学分野で2位人気のようです全体の為に個人を犠牲にせよというのはファシズムである。若者は#アイヒマン#太郎に騙されてはいけない!ワク💉💦被害者をブロックしないで謝罪しろ!👇https://newssha
2024年4月8日の米国の皆既日食に向かって進行する混乱と人命毀損の段階投稿日:2024年3月26日人命への観念が粗雑になった時代になんかこう、異様な出来事は日々多いながら、さほど話題が続かないで次に話題が移っていくということ自体が「異常」だと思う日々です。ロシア・モスクワの乱射というか、銃撃テロにしても、無抵抗の市民が130人以上が犠牲になっているというのは、かなりのものなのですが、2日も経つと、報道の表には出てこなかったりする。日本では、紅麹だかなんだかしらないですが、そういう
スパイクタンパク質の解毒ということは、副作用や後遺症についても効果があり、癒しているようです。イギリス特別議会会議で上映されなかった演説マイク・イードン博士DrMikeYeadonUKParliamentaryMeeting2023/12/04https://t.me/DrMikeYeadonsolochannel/212https://rumble.com/v3zq2jj-mike-yeadon-address-to-parliamentary-special
広島市長が職員教育に教育勅語を用いていることが話題になりました。「教育勅語」には良いことも書かれているという人は、少なくありません(すべてを肯定するような政治家は論外ですが)。「父母ニ孝ニ兄弟ニ友ニ夫婦相和シ朋友相信シ恭儉己レヲ持シ博愛衆ニ及ホシ學ヲ修メ業ヲ習ヒ以テ智能ヲ啓發シ徳器ヲ成就シ進テ公益ヲ廣メ世務ヲ開キ(父母に孝行をつくし、兄弟姉妹仲良くし、夫婦互いに睦み合い、朋友(ほうゆう)互いに信義をもって交わり、へりくだって気随気儘の振舞いをせず、人々に対して慈愛を及ぼすようにし、学問
診療録の虚偽等の訂正等を求めた判決の結果が、月曜日かな?と思っていたら、土曜日の夜、届きました。金曜日に、棄却の受け入れ覚悟をしていたので、結果は棄却でも、「やっぱり」と受け入れました。何といっても、被告の属性と、裁判官の自由心証による判断を考えれば当然の結果です。良く話をする妹と弟に、いろいろ話すけど、妹は、裁判に使うお金がもったいない…弟は、俺なら家族で美味しものを食べる…私は、10万円の服を買うより、負けても「裁判がどういうものか経験する方がいい…お金の価値
「患者(家族)って、ずいぶん時間が経って、忘れたころに“文句”を言ってくる」とSNSに書いている医者がいました。事故があった時、診療のプロセスに不満があった時に、当の患者さん/家族はすぐに“文句”が言えると思っているのでしょうか。医者は忘れていても、患者さん/家族は忘れてはいません。性犯罪被害者に対して「どうして、ついていったのか」「どうして、その場で拒まなかったのか」「どうして、すぐに訴えなかったのか」といった言葉が投げかけられるのと、同じ構造がここにはあります。「すぐに言えばよ
古田哲也さんは、謝罪には「混んでいる電車が揺れた時にたまたま隣の人の足を軽く踏んでしまう」ようなときの「軽い謝罪」「たまたま相手の大事にしている花瓶をくこわしてしまった」ようなときに必要な「重い謝罪」とがあると書いています。重い謝罪の場合には、「それにみあう言葉遣い・態度、速やさ、責任の所在、償い」、つまりは誠意が求められるのです。(『謝罪論謝るとは何をすることなのか』1)柏書房2023)医者の謝罪がしばしば受け入れられない、かえって不快なものと患者に受け止められるのも、医者と患
今日は、病院の控訴審の判決を聞きに行ってきました。やはり、座学だけでは、現場に戸惑ってしまいます。無知の極みという、やるべきことをやらずに、本人訴訟のに臨んでしまったので恥じのかき捨てです。一審の判決日の時は、裁判長が被告にだけ判決日の都合を聞いて、私には聞かない、ちょっとした意地悪を感じ、「わたしの都合は聞かなくていいのですか?」と聞いたら、表面的には、優しい声で、「では、都合はどうですか?」と聞かれ不可解でした。後で調べてわかったことですが、民事の判決は、
ある対談集で「アイヌの出自をお持ちでオートエスノグラフィーを書かれた石原真衣さんが・・・」という言葉が出てきたところで、私は少し引っかかってしまいました。石原さんはアイヌのクォーターですが、アイヌとして育てられてきてはおらず、そのような自覚も持っていなかったそうです。でも、自分の出自を語ると、とたんに周囲から「アイヌ」として認定され、「アイヌとしての自覚が足りない」と責められたりしたとのことです。そのような彼女は自らのアイデンティティに悩み続け、そのことが『〈沈黙〉の自伝的民族
「ヒポクラテスたち」という映画は、医療現場でのリアルな人間ドラマを描いた作品であり、観客に医療従事者の苦悩や喜び、人間関係の複雑さを深く考えさせる素晴らしい映画だと感じました。まず、この映画の最大の魅力は、登場人物たちの深みのある描写です。主人公の医師たちは、医学の知識と技術だけでなく、人間としての葛藤や倫理的なジレンマにも直面します。彼らは時には自分自身の欠点や過ちに向き合い、それでも患者のために最善を尽くそうとする姿勢が感動的でした。特に、若手医師とベテラン医師の対比や関係性が、物語に奥行
今から50年ほど前(私が医者になったころ)、ある公立病院で妊婦を対象とする母親学級で助産婦(助産師)が「陣痛の痛み1)に耐えられないようでは、朝鮮人にも劣る」と講義したことについて、参加者から抗議があったと新聞で報道されました。敗戦から28年経っていましたから、まだこんなことを言う人がいるのかと驚きました。しかも、少し縁がある病院だったので、その言葉は今でも私の心の中にとげのように刺さっています。30年くらい前、葛西臨海水族園に行った時、若い母親が子供に「朝鮮人みたいな話し方をしな
一日が早くて、土曜日が来て、すぐまた土曜日なので、日にちも、曜日も、あやふやになって、一週間の過ぎるのが早いです。すぐやってくる土曜日の驚いて、…当然、今日は日曜日となり、深夜になりました。そして、とうとう、今週の木曜日は、病院の判決が出ます。一審の判決は諦めて控訴審に目を向けていたけどさすがに控訴審は、正義であってほしいと願って、ちょっと、ジャッジにドキドキします。この判決は、マイナバーカードと健康保険証を紐づけるマイナ保険証の問題点に関係します。インターネット
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